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神託4
ギルクとクリーナ、リチア公爵は王宮に戻って、昨日とは違い、これからについて話をすることにした。
「まずは、リリカとコロゾ子爵夫妻を拘束しましょう。ホーリーに罪はないとはいえ、ドゥエンス公爵令息と接触するのは良くないですから、しばらく隔離した方がよろしいと思いますわ」
「きちんと話をして、隔離した方がいいだろうな」
三人は頷き合い、まだ王宮でも全員が知っているわけではないために、理由を言わずに軟禁して、下手に騒ぎを起こされたり、万が一にも洩れたりした困る。
「ホーリーも、知っていたという可能性はないのでしょうか?」
「それはないと思っている」
「私もそう思うわ」
ギルクとクリーナはホーリーの話を聞く限りではあるが、知っているとは思ったことはなかった。
「神もおっしゃらなかった」
「それはそうですね、でもエバンジーのことを覚えているとは思いませんか?」
「2歳だからな、調査員もホーリーに何か覚えていないか訊ねたそうだが……幼い頃の記憶はないと言っていたそうだからな」
それでも、リチア公爵は断片的な記憶や、些細なことでも何か覚えているのではないかと、考えていた。
「公爵は2歳までの記憶があるか?」
「ありませんが、生活が変わったことで、何か覚えていることもあるのではないかと思ったのです」
「そうね。覚えていても、言わなかったということもあるわね。でも、それがエバンジーだと思っていないかもしれないわ」
「確かにそうですね、シールドだろうと思っているかもしれませんね」
ホーリーに男性の記憶があっても、エバンジーの記憶をシールドの記憶だと思い込み、すり替えれた可能性もある。
「ただ、リリカは、どちらの子か分からなかったのではないかしら」
「そんなことあるのか?」
「私は分からないけど……実際、偽ることは恐ろしいことではない?」
「そうですね」
子どもを産むことはできないリチア公爵でも、他者の子どもを自分の子どもだと偽ることは、バレやしないかと思う気持ちは分かる。
「鑑定をしてくれる技術ができたら終わりですしね」
「ええ、実は鑑定ができそうだとリリカに吹き込んではどうかと、妹に言われたことがあるの。もし慌てて逃げたらそういうことだろうって」
「ジューソア公爵が?」
「ええ、あの子は胡散臭いと言っていてね。でも、さすがにと思ったのよ。ああ、妹にも休ませると伝えないといけないわね」
フアエラにはまだ伝えることはできないが、リリカが働いているジューソア公爵家には、知らせておかなくてはならない。
「逃げていたのでしょうか?」
「どうかしらね、リリカの立場を想像をしてみたのだけど、確実にエバンジーの子だと思っていたら、戻って来ないと思うの。リリカが肝の座った女性なら、確かに利用して騙すということも考えられるけど、思い込んでいたのではないかしら」
「だが、騙したのは事実だぞ?」
ギルクはリリカに同情する部分も持っており、イリアが生まれたことにも感謝していたが、それがすべてなくなっていた。
「それは分かっているわ……だから、ホーリーに言わなかったのではないかしら」
「子はできぬように気を付けていたのかもしれぬな」
「だからシールドの子どもだと思ったのか、偽ったのか、あり得ますね」
リリカが嘘を付いていたことは間違いない。本人に聞けばいいのだが、その前に理由を考えないと、三人は気持ち悪さを感じていた。
「それでも実子と認めなくて本当に良かったです」
「ああ、本当にそうだな」
リリカのことを知っている者は疑うことはなかったが、知らない者でも認めてもいいのではないかという声はなかった。
それでも、ホーリーはシールドの子どもなのだろうという扱いにはなっていた。
「まずは、リリカとコロゾ子爵夫妻を拘束しましょう。ホーリーに罪はないとはいえ、ドゥエンス公爵令息と接触するのは良くないですから、しばらく隔離した方がよろしいと思いますわ」
「きちんと話をして、隔離した方がいいだろうな」
三人は頷き合い、まだ王宮でも全員が知っているわけではないために、理由を言わずに軟禁して、下手に騒ぎを起こされたり、万が一にも洩れたりした困る。
「ホーリーも、知っていたという可能性はないのでしょうか?」
「それはないと思っている」
「私もそう思うわ」
ギルクとクリーナはホーリーの話を聞く限りではあるが、知っているとは思ったことはなかった。
「神もおっしゃらなかった」
「それはそうですね、でもエバンジーのことを覚えているとは思いませんか?」
「2歳だからな、調査員もホーリーに何か覚えていないか訊ねたそうだが……幼い頃の記憶はないと言っていたそうだからな」
それでも、リチア公爵は断片的な記憶や、些細なことでも何か覚えているのではないかと、考えていた。
「公爵は2歳までの記憶があるか?」
「ありませんが、生活が変わったことで、何か覚えていることもあるのではないかと思ったのです」
「そうね。覚えていても、言わなかったということもあるわね。でも、それがエバンジーだと思っていないかもしれないわ」
「確かにそうですね、シールドだろうと思っているかもしれませんね」
ホーリーに男性の記憶があっても、エバンジーの記憶をシールドの記憶だと思い込み、すり替えれた可能性もある。
「ただ、リリカは、どちらの子か分からなかったのではないかしら」
「そんなことあるのか?」
「私は分からないけど……実際、偽ることは恐ろしいことではない?」
「そうですね」
子どもを産むことはできないリチア公爵でも、他者の子どもを自分の子どもだと偽ることは、バレやしないかと思う気持ちは分かる。
「鑑定をしてくれる技術ができたら終わりですしね」
「ええ、実は鑑定ができそうだとリリカに吹き込んではどうかと、妹に言われたことがあるの。もし慌てて逃げたらそういうことだろうって」
「ジューソア公爵が?」
「ええ、あの子は胡散臭いと言っていてね。でも、さすがにと思ったのよ。ああ、妹にも休ませると伝えないといけないわね」
フアエラにはまだ伝えることはできないが、リリカが働いているジューソア公爵家には、知らせておかなくてはならない。
「逃げていたのでしょうか?」
「どうかしらね、リリカの立場を想像をしてみたのだけど、確実にエバンジーの子だと思っていたら、戻って来ないと思うの。リリカが肝の座った女性なら、確かに利用して騙すということも考えられるけど、思い込んでいたのではないかしら」
「だが、騙したのは事実だぞ?」
ギルクはリリカに同情する部分も持っており、イリアが生まれたことにも感謝していたが、それがすべてなくなっていた。
「それは分かっているわ……だから、ホーリーに言わなかったのではないかしら」
「子はできぬように気を付けていたのかもしれぬな」
「だからシールドの子どもだと思ったのか、偽ったのか、あり得ますね」
リリカが嘘を付いていたことは間違いない。本人に聞けばいいのだが、その前に理由を考えないと、三人は気持ち悪さを感じていた。
「それでも実子と認めなくて本当に良かったです」
「ああ、本当にそうだな」
リリカのことを知っている者は疑うことはなかったが、知らない者でも認めてもいいのではないかという声はなかった。
それでも、ホーリーはシールドの子どもなのだろうという扱いにはなっていた。
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※無断転載を禁止します。
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※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
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