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多忙
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雑務に追われたあと、会社が取ってくれたホテルへ清子が足を運んだときはもう日をまたいでいた。酔ってはいないが、走ったり立ち回りをしたから少し酔いが回っているのかもしれない。
シャワーも浴びたし、さっさと寝てしまおうとそのベッドに潜り込もうとしたときだった。
部屋のチャイムが鳴り、清子はベッドを降りた。そしてその外を見ると、そこには晶の姿があった。
「久住さん。」
「これ。必要だと思ってさ。」
量販店のビニール袋を差し出した。それを見て、清子は少し笑った。
「ありがとうございます。助かりました。」
「サイズ合ってる?」
中身を確認すると、清子がいつも来ているような感じのブラウスがある。そしてその下を見て、清子は驚いたように晶を見た。
「これ……。」
「そっちのサイズは?」
「あのですね……。さすがに恥ずかしくないですか?」
ドアを閉めて、清子はその中身を取り出した。そこには黒いレースのお揃いの下着がある。
「黒っていいよな。エロくて。」
「これにブラウス着たら透けますよ。」
「その上にこれを着れば、見えねぇよ。」
そういって白いキャミソールを取り出した。確かにこれを着れば誤魔化せるかもしれない。
「久住さんの趣味ですか?」
「俺?そうかもな。いつかどっかの国で見たストリップショーは綺麗だった。白い肌と黒い下着の対比がたまらない。」
晶にとってストップショーは、性対象ではなくただの芸術作品だった。だからカメラを向けようとしたのに、従業員から止められたのだ。
「今は、こういうのも撮っているんでしょう?」
「エロだけな。かといって下着のメーカーのやつは下着がメインだし、エロは体だけしか撮らねえし、もっと……違うんだよな。そういうんじゃないんだけど……。」
晶はそういってベッドに座り込む。
「アーティスティックなものは、求められていないんですね。」
「そうだな。俺、芸術家でもないし。ただのカメラマンだよ。」
清子はわざと距離を撮るようにいすに座った。そしてその下着を手にする。黒い下着はレースがふんだんに使われていて、普段の清子では手にしないものだった。だいたい、この寒いのにこんな下着を着て腹が冷えないのだろうか。
「何?着てくれるの?」
「冗談。着てもあなたに見せることはないでしょう?」
「中身を見せろよ。」
「やです。久住さんもホテルに泊まるんですか?」
「いいや。俺は家に帰る。この近所なんだよ。家。」
「そうでしたか。」
「明後日つれて帰るから。」
「何度も言ってますけど、連れて帰られる気はありません。」
「だったら今日抱かれるか?」
「え?」
清子はそういって火をつけかけた煙草を取られた。そして晶を見上げる。すると晶はゆっくり腰を屈めると、清子をのぞき見た。
「こっち見ろよ。」
「や……。」
体を押しのけて、清子はそれを拒否した。だが晶はそれを掴み上げる。
「……今日わかったよ。お前さ。ヤクザには本気で嫌がって、抵抗してた。それくらいの力があるんだ。でも今は俺の力でも拒否できてない。お前が俺を拒否しているわけじゃないんだ。」
「違う。私は……。」
すると晶は素早く清子の唇にキスをした。頬を持ち上げて、最初から舌を入れようとした。だが清子は抵抗するように歯を食いしばっている。
すると晶はその唇に舌を這わせる。
「ん!」
その感触に清子は驚いたのか目を見開いた。すると晶の表情が笑いに変わる。そしてその唇を再び舐め、今度はその唇自体に吸いつく。軽く音をさせて吸われる感触が少し痛いような、それなのに体の中がうずいてきた。
「口開けろよ。」
少し赤くなっている唇にまたキスをすると、唇が少しあいた。その中に舌を絡ませると、清子もまたそれに答えてきた。
夢中でその唇を味わった。舌が絡み、少し吸い上げるとさらに清子の口から吐息が漏れる。
唇を離すと、清子の口元が少し濡れていた。飲みきれなかった唾液が濡らしているのだろう。
「すげぇ。エロいな、お前。」
そういって晶は清子の体に触れようとしたときだった。部屋のチャイムが鳴る。清子はそれに反応して口を拭うと、入り口へ向かった。誰なのかはわかる。だから晶はあえてその入り口から見えない死角に立った。
「はい。」
ドアを開けると史が立っていた。
「史。」
「ごめん。寝るところだった?」
「少しうとうとしてました。」
「そっか。でもこれがないと不便だろうと思ってね。」
そういって史は量販店のビニール袋を清子に手渡した。
「あ……ありがとうございます。」
中身はブラウスや下着が入っている。晶と同じものだった。だが下着は黒などではなく、清子が好きなシンプルなものだ。
「中には入れない。これからまた戻らないといけないからね。」
「仮眠は取ってますか?」
「交代でね。俺は寝れそうにないけど。明後日は泥のように寝るかもしれないな。君を抱きながら眠りたい。」
その言葉に清子の胸がずきっと痛む。こんな事を言ってくれているのに、この部屋の奥には晶がいるのだ。晶はこれから清子とセックスをしようと思っているのだろう。それは史に対する裏切りだ。
「あの……史……。」
「ん?」
言えるわけがない。清子は少し言葉に詰まり、史を見上げる。
「久住さんにもお世話になってしまいました。」
「そうだね。久住は今日帰らせたけど、二人ともとんだとばっちりだった。明日がたぶん一番忙しいし、追い込みになる。だから、余裕のある二人には今日はゆっくり休んで欲しいと思うよ。」
その言葉に清子は少し笑った。すると史は少し笑って周りを見渡す。そして軽く、清子の唇に軽くキスをした。
「続きは明後日にでも。」
「明後日?」
「明日もたぶん帰れないから。」
唇に指を這わせて、またキスをする。頭を少しなでると、史は少しほほえんだ。
「お休み。」
「ありがとうございました。おやすみなさい。」
史は何も疑っていないのだろうか。そう思いながら、清子はドアを閉める。すると後ろから手が伸びた。そして首もとに唇が這う。
「ん……。」
「あいつ、間接的にキスしたな。」
晶に耳元でささやかれる。そのたびに吐息が耳にかかり、声が出そうになった。
「あいつの上書きしていい?」
「だめです。帰ってください。」
「もう一回キスさせてくれたら帰る。それ思いながら抜いていい?」
「勝手に抜いてればいいでしょ?」
すると晶は清子を離して、壁に押しつけた。そして無理矢理唇を重ねて、その口内に舌を入れる。その間にも、シャツの下から手を入れて胸に触れた。
シャワーも浴びたし、さっさと寝てしまおうとそのベッドに潜り込もうとしたときだった。
部屋のチャイムが鳴り、清子はベッドを降りた。そしてその外を見ると、そこには晶の姿があった。
「久住さん。」
「これ。必要だと思ってさ。」
量販店のビニール袋を差し出した。それを見て、清子は少し笑った。
「ありがとうございます。助かりました。」
「サイズ合ってる?」
中身を確認すると、清子がいつも来ているような感じのブラウスがある。そしてその下を見て、清子は驚いたように晶を見た。
「これ……。」
「そっちのサイズは?」
「あのですね……。さすがに恥ずかしくないですか?」
ドアを閉めて、清子はその中身を取り出した。そこには黒いレースのお揃いの下着がある。
「黒っていいよな。エロくて。」
「これにブラウス着たら透けますよ。」
「その上にこれを着れば、見えねぇよ。」
そういって白いキャミソールを取り出した。確かにこれを着れば誤魔化せるかもしれない。
「久住さんの趣味ですか?」
「俺?そうかもな。いつかどっかの国で見たストリップショーは綺麗だった。白い肌と黒い下着の対比がたまらない。」
晶にとってストップショーは、性対象ではなくただの芸術作品だった。だからカメラを向けようとしたのに、従業員から止められたのだ。
「今は、こういうのも撮っているんでしょう?」
「エロだけな。かといって下着のメーカーのやつは下着がメインだし、エロは体だけしか撮らねえし、もっと……違うんだよな。そういうんじゃないんだけど……。」
晶はそういってベッドに座り込む。
「アーティスティックなものは、求められていないんですね。」
「そうだな。俺、芸術家でもないし。ただのカメラマンだよ。」
清子はわざと距離を撮るようにいすに座った。そしてその下着を手にする。黒い下着はレースがふんだんに使われていて、普段の清子では手にしないものだった。だいたい、この寒いのにこんな下着を着て腹が冷えないのだろうか。
「何?着てくれるの?」
「冗談。着てもあなたに見せることはないでしょう?」
「中身を見せろよ。」
「やです。久住さんもホテルに泊まるんですか?」
「いいや。俺は家に帰る。この近所なんだよ。家。」
「そうでしたか。」
「明後日つれて帰るから。」
「何度も言ってますけど、連れて帰られる気はありません。」
「だったら今日抱かれるか?」
「え?」
清子はそういって火をつけかけた煙草を取られた。そして晶を見上げる。すると晶はゆっくり腰を屈めると、清子をのぞき見た。
「こっち見ろよ。」
「や……。」
体を押しのけて、清子はそれを拒否した。だが晶はそれを掴み上げる。
「……今日わかったよ。お前さ。ヤクザには本気で嫌がって、抵抗してた。それくらいの力があるんだ。でも今は俺の力でも拒否できてない。お前が俺を拒否しているわけじゃないんだ。」
「違う。私は……。」
すると晶は素早く清子の唇にキスをした。頬を持ち上げて、最初から舌を入れようとした。だが清子は抵抗するように歯を食いしばっている。
すると晶はその唇に舌を這わせる。
「ん!」
その感触に清子は驚いたのか目を見開いた。すると晶の表情が笑いに変わる。そしてその唇を再び舐め、今度はその唇自体に吸いつく。軽く音をさせて吸われる感触が少し痛いような、それなのに体の中がうずいてきた。
「口開けろよ。」
少し赤くなっている唇にまたキスをすると、唇が少しあいた。その中に舌を絡ませると、清子もまたそれに答えてきた。
夢中でその唇を味わった。舌が絡み、少し吸い上げるとさらに清子の口から吐息が漏れる。
唇を離すと、清子の口元が少し濡れていた。飲みきれなかった唾液が濡らしているのだろう。
「すげぇ。エロいな、お前。」
そういって晶は清子の体に触れようとしたときだった。部屋のチャイムが鳴る。清子はそれに反応して口を拭うと、入り口へ向かった。誰なのかはわかる。だから晶はあえてその入り口から見えない死角に立った。
「はい。」
ドアを開けると史が立っていた。
「史。」
「ごめん。寝るところだった?」
「少しうとうとしてました。」
「そっか。でもこれがないと不便だろうと思ってね。」
そういって史は量販店のビニール袋を清子に手渡した。
「あ……ありがとうございます。」
中身はブラウスや下着が入っている。晶と同じものだった。だが下着は黒などではなく、清子が好きなシンプルなものだ。
「中には入れない。これからまた戻らないといけないからね。」
「仮眠は取ってますか?」
「交代でね。俺は寝れそうにないけど。明後日は泥のように寝るかもしれないな。君を抱きながら眠りたい。」
その言葉に清子の胸がずきっと痛む。こんな事を言ってくれているのに、この部屋の奥には晶がいるのだ。晶はこれから清子とセックスをしようと思っているのだろう。それは史に対する裏切りだ。
「あの……史……。」
「ん?」
言えるわけがない。清子は少し言葉に詰まり、史を見上げる。
「久住さんにもお世話になってしまいました。」
「そうだね。久住は今日帰らせたけど、二人ともとんだとばっちりだった。明日がたぶん一番忙しいし、追い込みになる。だから、余裕のある二人には今日はゆっくり休んで欲しいと思うよ。」
その言葉に清子は少し笑った。すると史は少し笑って周りを見渡す。そして軽く、清子の唇に軽くキスをした。
「続きは明後日にでも。」
「明後日?」
「明日もたぶん帰れないから。」
唇に指を這わせて、またキスをする。頭を少しなでると、史は少しほほえんだ。
「お休み。」
「ありがとうございました。おやすみなさい。」
史は何も疑っていないのだろうか。そう思いながら、清子はドアを閉める。すると後ろから手が伸びた。そして首もとに唇が這う。
「ん……。」
「あいつ、間接的にキスしたな。」
晶に耳元でささやかれる。そのたびに吐息が耳にかかり、声が出そうになった。
「あいつの上書きしていい?」
「だめです。帰ってください。」
「もう一回キスさせてくれたら帰る。それ思いながら抜いていい?」
「勝手に抜いてればいいでしょ?」
すると晶は清子を離して、壁に押しつけた。そして無理矢理唇を重ねて、その口内に舌を入れる。その間にも、シャツの下から手を入れて胸に触れた。
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