10 / 78
本編
第九話 ☆陽炎立つ花束の調べ(2)※
しおりを挟む
セシル邸前にて、褐色の青年が去って。
微細に遅延したが問題無い。ジュンイチは当初の予定通り進行。
本日、突然の訪問に彼女はどんな反応を見せるだろうか。
拳を握り締めると、鮮烈に甦る。舞踏会の夜、包んだ手から伝わってきた少女の体温と、柔軟な感触。
気分は高揚している。吐く息が、平時よりも熱い。
花束を抱え直し呼び出しチャイムを鳴らすと、若いメイドが対応に出た。
「あら、大きな花束! お花屋さん? でしたら裏口へお回りください」
「違うんだ。約束はしていないんだけど」
「大変失礼いたしました。お客様でいらっしゃいますのね。ですが、ご主人様も奥様もただいまご不在でございます。来客をお伝えしておきますのでお名前とご用件を」
「僕は吾妻侯爵家の現当主。吾妻ジュンイチ。今日はカミィちゃんに会いに来たんだ。彼女は居るよね」
すると、メイドの態度は一転。頬を染めて、声色も一段高く。
「まあ! ということはこのお花は……まあまあまあ!! それでしたらどうぞなかへ。客間でお待ちくださいませ」
「プライベートルームの様子も見せて。普段の彼女がどのように生活しているのかを知りたい」
「まあ~! ええ、ええ。本当はいけないことですけれど、お相手が”侯爵様”なら話は別。きっとお咎めは無いでしょう。私にできることなら協力いたしますわ! 普段のお嬢様の話をお聞かせしましょう!」
セシル邸に踏み入って、上階の奥だというカミィの私室までのあいだ、メイドはひたすらに饒舌をふるい続けた。
「お嬢様はただいまおひとりで、お部屋に篭って遊んでおられます。あまり外はお好きでないですから、いつもお部屋で読書されたり、ぬいぐるみで遊ばれたりしておられますよ。そうそう、綺麗なドレスを着たお人形よりも動物のぬいぐるみのような柔らかいものがお気に入りで、あとは手触りの良い布にもお名前をつけて……少し変わっていらっしゃいますけれど、私達使用人にもお優しいですし、とても愛らしいお方ですの。あ、お部屋へ到着いたしました」
案内されたのは、雑多なステッカーが多量に付着したドアの前。
アトランダムにベタベタと、一切の規則性が見いだせない。一定の位置より上には貼られておらず、おそらく少女の身長で手の届く位置まで。
なぜドアにステッカーを!
まったくカミィという少女は奇想天外、斬新奇抜。知れば知る程謎が湧き、深みにはまる。
ジュンイチは、帰宅後、即「恋というのは泥に沈む感覚と酷似している」とレポートに記すことを決意。
「お嬢様、起きていらっしゃいます?」
「なぁに? お菓子焼けた?」
顔を覗かせた部屋主の腕には、ふたつのぬいぐるみが抱えられている。メイドの弁舌通り、自室で休息をとっていたらしい。
「わぁ、お花いっぱーい! すごぉい」
メイドの隣に立ち、花束を掲げ顔を隠蔽していると、思惑通りに対象が食いついた。
ジュンイチは逸る気持ちを堪えきれず、花束の後ろからおどけ出る。
「プレゼントだよ」
「ほわぁ」
少女は目を見開いて二度、三度、ジュンイチと花束と、交互に視線を移した。首ごと左右に、機械仕掛けのような動作。
「なぜドアにステッカーが貼ってあるの? 手に持ってるのは何? ステッカーと同じモチーフに見えるけど」
開口する少女の腕の内。球体に顔のようなものが描かれた生物学的にありえない構造の生物?(生物なのか不明。顔に見えるのはパレイドリア効果の為か?)と、背中側に細かな盛り上がりのある生物(こっちは生物だろう)のぬいぐるみ。ドアの隙間から室内を覗き見ると、同様のキャラクターらしいぬいぐるみが、やはりランダムに、そこかしこに転がっている。法則性の無いものを好むがゆえに行動も突飛で予測不能なのだろうか? 思考と嗜好の関連性も新たに研究テーマとすべきか?
「えっとね、これはね、『ももいろのまると、すばやいはりねずみ』っていう絵本に出てくる生きもので」
「お嬢様、ぬいぐるみを置いて、客間でお話をされたほうがよろしいのでは?」
「あっ、うん。そうねぇ」
メイドの進言で、少女は身を翻す。
彼女の表情に、不快を示すサインはなかった。ひとまずの手応え。
移動した先は、テラスに面した明るい客間。
ソファに腰を預ける少女の肌は、少々汗ばんでいる。その汗の一滴すらも興味深い。採取して成分を、DNAを、解析したい。
少女を眼前にするとジュンイチの思考はやはり、徐々に散漫しはじめる。
「これ、受け取って」
対面のソファには目もくれず、ジュンイチは花束を手に少女の隣へ。
「すごくいっぱい! とってもうれしいなぁ。どうもありがとう。良い匂いがするねぇ。薔薇って食べられるかなぁ……?」
距離を詰めれば詰めるほど強くなる、甘い香りの原因は何であろう。花の香りとは、似て非なる……。
「あのね、なんだかお鼻がほっぺに、ひっついちゃいそうだけど」
鼻先にある少女の頬は花弁色。ジュンイチは花束から赤い薔薇を一本抜き取り、
「あの夜の返事を、聞かせてほしい。カミィちゃんのことが、好きなんだ」
ジュンイチには自信があった。
数十冊の書物を参考に立てたプランは、おそらく有効。
女性は贈りものを喜ぶ生きもので、宝石や花を好み、ストレートな愛情表現に弱い。というのは恋愛の教本から。
恐怖や驚きで心拍数を上げることで、その動悸を恋愛的感情だと錯覚させることができるというのは、心理学の定石。吊り橋効果というものだ。故に、驚かせる為、突然の訪問を選んだ。
薔薇の花言葉は色により違うが、赤い薔薇を一本は【ひとめぼれ、あなたしかいない】という意味で、百八本だと【結婚してください】になる。というのは、最近若い女性のあいだで流行しているらしい恋愛小説から得た知識。
とにかく持ちうるデータを総動員し、今この瞬間に挑んでいる。これは非常に楽しい実験。
自信があるにもかかわらず少々不安も入り交じるのは、やはり恋という心理現象のせいだろう。
「パーティのとき、お手紙出すねって言ったけど、ごめんなさい。お名前聞くの忘れちゃったから、出せなかったの。それで、あの、あなたのお名前はなぁに?」
「吾妻ジュンイチ」
差し出した薔薇に伸びかけていた少女の手が停止。
「あの……吾妻って、とってもえらい人?」
「爵位で言うなら、そうだね」
角度によって毒々しくも見える真紅の薔薇を押し付けて握らせ、ジュンイチは両の口角を上げた。
「ふえぇ。どうしよう。わたし、えらい人の前ではちゃんとしないと困るんだよって知ってたけど、えっと、そんなにえらい人って思ってなかったの」
受け取った薔薇を胸の前で握りしめる彼女の顔色が変化する。赤から青、ついには紫。虹の順序を辿って。
「ククク……面白いねえ。光のスペクトルみたいだ」
「あの、お返事は、パパとマm……あ、えっと、お父様とお母様にもお話しないと、わたしひとりで決めちゃダメだから」
「それじゃあ今日はもう帰るよ。良い返事をちょうだいね。本当は今日中に結果が知りたかったけど、決められないんじゃ仕方ない。じゃあ、またね」
ときには引くことも肝心だ。教本の項目を適切に実践すべく、ジュンイチは席を立った。
【実験】の経過は上々。
この感情が【恋】というものなのであれば、たしかに悪くはないものだ。レポートの最後はそう締めくくろう。決定づけて、家路を歩む。
微細に遅延したが問題無い。ジュンイチは当初の予定通り進行。
本日、突然の訪問に彼女はどんな反応を見せるだろうか。
拳を握り締めると、鮮烈に甦る。舞踏会の夜、包んだ手から伝わってきた少女の体温と、柔軟な感触。
気分は高揚している。吐く息が、平時よりも熱い。
花束を抱え直し呼び出しチャイムを鳴らすと、若いメイドが対応に出た。
「あら、大きな花束! お花屋さん? でしたら裏口へお回りください」
「違うんだ。約束はしていないんだけど」
「大変失礼いたしました。お客様でいらっしゃいますのね。ですが、ご主人様も奥様もただいまご不在でございます。来客をお伝えしておきますのでお名前とご用件を」
「僕は吾妻侯爵家の現当主。吾妻ジュンイチ。今日はカミィちゃんに会いに来たんだ。彼女は居るよね」
すると、メイドの態度は一転。頬を染めて、声色も一段高く。
「まあ! ということはこのお花は……まあまあまあ!! それでしたらどうぞなかへ。客間でお待ちくださいませ」
「プライベートルームの様子も見せて。普段の彼女がどのように生活しているのかを知りたい」
「まあ~! ええ、ええ。本当はいけないことですけれど、お相手が”侯爵様”なら話は別。きっとお咎めは無いでしょう。私にできることなら協力いたしますわ! 普段のお嬢様の話をお聞かせしましょう!」
セシル邸に踏み入って、上階の奥だというカミィの私室までのあいだ、メイドはひたすらに饒舌をふるい続けた。
「お嬢様はただいまおひとりで、お部屋に篭って遊んでおられます。あまり外はお好きでないですから、いつもお部屋で読書されたり、ぬいぐるみで遊ばれたりしておられますよ。そうそう、綺麗なドレスを着たお人形よりも動物のぬいぐるみのような柔らかいものがお気に入りで、あとは手触りの良い布にもお名前をつけて……少し変わっていらっしゃいますけれど、私達使用人にもお優しいですし、とても愛らしいお方ですの。あ、お部屋へ到着いたしました」
案内されたのは、雑多なステッカーが多量に付着したドアの前。
アトランダムにベタベタと、一切の規則性が見いだせない。一定の位置より上には貼られておらず、おそらく少女の身長で手の届く位置まで。
なぜドアにステッカーを!
まったくカミィという少女は奇想天外、斬新奇抜。知れば知る程謎が湧き、深みにはまる。
ジュンイチは、帰宅後、即「恋というのは泥に沈む感覚と酷似している」とレポートに記すことを決意。
「お嬢様、起きていらっしゃいます?」
「なぁに? お菓子焼けた?」
顔を覗かせた部屋主の腕には、ふたつのぬいぐるみが抱えられている。メイドの弁舌通り、自室で休息をとっていたらしい。
「わぁ、お花いっぱーい! すごぉい」
メイドの隣に立ち、花束を掲げ顔を隠蔽していると、思惑通りに対象が食いついた。
ジュンイチは逸る気持ちを堪えきれず、花束の後ろからおどけ出る。
「プレゼントだよ」
「ほわぁ」
少女は目を見開いて二度、三度、ジュンイチと花束と、交互に視線を移した。首ごと左右に、機械仕掛けのような動作。
「なぜドアにステッカーが貼ってあるの? 手に持ってるのは何? ステッカーと同じモチーフに見えるけど」
開口する少女の腕の内。球体に顔のようなものが描かれた生物学的にありえない構造の生物?(生物なのか不明。顔に見えるのはパレイドリア効果の為か?)と、背中側に細かな盛り上がりのある生物(こっちは生物だろう)のぬいぐるみ。ドアの隙間から室内を覗き見ると、同様のキャラクターらしいぬいぐるみが、やはりランダムに、そこかしこに転がっている。法則性の無いものを好むがゆえに行動も突飛で予測不能なのだろうか? 思考と嗜好の関連性も新たに研究テーマとすべきか?
「えっとね、これはね、『ももいろのまると、すばやいはりねずみ』っていう絵本に出てくる生きもので」
「お嬢様、ぬいぐるみを置いて、客間でお話をされたほうがよろしいのでは?」
「あっ、うん。そうねぇ」
メイドの進言で、少女は身を翻す。
彼女の表情に、不快を示すサインはなかった。ひとまずの手応え。
移動した先は、テラスに面した明るい客間。
ソファに腰を預ける少女の肌は、少々汗ばんでいる。その汗の一滴すらも興味深い。採取して成分を、DNAを、解析したい。
少女を眼前にするとジュンイチの思考はやはり、徐々に散漫しはじめる。
「これ、受け取って」
対面のソファには目もくれず、ジュンイチは花束を手に少女の隣へ。
「すごくいっぱい! とってもうれしいなぁ。どうもありがとう。良い匂いがするねぇ。薔薇って食べられるかなぁ……?」
距離を詰めれば詰めるほど強くなる、甘い香りの原因は何であろう。花の香りとは、似て非なる……。
「あのね、なんだかお鼻がほっぺに、ひっついちゃいそうだけど」
鼻先にある少女の頬は花弁色。ジュンイチは花束から赤い薔薇を一本抜き取り、
「あの夜の返事を、聞かせてほしい。カミィちゃんのことが、好きなんだ」
ジュンイチには自信があった。
数十冊の書物を参考に立てたプランは、おそらく有効。
女性は贈りものを喜ぶ生きもので、宝石や花を好み、ストレートな愛情表現に弱い。というのは恋愛の教本から。
恐怖や驚きで心拍数を上げることで、その動悸を恋愛的感情だと錯覚させることができるというのは、心理学の定石。吊り橋効果というものだ。故に、驚かせる為、突然の訪問を選んだ。
薔薇の花言葉は色により違うが、赤い薔薇を一本は【ひとめぼれ、あなたしかいない】という意味で、百八本だと【結婚してください】になる。というのは、最近若い女性のあいだで流行しているらしい恋愛小説から得た知識。
とにかく持ちうるデータを総動員し、今この瞬間に挑んでいる。これは非常に楽しい実験。
自信があるにもかかわらず少々不安も入り交じるのは、やはり恋という心理現象のせいだろう。
「パーティのとき、お手紙出すねって言ったけど、ごめんなさい。お名前聞くの忘れちゃったから、出せなかったの。それで、あの、あなたのお名前はなぁに?」
「吾妻ジュンイチ」
差し出した薔薇に伸びかけていた少女の手が停止。
「あの……吾妻って、とってもえらい人?」
「爵位で言うなら、そうだね」
角度によって毒々しくも見える真紅の薔薇を押し付けて握らせ、ジュンイチは両の口角を上げた。
「ふえぇ。どうしよう。わたし、えらい人の前ではちゃんとしないと困るんだよって知ってたけど、えっと、そんなにえらい人って思ってなかったの」
受け取った薔薇を胸の前で握りしめる彼女の顔色が変化する。赤から青、ついには紫。虹の順序を辿って。
「ククク……面白いねえ。光のスペクトルみたいだ」
「あの、お返事は、パパとマm……あ、えっと、お父様とお母様にもお話しないと、わたしひとりで決めちゃダメだから」
「それじゃあ今日はもう帰るよ。良い返事をちょうだいね。本当は今日中に結果が知りたかったけど、決められないんじゃ仕方ない。じゃあ、またね」
ときには引くことも肝心だ。教本の項目を適切に実践すべく、ジュンイチは席を立った。
【実験】の経過は上々。
この感情が【恋】というものなのであれば、たしかに悪くはないものだ。レポートの最後はそう締めくくろう。決定づけて、家路を歩む。
0
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
【完結】一番腹黒いのはだあれ?
やまぐちこはる
恋愛
■□■
貧しいコイント子爵家のソンドールは、貴族学院には進学せず、騎士学校に通って若くして正騎士となった有望株である。
三歳でコイント家に養子に来たソンドールの生家はパートルム公爵家。
しかし、関わりを持たずに生きてきたため、自分が公爵家生まれだったことなどすっかり忘れていた。
ある日、実の父がソンドールに会いに来て、自分の出自を改めて知り、勝手なことを言う実父に憤りながらも、生家の騒動に巻き込まれていく。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
【完結】お父様の再婚相手は美人様
すみ 小桜(sumitan)
恋愛
シャルルの父親が子連れと再婚した!
二人は美人親子で、当主であるシャルルをあざ笑う。
でもこの国では、美人だけではどうにもなりませんよ。
酒の席での戯言ですのよ。
ぽんぽこ狸
恋愛
成人前の令嬢であるリディアは、婚約者であるオーウェンの部屋から聞こえてくる自分の悪口にただ耳を澄ませていた。
何度もやめてほしいと言っていて、両親にも訴えているのに彼らは総じて酒の席での戯言だから流せばいいと口にする。
そんな彼らに、リディアは成人を迎えた日の晩餐会で、仕返しをするのだった。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧井 汐桜香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
【完結】姉に婚約者を奪われ、役立たずと言われ家からも追放されたので、隣国で幸せに生きます
よどら文鳥
恋愛
「リリーナ、俺はお前の姉と結婚することにした。だからお前との婚約は取り消しにさせろ」
婚約者だったザグローム様は婚約破棄が当然のように言ってきました。
「ようやくお前でも家のために役立つ日がきたかと思ったが、所詮は役立たずだったか……」
「リリーナは伯爵家にとって必要ない子なの」
両親からもゴミのように扱われています。そして役に立たないと、家から追放されることが決まりました。
お姉様からは用が済んだからと捨てられます。
「あなたの手柄は全部私が貰ってきたから、今回の婚約も私のもの。当然の流れよね。だから謝罪するつもりはないわよ」
「平民になっても公爵婦人になる私からは何の援助もしないけど、立派に生きて頂戴ね」
ですが、これでようやく理不尽な家からも解放されて自由になれました。
唯一の味方になってくれた執事の助言と支援によって、隣国の公爵家へ向かうことになりました。
ここから私の人生が大きく変わっていきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
