アラクネマスター ~地球丸ごと異世界転移したので、サバイバルする羽目になりました~

サムライ熊の雨@☂

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一章

08.レベル上げ

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 全員SPを使って、自分たちのレベルを上げた。
 俺はこんな感じだ。

名前  :イクト ヤクモ
所属PT:アラクネマスター
状態  :病(中)
体力  :38→40
攻撃力 :100→106
耐久力 :95→101
敏捷  :32→36
反応速度:43→47
魔力  :30→32
魔力耐性:31→33

SP   :103→73

職業  :狂戦士LV3(NEXT30)

スキル :狂化LV1(30min)、自動回復LV1、精神汚染耐性LV1

 レベルを一つ上げると、必要なSPが増えたため、レベルは二つしか上げられなかった。
 伸びたのはステータスだけで、スキルは伸びていない。
 俺が知っている異世界小説の中では、なかなかにハードモードだ。

 次に春川さん。

名前  :ナオ ハルカワ
所属PT:アラクネマスター
状態  :健康
体力  :9→10
攻撃力 :16→17
耐久力 :13→14
敏捷  :24→26
反応速度:28→30
魔力  :29→35
魔力耐性:31→37

SP   :106→96

職業  :黒魔法使いLV2(NEXT:20SP)

スキル :炎弾LV1(5/5【12min】)、水刃LV1(5/5【12min】)、風刃LV1(5/5【12min】)、
     岩弾LV1(5/5【12min】)

 春川さんは20SP使うと言っていたが、結局10SPだけしか使わなかった。
 そしてステータスの伸びだが、やはり俺と比べると違う。
 俺が攻撃力と耐久力が伸び易かったのに対し、春川さんは魔力と魔力耐性が伸び易いらしい。

 次にレン。

名前  :レン クズミ
所属PT:アラクネマスター
状態  :健康
体力  :5→9
攻撃力 :6→10
耐久力 :3→7
敏捷  :9→11
反応速度:16→18
魔力  :13→19
魔力耐性:11→17

SP   :100→70

職業  :白魔法使いLV3(NEXT:30SP)

スキル : 癒しの光(5/5【12min】)、解毒の聖水(5/5【12min】)、退魔の光(5/5【12min】)

 同じ魔法職でも、春川さんとは伸び方が違うらしい。
 それに計算してみると、俺と春川さんはレベル1上げると、ステータスは計13上がったのだが、レンは計14上がっている。白魔法使いは結構当たり職だったのかもしれない。

 そして最後に、ルージュだが、

名前  :ルージュ
所属PT:アラクネマスター
状態  :健康
体力  :633→637
攻撃力 :512→517
耐久力 :638→643
敏捷  :119→123
反応速度:161→165
魔力  :113→116
魔力耐性:125→128

SP   :10→0

職業  :騎士LV2(NEXT:20SP)

スキル : 聖破斬ホーリースラッシュLV1(3/3【15min】)、武装硬化LV1、騎乗LV1

 何でこいつだけイージーモードなんだ?
 レベル1に対する上昇値が28ある。
 俺たちの倍以上あるっていうのに、それさえも誤差に見えるステータスを誇っているのだから恐ろしい。

「ふふふ、マスター、ついに準備が整いましたね。これからいよいよ私の輝かしい栄光への伝説が始まるのです」
「ごめん、ちょっと何言ってんのかわからない。あと、初めに言っとくけど、お前を見たらだいたいの人が『キャー、蜘蛛の化け物よぉ!』って言いつつ、逃げ惑うと思うからな」
「ぐっ、それもそうですね。あと、エキストラの女性の声マネ、見事です」
「ありがとう」

 ルージュの高まるテンションに水を差しておく。じゃないと暴走しそうで怖い。
 そして、まず連れて行くかどうかを俺は悩んでいたのだが、ルージュはもう出る気満々のようだ。
 だが陽はまだ出ている。大丈夫なのだろうか。
 ルージュに訊いてみると、

「気合でなんとかします!」

 うん、好きにしてくれたらいいと思う。
 ともかく準備はもう出来ている。
 あとは心の準備だけだ。

「ルージュはともかく、春川さん、レン、心の準備はいいか?」
「はい」
「うん!」

 よし行こう。
 俺たち三人はまずドアモニターで外の様子確認し、異常が無いことを確認してから外に出た。
 そう、俺たち三人だけ。

「おい、こら! ルージュ!」

 振り返るとルージュはドアから上半身だけ出し、何やら苦しそうにもがいている。

「マ、マスター、駄目です。私は外に出られません。か、体がつっかえます。体の柔らかさには自信があったのですが、無理そうです」
「も、もういいよ。ぶっ壊してでも出て来い」
「わかりました。では、ちょっと先に向かっていてください。すぐに追いつきます」
「ああ、わかった。向かいの公園にいるから」

 何とも締まらない感じのスタートとなってしまったが、とりあえずは俺たち三人だけで先に進むことにした。

 道路を横切ったら、すぐに公園なのだが、早速問題が発生する。
 草地の広場で寝ていたのだ。レンの母親の命を奪った奴らが。
 普通のワニのような姿勢なのだが、それに人間の手足が生えているから、俯せで寝ていると表現した方が良いのかもしれない。
 起きている奴はおらず、合計で十体ぐらいのワニ男が寝ている。

「さて、どうするか……」
「迂回して行けば、気付かれなさそうですね」
「ああ、だけど……」

 レンを見る。
 レンは瞳に憎しみの炎を滾らせ、小さな拳を肌が白くなるほど強く握り締めていた。
 普段の俺なら迷わず迂回する。そして今回もそうするつもりだった。
 レンとの約束を忘れたわけではないが、相手が多い。レンには悪いが、やはり戦闘は避けた方が良いだろう。

 そんな俺の考えは、パッリーンというガラスの音と共に砕け散った。
 そして俺たちの目の前に、巨大な蜘蛛が降ってくる。
 巨大蜘蛛、ルージュは、ビシッと着地し、剣を抜き掲げてポーズを決めた。もちろんすでに完全装備である。

「はーはっはっはっはっは! 出たな、悪しき異形の怪物どもめ! この騎士たる私、ルージュが、貴様らを成敗してくれるわ!」

 出たのはお前だし、お前も異形だろ、という突っ込みはやめておこう。
 もうそんな場合ではない。
 ワニ男が全て起き上がっているのだ。
 立ち上がったことで何体いるのかわかった。総勢十二体である。俺たちのちょうど三倍だ。
 俺は正直二対一ですでに勝てる自信が無い。
 こうなってしまったら、もうルージュに期待するより他ないだろう。

「おい、ルージュ。お前ちゃんと戦えるんだろうな?」
「マスター、日差しが強いです」

 ……もう駄目かもしれない。

「八雲さん、私が先制攻撃します!」

 どこかのポンコツ騎士などとは違い、春川さんが勇ましかった。
 こちらにじりじりと近付いて来るワニ男に向かい手を突き出し、「炎弾」と唱える。
 すると、春川さんの突き出した手の前に、ファンタジーお馴染みの魔法陣が浮かび上がり、そこから火の玉が発射された。
 速度はキャッチボールほどの速さだが、ワニ男はそれを避けられずに真正面から喰らった。
 ワニ男は後方にぶっ倒れ、転げまわっている。

「炎弾!」

 さらに春川さんが追い打ちをかけると、ワニ男が燃え上がり、光となって消えた。その光は俺の時と同じように、春川さんの体に入っていく。
 恐らくパーティーを組んでいる俺たちにも、春川さんの倒したワニ男のポイントが入っているはずだ。

「なおおねえちゃん、かっこいい!」
「むむ、なかなかやるな、泥棒猫殿」
「あ、あの、名前で呼んでもらっていいですか?」
「遊んでいる場合じゃないぞ、ルージュ!」
「私ですか!?」

 ワニ男たちが一斉にこちらに突撃してきた。
 さすがにこれは不味い。

「レン、退魔の光を敵に向かって使ってみてくれ」
「う、うん。【たいまのひかり】」

 ワニ男に向かって伸ばした、レンの小さな手から魔法陣が発生する。そしてそこから白い柔らかな光が生まれるのだが、それは敵に向かわず、レンとすぐ隣にいた春川さんの体を包み込んだ。

「え、えーっと……」
「計算通りだ。それはバリアーみたいなもんだろう。しばらくその中にいてくれ」
「……」

 ルージュがジト目を俺に向けてくる。こっち見んな。

「ルージュ、行ってこい」
「き、きもいです。マスター」

 ポンコツ騎士め。
 もうこうなったら俺がやるしかない。

「おい、俺がもしも暴走したら抑えてくれよ」
「や、やるつもりですか?」
「ああ、【狂化】!」

 途端に全身に力が漲ってくる。体が熱い。
 いや、見た目にも異変がある。手を見ると、赤い光を放っているのだ。多分全身そうなっているのだろう。

「おお、マスターがゴッドです」
「アホなこと言ってないでお前も戦え」
「あ、あれ? 自我がおありで?」
「ああ、だけど、その、何て言うか……」

 熱い、興奮する、力が湧きあがる……!

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ! やってやらぁぁぁぁぁ!」
「うわっ、マスターが燃え上がった」

 俺は止められない昂ぶりもそのまま、牛刀包丁を手にワニ男に向かって行った。
 今ならやれる気がする。
 二匹だろうが、三匹だろうが、怖くない!

 一番近くにいたワニ男に突撃し、ワニ男の下あごから上に向かって包丁を突き刺した。
 膂力が上がっているのだろう。俺の突き刺した包丁は一気に脳天まで貫通し、ワニ男はあっけなく絶命した。光の粒子となって俺の体に吸収される。

 この調子でどんどん倒していこう。
 だがその考えは甘かったようだ。
 俺を包んでいた赤い光が消えていく。

 えっ? もうお終い? そんな馬鹿な……。

「マスター、危ない!」
「八雲さん!」
「イクト!」

 俺の目の前に、何匹もの大口を開けたワニ男が迫っていた。

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