平凡な365日

葉津緒

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回想4

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1 転入生のメイド姿(女装)
2 生徒会を含めた美形どもが見に来る
3 そいつら目当てに親衛隊や一般客もやってくる
4 当然パニック


……つまり隣の俺達Bクラスは下手に対抗して無駄な頑張りを見せるより、最初から自分らの展示とご褒美を諦め、Aクラスから離れた教室の外で個々、思いっきり学園祭を楽しむほうを選んだのだ。
戦略的撤退というか潔い(賢い)決断と言えよう。

その結果、俺らの出し物は『写真展示』に決定した。内容は一人一枚ずつ学園内の写真を撮り、それを教室でパネル展示するというもの。
写真の購入希望者には学年・クラスと氏名を用紙に書いてもらい、後日担当の奴が相手の教室もしくは職員室や事務室へ届ける形にした。
必然的に学園の生徒や職員、その関係者以外は購入できない。が、セキュリティ諸々の面から止むを得ずということらしい。

尚、人物を撮った写真は本人の許可がとれれば展示するが、販売はしない。
新聞部と写真部からクレームがあったとかで――どうやら奴らは毎年、怪しいブロマイド販売の独占で荒稼ぎしているようだ。
セキュリティ云々より絶対そっちのが問題だろうに。


あとで知ったんだが、体育祭のときの俺のアザラシ姿写真(隠し撮り・本人許可無し)も奴らに売られ、しかも予想以上の売れ行きだったそうだ。

チッ、人の恥を……。
分け前、いや売上全額こっちによこせ。



 ***



「ごめん、僕ちょっとトイレ行ってきても良い?」

「ああ、うん全然気にしないで。滅多にお客さんも来ないし、ゆっくりしてきて大丈夫だから」


学園祭当日。
だが本来三人でするはずの受付係も、教室には今俺しかいない。
一人はトイレへ。もう一人は時間になっても来ないし、多分サボりか? たった一時間の受付当番くらいサボってんじゃねーよ、ったく。まぁ気持ちは分かるけどさ。

予想通り隣の執事&メイド喫茶は、うぜぇほどの大盛況っぷりで。
キャーキャーギャーギャー煩いわ、廊下も異様な熱気が溢れ出してて当番でさえなかったら絶対に近づきたくない。

ちなみに、Aクラスに近いほうの教室前扉は鍵を閉め塞いである。余計な被害にあわないためのちょっとした対策だ。

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