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番外編1
ミサモエス・ラーダ15
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ソースルはミサモエスを外から鍵のかかる部屋に閉じ込めて、マリスアルとユアラノンと今後のことを相談をしなくてはいけない。嫁ぎ先や自身の妻にも関わることだ、離縁と、爵位の返上も視野に入れなければならない。
「ソースル!」
「姉上、すまない」
マリスアルは暴言を読みながら、歯が砕けてしまうのではないかというほど噛み締めていた。父が引退することも話した。
「私たちがして来たことは無駄だったのね…こんな前から罪を犯していたなんて」
「ああ、それなのにあいつは妃殿下をライバル令嬢くらいの感覚しかない…」
「お父様は?」
「書類を作っているはずだ。ジースト伯爵には離縁状を先程、届けさせた。慰謝料は後日改めて渡しに行くつもりだ」
「お母様は?」
「暴言を見せたら、さすがに卒倒して、横になっている」
もはや庇える手立てはない、両親もさすがに現実を見ただろう。
「ユアは手紙が届き次第ね。…あの子、薬物でもやっているの?」
「私もそう思ったさ。明日、医者に来てもらうように手配した」
マリスアルは頷きながら、小さな溜息を吐いた。もう怒る気力もないのだろう、殿下と関係を持っていた時とは違い、状況はひっ迫していることを物語っている。
「子どもたち、コルボリットが大好きなのよ」
「我が家もだよ」
「王太子妃殿下がこの世にいらして、妃殿下がこの国に生まれてくれて、本当に感謝しているの…」
「私もそう思う。ただただ申し訳ない、そう思った」
「ええ」
「この家はどうなるか分からないが、まずミサモエスは除籍する、どこに身を置くとしても、身分は平民にしておけばもう貴族とは関われないだろう」
修道院に行くとしても、両親と暮らすとしても、ミサモエスは平民になって貰う。だが、それだけで終わりというわけにはいかないことも頭では分かっている。
「それがいいわね、私も離縁しなくてはならないわね」
「それはユアが来てからにしよう」
少しでも考えることを引き延ばしたかったに過ぎない。もう家族と笑い合うことが出来ないという現実を、まだ見たくなかった。
数日後、ユアラノンが着き、暴言を読むとマリスアルと同じように怒りを通り越して呆れてしまった。
ミサモエスは医者に診てもらったが、薬物の反応はなく、むしろ薬物をやっていた方が、理解できない思考の理由になるとすら思えた。
「私の離縁で収めて貰うのは難しいかしら」
「姉様だけの責任にさせられないわ。私も離縁するわ、許されるなら騎士として雇ってもらえるように頼んでみる。それがいい」
「私も離縁する、爵位は…返上か、誰か親戚に頼んでみるのがいいだろう」
「そうね、これできょうだい全員離縁ね…」
「ミサモエスは修道院がいいわね、お金は足りる?」
「厳しいが…何とかするしかない」
四家への慰謝料ともなれば、到底足りるとは思えない。さらにしっかりした修道院に入れなくてはならないが、そちらもお金が掛かる。
「あの子はどうしているの?」
「本気なのか、どうして私ばっかりなんて言っている」
「素面であの状態なのね…」
「もう更生出来ないのなら、話すだけ無駄ね」
三人はもうミサモエスの顔を見ることさえ、嫌だった。ソースルは代表して父に話に行った。眠れていないようで、酷い顔色だった。
「父上、我々、きょうだい全員も離縁します。迷惑は掛けられませんから」
「…皆か」
「爵位は返上するか、誰か引き継いでくれる人を探します」
「待ってくれ、それではミサは」
「修道院に行ってもらいます。父上たちでは監視できないでしょう。お金も四家に慰謝料を払わなくてはなりませんから、余裕がありません」
「…皆、納得しているのか」
「はい、私たちは責任を取らなくてはなりません」
「子どもにも、会えなくなるのだぞ…」
離縁して貴族でもなくなれば、子どもにも会えなくなるというのに、そんなに簡単に答えが出せるのか。
「ええ、皆がそうです。ミサモエスのせいで私たちはもう子どもにも会えません、私は生まれて来る子にすら一度も会えないまま生きていくのです」
そんなはなずはなかった、ソースルの瞳は悔しそうに潤んでいる。
「っ、そうか、私は間違えたのだな…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お読みいただきありがとうございます。
カリー・カイサック同様に本編にほとんど描いておらず、
家族も多いことで長くなってしまい申し訳ありません。
まだ執筆中ですが、もうしばらく続きます。
よろしくお願いいたします。
「ソースル!」
「姉上、すまない」
マリスアルは暴言を読みながら、歯が砕けてしまうのではないかというほど噛み締めていた。父が引退することも話した。
「私たちがして来たことは無駄だったのね…こんな前から罪を犯していたなんて」
「ああ、それなのにあいつは妃殿下をライバル令嬢くらいの感覚しかない…」
「お父様は?」
「書類を作っているはずだ。ジースト伯爵には離縁状を先程、届けさせた。慰謝料は後日改めて渡しに行くつもりだ」
「お母様は?」
「暴言を見せたら、さすがに卒倒して、横になっている」
もはや庇える手立てはない、両親もさすがに現実を見ただろう。
「ユアは手紙が届き次第ね。…あの子、薬物でもやっているの?」
「私もそう思ったさ。明日、医者に来てもらうように手配した」
マリスアルは頷きながら、小さな溜息を吐いた。もう怒る気力もないのだろう、殿下と関係を持っていた時とは違い、状況はひっ迫していることを物語っている。
「子どもたち、コルボリットが大好きなのよ」
「我が家もだよ」
「王太子妃殿下がこの世にいらして、妃殿下がこの国に生まれてくれて、本当に感謝しているの…」
「私もそう思う。ただただ申し訳ない、そう思った」
「ええ」
「この家はどうなるか分からないが、まずミサモエスは除籍する、どこに身を置くとしても、身分は平民にしておけばもう貴族とは関われないだろう」
修道院に行くとしても、両親と暮らすとしても、ミサモエスは平民になって貰う。だが、それだけで終わりというわけにはいかないことも頭では分かっている。
「それがいいわね、私も離縁しなくてはならないわね」
「それはユアが来てからにしよう」
少しでも考えることを引き延ばしたかったに過ぎない。もう家族と笑い合うことが出来ないという現実を、まだ見たくなかった。
数日後、ユアラノンが着き、暴言を読むとマリスアルと同じように怒りを通り越して呆れてしまった。
ミサモエスは医者に診てもらったが、薬物の反応はなく、むしろ薬物をやっていた方が、理解できない思考の理由になるとすら思えた。
「私の離縁で収めて貰うのは難しいかしら」
「姉様だけの責任にさせられないわ。私も離縁するわ、許されるなら騎士として雇ってもらえるように頼んでみる。それがいい」
「私も離縁する、爵位は…返上か、誰か親戚に頼んでみるのがいいだろう」
「そうね、これできょうだい全員離縁ね…」
「ミサモエスは修道院がいいわね、お金は足りる?」
「厳しいが…何とかするしかない」
四家への慰謝料ともなれば、到底足りるとは思えない。さらにしっかりした修道院に入れなくてはならないが、そちらもお金が掛かる。
「あの子はどうしているの?」
「本気なのか、どうして私ばっかりなんて言っている」
「素面であの状態なのね…」
「もう更生出来ないのなら、話すだけ無駄ね」
三人はもうミサモエスの顔を見ることさえ、嫌だった。ソースルは代表して父に話に行った。眠れていないようで、酷い顔色だった。
「父上、我々、きょうだい全員も離縁します。迷惑は掛けられませんから」
「…皆か」
「爵位は返上するか、誰か引き継いでくれる人を探します」
「待ってくれ、それではミサは」
「修道院に行ってもらいます。父上たちでは監視できないでしょう。お金も四家に慰謝料を払わなくてはなりませんから、余裕がありません」
「…皆、納得しているのか」
「はい、私たちは責任を取らなくてはなりません」
「子どもにも、会えなくなるのだぞ…」
離縁して貴族でもなくなれば、子どもにも会えなくなるというのに、そんなに簡単に答えが出せるのか。
「ええ、皆がそうです。ミサモエスのせいで私たちはもう子どもにも会えません、私は生まれて来る子にすら一度も会えないまま生きていくのです」
そんなはなずはなかった、ソースルの瞳は悔しそうに潤んでいる。
「っ、そうか、私は間違えたのだな…」
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お読みいただきありがとうございます。
カリー・カイサック同様に本編にほとんど描いておらず、
家族も多いことで長くなってしまい申し訳ありません。
まだ執筆中ですが、もうしばらく続きます。
よろしくお願いいたします。
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