34 / 40
第1章 落第勇者の帰還
第33話 元勇者はS級異能者と共に、A級モンスターと対峙する②
しおりを挟む
今回三人称です。
隼人とルドリートが交戦する少し前。
優奈と清華は隼人の家族を探して学校を走り回っていた。
「はぁ……はぁ……見つかりませんね……」
「え、えぇ。遥さんはどうやら家族と回りに行った様です。クラスには残念ながらいませんでした」
既に粗方の場所を探し終えた2人。
走って探したため、息も上がっていた。
優奈がキョロキョロと周りを見渡して探しながらも困った様に眉を潜める。
「一体何処にいるんでしょうか……」
「組織に聞いてみますか? もしかしたら場所を知っているかもしれません」
清華はスマホを取り出して組織に電話を掛ける。
『……もしもし、何の様だ』
「どうして機嫌が悪いのか知りませんが、隼人の家族が何処にいるか知りませんか?」
『…………アイツの家族ならグラウンドの木陰に居るはずだ。発信機を付けているのが服だから、服を脱いでいなければな』
「そうですか。ありがとうございました」
清華はプツッと電話を切ると、優奈に笑顔で報告する。
「優奈さん、見つかりました! どうやらグラウンドの木陰にいる様です」
「なら早速行きましょう!」
2人が走り出そうとした時——
プルルルルルッッ!!
「「!?」」
突然2人の携帯が一斉に鳴り出す。
突然の事に一瞬固まった2人だったが、2人とも電話に出る。
すると電話の向こう側から宗介の焦った様に声と慌ただしい音が聞こえてきた。
『モンスターだ! それも隼人の家族の近くにいるッ!』
「えっ?」
「了解しました。今すぐに対処します」
驚く清華とは違い、組織最強の名を冠している優奈は冷静に返答するとすぐに電話を切って走り出す。
それに清華は「ちょ、ちょっと待ってくださいっ、優奈さんっ!」と叫びながら追いかけて行った。
☆☆☆
2人が隼人の家族の下へ着くと、何と隼人の家族がオーガと向き合っていた。
オーガは通常種でもB級中位の力があり、一般人である遥や隼人の両親の勝てる相手ではない。
清華は【気配遮断】を発動して隠し持っていた特殊なナイフを取り出すと、全速力でオーガの懐に入り、脚の腱を斬り付ける。
突然の痛みにオーガが悲鳴の様な呻き声を上げた。
「グルァァァァ……」
「くっ……やはり私ではこれが限界ね……」
清華はもう1度攻撃する事などせず、大人しくオーガから離れ、優奈の隣へと戻る。
そしてナイフに目を落とすと、ナイフの刃が欠けていた。
「これ世界でもトップクラスに硬い金属使っているのに……どれだけ硬いのよ……」
そんな姿を見た優奈は清華の肩に手を置くと、
「貴女はここで待機。絶対に割り込んでこないでください」
「し、しかし——」
清華は言い返そうとするが、優奈は断固として許可しない。
「ダメです。正直に言いますと、貴女は邪魔になります。これは上司命令です」
「…………はい……」
清華は不承不承と言う感じで引き下がる。
「清華さんは隼人君のご家族を安全な所へ」
「……分かりました」
清華は気配を消して遥達の元へと移動して行った。
それを見送った優奈はポツリと呟く。
「それでは早速殲滅するとしましょう。——【超電磁砲】」
優奈が何処からともなく取り出した拳銃が言葉に反応すると、銃口から紫電を迸らせながら弾丸が射出され、一瞬にしてオーガに到達すると額に10cm程の風穴を開ける。
「ガ、ガァ……ァ……」
眉間を撃ち抜かれたオーガは灰になって消えていく。
異世界でも上位の強さを誇るはずのオーガを倒すのに掛かった時間は僅か1秒ほど。
これが組織最強だと言わんばかりに実力を見せつける優奈。
そんな彼女の異能は【電磁操作】。
これは自由自在に電磁を発生させて操作出来ると言うシンプルだが扱いにくい異能である。
しかしこの異能を優奈は持ち前の戦闘センスと感覚で使いこなしていた。
因みに先程の攻撃は、銃の内部で電磁を操作して反発し合う力を極限まで高めて発射すると言う方法を使っていた。
「す、凄い……」
優奈を見ていた遥が呆然として呟く。
隼人の両親である透と冬美は開いた口が塞がらないと言った風に驚愕している。
そんな遥達の下へ清華が気配遮断を使用しながら近付き、話しかけた。
「——遥さん」
「ひゃ、ひゃいっ!」
突然話し掛けられてビクッと身を跳ねさせる遥に清華が告げる。
「今すぐ私と一緒にここから離れましょう。……大丈夫です。優奈さんは私達の何十倍も強いので1人でも何とかなります」
「わ、分かりました……———パパ、ママ早く逃げるよ!」
遥の疑問を先回りして答えた清華に押された遥が二人の手を引いて逃げようとしたその時――
ピシッ……ピシピシピシッッ!
突如空間が裂けて、中から先程のオーガの1.5倍ほどの大きさのオーガが出てきた。
そのモンスターの名前はオーガジェネラル。
異世界でも強敵として知られているA級下位のモンスターである。
「な、何という威圧感……」
優奈は驚愕に目を見開いて呟く。
優奈ですらこれなのだ。
優奈よりも弱い清華やそもそも戦う力を持たない遥や隼人の両親はガタガタと歯を鳴らし、全身を震わせており、顔色も病人の様に悪い。
この状況で1番に動いたのはやはり優奈。
再び異能を発動させ、先程よりも威力を倍増させる。
「【超電磁砲】ッッ!!」
「ア? ナンダコレ?」
先程よりも早く鋭い一撃は、オーガの皮膚に当たって血を流させる程度で止まってしまった。
それだけでも驚愕に値する物だと思うが、それよりも驚いていたのが、
「……モンスターが喋った……?」
「優奈さん! 喋るモンスターに今まで会ったことありますか!?」
「いいえありません! ですがやる事は同じです」
優奈は何発も連続で【超電磁砲】を発射。
しかしその全てが硬く厚い皮膚に弾かれ、剣で跳ね返される。
「っ——! やっぱりこれではダメですか……なら……!」
優奈は新たな異能を発動。
「【能力上昇:拳銃】」
この異能は様々な物の性能を一時的に上昇させるスキルで、それは生物でもそうでなくても使えるが、その代わりに1つまでしか発動させることが出来ない。
性能の上昇した銃で再び発射。
すると先程とは違い、皮膚を突き破ってダメージを与える事に成功した。
「ガァアアアアアア!! ユルサナイゾニンゲン!」
しかしオーガジェネラルもタダでやられる相手ではない。
大剣肩に担ぐとその巨体からは信じられない程の速度で優奈に接近する。
「優奈さん!!」
「ッッ!?」
接近を許してしまった優奈にオーガジェネラルは大剣を大振りに横薙ぎする。
優奈は即座に身体に電気を流して脳の伝達の速度を上げ、ギリギリの所で回避。
その瞬間に一気に距離を取る。
「はぁはぁはぁ……私は近接格闘は苦手なのですが……」
しかしそんな事を言っている時間をオーガジェネラルはくれない。
「アレヨケルスゴイ。モットオレヲタノシマセロ!」
「それは少し難しいお願いですね!」
優奈はそう言いながらも拳銃を構え、オーガジェネラルに向けて連射した。
隼人とルドリートが交戦する少し前。
優奈と清華は隼人の家族を探して学校を走り回っていた。
「はぁ……はぁ……見つかりませんね……」
「え、えぇ。遥さんはどうやら家族と回りに行った様です。クラスには残念ながらいませんでした」
既に粗方の場所を探し終えた2人。
走って探したため、息も上がっていた。
優奈がキョロキョロと周りを見渡して探しながらも困った様に眉を潜める。
「一体何処にいるんでしょうか……」
「組織に聞いてみますか? もしかしたら場所を知っているかもしれません」
清華はスマホを取り出して組織に電話を掛ける。
『……もしもし、何の様だ』
「どうして機嫌が悪いのか知りませんが、隼人の家族が何処にいるか知りませんか?」
『…………アイツの家族ならグラウンドの木陰に居るはずだ。発信機を付けているのが服だから、服を脱いでいなければな』
「そうですか。ありがとうございました」
清華はプツッと電話を切ると、優奈に笑顔で報告する。
「優奈さん、見つかりました! どうやらグラウンドの木陰にいる様です」
「なら早速行きましょう!」
2人が走り出そうとした時——
プルルルルルッッ!!
「「!?」」
突然2人の携帯が一斉に鳴り出す。
突然の事に一瞬固まった2人だったが、2人とも電話に出る。
すると電話の向こう側から宗介の焦った様に声と慌ただしい音が聞こえてきた。
『モンスターだ! それも隼人の家族の近くにいるッ!』
「えっ?」
「了解しました。今すぐに対処します」
驚く清華とは違い、組織最強の名を冠している優奈は冷静に返答するとすぐに電話を切って走り出す。
それに清華は「ちょ、ちょっと待ってくださいっ、優奈さんっ!」と叫びながら追いかけて行った。
☆☆☆
2人が隼人の家族の下へ着くと、何と隼人の家族がオーガと向き合っていた。
オーガは通常種でもB級中位の力があり、一般人である遥や隼人の両親の勝てる相手ではない。
清華は【気配遮断】を発動して隠し持っていた特殊なナイフを取り出すと、全速力でオーガの懐に入り、脚の腱を斬り付ける。
突然の痛みにオーガが悲鳴の様な呻き声を上げた。
「グルァァァァ……」
「くっ……やはり私ではこれが限界ね……」
清華はもう1度攻撃する事などせず、大人しくオーガから離れ、優奈の隣へと戻る。
そしてナイフに目を落とすと、ナイフの刃が欠けていた。
「これ世界でもトップクラスに硬い金属使っているのに……どれだけ硬いのよ……」
そんな姿を見た優奈は清華の肩に手を置くと、
「貴女はここで待機。絶対に割り込んでこないでください」
「し、しかし——」
清華は言い返そうとするが、優奈は断固として許可しない。
「ダメです。正直に言いますと、貴女は邪魔になります。これは上司命令です」
「…………はい……」
清華は不承不承と言う感じで引き下がる。
「清華さんは隼人君のご家族を安全な所へ」
「……分かりました」
清華は気配を消して遥達の元へと移動して行った。
それを見送った優奈はポツリと呟く。
「それでは早速殲滅するとしましょう。——【超電磁砲】」
優奈が何処からともなく取り出した拳銃が言葉に反応すると、銃口から紫電を迸らせながら弾丸が射出され、一瞬にしてオーガに到達すると額に10cm程の風穴を開ける。
「ガ、ガァ……ァ……」
眉間を撃ち抜かれたオーガは灰になって消えていく。
異世界でも上位の強さを誇るはずのオーガを倒すのに掛かった時間は僅か1秒ほど。
これが組織最強だと言わんばかりに実力を見せつける優奈。
そんな彼女の異能は【電磁操作】。
これは自由自在に電磁を発生させて操作出来ると言うシンプルだが扱いにくい異能である。
しかしこの異能を優奈は持ち前の戦闘センスと感覚で使いこなしていた。
因みに先程の攻撃は、銃の内部で電磁を操作して反発し合う力を極限まで高めて発射すると言う方法を使っていた。
「す、凄い……」
優奈を見ていた遥が呆然として呟く。
隼人の両親である透と冬美は開いた口が塞がらないと言った風に驚愕している。
そんな遥達の下へ清華が気配遮断を使用しながら近付き、話しかけた。
「——遥さん」
「ひゃ、ひゃいっ!」
突然話し掛けられてビクッと身を跳ねさせる遥に清華が告げる。
「今すぐ私と一緒にここから離れましょう。……大丈夫です。優奈さんは私達の何十倍も強いので1人でも何とかなります」
「わ、分かりました……———パパ、ママ早く逃げるよ!」
遥の疑問を先回りして答えた清華に押された遥が二人の手を引いて逃げようとしたその時――
ピシッ……ピシピシピシッッ!
突如空間が裂けて、中から先程のオーガの1.5倍ほどの大きさのオーガが出てきた。
そのモンスターの名前はオーガジェネラル。
異世界でも強敵として知られているA級下位のモンスターである。
「な、何という威圧感……」
優奈は驚愕に目を見開いて呟く。
優奈ですらこれなのだ。
優奈よりも弱い清華やそもそも戦う力を持たない遥や隼人の両親はガタガタと歯を鳴らし、全身を震わせており、顔色も病人の様に悪い。
この状況で1番に動いたのはやはり優奈。
再び異能を発動させ、先程よりも威力を倍増させる。
「【超電磁砲】ッッ!!」
「ア? ナンダコレ?」
先程よりも早く鋭い一撃は、オーガの皮膚に当たって血を流させる程度で止まってしまった。
それだけでも驚愕に値する物だと思うが、それよりも驚いていたのが、
「……モンスターが喋った……?」
「優奈さん! 喋るモンスターに今まで会ったことありますか!?」
「いいえありません! ですがやる事は同じです」
優奈は何発も連続で【超電磁砲】を発射。
しかしその全てが硬く厚い皮膚に弾かれ、剣で跳ね返される。
「っ——! やっぱりこれではダメですか……なら……!」
優奈は新たな異能を発動。
「【能力上昇:拳銃】」
この異能は様々な物の性能を一時的に上昇させるスキルで、それは生物でもそうでなくても使えるが、その代わりに1つまでしか発動させることが出来ない。
性能の上昇した銃で再び発射。
すると先程とは違い、皮膚を突き破ってダメージを与える事に成功した。
「ガァアアアアアア!! ユルサナイゾニンゲン!」
しかしオーガジェネラルもタダでやられる相手ではない。
大剣肩に担ぐとその巨体からは信じられない程の速度で優奈に接近する。
「優奈さん!!」
「ッッ!?」
接近を許してしまった優奈にオーガジェネラルは大剣を大振りに横薙ぎする。
優奈は即座に身体に電気を流して脳の伝達の速度を上げ、ギリギリの所で回避。
その瞬間に一気に距離を取る。
「はぁはぁはぁ……私は近接格闘は苦手なのですが……」
しかしそんな事を言っている時間をオーガジェネラルはくれない。
「アレヨケルスゴイ。モットオレヲタノシマセロ!」
「それは少し難しいお願いですね!」
優奈はそう言いながらも拳銃を構え、オーガジェネラルに向けて連射した。
11
あなたにおすすめの小説
美醜逆転世界の学園に戻ったおっさんは気付かない
仙道
ファンタジー
柴田宏(しばたひろし)は学生時代から不細工といじめられ、ニートになった。
トラックにはねられ転移した先は美醜が逆転した現実世界。
しかも体は学生に戻っていたため、仕方なく学校に行くことに。
先輩、同級生、後輩でハーレムを作ってしまう。
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
学生学園長の悪役貴族に転生したので破滅フラグ回避がてらに好き勝手に学校を魔改造にしまくったら生徒たちから好かれまくった
竜頭蛇
ファンタジー
俺はある日、何の予兆もなくゲームの悪役貴族──マウント・ボンボンに転生した。
やがて主人公に成敗されて死ぬ破滅エンドになることを思い出した俺は破滅を避けるために自分の学園長兼学生という立場をフル活用することを決意する。
それからやりたい放題しつつ、主人公のヘイトを避けているといつ間にかヒロインと学生たちからの好感度が上がり、グレートティーチャーと化していた。
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる