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[12]誕生日パーティー(午前)
しおりを挟む「私の天使たち、お誕生日おめでとう!」
「ソフィー、お誕生日おめでとう!!リリーもおめでとう。」
「リリー様、ソフィア様お誕生日おめでとうございます。」
「おめでとうございます。」
誕生パーティー当日。今日のドレスに着替えリビングに集まったわたくしたちに次々と言葉を掛けてくださいます。
ちなみに上からお父様、お姉様、アルニウス、リオナンドです。
「リリー、誕生日おめでとう。」
「ソフィーもね!」
わたくしたちもお互いに声を掛けます。
さて、それでは待ちに待ったプレゼントの開封です!
午前中にはプレゼントの開封が、午後にはパーティーがあるのです。
プレゼントは1週間前くらいから少しずつ届けられていたのですが、パーティー当日まで開けるのは禁止されておりますゆえに、だんだん山が高くなっていくのを見るだけで中身の確認をすることができない日々はどこか少しムズムズしました。
「リリー、リリー、これ見てくださいませ、とっても可愛いですわ!」
「ソフィー、こっちも見てくださいませ!素敵ですの!」
わたくしとリリーはそれぞれのプレゼントの中から気になったものを手に取り、開けては見せて開けては見せてを繰り返します。
とは言え、同じ日のプレゼントに大きな差があるのは問題ですから、同じ人から送られているものは色が違ったりするだけで大体同じものですが。
違うものが送られていれば見る楽しさも2倍になりますが、仕方が無い事ですね。
「ほら、天使たち、私からのプレゼントだよ。」
家族のみんなは直接わたくしたちにプレゼントをくださいます。
お父様からのプレゼントは紫の小さなバラのネックレスでした。シンプルなデザインですが、洗練された美しさがあり、決して地味ではありません。派手なものと比べても見劣りしない、素晴らしいものです。
「まぁ…素敵!素敵ですお父様!今日のドレスにピッタリですし、今からつけても良いですか!?」
「わたくしも、わたくしもつけてもよろしいですか?」
リリーも手にわたくしのものとは色違いのピンクのネックレスを持っています。
「あらあら、リュカに先を越されてしまいましたね。」
そう言いながら義母様もわたくしたちにプレゼントをくださいました。
あぁ、リュカとはグロスハイツ侯爵、つまりわたくしたちのお父様の名前です。
義母様のプレゼントを開けてみますと、中には真珠のネックレスが入っていました。
こちらも品が良く、どんな服装にも合いそうな優れた物です。
少し悲しそうな義母様の顔を見てリリーが慌てています。
「わ、わたくしはお母様のネックレスをつけたいです!よろしいですか…?」
「リリー、付けてくれるの?嬉しいわ!あぁ、わたくしが付けてあげましょう。」
リリーの咄嗟の機転に助けられました。良かったです。リリーも義母様も嬉しそうに笑っています。
「ソフィーにはわたくしが付けてあげますわ!」
「イザベラ、ここは私に譲るところじゃないのかな?」
「お父様こそ可愛い娘に譲ってくださいませ。」
お姉様とお父様は義母様とリリーのやり取りを羨ましそうに見た後、わたくしにネックレスをつける権利を取り合って言い争っています。
「お嬢様、わたくしにおまかせください。」
「ええマリア、お願いするわ。」
マリアがスッと出てきてわたくしのネックレスを取り、丁寧に付けました。
「「マリアっ!?」」
「お嬢様をお待たせしていましたから。お嬢様は引き続きプレゼントの開封をお楽しみください。」
お父様とお姉様が同時に叫びました。マリアはなんでも無いことのようにサラッとそう告げると、わたくしに20センチほどの包みを渡します。
包みには『お誕生日おめでとうございます。お部屋でご開封してください。 マリア』と書かれたメモが挟んであります。
なんでしょうか?こういうのもワクワクして良いですわね!
その後マリアはお父様とお姉様に文句を言われておりましたが、いつも通りの無表情で「申し訳ございません。」といっても全く説得力はありません。義母様はそんな3人を見てコロコロと笑っています。
誕生日、とっても楽しいですわ!
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