有機物よ海に還れ

シィータソルト

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有機物よ海に還れ

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待ちに待った会える日は真夏の大海
浮かれ気分が急上昇
夜空の下でなんて待ちきれず好きだと叫んだ
僕からの大波は隣の君に襲いかかり飲みこんだ
同じ高揚さなら浮かび上がってくれると思っていたさ

いつまでも君はサファイアブルーの海に沈んでいた
僕の独りよがりの波に溺れていると自惚れて
慌てふためき必死で投げた救命道具に手は伸びない
共に呼吸をして人生の荒波を泳いでいくのだと信じて
君は息絶えた
硬度9の宝石と同化して

彼女だったものは、もはやカラーレス
硬度10の頑なな心に対して僕は消し炭となった
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