101 / 1,292
第6話
(14)
しおりを挟む
「――今、先生の周りにいる男の中で、平気で甘えられる立場にいるのは自分しかいないとわかってるんだ、あいつは。その立場に優越感を持っていて、堪能している。可愛い外見に騙されるなよ。なんといってもあいつは、俺の息子だ」
「……念を押されなくてもわかっている」
いまさら意外でもないが、賢吾は、千尋をよく見て、把握していた。
少し外を出歩いてこようかと考えながら、窓を叩く雨を漫然と目で追っていた和彦だが、背後に気配を感じてハッとする。窓ガラスには、和彦のすぐ側に這い寄ってきた賢吾の姿が映っていた。まるで、獲物に忍び寄る獣の所作だ。
和彦が慌てて立ち上がろうとしたときには、伸ばされた両腕の中に捕えられ、背後から賢吾にしっかりと抱きすくめられていた。
反射的に抵抗しようとしたが、首筋に歯が立てられると、それだけで全身が痺れたようになり、動けない。和彦は、浴衣を割って入ってきた賢吾の手を、おとなしく両足の間に受け入れた。
「うっ……」
無遠慮な手つきで下着を下ろされ、引き出された敏感なものを握り締められる。手荒く扱かれて、畳の上に爪先を突っ張らせながら腰を震わせる。
「先生、口を吸わせろ」
賢吾に熱っぽく囁かれた和彦は、すでにもう息を弾ませながらも振り返り、間近にある賢吾の顔を見つめる。二度、三度と互いの唇を啄ばみ合ってから、賢吾に一方的に貪られていた。
賢吾と同室ということで、こうなることはわかっていた。それどころか、体の奥の疼きも自覚していた。賢吾のオンナとして仕込まれた結果だ――という気はない。最近の和彦は、自分が抱え持った淫蕩な性質を受け入れつつあった。
三人の男と同時に関係を持っていて、そう認めざるをえないのだ。
浴衣を大きく捲られ、下着も脱がされてしまう。露わになった和彦のものはすでに赤く染まり、身を起こして賢吾の愛撫に応え始めていた。
たっぷり舌を吸われながら、先端を強く擦られる。しっとりと滲み始めた透明なしずくを確認したのか、いきなり賢吾に突き飛ばされ、和彦は呆気なく畳の上に倒れ込む。だが、文句を言う暇もなかった。
覆い被さってきた賢吾に畳の上に這わされ、腰を抱え上げられる。迷うことなく、片手が深く両足の間に差し込まれた。
「あうっ……」
声を洩らした和彦は、前に這って逃れようとしながら、首を左右に振る。
「そこは、まだっ――」
「先だろうが、後だろうが、感じまくるのは一緒だろ」
情緒の欠片もないことを言いながら賢吾は、慣れた手つきで和彦の柔らかな膨らみを揉みしだき始める。何度味わわされても、この愛撫の強烈さには慣れない。一瞬にして下肢に力が入らなくなり、愛撫を与えてくる相手に従わされてしまう。
「あっ、あっ、あうっ」
巧みに蠢く指に弱みをまさぐられ、弄られる。強弱をつけて揉み込まれると、意識しないまま和彦は腰を揺らし、畳に爪を立てて快感の波に耐えるようになる。
帯を解かれ、愛撫の合間に浴衣を脱がされてしまうと、汗ばんだ肌を賢吾の片手に撫で回されていた。それが、驚くほど和彦の感度を高める。
和彦の息遣いが妖しさを帯びてくる。それを待っていたのか、賢吾の熱く濡れた舌に背を舐め上げられた。
「ふっ……」
「反応がいいな。もう肌が真っ赤に染まってきた」
愛撫の成果を確かめるように、反り返ったものを賢吾の手に握られ、扱かれる。和彦は獣のように身をしならせて、喘いでいた。
腰を突き出した羞恥に満ちた姿勢を取らされ、唾液で湿らせた指に内奥を犯される。湯から上がって間もないせいか、容易に肉は解されていた。
「たまんねーな。先生の尻が、ねっとりと俺の指に吸い付いてくる」
くちゃくちゃと湿った音を立てて内奥から指を出し入れしながら、愉悦を含んだ声で賢吾が囁いてくる。これ以上ない羞恥を味わわされている和彦の体は、まるで媚びるように賢吾の指をきつく締め付けていた。
褒美とばかりに賢吾が、内奥に指を付け根まで挿入したまま、再び柔らかな膨らみを今度は強く揉みしだいてくる。
「あうっ、うっ、くうぅっ――……」
甘い呻き声を洩らしながら和彦は、強い快感から逃れようと本能的に賢吾の手を押し退けようとしたが、結局、大きな手の上に自分の手を重ねていた。和彦の行為の意味を察した賢吾が、残酷なほど優しい声で問いかけてきた。
「――ここを俺に弄られるのが、よくなってきたか、先生?」
返事を促すように、内奥に挿入された指に浅い部分を擦られ、あっという間に和彦の理性は陥落した。
「あ、あ……」
「ここを弄られるのが、好きか?」
柔らかく揉み込まれ、喉を鳴らして和彦は頷く。
和彦に惜しみない快感を与えながら、賢吾は何度も背を舐め上げてきた。
「……念を押されなくてもわかっている」
いまさら意外でもないが、賢吾は、千尋をよく見て、把握していた。
少し外を出歩いてこようかと考えながら、窓を叩く雨を漫然と目で追っていた和彦だが、背後に気配を感じてハッとする。窓ガラスには、和彦のすぐ側に這い寄ってきた賢吾の姿が映っていた。まるで、獲物に忍び寄る獣の所作だ。
和彦が慌てて立ち上がろうとしたときには、伸ばされた両腕の中に捕えられ、背後から賢吾にしっかりと抱きすくめられていた。
反射的に抵抗しようとしたが、首筋に歯が立てられると、それだけで全身が痺れたようになり、動けない。和彦は、浴衣を割って入ってきた賢吾の手を、おとなしく両足の間に受け入れた。
「うっ……」
無遠慮な手つきで下着を下ろされ、引き出された敏感なものを握り締められる。手荒く扱かれて、畳の上に爪先を突っ張らせながら腰を震わせる。
「先生、口を吸わせろ」
賢吾に熱っぽく囁かれた和彦は、すでにもう息を弾ませながらも振り返り、間近にある賢吾の顔を見つめる。二度、三度と互いの唇を啄ばみ合ってから、賢吾に一方的に貪られていた。
賢吾と同室ということで、こうなることはわかっていた。それどころか、体の奥の疼きも自覚していた。賢吾のオンナとして仕込まれた結果だ――という気はない。最近の和彦は、自分が抱え持った淫蕩な性質を受け入れつつあった。
三人の男と同時に関係を持っていて、そう認めざるをえないのだ。
浴衣を大きく捲られ、下着も脱がされてしまう。露わになった和彦のものはすでに赤く染まり、身を起こして賢吾の愛撫に応え始めていた。
たっぷり舌を吸われながら、先端を強く擦られる。しっとりと滲み始めた透明なしずくを確認したのか、いきなり賢吾に突き飛ばされ、和彦は呆気なく畳の上に倒れ込む。だが、文句を言う暇もなかった。
覆い被さってきた賢吾に畳の上に這わされ、腰を抱え上げられる。迷うことなく、片手が深く両足の間に差し込まれた。
「あうっ……」
声を洩らした和彦は、前に這って逃れようとしながら、首を左右に振る。
「そこは、まだっ――」
「先だろうが、後だろうが、感じまくるのは一緒だろ」
情緒の欠片もないことを言いながら賢吾は、慣れた手つきで和彦の柔らかな膨らみを揉みしだき始める。何度味わわされても、この愛撫の強烈さには慣れない。一瞬にして下肢に力が入らなくなり、愛撫を与えてくる相手に従わされてしまう。
「あっ、あっ、あうっ」
巧みに蠢く指に弱みをまさぐられ、弄られる。強弱をつけて揉み込まれると、意識しないまま和彦は腰を揺らし、畳に爪を立てて快感の波に耐えるようになる。
帯を解かれ、愛撫の合間に浴衣を脱がされてしまうと、汗ばんだ肌を賢吾の片手に撫で回されていた。それが、驚くほど和彦の感度を高める。
和彦の息遣いが妖しさを帯びてくる。それを待っていたのか、賢吾の熱く濡れた舌に背を舐め上げられた。
「ふっ……」
「反応がいいな。もう肌が真っ赤に染まってきた」
愛撫の成果を確かめるように、反り返ったものを賢吾の手に握られ、扱かれる。和彦は獣のように身をしならせて、喘いでいた。
腰を突き出した羞恥に満ちた姿勢を取らされ、唾液で湿らせた指に内奥を犯される。湯から上がって間もないせいか、容易に肉は解されていた。
「たまんねーな。先生の尻が、ねっとりと俺の指に吸い付いてくる」
くちゃくちゃと湿った音を立てて内奥から指を出し入れしながら、愉悦を含んだ声で賢吾が囁いてくる。これ以上ない羞恥を味わわされている和彦の体は、まるで媚びるように賢吾の指をきつく締め付けていた。
褒美とばかりに賢吾が、内奥に指を付け根まで挿入したまま、再び柔らかな膨らみを今度は強く揉みしだいてくる。
「あうっ、うっ、くうぅっ――……」
甘い呻き声を洩らしながら和彦は、強い快感から逃れようと本能的に賢吾の手を押し退けようとしたが、結局、大きな手の上に自分の手を重ねていた。和彦の行為の意味を察した賢吾が、残酷なほど優しい声で問いかけてきた。
「――ここを俺に弄られるのが、よくなってきたか、先生?」
返事を促すように、内奥に挿入された指に浅い部分を擦られ、あっという間に和彦の理性は陥落した。
「あ、あ……」
「ここを弄られるのが、好きか?」
柔らかく揉み込まれ、喉を鳴らして和彦は頷く。
和彦に惜しみない快感を与えながら、賢吾は何度も背を舐め上げてきた。
90
あなたにおすすめの小説
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される
中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」
夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。
相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。
このお話はムーンライトでも投稿してます〜
悪役の僕 何故か愛される
いもち
BL
BLゲーム『恋と魔法と君と』に登場する悪役 セイン・ゴースティ
王子の魔力暴走によって火傷を負った直後に自身が悪役であったことを思い出す。
悪役にならないよう、攻略対象の王子や義弟に近寄らないようにしていたが、逆に構われてしまう。
そしてついにゲーム本編に突入してしまうが、主人公や他の攻略対象の様子もおかしくて…
ファンタジーラブコメBL
シリアスはほとんどないです
不定期更新
劣等アルファは最強王子から逃げられない
東
BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。
ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる