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婚約1
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エンバーもメリーナも10歳、リークスは15歳になり、リークスに同じ伯爵家の令嬢と婚約が決まったところであった。
「私は、メリーナと結婚したいです」
「そう言うと思っていたよ」
「え?」
「分かっていましたよ」
リークスも大きくなって、定期的にスペンサ侯爵家に行くことはなくなっても、エンバーは相変わらず、メリーナをハイラード伯爵家に呼ぶなどしており、断られることも多いが、それでも時折訪ねて来てくれていた。
カールスもバイラも、リークスも気付いており、気付かない方がおかしいくらいであった。
「だけどね、スペンサ侯爵には、もう少し大きくなってから、メリーナ嬢に任せると言われているんだよ。彼女はしっかりしているから、決めた人なら間違ないだろうとおっしゃられてね」
カールスはそれとなく、メリーナの婚約者について訊ねて見ると、そのように言われていた。
「では、どうすればいいのですか?メリーナに、婚約したいと言えばいいのですか?」
「それで断られたら、終わりだよ?」
「え…」
「メリーナ嬢が決めるんだから、断られない自信があるかい?」
カールスもエンバーは素直でまっすぐさが良いところだと思っているが、メリーナが好意的に受け取っているかは、絶対にそうだとは言い切れないところがあった。
それはメリーナが時折、急に悲し気な目をしていることがあり、それがエンバーのせいであったらと拭えなかったからである。
「うーん、嫌われてはいないけど、分からない」
「だったら、メリーナに婚約をしたいと思って貰えるようになるといいのだが」
「どうやって?」
「そうだな…バイラ、何かあるか?」
カールスはメメリーとは、母親同士が友人で、自然に親しくなり、婚約をしたので、そういったことには疎かった。
「そうですね…優しくしたり、褒めてあげたり、でもいけないことは注意することも大事でしょう」
「優しくはしているし、褒めているけど、注意は…難し、そうですね…でも、頑張ります」
「でも、あまり押し付けてばかりでは駄目よ。貴方は強引なところがあるから」
メリーナは本当に嫌な時は、ちゃんと拒否するが、それでもバイラはハラハラすることもあった。
「でも、メリーナは少し強引にしないと、付き合ってくれません」
「嫌われてしまっては良くないでしょう?」
「それはそうですけど…」
バイラも正直、アドバイス出来るような人生は歩んでいない。
親戚が持って来た縁談で、男爵家の前の夫とは婚約して、結婚をしたが、待っていたのは結婚前から付き合っていたという未亡人との不貞であった。
実家には帰りたくなかったが、このまま元男と一緒にいることも出来ず、離縁して実家に戻る選択をするしかなかった。
生家のギジナー子爵家は、嫡男である弟中心で、バイラなどいないかのように振舞うことが通常で、居場所などなかった。縁談を持って来た親戚は謝罪してくれたが、居心地の悪さが変わるわけではなかった。
そこへハイラード伯爵家のカールス様が奥様を亡くされ、再婚はしたくないと言っていると聞きながらも、妻でなくとも、子育て要因として売り込めば、再婚してくださるのではないかと、親戚に頼んで申し込んで貰った。
カールス様とメメリー様の仲の良さは有名で、割り込む形になることは申し訳なく思ったが、バイラも実家を出たくて堪らなかった。
運良くバイラにリークスが懐いてくれたおかげでもあって、お互い利用するような形の結婚ではあった。
だから、当初は子どもを作る予定などはなかった。
「私は、メリーナと結婚したいです」
「そう言うと思っていたよ」
「え?」
「分かっていましたよ」
リークスも大きくなって、定期的にスペンサ侯爵家に行くことはなくなっても、エンバーは相変わらず、メリーナをハイラード伯爵家に呼ぶなどしており、断られることも多いが、それでも時折訪ねて来てくれていた。
カールスもバイラも、リークスも気付いており、気付かない方がおかしいくらいであった。
「だけどね、スペンサ侯爵には、もう少し大きくなってから、メリーナ嬢に任せると言われているんだよ。彼女はしっかりしているから、決めた人なら間違ないだろうとおっしゃられてね」
カールスはそれとなく、メリーナの婚約者について訊ねて見ると、そのように言われていた。
「では、どうすればいいのですか?メリーナに、婚約したいと言えばいいのですか?」
「それで断られたら、終わりだよ?」
「え…」
「メリーナ嬢が決めるんだから、断られない自信があるかい?」
カールスもエンバーは素直でまっすぐさが良いところだと思っているが、メリーナが好意的に受け取っているかは、絶対にそうだとは言い切れないところがあった。
それはメリーナが時折、急に悲し気な目をしていることがあり、それがエンバーのせいであったらと拭えなかったからである。
「うーん、嫌われてはいないけど、分からない」
「だったら、メリーナに婚約をしたいと思って貰えるようになるといいのだが」
「どうやって?」
「そうだな…バイラ、何かあるか?」
カールスはメメリーとは、母親同士が友人で、自然に親しくなり、婚約をしたので、そういったことには疎かった。
「そうですね…優しくしたり、褒めてあげたり、でもいけないことは注意することも大事でしょう」
「優しくはしているし、褒めているけど、注意は…難し、そうですね…でも、頑張ります」
「でも、あまり押し付けてばかりでは駄目よ。貴方は強引なところがあるから」
メリーナは本当に嫌な時は、ちゃんと拒否するが、それでもバイラはハラハラすることもあった。
「でも、メリーナは少し強引にしないと、付き合ってくれません」
「嫌われてしまっては良くないでしょう?」
「それはそうですけど…」
バイラも正直、アドバイス出来るような人生は歩んでいない。
親戚が持って来た縁談で、男爵家の前の夫とは婚約して、結婚をしたが、待っていたのは結婚前から付き合っていたという未亡人との不貞であった。
実家には帰りたくなかったが、このまま元男と一緒にいることも出来ず、離縁して実家に戻る選択をするしかなかった。
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そこへハイラード伯爵家のカールス様が奥様を亡くされ、再婚はしたくないと言っていると聞きながらも、妻でなくとも、子育て要因として売り込めば、再婚してくださるのではないかと、親戚に頼んで申し込んで貰った。
カールス様とメメリー様の仲の良さは有名で、割り込む形になることは申し訳なく思ったが、バイラも実家を出たくて堪らなかった。
運良くバイラにリークスが懐いてくれたおかげでもあって、お互い利用するような形の結婚ではあった。
だから、当初は子どもを作る予定などはなかった。
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