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第23話
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残念だ、という言葉を呑み込んだ和彦は無意識のうちに、千尋の左腕に巻かれた包帯に指先を這わせる。それに気づいた千尋が、笑いながら教えてくれた。
「次の治療で、タトゥーの残りの部分全部にレーザー当てるらしいんだ。あとは様子を見て、という感じ。カサブタが剥がれたところから、けっこう消えていってるしさ。傷跡も、思っていたより醜くないし、けっこう順調だよ」
「苦労して消して、次は、本格的に刺青を入れるのか……」
「そう。時間をかけて、一生ものの本気なのを」
「――……こんなにきれいな体と肌をしているのに、な」
千尋の剥き出しの肩を撫で、ぽつりと和彦は洩らす。引き止めたい気持ちがある一方で、千尋の父親である賢吾の、艶かしくて生々しい大蛇の刺青が脳裏に蘇り、胸の奥で妖しい衝動が蠢く。どんな図柄を入れるつもりなのか知らないが、千尋のきれいな体に彫られる刺青は、さぞかし映えるだろうとも思ってしまう。
和彦のわずかな変化を感じ取ったのか、千尋が熱い吐息を洩らして唇を吸ってくる。
「考えるだけでゾクゾクする。俺の体に入った刺青を、先生が撫で回してくれるのかと思ったら」
千尋の熱に刺激されたのか、身震いしたくなるような欲情が急速に和彦の中で大きくなる。そんな自分自身に戸惑い、慌てて千尋を押しのけてベッドから出ていた。
「先生……?」
イスにかけてあるバスローブを取り上げて、和彦は上擦った声で応じる。
「喉が渇いたから、水を飲んでくる。お前にも持ってきてやるから、待っていろ」
バスローブを羽織り、半ば逃げるように寝室を出る。キッチンに入った和彦は、冷蔵庫からミネラルウォーターのボトルを二本取り出す。一本を開けて、さっそく口をつける。
喉を通る水の冷たさのおかげで、自分の体がどれほど熱くなっているのか実感できた。ほっと安堵の吐息を洩らしたところで、前触れもなく背後から抱き締められる。驚いて振り返ると、裸の千尋がにんまりと笑いかけてきた。気配も感じさせずに、和彦のあとを追いかけてきたのだ。
「……待っていろと言っただろ」
「待ってられない。もっと先生が欲しい」
そう言って、羽織ったバスローブの裾を捲り上げられる。
「千尋っ……」
和彦は身を捩って逃れようとしたが、キッチンカウンターに追い詰められ、あっさり上体を押さえつけられる。
「今日はまだ、先生の中に出してなかったから」
「だからといって、ここじゃなくてもいいだろっ」
「俺を一人残してキッチンに行っちゃうから、先生が悪い」
「お前は子供かっ」
和彦が抗議する間にも千尋の手は油断なく動く。腰を掴まれて、尻を突き出すような扇情的な姿勢を取らされていた。さんざん擦られて広げられた内奥の入り口は、濡れて蕩けたままだ。千尋は悠々と、高ぶりを押し当ててくる。
「――こんなに甘やかしてくれるんだから、俺は先生の前では、子供のままでいたい」
口ではそんなことを言いながら、内奥に押し入ってくる千尋のものは充実した硬さと逞しさを持ち、立派な大人だ。
「あうっ……」
「甘えられるうちに、たっぷり先生に甘えておかないと。――明日には、どの男の腕の中にいるかわからないからね」
ドキリとするようなことを呟いた千尋が、乱暴に腰を打ち付けてくる。熱いものを内奥深くまでねじ込まれ、和彦は声を上げながら締め付ける。素直な欲望が一際大きくなり、脆くなっている襞と粘膜を強く擦り上げてくる。
「うあっ、あっ、千尋っ……、千尋っ」
「いいよ、先生。中、ビクン、ビクンって痙攣してる。感じてる、よね?」
律動の激しさに、足元から崩れ込みそうになる。和彦は必死にカウンターにすがりつき、その拍子に水がまだ入っているボトルを倒してしまう。こぼれた水が床へと滴り落ち、足元を濡らす。それに気づいた千尋が、ふっと律動を止めた。
「あー、床が濡れちゃった」
そう洩らした千尋が、背後から和彦の耳に唇を押し当ててくる。同時に片手が、開いた両足の間に入り込み、興奮で震える和彦のものを握り締めてきた。
次の瞬間和彦は、賢吾と千尋がいかによく似ているか強く実感した。
「先生、あとで俺が床を拭くから――漏らして見せて」
耳元に注ぎ込まれた言葉に、頭の芯が揺れる。強い羞恥と興奮のせいだ。
「……嫌、だ……。そんな、はしたないこと……」
「言っただろ。先生にいっぱいいやらしいことをして、辱めたいって。これは、頼みじゃない。俺から、オンナへの命令」
千尋が緩く腰を動かし、和彦のものを扱き始める。和彦は呻き声を洩らして腰を揺らした。
賢吾だけでなく、その息子である千尋にまで恥辱に満ちた行為を求められ、倒錯的な悦びが全身を駆け抜ける。感じていたのだ。
「先にイかせてあげるから、いいよね、先生?」
子供のように甘えた口調でありながら、千尋は容赦なかった。和彦から欲しい返事をもぎ取るように、柔らかな膨らみにも淫らな愛撫を加え始める。
和彦は全身を震わせながら、小さく頷いた。
「次の治療で、タトゥーの残りの部分全部にレーザー当てるらしいんだ。あとは様子を見て、という感じ。カサブタが剥がれたところから、けっこう消えていってるしさ。傷跡も、思っていたより醜くないし、けっこう順調だよ」
「苦労して消して、次は、本格的に刺青を入れるのか……」
「そう。時間をかけて、一生ものの本気なのを」
「――……こんなにきれいな体と肌をしているのに、な」
千尋の剥き出しの肩を撫で、ぽつりと和彦は洩らす。引き止めたい気持ちがある一方で、千尋の父親である賢吾の、艶かしくて生々しい大蛇の刺青が脳裏に蘇り、胸の奥で妖しい衝動が蠢く。どんな図柄を入れるつもりなのか知らないが、千尋のきれいな体に彫られる刺青は、さぞかし映えるだろうとも思ってしまう。
和彦のわずかな変化を感じ取ったのか、千尋が熱い吐息を洩らして唇を吸ってくる。
「考えるだけでゾクゾクする。俺の体に入った刺青を、先生が撫で回してくれるのかと思ったら」
千尋の熱に刺激されたのか、身震いしたくなるような欲情が急速に和彦の中で大きくなる。そんな自分自身に戸惑い、慌てて千尋を押しのけてベッドから出ていた。
「先生……?」
イスにかけてあるバスローブを取り上げて、和彦は上擦った声で応じる。
「喉が渇いたから、水を飲んでくる。お前にも持ってきてやるから、待っていろ」
バスローブを羽織り、半ば逃げるように寝室を出る。キッチンに入った和彦は、冷蔵庫からミネラルウォーターのボトルを二本取り出す。一本を開けて、さっそく口をつける。
喉を通る水の冷たさのおかげで、自分の体がどれほど熱くなっているのか実感できた。ほっと安堵の吐息を洩らしたところで、前触れもなく背後から抱き締められる。驚いて振り返ると、裸の千尋がにんまりと笑いかけてきた。気配も感じさせずに、和彦のあとを追いかけてきたのだ。
「……待っていろと言っただろ」
「待ってられない。もっと先生が欲しい」
そう言って、羽織ったバスローブの裾を捲り上げられる。
「千尋っ……」
和彦は身を捩って逃れようとしたが、キッチンカウンターに追い詰められ、あっさり上体を押さえつけられる。
「今日はまだ、先生の中に出してなかったから」
「だからといって、ここじゃなくてもいいだろっ」
「俺を一人残してキッチンに行っちゃうから、先生が悪い」
「お前は子供かっ」
和彦が抗議する間にも千尋の手は油断なく動く。腰を掴まれて、尻を突き出すような扇情的な姿勢を取らされていた。さんざん擦られて広げられた内奥の入り口は、濡れて蕩けたままだ。千尋は悠々と、高ぶりを押し当ててくる。
「――こんなに甘やかしてくれるんだから、俺は先生の前では、子供のままでいたい」
口ではそんなことを言いながら、内奥に押し入ってくる千尋のものは充実した硬さと逞しさを持ち、立派な大人だ。
「あうっ……」
「甘えられるうちに、たっぷり先生に甘えておかないと。――明日には、どの男の腕の中にいるかわからないからね」
ドキリとするようなことを呟いた千尋が、乱暴に腰を打ち付けてくる。熱いものを内奥深くまでねじ込まれ、和彦は声を上げながら締め付ける。素直な欲望が一際大きくなり、脆くなっている襞と粘膜を強く擦り上げてくる。
「うあっ、あっ、千尋っ……、千尋っ」
「いいよ、先生。中、ビクン、ビクンって痙攣してる。感じてる、よね?」
律動の激しさに、足元から崩れ込みそうになる。和彦は必死にカウンターにすがりつき、その拍子に水がまだ入っているボトルを倒してしまう。こぼれた水が床へと滴り落ち、足元を濡らす。それに気づいた千尋が、ふっと律動を止めた。
「あー、床が濡れちゃった」
そう洩らした千尋が、背後から和彦の耳に唇を押し当ててくる。同時に片手が、開いた両足の間に入り込み、興奮で震える和彦のものを握り締めてきた。
次の瞬間和彦は、賢吾と千尋がいかによく似ているか強く実感した。
「先生、あとで俺が床を拭くから――漏らして見せて」
耳元に注ぎ込まれた言葉に、頭の芯が揺れる。強い羞恥と興奮のせいだ。
「……嫌、だ……。そんな、はしたないこと……」
「言っただろ。先生にいっぱいいやらしいことをして、辱めたいって。これは、頼みじゃない。俺から、オンナへの命令」
千尋が緩く腰を動かし、和彦のものを扱き始める。和彦は呻き声を洩らして腰を揺らした。
賢吾だけでなく、その息子である千尋にまで恥辱に満ちた行為を求められ、倒錯的な悦びが全身を駆け抜ける。感じていたのだ。
「先にイかせてあげるから、いいよね、先生?」
子供のように甘えた口調でありながら、千尋は容赦なかった。和彦から欲しい返事をもぎ取るように、柔らかな膨らみにも淫らな愛撫を加え始める。
和彦は全身を震わせながら、小さく頷いた。
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