君の代わりに花束を

注連薫

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第一章

第一節「始まりは突然に」

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ジリリリリ!



今時珍しい古臭いアナログの目覚ましの音で目を覚ます。昨日の飲み会で飲み過ぎたせいもあって、目覚めは最悪だ。酔い覚ましに果汁100%のオレンジジュースを飲みながら、携帯を起動する。今は2018年6月10日の7時10分。会社に向かうにはちょうどいい時間だ。

「シャワー浴びて、歯磨いて、弁当用意して。」

独り言を言いながら、俺、川島拓也はいつもの出社準備をしていた。昨日の飲み会は、高校の同級生だった奴らと久し振りに会って、思わず羽目をはずしすぎてしまったのだ。一番会いたくて、会いたくない奴らにも会い、気持ちのやり場にも困っていたからこそ、酒に逃げたのかもしれないが。

「しかしな。あいつらが結婚することになるなんてな・・・。」

高校の頃、学校で一番人気を誇った才色兼備なお嬢様三崎佳奈と文武両道イケメン生徒会長の中村航太が高校卒業後急接近し、交際6年にして結婚に至ったというのだ。

「お似合いだよな、本当に・・・。何も誇れるものを持ってない俺と違って、あいつならきっと彼女を、佳奈を幸せにできる。」

誰に言い聞かせるわけでもなく、俺は呟いた。高校を卒業した後、俺は特にやりたいことがあるわけでもなく、大学だけは出て欲しいという両親の要望に答えて渋々地元の私立大学に通うことにした。大学でも特に目標もなく、何となく平凡な毎日を過ごし、四年になり就職活動の時も目指すべき先がないまま地元企業の会社に親のコネで何となしに流されてシレッと決まってしまった。せめて今までとは違う環境を、と思い一人暮らしを始めたはいいが、それでも何か自分のやりたいことが見つかるわけでもないまま、時は流れた。

「スゲェよな。俺なんてまだ自分が何になりたいのか、先のことなんて全く見えてな
いのに、あいつらはもう、自分だけじゃなく他の誰かのことを考えて生きてるんだよな。」

高校時代バカばかりしていた自分が情けなくなってくる。あの日、あの時の自分が、別の選択をしていれば、今の自分はもっと違ったのではないか、と。

「やり直せるのなら、やり直したい。」

どこからでもなく、自然とポツリと出た言葉。言ったところでどうしようもないことはわかっているのだが、この時は少し弱気になっていたのかもしれない。

「準備も終わったし、そろそろ行くか。」

戸締りをして、いつも通りの時間に、いつも通りの経路で会社に向かう平凡な単調な毎日のハズだった。

そう、その時までは・・・。

キキィーーーーー!

信号を渡ってる最中
に、突如としてけたたましい音が鳴り響いた。大型のトラックが急に背後から現れたのだ。運転手が必死の形相でこちらを見るが、どう考えても避けられる気がしない。それくらい距離が近いのだ。信号的には俺の方が正しいな、と恐らくよそ見運転していたトラックの運ちゃんに苦笑いをするくらいの余裕を持ちながら、潔く死を覚悟した俺は、家を出るまでに考えていたことを思い返す。もしも次やり直せるのなら、今度はちゃんと誰かの役に立って死にたいと。

ドーーーン!!!

大きい音と共に俺は吹き飛ばされたらしい。人が空を飛ぶというのはこういうことなんだな、と冷静に思いながら意識がなくなり、全てが黒に染まった。それと同時に世界から音が消えた気がした。



どれくらいの時間が経ったのだろう。俺は急に意識を取り戻した。

「ぐ、うっ、うぅっ・・・。体は・・・。あれ?痛く、ない?」

あれほどの事故にあったはずなのに、体は今まで通りに動き、むしろ無傷のような気がした。

「それに、ここは、病院じゃない?」

恐る恐る目を開けて辺りを見渡してみると、目の前に広がっていたのは、数年前までは見慣れていた、実家の自分の部屋だった。

「どうなってるんだ?無傷だったとはいえ、病院じゃなくて、実家の俺の部屋?そも

そも会社への連絡はどうなってるんだ?」

意識を取り戻した俺は、冷静に会社への連絡を優先することにした。おもむろに携帯を探すと、見覚えのあるiPhone5が置いてあった。

「は?何で5なんだ?俺が今使ってるのは8だぞ?」

機種が古いのはこの際どうでもいい事として、電話帳から上司の番号を探す。しかし、そこで気づく。会社の上司、同僚の番号が誰一人、一切ないのだ。

「何がどうなってるんだ・・・?」

可笑しくなりそうな頭を抱えながら、電話帳を眺めていく。

「会社だけじゃない、大学の時の連絡先も誰一人としてなくなっている。」

思いもよらぬ事態に、人生で初めて身震いをした。そして、俺はここで初めて想像する。

「ここは、もしかして、高校時代の俺の部屋、なのか?」

ひとまず冷静になって、携帯のカレンダーを見てみる。2011年6月10日6時30分。あの日のちょうど7年前だ。信じられないことに、高2の頃の自分に戻ってしまった、ということらしい。

「拓也!起きたの?起きてたら早く朝ごはん食べちゃって!」

階下から聞き慣れた母親の声が聞こえる。

「間違いない、みたいだ。ここは過去の世界なんだ。」

全てを理解した俺は、まだ覚束ない頭を揺らしながらリビングへと足を進めた。

「おはよう。寝起きだとはいえ、相変わらず今日も腐った酷い顔してるな。」

容赦のない罵倒をしてくるのは、愛すべき我が父親。本人は至ってハゲてないように見せているが、完全にバーコード状態である。

「おはよう。なんか嫌な夢を見たみたいで、なんだか調子が悪いんだよ。」
「お前が悪夢なんて見るのか?世も末だな。」

本当に学生時代の俺はバカなことばかりしていた。だからこそ、親からの信頼なんてものは全然ないのだ。

「雪希ちゃんがそろそろ寄ってくれる時間なんだから、早くしなさいよ?」

雪希、松永雪希は俺の同級生だ。家が近所だったこともあり幼稚園の頃からの腐れ縁である。まぁ一言で言えば、幼馴染属性である。

「あいつが勝手に寄って、勝手に待ってるだけなんだから。別に俺が一緒に行く理由
なんて本当はないんだよ。」

実際これは本当だ。別に同じ部活の朝練がある訳でもなく、委員会がある訳でもなく、ただ同じ学校というだけで、わざわざ一緒に通っているのである。

「そんなの考えなくたってわかるでしょ普通?我が子ながら鈍チンね。」
「まぁ、あんたらの息子だからしょうがないね。」

俺はとりあえず朝飯を急いで頬張った。まぁ、気を使ったわけじゃないからな、一応。待たせるのは良くないからな、人として。

「お前もそろそろ真面目になれ、とは言わないが、何か一つお前自身にとって大切な
モノを見つけられるといいな。」

父さんが珍しく神妙な顔をしてそんなことを言った。昔の俺ならなんとも思わなかったであろうこの言葉は、過去に戻ってきた俺にとって身に染みた。

「父さんのいう通りだ。俺もいつまでもバカなことをやってる場合じゃない。俺にと
って、何か 大事な、かけがえのないモノをこの一年で見つけ出さなきゃ。」
「えっと、どうした?熱でもあるのか?」

俺が珍しくマジな回答をしたものだから、父さんは心底心配そうな顔をした。てか、この当時の俺ってどんだけヤバかったんだ?

「嫌な夢を見たって言ったろ?その夢で、俺は何も結果も出さず、誰も幸せに出来ず
に、急に死んじゃうんだ。自分のこれからを考えた時、今のままじゃダメだって思ったんだ。」
「そうか。とりあえず、まぁ、これからは真面目に生きてくれるなら、本当にそれだ
けでいい。父さんたちはそれだけで充分だ。なぁ、母さん?」
「えぇ。本当に。」

母さんはうっすら涙を浮かべている。って、何?え?マジでこの当時の俺どんなだったの?ちょっと誰か客観的に教えて欲しいんですけど!早急に!

「まあ、なんだ、父さんたちよりも、まずは。雪希ちゃんにその気持ちを向けてあげ
ればいいんじゃないか?うん?」

親父はちょっと照れ臭そうに顔を背けながらそう言った。

「雪希に?何で?」
「ごほん、ごほん!まぁ、そのなんだ、あれだろ?あれだよ、なぁ、かあさん?」
「そうね。ちゃんといつもの感謝をした方が良いわね。」
「いつもの?迎えに来てくれてるってこと?今更じゃない?幼稚園からだし。」

あいつのお節介は本当に昔からなのだ。あいつ自身も感謝して欲しくてやっていることじゃないと、俺は思っている。だが、まぁ、確かに日頃の感謝は大事だと今の俺なら理解出来る。だから、あいつが来たらきちんとお礼をしよう。今まで出来なかった十数年の全てを。

ピンポーン!

両親がなんやかんや俺の言動に騒ぎながら朝食を食べきった所で、チャイムが鳴った。件の雪希が来たのだ。

「じゃあ、行ってきます。」

家を出る俺の背後で、可笑しくなりすぎてまともになったとか、なにか漫画とかの影響で普通になったとか、好き放題言われているがそれを無視して靴を履き玄関の外へ向かう。

ガチャ!

ドアを開けると、そこには夏の朝日にも負けないくらい笑顔が眩しい美少女が立っていた。

「おはよう。今日はいつもより早いね?」
「おはよう。まぁ、なんだ。その、お前をあんまり待たせちゃ悪いと思ったからな。」
「へ?」

目の前の美少女は、俺から出た思いもよらない一言に完全にフリーズしている。

「昔から、いつも朝弱い俺のこと迎えに来てくれてありがとな。今までもちゃんと感
謝はしてたんだからな?言わなかっただけで。」

照れ臭くなってちょっと顔をそらした。てか、マジで恥ずかしいな、何だこれ?絶対顔今真っ赤だよ!確実に!

「あわわわ!たっくんが可笑しくなりすぎてまともになった!でも、嬉しい。ありが
とう。」
「最初の一言は余計だぞ。全く。人が真面目なこと言うだけで大げさだろ。親もだけ
どお前も失礼だな。」
「ゴメンゴメン。でも、それぐらいの出来事だよ?私たちにとってはね。でも、本当
に嬉しいよ。」
「ふん!」

恥ずかしいのを隠すために精一杯強がって見せる。大丈夫かな?バレてないかな?しかし、今こうして見ると、こいつ超可愛いな。なんでこいつ中高と誰とも付き合ってなかったんだ?絶対モテてるはずなのに。あー、アレか。イカれた状態の俺が側にいたせいか?多分。色々と迷惑掛けてしまってたみたいだな。申し訳ない。昔の俺がこいつのことを何とも思ってなかったのは一体何でなのか?まぁ、兄妹感覚だったのかもしれないな?だが、久し振りの俺はメチャクチャドキドキしてますけどね!もう本当に!心臓バクバクですけどね!

「たっくんの中で何があったかはわからないけど、これからはちゃんと今みたいに
色々なことを言葉や態度で表して欲しいかな?」

下から覗き込むように、上目遣いで俺を見つめてくる。ナニコレ?え?リア充だったっけ?俺の学生時代?とりあえず心臓が信じられないくらいバクバク言ってるので学校に急ぎます!俺の好感度ポイントが上がりすぎててもう持ちません!

「わかったから。まずは学校に向かおうぜ。まぁ、なんだ、今まで悪かったな。」
「いいよ。もう大丈夫。」

バツが悪そうに言う俺に、母性溢れるシスターのように優しく頭を撫でながら満面の笑みで応えてくる。

「ったく、ガキ扱いかよ。」
「嫌だった?」
「・・・。嫌じゃない。」
「なら良かった。」

何だろう。俺はこういうありきたりな幸せな日常を犠牲して、ただただわけのわからないバカなことばかりを繰り返しては、周りに迷惑をかけて、誰からも良く思われない人間になっていたのか。そう思うと、コイツがいつでもあの当時の俺の側から離れないでいてくれたのは、何よりもかけがえのないことだったんだろうな。本当に感謝しても仕切れないな。

ギュッ!

「ふぇっ!?」

溢れ出た感謝の気持ちが行き過ぎて、思わず雪希を抱きしめてしまった。

「ちょっと!たっくん?」
「ゴメンな。本当に今までゴメン。お前がいてくれたんだよな、いつだって。」
「たっくん、、、?」
「何で気付けなかったんだろう?雪希はこんなに近くでいつも支えてくれてたのに
な。俺ってやつは本当にバカだ!最低のクズだ!他の皆にもたくさん迷惑をかけた!だから!」

そこで一呼吸おく。抱きしめる腕にも少し力が入ってしまったかもしれない。でも、雪希は黙って俺の次の言葉を待っている。

「だから?」
「だから、俺はこれから誰かのために!困っている誰かの為に何かができる人間にな
りたい!」
「そっか。たっくんは、大人になったんだね。」
「今まで待たせてゴメンな。」
「全然そんなことないよ。それに、聞きたかったのはもっと別のことだし。」
「ん?なんだって?ってご都合主人公のように突発性難聴は発生しないからな!」
「え?聞こえてたの?」
「勿論。その上で言わせてもらう。お前の期待に応えられるかわかんないけど、お前
のこの先の未来を俺にくれ!」
「いいの?私、思ってるよりも嫉妬するし、ワガママ言うし、かまってちゃんだし。」
「問題ない。俺がこれまでお前に掛けた迷惑に比べたら、全然だろ?」
「毎日会えなきゃ嫌だって騒ぐ迷惑な子かもしれないし、」
「お前と会わない日の方が正直珍しいだろ。てか、嫌なのか?」
「逆だよ。嬉しいの!でも、不安で。」
「大丈夫だよ。これからは2人で一緒に歩んでいこう。な?だから、泣くなよ。」
「うん。」

俺からの思いがけぬ告白?というかプロポーズに困惑して号泣させてしまった。だけど、なんかもう青春ってこういう感じだったんだな。後先考えずに真っ直ぐ突き進むんだよな。

「落ち着いたか?」
「うん。ゴメンね。でも、」
「でも?」
「凄く嬉しい!」

抱きしめ返してきた腕に力がこもっていた。なんだかとても幸せな気持ちになる。これが、あの当時には理解出来なかった俺にとって必要なことだったんだ。

「学校行くか?」
「そうだね。」

どちらからでもなく体を離し手を繋ぐ。繋いだ手の温もりを感じながら、俺はこれから先の自分の辿るべき道の修正を考えていた。

その光景を目にするその時までは、

「って、エエエエエエエエエェッ!?」
「どうしたの、たっくん?」
「え、いや、だって!」

俺は呆気に取られた。なんせ目の前で人々が箒に跨って飛んだり、大きな鳥の背に乗ったり、あまつさえ空飛ぶバスや電車なんてのも走っている。なんだこれ?

「えっと、ちなみに、これは普通のこと、なんだよな?」

「そうだよ。たっくん、どうしちゃったの?やっぱりなんか変だよ?」

そうか、これが日常か。俺の思ってた日常とはかなりかけ離れた所にあることだけは理解した。というか、せざるを得ないよこの状況!え?過去に戻ってきただけじゃなかったの?なんか思ってた物語と全然違うんですけど!青春純愛ものだって聞いてたんですけど!責任者連れて来いや!この野郎が!と、一通り頭の中で文句を喚き散らかしながら、この現実に似たファンタジー世界での生き方を真剣に考えていた。
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