ゼラニウム

みのり🍀

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2妹の周りとわたし

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彼女が死んだという噂は瞬く間に広がった。
なんでも彼女はここらでだったらしく。
それが良い意味か悪い意味で有名なのかは
知らないが。
しかし実際私にはそんなことを気にしている余裕はなかった。色々な手続きやお葬式の準備がどっと押し寄せ、ただただ多忙の日々が私を包んだ。一方でこの件に関して、同じタワマンに住む近所の人たちは気味悪がった。



ーこの前このマンションで
女の人が死んでいたらしいわよ、

ーその人、拳銃を所持していたらしいよ

ーえっ?ソッチ系かな、それか他殺かもね

ーなんだか 怖いわぁ。。

それと同時に、警察に交じり頻繁に
妹の部屋に出入りする私を見て、ひそひそと噂話をしたり同情心からか声をかけてきたりする人もいた。

ーあの女性、家族だよね、姉妹とかかなぁ

ーこんなことになるなんて可哀想に。

ー心中お察しします、ご愁傷様です

ーまぁ、お姉さんなの?
最近会っていなかった間に妹さんが
こんなことになってしまうなんて辛いわね、、
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