15 / 57
第二章『楽園の遊戯』
chapter15「天上の遊戯2」
しおりを挟む「……という訳で、キャラ紹介をはじめてくれ」
キャラメイク開始から約三十分後。ゲンナリした表情でアキラが宣言する。
原因はと言えば……。
目の前の席に座る男、というか、奴の作り出したキャラのせいな訳だが。
タケシのキャラクターシートには、そのゴツイ筋肉質な二の腕から生み出されたとは到底思えない程の……。
とても繊細なタッチで描かれた可愛らしいウサ耳系ロリっ娘キャラのイラストがあるのだった。
「おっはみょーん☆ みぃの名前はリルル・ミラルル。ピチピチの14歳! 好きな物は血沸き肉踊る大冒険だよーん♪」
当然、僕達の耳にはタケシの野太い豪快雄ボイスで聞こえている訳だが、脳内(TRPGの)世界では「くぎ○ゅ~~~!!」の声で再生希望らしい。
ちなみに、このTRPGというゲーム、恐ろしい事に、男性が男性キャラ、女性が女性キャラを使わなければならないルールなど“ない”。
場合によっては、このTRPG業界、男性人口の方が圧倒的に多い現状であるにも関わらず、おぞましき事に、女性キャラしか使用してはならないというゲームさえあったりするくらいだ。
だから、タケシのこの奇行は別段おかしいことなどではなく、むしろ、各地のコンベンション(不特定多数で集ってTRPGを遊ぶ場)などでは、普通にありふれた現象だったりする。するのだが……!
……うん、別にね。個人の趣味だしね。悪いことではないと思うんだよ。けどね。できればね。なんていうかね。オンラインセッションの(ボイスセッションを除く)テキストセッションとかだけでやってくれないかなぁって。思ったりすることもあるんだよね。うんわかってる。余計なお世話だってのも、そういう事を言うのもモラル違反だってのはわかってるんだけどさ。けどさ、でもさ、っていうかさ。むしろ誰か禁止するルールを作ってくれよ! と願った事のあるTRPGプレイヤーは意外とそれなりの数に及ぶと思うんだ。僕が今まさにその一人だから……。
「ふ、イケメンなんざ花拳繍腿、美少女こそがゲームの花よ!」
PC欄に書き込まれた萌えキャラ的イラストに一人萌え萌えするタケシ。
……もはや何も言うまい。
「……まぁ、それについては今さらだからどうでも良い事なのだが、本当にスキル構成はそれで良いんだな?」
「その通りでございます」
……なぜ謎の外国語?
まぁ、それはさておき、タケシのキャラクターシートに書かれたスキル欄。つまり、特殊能力を書く項目には以下の三つが書かれていた。
美声、カリスマ、超絶美形。
全部魅力のランクを上げる常時発動スキルである。
そして、タケシの選んだキャラクター種族、兎半獣人族の種族特徴は魅力ランクの更なる上昇。
これを合計すると……。
『魅力:Sランク』
「……」
「本気か……?」
「おうよ、やっぱヒロインは美少女じゃなきゃな!」
「国でも傾けるつもりか……」
ちなみに、先にも延べたとおり、このゲームにおけるSランクというのは、その分野における最高ランクを意味する。
Dで劣っている。Cで普通。Bで優れている。Aで天才が努力の果てに至れるレベル。つまりはトップクラス。
ならばSランクとはどのようなレベルかと言えば……通称、人外。または神の領域。
人の身では到底至れない、天賦の才を持つ者が並々ならぬ命がけの努力を行った末に、奇跡ともいえる確率でのみ至れる境地。
筋力や敏捷性、知力など、基本的な能力値においては、世界脅威度Cランクでは潜在力が足らなくてとても取れない。
どれだけの犠牲や弱点、誓約と制約による工夫をもってしても不可能なようにできている。
けど、比較的あまり役に立たない魅力のみ、例外的に他を犠牲にしまくれば取れなくも無いようにはなっている。
なってはいるのだが……。
当然、それを取ってしまえば、他のあらゆるスキルが一切取得できなくなりかねないくらいに、お高い。
某『狩人×狩人』の変態道化師さんならきっとこう言うことだろう。
『容量の無駄使い』と。
「物理アタッカー希望で間違いないのだな?」
能力上昇系や能力低下系のスキルも無い。探索系スキルも無い。魔法も習得していない以上、他にやれる事など何も無い。
「おうよ! もちろん金属棍棒とボウガンも購入済みだぜっ!!」
ぶっちゃけ、両方ともに威力は少なめ。アタッカーとしては心もとない。
「……まぁ、見てくれだけの剣でなく、ちゃんと安定性を重視した鈍器を選んだ点は評価する。そして万が一に備えて射撃武器を用意したのも評価しよう……だが、しかしだな……」
「戦闘スキル……これだけ?」
横から覗いた麻耶嬢からもゲンナリとした非難の声があがる。
タケシのキャラクターシートの戦闘スキル欄には、こう書かれていた。
『流派:戦兎舞神流1レベル』
『流派:幸運寺養体拳1レベル』
『ジェノサイドカーニバル』
『カーネイジフェスティバル』
『ダイナミックエントリー』
『サプライズパーティ』
「オリジナルの我流流派二つで奥義が4つ。効果は暗殺、殲滅、奇襲、必中か」
説明しよう。
このゲーム、奥義と言う形で精神力を消費して使用できる必殺技が取れる。
流派1レベルにつき二つの奥義が習得でき、2レベル以降は若干習得のための必要潜在力が高まっていく。
世界脅威度Cランクの初期キャラクターは二個まで流派を習得していてもよいルール。
なので、この取り方は、効率の良い頭の良い取り方というか、若干卑怯な取り方とも言える。
魅力Sランクなんて無茶やってるんだし、仕方ないと思うんだけどね。
で、奥義の内容について。
流派名と技名は自由に付けてもいいんだけど、効果はルールにある中から結局は選ぶ事になる。
暗殺は、モブ属性、つまりは敵の雑魚キャラクターに対してのみ、ダメージに関係なく即死効果が発生する。
そして殲滅は、物理攻撃や物理攻撃スキルの射程と効果範囲をシーン全体にする事ができる。
で、奇襲は行動力の高さに関係なく、その戦闘ラウンドで最も早く行動が行える。
必中は命中判定を省略し、自動的に絶対成功にできる。
全部、本来ならば1レベルでは取れない奥義なのだが、ルール上、取得必要潜在力が半分になるまで制限を付ける事で限定的に取得が許されている。
タケシが選んだ限定は1シナリオに1回まで使用可能。という一番重たいもの。
気分が乗った時にだけ、たまに成功する、未完成の奥義、といったイメージらしい。
つまり、シナリオ内の1戦闘のみ、最速で雑魚に“だけ”やたらめったら強くなれるという組み合わせなのだ。
「……」
……そう、ただそれだけの能力である……。
強いんだけどね?
うん、強いんだけどさぁ……。
「当てられない、かわせない」
「威力も低い上に……何これ!? 金属鎧着てないの!?」
「てへっ、高くて買えんかった」
「回避低いのに……アンタどうすんの……」
「……任せたぜ。リョウ……」
「え? ボクのカバーリングは麻耶ちゃんのためのスキルだよ?」
「あんた……物理アタッカー希望よね……?」
「おうよ」
「ボス戦以外はどうするつもり……?」
「そこは平目で、やぁってやるぜっ!」
「……」
ちなみに、平目って言うのは、ダイス、つまりサイコロの目だけで争う、という事だ。
さっき説明した通り、TRPGの行動は能力値とサイコロの出目で決定される。
正確には能力値とサイコロの出目の合計が上回っていた方が勝ち。
つまり、能力値が低くても、振ったサイコロの目が大きければなんとかなったりはする。
するのだが……。
「戦闘用の永続系スキル無いの……?」
「命中強化も威力増強も無いね」
「必殺効率上昇も命中の振りなおしも無いって……」
当たらない上に、威力も微妙。回避もできなければタフでもない。
こいつ、何しに冒険者になったんだろう……。
「36分の1にでも期待するつもりか……?」
ちなみに、36分の1とは、判定における絶対成功の事だ。
このTRPGというゲーム。ゲームによって判定は変わるのだが。なんとクリティカルという、特定の条件下で、どんな判定でも成功させる事ができる、というルールが大抵はある。
今回のゲームでは、その条件は6ゾロ。つまり36回に1回の確率で超成功が発生するのだ。
ついでに攻撃の際はダメージも上昇するので、基本的にTRPGというゲームは、運が重要な要素となる。
人生と一緒だねっ。
もちろん、どんな事でもできるとは言え、ゲームマスター、つまりこのゲームを統括する係の人がその行動の判定を行う挑戦を認めなければならない。
100パーセント絶対確実に成功しえない行動であると認められた場合、判定さえさせてもらえない事もあるので、それほど理不尽なルールという訳でもない。
人生と一緒だねっ。
それはさておき、2つのサイコロを振って6が二つ出ると発動するクリティカル。
その発動確率たるや……さっき言った答えの通り、算数をまともに勉強してたならわかるよねっ。
そう、つまり、奇跡なんてそうそう思い通りに起こせる訳がない。
人生と一緒だねっ!
「……」
「内功も硬気功もなし」
「瞬間防御も気障壁もないと」
「せめて頑強は取ろうよ~」
「死ぬぞ?」
「美少女にそんなものはいらないっ」
「ボクはちゃんと全部取ったよー」
「涼きゅん偉ーい」
「わーい」
またバカップルがいちゃつきだしたし。
「せめて回避上昇の1レベルくらいは……」
「いやぁ、潜在力が足りなくて」
「足りないって……」
技能欄には交渉技能A+、性的魅了S、礼儀作法Bの文字。
……いらんだろ。
せめてそれ下げて白兵攻撃と回避技能をBに伸ばそう……C+でもいいからさ。
魅力Sランクの時点で、同性からさえも頻繁に交際を求められるレベルなだけでなく。
“異性ならば軽く触れただけで相手を幸福の絶頂へと至らせ即座に下僕へと落とせるレベル“なのに。
その上に性的魅了技能Sランク……?
性的技能で相手を殺す気かな?
これ、ダンゲ□スでもサタ〇ペでもねぇから!
……本当、YOUは何しに冒険に?
「死ぬ気か?」
アキラが冷や汗混じりに呟く。
「本当に、これで良いんだな……?」
「おうよ、夢。見せてやるぜ……」
自信満々、格好良く決めてはいるけど……。
「……まぁ、安定感は無いけどボス戦の取り巻きだけは任せられそうだし、パーティ次第では何とかなる……のかな?」
「……そうね、次、行きましょ」
「そうだな」
「にひひ☆ みんな、よろしくなのだー♪」
ウサ耳キャラの書かれたシートをピラピラと見せつけながら、野太い声が響き渡った。
――みんながタケシを諦めた。
0
あなたにおすすめの小説
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!!
2巻2月中旬出棺です!!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる