6 / 12
その6。「レベル上げの相手と言えば格上だろ?」②
しおりを挟む
「———はっっ」
『む? 汝は奇妙なスキルを持っておるな』
俺は生き返ると同時に地面に膝をつく。
一瞬でやられた……反応すらできなかった。
やはり圧倒的なレベル差の前になす術は無いか。
この真紅の竜———炎竜王フレイヤのレベルは100がMAXの所———180だ。
ゲームの終盤にレベルの上限を上げるイベントがあるらしく、そこで上限が200になるらしい。
なので今の俺では到底敵わないどころかアリ程度にも思われてないだろう。
因みに我が両親は共に75だ。
思った以上に高くてビビった。
しかし目の前の敵はその両親の2倍以上のレベルを持っており、尚且つ初期ステータスも人間より遥かに高い。
このモンスターに正面から勝てるのは、レベル200で最強装備を着た主人公パーティーくらいだろうな。
だが俺は奴らとは別の方向で勝つ。
俺はステータスを確認。
———————————————
セーヤ・フロント
人間 3歳
レベル:1
《ステータス》
体力:101/101
魔力:130/130
攻撃:14+100
防御:11
敏捷:14
魅力:94(固定)
幸運:91(固定)
《固有スキル》
【死に戻り】
《スキル》
【探剣術:Ⅲ】【身体強化:Ⅲ】【付与:Ⅲ】【鑑定:Ⅲ】
《魔法》
【火魔法:Ⅲ】【水魔法:Ⅳ】【風魔法:Ⅲ】
【地魔法:Ⅲ】
———————————————
よし、しっかり上がっている。
これも【死に戻り】スキルの効果で、死んだ時に食らった攻撃の種類でステータスが1上がるのだ。
因みに魔法攻撃なら体力と魔力が上がる。
まぁ上限が99までと言うのがあるが……この調子で勝てるまで頑張っていこう。
「行くぞ———はぁあああああ!!」
俺は【身体強化】を使って身体能力を上げ、【付与】で短剣に水魔法を付与する。
炎竜王は水が弱点なので、使わない手はない。
俺は全力で走り、炎竜王に向けて短剣を突き刺すが———『ガキンッ!!』と言う音と共に弾かれてしまった。
その衝撃で思わず仰け反り体勢を崩す俺に《炎竜王の息吹》が炸裂。
《死亡しました。固有スキル———【死に戻り】が発動します。魔法攻撃で死んだため、体力・魔力ステータスが1上昇します》
「———ッ」
『まだ蘇るか! これは初めてであるな! もっと楽しませてくれ人間の子よ!』
嬉しそうに炎竜王が尻尾が振るう。
俺は何とか短剣でガードしようとするも、あっさり力負けして潰された。
《死亡しました。固有スキル———【死に戻り】が発動します。物理攻撃で死んだため、体力・攻撃・防御・敏捷ステータスが1上昇します。短剣術がレベルアップします》
「———はっ!」
俺は再び蘇る。
その瞬間には目の前に鉤爪が迫っており、短剣でガードすることも出来ずにズタズタに切り裂かれた。
「———うぐっ……おえっ」
生き返る。
しかし体が死ぬ直後の事を覚えているため、全身がブルブルと震え出し、吐き気と共に胃にあるものが逆流してきた。
僅か数十秒の間に3回も殺されているのでしょうがないと言えばしょうがない。
しかし俺は死にたく無い。
この【死に戻り】スキルにも欠点があり、暗殺や毒殺など、自分が認識していないモノに殺されると発動しないのだ。
だから毒を飲んでも死なず、暗殺にあっても刃が通らない体をいち早く作っておきたい。
「おえっ……ふぅ…………よし、まだまだ行くぞ———はぁあああああ!!」
俺は自分の未来の為に全力で炎竜王に向かって攻撃を仕掛けた。
『む? 汝は奇妙なスキルを持っておるな』
俺は生き返ると同時に地面に膝をつく。
一瞬でやられた……反応すらできなかった。
やはり圧倒的なレベル差の前になす術は無いか。
この真紅の竜———炎竜王フレイヤのレベルは100がMAXの所———180だ。
ゲームの終盤にレベルの上限を上げるイベントがあるらしく、そこで上限が200になるらしい。
なので今の俺では到底敵わないどころかアリ程度にも思われてないだろう。
因みに我が両親は共に75だ。
思った以上に高くてビビった。
しかし目の前の敵はその両親の2倍以上のレベルを持っており、尚且つ初期ステータスも人間より遥かに高い。
このモンスターに正面から勝てるのは、レベル200で最強装備を着た主人公パーティーくらいだろうな。
だが俺は奴らとは別の方向で勝つ。
俺はステータスを確認。
———————————————
セーヤ・フロント
人間 3歳
レベル:1
《ステータス》
体力:101/101
魔力:130/130
攻撃:14+100
防御:11
敏捷:14
魅力:94(固定)
幸運:91(固定)
《固有スキル》
【死に戻り】
《スキル》
【探剣術:Ⅲ】【身体強化:Ⅲ】【付与:Ⅲ】【鑑定:Ⅲ】
《魔法》
【火魔法:Ⅲ】【水魔法:Ⅳ】【風魔法:Ⅲ】
【地魔法:Ⅲ】
———————————————
よし、しっかり上がっている。
これも【死に戻り】スキルの効果で、死んだ時に食らった攻撃の種類でステータスが1上がるのだ。
因みに魔法攻撃なら体力と魔力が上がる。
まぁ上限が99までと言うのがあるが……この調子で勝てるまで頑張っていこう。
「行くぞ———はぁあああああ!!」
俺は【身体強化】を使って身体能力を上げ、【付与】で短剣に水魔法を付与する。
炎竜王は水が弱点なので、使わない手はない。
俺は全力で走り、炎竜王に向けて短剣を突き刺すが———『ガキンッ!!』と言う音と共に弾かれてしまった。
その衝撃で思わず仰け反り体勢を崩す俺に《炎竜王の息吹》が炸裂。
《死亡しました。固有スキル———【死に戻り】が発動します。魔法攻撃で死んだため、体力・魔力ステータスが1上昇します》
「———ッ」
『まだ蘇るか! これは初めてであるな! もっと楽しませてくれ人間の子よ!』
嬉しそうに炎竜王が尻尾が振るう。
俺は何とか短剣でガードしようとするも、あっさり力負けして潰された。
《死亡しました。固有スキル———【死に戻り】が発動します。物理攻撃で死んだため、体力・攻撃・防御・敏捷ステータスが1上昇します。短剣術がレベルアップします》
「———はっ!」
俺は再び蘇る。
その瞬間には目の前に鉤爪が迫っており、短剣でガードすることも出来ずにズタズタに切り裂かれた。
「———うぐっ……おえっ」
生き返る。
しかし体が死ぬ直後の事を覚えているため、全身がブルブルと震え出し、吐き気と共に胃にあるものが逆流してきた。
僅か数十秒の間に3回も殺されているのでしょうがないと言えばしょうがない。
しかし俺は死にたく無い。
この【死に戻り】スキルにも欠点があり、暗殺や毒殺など、自分が認識していないモノに殺されると発動しないのだ。
だから毒を飲んでも死なず、暗殺にあっても刃が通らない体をいち早く作っておきたい。
「おえっ……ふぅ…………よし、まだまだ行くぞ———はぁあああああ!!」
俺は自分の未来の為に全力で炎竜王に向かって攻撃を仕掛けた。
0
あなたにおすすめの小説
最強スライムはぺットであって従魔ではない。ご主人様に仇なす奴は万死に値する。
棚から現ナマ
ファンタジー
スーはペットとして飼われているレベル2のスライムだ。この世界のスライムはレベル2までしか存在しない。それなのにスーは偶然にもワイバーンを食べてレベルアップをしてしまう。スーはこの世界で唯一のレベル2を超えた存在となり、スライムではあり得ない能力を身に付けてしまう。体力や攻撃力は勿論、知能も高くなった。だから自我やプライドも出てきたのだが、自分がペットだということを嫌がるどころか誇りとしている。なんならご主人様LOVEが加速してしまった。そんなスーを飼っているティナは、ひょんなことから王立魔法学園に入学することになってしまう。『違いますっ。私は学園に入学するために来たんじゃありません。下働きとして働くために来たんです!』『はぁ? 俺が従魔だってぇ、馬鹿にするなっ! 俺はご主人様に愛されているペットなんだっ。そこいらの野良と一緒にするんじゃねぇ!』最高レベルのテイマーだと勘違いされてしまうティナと、自分の持てる全ての能力をもって、大好きなご主人様のために頑張る最強スライムスーの物語。他サイトにも投稿しています。
付きまとう聖女様は、貧乏貴族の僕にだけ甘すぎる〜人生相談がきっかけで日常がカオスに。でも、モテたい願望が強すぎて、つい……〜
咲月ねむと
ファンタジー
この乙女ゲーの世界に転生してからというもの毎日教会に通い詰めている。アランという貧乏貴族の三男に生まれた俺は、何を目指し、何を糧にして生きていけばいいのか分からない。
そんな人生のアドバイスをもらうため教会に通っているのだが……。
「アランくん。今日も来てくれたのね」
そう優しく語り掛けてくれるのは、頼れる聖女リリシア様だ。人々の悩みを静かに聞き入れ、的確なアドバイスをくれる美人聖女様だと人気だ。
そんな彼女だが、なぜか俺が相談するといつも様子が変になる。アドバイスはくれるのだがそのアドバイス自体が問題でどうも自己主張が強すぎるのだ。
「お母様のプレゼントは何を買えばいい?」
と相談すれば、
「ネックレスをプレゼントするのはどう? でもね私は結婚指輪が欲しいの」などという発言が飛び出すのだ。意味が分からない。
そして俺もようやく一人暮らしを始める歳になった。王都にある学園に通い始めたのだが、教会本部にそれはもう美人な聖女が赴任してきたとか。
興味本位で俺は教会本部に人生相談をお願いした。担当になった人物というのが、またもやリリシアさんで…………。
ようやく俺は気づいたんだ。
リリシアさんに付きまとわれていること、この頻繁に相談する関係が実は異常だったということに。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
家族と魔法と異世界ライフ!〜お父さん、転生したら無職だったよ〜
三瀬夕
ファンタジー
「俺は加藤陽介、36歳。普通のサラリーマンだ。日本のある町で、家族5人、慎ましく暮らしている。どこにでいる一般家庭…のはずだったんだけど……ある朝、玄関を開けたら、そこは異世界だった。一体、何が起きたんだ?転生?転移?てか、タイトル何これ?誰が考えたの?」
「えー、可愛いし、いいじゃん!ぴったりじゃない?私は楽しいし」
「あなたはね、魔導師だもん。異世界満喫できるじゃん。俺の職業が何か言える?」
「………無職」
「サブタイトルで傷、えぐらないでよ」
「だって、哀愁すごかったから。それに、私のことだけだと、寂しいし…」
「あれ?理沙が考えてくれたの?」
「そうだよ、一生懸命考えました」
「ありがとな……気持ちは嬉しいんだけど、タイトルで俺のキャリア終わっちゃってる気がするんだよな」
「陽介の分まで、私が頑張るね」
「いや、絶対、“職業”を手に入れてみせる」
突然、異世界に放り込まれた加藤家。
これから先、一体、何が待ち受けているのか。
無職になっちゃったお父さんとその家族が織りなす、異世界コメディー?
愛する妻、まだ幼い子どもたち…みんなの笑顔を守れるのは俺しかいない。
──家族は俺が、守る!
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる