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裏・没ネタ
風邪にご用心3
――空気が、凍った。
「……は?」
黄瀬の口から、思わず間の抜けた声が漏れた。
隣を見ると、桃崎もまた、ぴしっと固まったまま瞬きすら忘れている。
「ボ、ボス……?」
「うん」
トオルは、笑顔のまま穏やかに頷いた。
その態度が、かえって現実感を奪う。――一体、自分はいま誰と話しているのだろう。そう思ってしまうほど、いつものトオルとは別人だった。
胸のざわつきを必死に押し込みながら、黄瀬は念のため、もう一度だけ確認する。
「ボスって……あの、ディヴァイアンの……?」
「そうそう」
軽い肯定。
深く考えていない、あまりにも気の抜けた声。
「慌てた様子で、すぐ行くって言ってたけど……どうしたんだろうな?」
――どうしたんだろうな、じゃねぇよ。
黄瀬は喉元まで込み上げたツッコミを、必死に飲み込んだ。
いつもの、つんけんしていて必要最低限しか喋らないトオルから、愛想良く電話越しで話されたら――心配して駆けつけてくるに決まっている。
黄瀬は、ゆっくりと天を仰いだ。
夜空はやけに澄んでいて、重たいのは現実だけだった。
「あ、その…トオルくん、今日はなんか……いつもと雰囲気が違うくない?なんて言うか、すっごく可愛い感じっていうか…」
桃崎が半ばテンパったように声を上げる。
「俺?そうかな」
トオルはきょとんと首を傾げてから、さらりと言った。
「でも俺は男だし。桃崎さんは、可愛いと思うけど」
爽やかな笑顔で、さらっと言われた言葉は普段のトオルなら言わない一言。桃崎はしばらく固まったまま、それから小さく呟いた。
「……推しが、尊い……」
そう呟きながら、桃崎もまた、ゆっくりと天を仰いだ。
「二人とも、外は寒いだろ。中に戻ろうか」
にっこりと笑ってそう言われてしまえば、抗えるはずもない。
「……はい」
「はい……」
二人はほとんど同時に小さく返事をし、そのまま素直に店内へと戻った。
席に着く頃には、言葉もすっかり失われていた。
仕事へ戻っていくトオルの背中を横目に、二人はただ、黙ってグラスを見つめるしかなかった。
この異様な状況で、もし緑谷が来たら――一体どうなってしまうのか。
(……いや、来るよな。あいつ)
黄瀬が内心でそう呟く一方で、桃崎はというと、まるで逆だった。
この状況そのものが楽しくて仕方ないらしく、目をキラキラさせながら、カウンター越しにトオルを観察していた。
……しばらくして。
「ねぇ」
不意に、カウンターの方からかけられた声に、黄瀬ははっと顔を上げた。
若い男が二人。
どちらも酒は入っているが、酔い潰れているほどではない。軽い笑顔を浮かべたまま、カウンター越しにトオルへ声をかけていた。
「さっきから忙しそうだね」
「終わりって、何時頃?」
トオルはグラスを置き、自然な動作で顔を上げる。
「今日は忙しいので……どうでしょう」
にこりと愛想よく笑ってそれだけ告げると、トオルは再び手を動かした。
――本人は断っているつもりなのだろうが、その態度がかえって相手を安心させてしまう。
「じゃあさ」
もう一人が、少し身を乗り出す。
「近くで飲み直す予定なんだけど。終わったら一緒にどう? 俺ら、終わるまで待ってるし」
「それは申し訳ないので、待たなくて大丈夫ですよ」
柔らかな笑顔のまま返される。
「全然!俺らが待ってたいだけだしさ。な?いいだろ?」
押しの強さにも、トオルの表情は変わらない。困っているのか、それとも本当に気にしていないのか――感情の起伏が読めず、黄瀬は一瞬、割って入るべきか迷った。
だが、その必要はなかった。
「トオルさん」
低く、落ち着いた声。
男たちの背後に、静かに立っていたのは緑谷だった。
いつからそこにいたのかは分からない。だが、その場の空気を変えるには、十分すぎる存在感だった。
男たちはその気配に気づいた瞬間、びくりと肩を震わせた。
向けられた鋭い視線に、言葉を失い、視線を泳がせ――次の瞬間には、そそくさとその場を離れていく。
(……追っ払ったな、視線だけで)
黄瀬は心の中で呟く。
(確かに、あいつ……トオルさんのことになると、目で人を殺せそうだしな)
ようやく来たかという安堵と、そして――トオルが緑谷にどう反応するのか。
黄瀬は息を潜め、その様子をじっと見守った。
「……また来たのかよ」
あれ?と黄瀬、桃崎はすぐさま違和感を抱く。
さっきまでの柔らかさは消え、口角が上がらない、無表情で落ち着いた――いつものトオルそのものだった。
「ええ。もちろんですよ。トオルさんの事が心配なので」
「心配されるようなことはねぇよ…」
「そうですか?先ほどナンパされてたようですし、それに…無理、してますよね?トオルさん」
緑谷はそう言いながら、ふいにトオルの手首を掴んだ。
突然のことに、トオルはわずかに目を見開く。
「……してねぇよ」
短くそう告げると、トオルは迷いなくその手を振り払った。
「あいにく、今日は満席だぞ。飲んでいくなら、黄瀬たちの席に座れよ」
それだけ言い残し、トオルは何事もなかったかのように仕事へ戻っていく。
緑谷はその背中をしばらく見つめ、静かに一息ついた。
それから店内を見回し、黄瀬たちの姿を見つける。
緑谷の視線は自然と、何度もカウンターへと戻ってしまう。トオルの様子が気になるのを隠しきれないまま、緑谷はゆっくりと黄瀬たちの席へ向かった。
席に着いた緑谷へ、真っ先に声をかけたのは桃崎だった。
「ちょっと……トオルくん、めっちゃ普通じゃない?!他の人にはあんなニッコニコなのに、緑谷くんにだけ、完全に通常運転だったよね!?」
「ええ、そうですね」
緑谷はそう答え、わずかに口元を緩めた。それは隠す気もない――優越感を帯びた笑みだった。
「……お前、なんでちょっと嬉しそうなんだよ」
思わず黄瀬が突っ込むと、緑谷は一瞬だけ視線をカウンターの方へ向ける。
仕事に戻ったトオルの背中を、ほんの一瞬。
「だって」
それから、静かに言った。
「私にだけ、気を許していると思うと……愛しくて仕方ありませんから」
黄瀬は、言葉を失った。
(……こいつ、強すぎるだろ)
「え、待って……なんでそう思うの?気を許してるってどういうこと?」
桃崎の声に、緑谷は答えない。
にこりと微笑んだまま、視線はすでにカウンターの方――トオルの背中に向けられていた。
こちらの反応など、完全に眼中にない。
だが、理由が気になって仕方ない桃崎は引き下がらない。
「ねぇ、黙らないで教えてよー!」
そう言って、桃崎はぐいっと緑谷の袖を掴み、軽く揺する。緑谷は一瞬だけ面倒そうな視線を向け、それから小さくため息をついた。
「……気を張っているトオルさんが、私にだけ気を許しているからですよ」
「……気を、張ってる?」
「ええ」
緑谷は淡々と続ける。
「手首の温度からして……38.7度、といったところでしょうか」
さらりと言い切ってから、どこか考え込むように視線を伏せる。
「このあと、どう連れ帰るか考えています。ですから、お二人は大人しくしていてください」
「……38度……ってまさか?」
黄瀬が思わず復唱すると、桃崎が目を見開いた。
「え、あ……まさか。トオルさん、熱あるの!?」
あの不自然なほどの笑顔の正体が、まさか熱のせいだったとは。二人は驚きつつも、同時に――すとんと腑に落ちたのだった。
「…っていうか緑谷くん、手首掴んだだけで体温わかるの?ちょっと黄瀬の体温測ってみてよ」
「わかるわけないでしょう?気持ち悪い事言わないでください」
「俺は無理でトオルさんは即判定って、それはそれで十分気持ち悪くない?!」
「……は?」
黄瀬の口から、思わず間の抜けた声が漏れた。
隣を見ると、桃崎もまた、ぴしっと固まったまま瞬きすら忘れている。
「ボ、ボス……?」
「うん」
トオルは、笑顔のまま穏やかに頷いた。
その態度が、かえって現実感を奪う。――一体、自分はいま誰と話しているのだろう。そう思ってしまうほど、いつものトオルとは別人だった。
胸のざわつきを必死に押し込みながら、黄瀬は念のため、もう一度だけ確認する。
「ボスって……あの、ディヴァイアンの……?」
「そうそう」
軽い肯定。
深く考えていない、あまりにも気の抜けた声。
「慌てた様子で、すぐ行くって言ってたけど……どうしたんだろうな?」
――どうしたんだろうな、じゃねぇよ。
黄瀬は喉元まで込み上げたツッコミを、必死に飲み込んだ。
いつもの、つんけんしていて必要最低限しか喋らないトオルから、愛想良く電話越しで話されたら――心配して駆けつけてくるに決まっている。
黄瀬は、ゆっくりと天を仰いだ。
夜空はやけに澄んでいて、重たいのは現実だけだった。
「あ、その…トオルくん、今日はなんか……いつもと雰囲気が違うくない?なんて言うか、すっごく可愛い感じっていうか…」
桃崎が半ばテンパったように声を上げる。
「俺?そうかな」
トオルはきょとんと首を傾げてから、さらりと言った。
「でも俺は男だし。桃崎さんは、可愛いと思うけど」
爽やかな笑顔で、さらっと言われた言葉は普段のトオルなら言わない一言。桃崎はしばらく固まったまま、それから小さく呟いた。
「……推しが、尊い……」
そう呟きながら、桃崎もまた、ゆっくりと天を仰いだ。
「二人とも、外は寒いだろ。中に戻ろうか」
にっこりと笑ってそう言われてしまえば、抗えるはずもない。
「……はい」
「はい……」
二人はほとんど同時に小さく返事をし、そのまま素直に店内へと戻った。
席に着く頃には、言葉もすっかり失われていた。
仕事へ戻っていくトオルの背中を横目に、二人はただ、黙ってグラスを見つめるしかなかった。
この異様な状況で、もし緑谷が来たら――一体どうなってしまうのか。
(……いや、来るよな。あいつ)
黄瀬が内心でそう呟く一方で、桃崎はというと、まるで逆だった。
この状況そのものが楽しくて仕方ないらしく、目をキラキラさせながら、カウンター越しにトオルを観察していた。
……しばらくして。
「ねぇ」
不意に、カウンターの方からかけられた声に、黄瀬ははっと顔を上げた。
若い男が二人。
どちらも酒は入っているが、酔い潰れているほどではない。軽い笑顔を浮かべたまま、カウンター越しにトオルへ声をかけていた。
「さっきから忙しそうだね」
「終わりって、何時頃?」
トオルはグラスを置き、自然な動作で顔を上げる。
「今日は忙しいので……どうでしょう」
にこりと愛想よく笑ってそれだけ告げると、トオルは再び手を動かした。
――本人は断っているつもりなのだろうが、その態度がかえって相手を安心させてしまう。
「じゃあさ」
もう一人が、少し身を乗り出す。
「近くで飲み直す予定なんだけど。終わったら一緒にどう? 俺ら、終わるまで待ってるし」
「それは申し訳ないので、待たなくて大丈夫ですよ」
柔らかな笑顔のまま返される。
「全然!俺らが待ってたいだけだしさ。な?いいだろ?」
押しの強さにも、トオルの表情は変わらない。困っているのか、それとも本当に気にしていないのか――感情の起伏が読めず、黄瀬は一瞬、割って入るべきか迷った。
だが、その必要はなかった。
「トオルさん」
低く、落ち着いた声。
男たちの背後に、静かに立っていたのは緑谷だった。
いつからそこにいたのかは分からない。だが、その場の空気を変えるには、十分すぎる存在感だった。
男たちはその気配に気づいた瞬間、びくりと肩を震わせた。
向けられた鋭い視線に、言葉を失い、視線を泳がせ――次の瞬間には、そそくさとその場を離れていく。
(……追っ払ったな、視線だけで)
黄瀬は心の中で呟く。
(確かに、あいつ……トオルさんのことになると、目で人を殺せそうだしな)
ようやく来たかという安堵と、そして――トオルが緑谷にどう反応するのか。
黄瀬は息を潜め、その様子をじっと見守った。
「……また来たのかよ」
あれ?と黄瀬、桃崎はすぐさま違和感を抱く。
さっきまでの柔らかさは消え、口角が上がらない、無表情で落ち着いた――いつものトオルそのものだった。
「ええ。もちろんですよ。トオルさんの事が心配なので」
「心配されるようなことはねぇよ…」
「そうですか?先ほどナンパされてたようですし、それに…無理、してますよね?トオルさん」
緑谷はそう言いながら、ふいにトオルの手首を掴んだ。
突然のことに、トオルはわずかに目を見開く。
「……してねぇよ」
短くそう告げると、トオルは迷いなくその手を振り払った。
「あいにく、今日は満席だぞ。飲んでいくなら、黄瀬たちの席に座れよ」
それだけ言い残し、トオルは何事もなかったかのように仕事へ戻っていく。
緑谷はその背中をしばらく見つめ、静かに一息ついた。
それから店内を見回し、黄瀬たちの姿を見つける。
緑谷の視線は自然と、何度もカウンターへと戻ってしまう。トオルの様子が気になるのを隠しきれないまま、緑谷はゆっくりと黄瀬たちの席へ向かった。
席に着いた緑谷へ、真っ先に声をかけたのは桃崎だった。
「ちょっと……トオルくん、めっちゃ普通じゃない?!他の人にはあんなニッコニコなのに、緑谷くんにだけ、完全に通常運転だったよね!?」
「ええ、そうですね」
緑谷はそう答え、わずかに口元を緩めた。それは隠す気もない――優越感を帯びた笑みだった。
「……お前、なんでちょっと嬉しそうなんだよ」
思わず黄瀬が突っ込むと、緑谷は一瞬だけ視線をカウンターの方へ向ける。
仕事に戻ったトオルの背中を、ほんの一瞬。
「だって」
それから、静かに言った。
「私にだけ、気を許していると思うと……愛しくて仕方ありませんから」
黄瀬は、言葉を失った。
(……こいつ、強すぎるだろ)
「え、待って……なんでそう思うの?気を許してるってどういうこと?」
桃崎の声に、緑谷は答えない。
にこりと微笑んだまま、視線はすでにカウンターの方――トオルの背中に向けられていた。
こちらの反応など、完全に眼中にない。
だが、理由が気になって仕方ない桃崎は引き下がらない。
「ねぇ、黙らないで教えてよー!」
そう言って、桃崎はぐいっと緑谷の袖を掴み、軽く揺する。緑谷は一瞬だけ面倒そうな視線を向け、それから小さくため息をついた。
「……気を張っているトオルさんが、私にだけ気を許しているからですよ」
「……気を、張ってる?」
「ええ」
緑谷は淡々と続ける。
「手首の温度からして……38.7度、といったところでしょうか」
さらりと言い切ってから、どこか考え込むように視線を伏せる。
「このあと、どう連れ帰るか考えています。ですから、お二人は大人しくしていてください」
「……38度……ってまさか?」
黄瀬が思わず復唱すると、桃崎が目を見開いた。
「え、あ……まさか。トオルさん、熱あるの!?」
あの不自然なほどの笑顔の正体が、まさか熱のせいだったとは。二人は驚きつつも、同時に――すとんと腑に落ちたのだった。
「…っていうか緑谷くん、手首掴んだだけで体温わかるの?ちょっと黄瀬の体温測ってみてよ」
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