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王太子妃5
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「伝手など……王家なのですから」
その言葉にコレドールは何も知らないのか、知っていてこちらに責任を負わせる気なのか、もしかしたら既に断られているのかもしれない。
「そちらも王家でしょう。ありのまま申し込めばいいではありませんか」
「ええ、でも婚約の申し込みを強固なものにするためにエルゲリータ王国だけでなく、オペリーク王国からもお願いしたいのです」
「ですから、伝手がございません。モルゾフ王国に失礼なことはできませんから、できないと申し上げることしかできません」
エルゲリータ王国からモルゾフ王国に嫁いで行った者もいないわけではないが、力のある貴族などはいなかった。
オペリーク王国も伝手と言えばウィンラーがいるが、とてもではないが頼める相手ではない。折角終わった話を蒸し返したいとしか思われないだろう。
これは念のためにモルゾフ王国にエルゲリータ王国から願われたことを、先に伝えておいた方がいいかもしれないと考えていた。
「伝手など気にしなくてもいいではございませんか」
「知っていておっしゃっているのですか?」
コレドールは本当に暗黙の了解を知らないのではないかと思い至った。
「え?どういう意味でしょうか?」
「スチュワート王太子殿下の婚約についてです。ご存知ないのでしたら、しっかりお調べになってから申し込まれた方がいいですよ」
「どういうことですか」
「私もモルゾフ王国から聞いたわけではありませんから、話は以上でしたら、ブルーベルも疲れますからもうよろしいですか?モモリ、ブルーベルを」
「はい」
コレドールは立ち上がって、モモリはブルーベルの手を取り、「移動しましょう」と声をかけていた。
「お待ちください!どういうことですの!」
「既にお答えしましたよ」
「アリーシャのお力にはなってくれませんの?」
「できないと伝えたはずです」
頑なに了承しないコレドールに再度訴え掛けたが、まさかと思い至った。
「レイピア王女殿下も申し込むつもりですの?」
「そのような話はしておりません」
レイピアが嫁いでも繋がりを主張することはできるが、エルゲリータ王国にはお金が入らないために、エーストの意に反することになると焦った。
「そんな、どうかお願いです。口添えをしていただくだけでいいのです。ご迷惑をお掛けするようなことはございません」
「できませんと申しているでしょう」
自身の息子であるジーラスがリュメリー王国に失礼をしていて、信じられるわけがないだろうとし思えなかった。
「まさか既に断られているのですか?」
「っいえ、そのようなことはありませんわ」
「とにかくこちらの答えは変わりません!」
「っ!」
いよいよ、強い口調で言われたためにミジュリーも言葉に窮した。
だが、君ならいい報告を持って来て帰って来ると信じているとエーストに送り出されたために、このまま駄目だったと伝えるわけにはいかない。
その瞬間、ようやく立ち上がって歩こうとしているブルーベルが目に入り、立ち上がってズンズンと歩いていき、肩に手を掛けた。
「ブルーベル!あなたからもちゃんと言ってちょうだい!本来はあなたが姪のために頭を下げるべきことなのよ!」
「王太子妃殿下ッ!」
コレドールは羽交い絞めにすることは立場上できないが、厳しい声を上げた。
「マリージュの娘なのですからブルーベルが王太子殿下に頼むことでしょう?それを私がやってあげているのですよ」
焦るあまりこれまでの調子でブルーベルに話し掛けていたが、もはや不味いとも感じてもいなかった。
「スルト殿下とは合わなかっただけで、あなたも関わりがあったのだから!」
「…合わなかった」
ブルーベルがすうっと視線を動かしてミジュリーを見つめて、小さな声を出した。
その言葉にコレドールは何も知らないのか、知っていてこちらに責任を負わせる気なのか、もしかしたら既に断られているのかもしれない。
「そちらも王家でしょう。ありのまま申し込めばいいではありませんか」
「ええ、でも婚約の申し込みを強固なものにするためにエルゲリータ王国だけでなく、オペリーク王国からもお願いしたいのです」
「ですから、伝手がございません。モルゾフ王国に失礼なことはできませんから、できないと申し上げることしかできません」
エルゲリータ王国からモルゾフ王国に嫁いで行った者もいないわけではないが、力のある貴族などはいなかった。
オペリーク王国も伝手と言えばウィンラーがいるが、とてもではないが頼める相手ではない。折角終わった話を蒸し返したいとしか思われないだろう。
これは念のためにモルゾフ王国にエルゲリータ王国から願われたことを、先に伝えておいた方がいいかもしれないと考えていた。
「伝手など気にしなくてもいいではございませんか」
「知っていておっしゃっているのですか?」
コレドールは本当に暗黙の了解を知らないのではないかと思い至った。
「え?どういう意味でしょうか?」
「スチュワート王太子殿下の婚約についてです。ご存知ないのでしたら、しっかりお調べになってから申し込まれた方がいいですよ」
「どういうことですか」
「私もモルゾフ王国から聞いたわけではありませんから、話は以上でしたら、ブルーベルも疲れますからもうよろしいですか?モモリ、ブルーベルを」
「はい」
コレドールは立ち上がって、モモリはブルーベルの手を取り、「移動しましょう」と声をかけていた。
「お待ちください!どういうことですの!」
「既にお答えしましたよ」
「アリーシャのお力にはなってくれませんの?」
「できないと伝えたはずです」
頑なに了承しないコレドールに再度訴え掛けたが、まさかと思い至った。
「レイピア王女殿下も申し込むつもりですの?」
「そのような話はしておりません」
レイピアが嫁いでも繋がりを主張することはできるが、エルゲリータ王国にはお金が入らないために、エーストの意に反することになると焦った。
「そんな、どうかお願いです。口添えをしていただくだけでいいのです。ご迷惑をお掛けするようなことはございません」
「できませんと申しているでしょう」
自身の息子であるジーラスがリュメリー王国に失礼をしていて、信じられるわけがないだろうとし思えなかった。
「まさか既に断られているのですか?」
「っいえ、そのようなことはありませんわ」
「とにかくこちらの答えは変わりません!」
「っ!」
いよいよ、強い口調で言われたためにミジュリーも言葉に窮した。
だが、君ならいい報告を持って来て帰って来ると信じているとエーストに送り出されたために、このまま駄目だったと伝えるわけにはいかない。
その瞬間、ようやく立ち上がって歩こうとしているブルーベルが目に入り、立ち上がってズンズンと歩いていき、肩に手を掛けた。
「ブルーベル!あなたからもちゃんと言ってちょうだい!本来はあなたが姪のために頭を下げるべきことなのよ!」
「王太子妃殿下ッ!」
コレドールは羽交い絞めにすることは立場上できないが、厳しい声を上げた。
「マリージュの娘なのですからブルーベルが王太子殿下に頼むことでしょう?それを私がやってあげているのですよ」
焦るあまりこれまでの調子でブルーベルに話し掛けていたが、もはや不味いとも感じてもいなかった。
「スルト殿下とは合わなかっただけで、あなたも関わりがあったのだから!」
「…合わなかった」
ブルーベルがすうっと視線を動かしてミジュリーを見つめて、小さな声を出した。
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