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窮地3
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マリージュはエルゲリータ王国に帰ることになり、ありのままを伝えるしかないと思ってはいたが、憂鬱で堪らなかった。
エーストは嫌な顔をするだろう、スルトには責められるだろう。
だが、コレドールの言ったことがすべてで、ブルーベルのせいにしなくて済む。これで良かったのだと思うようにした。
マリージュが王宮に着くと、戻って来たと聞いたスルトが慌ててやって来た。
「どうだった?」
「ちゃんとお話しますので、エースト様にも聞いていただいた方が良いのではないでしょうか」
「そうだな」
エーストとミジュリーとスルトに、マリージュは覚悟を決めて話すことにした。
「結果から申しますが、協力はしていただけませんでした」
「なぜだ!ブルーベルが拒否したのか!それを説得するがお前の仕事だろう!」
エーストは短気で、せっかちである。説明しようとすると、結果を急かすために、マリージュは結果から話すようにしている。
「お姉様は変わっていませんでした。嫁ぐ前のまま、会話も成り立ちません。もしかしたら、あの頃よりも酷い状況かもしれません」
「何だと?」
「嘘でしょう?」
「そんなはずは」
「だが、子どもを産んだのだろう?」
エーストはどうしているかなど気にもしていなかったが、子どもが生まれたと聞き、ようやく受け入れたのかとしか思っていなかった。
「子どもを産んだことも、流れた年月も関係なかったということでしょう。ですが、側妃として、公務もされているそうです」
「公務ができるなら、会話ができるだろう」
「お会いになれば分かると思いますが、会話はできません。目も合いません。前は私の名前を呼んでくれましたが、今は私を誰だかも分かっていないかもしれません」
「ブルーベルの嘘ではないのか?」
スルトは十数年もあのままなんてあり得るのか。
面倒だから振りをしているのではないかと、そんなことを不器用なブルーベルができるとは思えないが、思わず口にしていた。
「私をお疑いでしたら、お会いになってみるといいと思います」
マリージュがブルーベルを守ろうとしたのではないかとも考えたが、会ってみれば分かるために、マリージュが嘘を付く理由がない。
「……じゃあ、あなたは何もせず、戻って来たの?」
ミジュリーは自分の産んだ子どもがしたことであるのに、ジーラスのことは叱ってはいたが、今は謹慎にはなっているが、部屋で自由に過ごしているだけである。
それなのに、マリージュを使えないと言わんばかりに言い放った。
「コレドール殿下が、お姉様とは話ができていないだろうと思われたようで、代わりに聞こうと言ってくださいました。嘘を付いてもフェイリア殿下に聞かれたら、どちらにせよ、事実を知られるだろうと思い、あったことを話をしました」
エーストは上手く嘘を付けばと思ったが、マリージュの言う通り、フェイリアに聞かれたらバレてしまうために、苛立ったが堪えることにした。
「私が間に入っても、余計にこじれるだけだと言われました。誠意がないと受け取られるのではないでしょうか」
「面倒なだけではないのか?」
「大公閣下は大変真面目な方で、善悪をはっきりさせたい方だと言われました。本人と両親が何をしてでも謝罪をするべきだとのことでした」
エーストもミジュリーも慌てた従者から事情を聞き、ジーラスをすぐに遠ざけ、大公にもハールア公女にも、すぐに謝罪はした。
そして、ジーラスにも謝罪しなければ、大変なことになるからと説明をして、無理矢理にも謝罪をさせたが、謝らされていることが見え見えであった。
それは誰から見てもであったために、大公も公女が気付かないはずもなく、気持ち悪い者はこちらに滞在すべきではないだろうと、すぐさま帰国されてしまった。
エーストは嫌な顔をするだろう、スルトには責められるだろう。
だが、コレドールの言ったことがすべてで、ブルーベルのせいにしなくて済む。これで良かったのだと思うようにした。
マリージュが王宮に着くと、戻って来たと聞いたスルトが慌ててやって来た。
「どうだった?」
「ちゃんとお話しますので、エースト様にも聞いていただいた方が良いのではないでしょうか」
「そうだな」
エーストとミジュリーとスルトに、マリージュは覚悟を決めて話すことにした。
「結果から申しますが、協力はしていただけませんでした」
「なぜだ!ブルーベルが拒否したのか!それを説得するがお前の仕事だろう!」
エーストは短気で、せっかちである。説明しようとすると、結果を急かすために、マリージュは結果から話すようにしている。
「お姉様は変わっていませんでした。嫁ぐ前のまま、会話も成り立ちません。もしかしたら、あの頃よりも酷い状況かもしれません」
「何だと?」
「嘘でしょう?」
「そんなはずは」
「だが、子どもを産んだのだろう?」
エーストはどうしているかなど気にもしていなかったが、子どもが生まれたと聞き、ようやく受け入れたのかとしか思っていなかった。
「子どもを産んだことも、流れた年月も関係なかったということでしょう。ですが、側妃として、公務もされているそうです」
「公務ができるなら、会話ができるだろう」
「お会いになれば分かると思いますが、会話はできません。目も合いません。前は私の名前を呼んでくれましたが、今は私を誰だかも分かっていないかもしれません」
「ブルーベルの嘘ではないのか?」
スルトは十数年もあのままなんてあり得るのか。
面倒だから振りをしているのではないかと、そんなことを不器用なブルーベルができるとは思えないが、思わず口にしていた。
「私をお疑いでしたら、お会いになってみるといいと思います」
マリージュがブルーベルを守ろうとしたのではないかとも考えたが、会ってみれば分かるために、マリージュが嘘を付く理由がない。
「……じゃあ、あなたは何もせず、戻って来たの?」
ミジュリーは自分の産んだ子どもがしたことであるのに、ジーラスのことは叱ってはいたが、今は謹慎にはなっているが、部屋で自由に過ごしているだけである。
それなのに、マリージュを使えないと言わんばかりに言い放った。
「コレドール殿下が、お姉様とは話ができていないだろうと思われたようで、代わりに聞こうと言ってくださいました。嘘を付いてもフェイリア殿下に聞かれたら、どちらにせよ、事実を知られるだろうと思い、あったことを話をしました」
エーストは上手く嘘を付けばと思ったが、マリージュの言う通り、フェイリアに聞かれたらバレてしまうために、苛立ったが堪えることにした。
「私が間に入っても、余計にこじれるだけだと言われました。誠意がないと受け取られるのではないでしょうか」
「面倒なだけではないのか?」
「大公閣下は大変真面目な方で、善悪をはっきりさせたい方だと言われました。本人と両親が何をしてでも謝罪をするべきだとのことでした」
エーストもミジュリーも慌てた従者から事情を聞き、ジーラスをすぐに遠ざけ、大公にもハールア公女にも、すぐに謝罪はした。
そして、ジーラスにも謝罪しなければ、大変なことになるからと説明をして、無理矢理にも謝罪をさせたが、謝らされていることが見え見えであった。
それは誰から見てもであったために、大公も公女が気付かないはずもなく、気持ち悪い者はこちらに滞在すべきではないだろうと、すぐさま帰国されてしまった。
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