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【テイラー】エイク子爵家6
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「あなたに心配してもらったところで、お姉様はもう亡くなっているのよ?あなたに何ができるの?まだ傷付けるって言うの?」
「そんなつもりはないわ」
「あなたは傷付けた張本人じゃない。警戒して当然でしょ」
ミニーはテイラーの婚約が解消になって、邸に行くことはなくなった。だが、ラオナが学園で入学してからは、会えば話をする間柄で、今でも好意的だと思っていた。
「でも、あなたも後継者ではなくなったのでしょう?」
ミニーはテイラーが亡くなったことと同時に、ラオナがエイク子爵家の後継者ではなくなったことも聞いた。親しい友人もいなくなったために、どういうことなのかと無理矢理に聞いたというのが正しい。
「だから、何?」
さすがにデリア侯爵が関わっている以上、否定することはできない。
「だったら、メルトが継ぐっていうのはどうかしら?元々は婚約者だったのだから」
「は?」
「メルトは継ぐ家がなくて困っているのよ」
結局、まだメルトとミニーは婚約はおろか、交際しているのかすら、怪しい状況になっていた。それでも友人の婚約者を奪い、学園からも貴族社会からも追い出したと有名になったミニーは、メルトに縋るしかない。
しかも、テイラーが亡くなったことで、再びメルトトミニーは厳しい視線を受けるようにもなっていた。
メルトは元はテイラーの婚約者だったのだから、何があったのか知らないが、後継者が空いたのなら、継げばいいのではないかと考えた。
そうすれば、継ぐ家が戻り、ようやく婚約もしてもらえる。
ラオナはもうミニーに興味もなかったので、二人が婚約をしていないことも知らない。だが、ミニーもラオナが婚約が白紙になったことを知らない。
「そんなこと知らないわよ!好きな人と婚約できたのだからいいでしょう?」
ラオナは自分は婚約が白紙になって、慰謝料まで払うことになっているのに、ふざけるなという思いだった。
「婚約はしていないのよ」
「は?してない?」
ラオナは婚約して、卒業後に結婚するのだろうと思っていた。
「だから、困っているの」
「血縁関係もないのに、継げるわけがないでしょう」
デリア侯爵家とピアット子爵家とは、血縁関係はない。
「でも、元はテイラーと婚約していたじゃない」
「それでも継ぐのはお姉様だったのよ?ピアット子爵令息ではないわ。ただの婿!それなのに、継げるはずがないじゃない!そんなことも分からないの?」
そもそも、血縁である自分が外されたのに、メルトが継げるはずがない。さすがのラオナも、そのくらいは分かる。
「え?でも、養子としてなら、メルトは婿に選ばれるくらいなのだから、優秀なのでしょ?元は婚約者だったのだから、気に入られてもいるでしょう?ちょっと、話をしてみてくれない?」
「デリア侯爵様に?」
「えっ、侯爵様?何を、言っているの?」
ラオナはしつこいミニーの姿に、鬱憤を晴らそうと考えた。
「エイク子爵家の本家は、デリア侯爵家よ?言いたいことがあるなら、お伺いを立てて訪ねてみたら?」
「っな、いえ、あなたのお父様に聞いてくれたらいいの」
「いいえ、聞くなら本家だわ!優秀なら侯爵様に聞いてみればいいじゃない」
「で、でも」
ラオナでも会うことはないのに、何の関係もないミニーが会えるはずがない。
「そもそも、お姉様を裏切った相手を、後継者にするはずがないじゃない!馬鹿じゃないの!」
「……あっ」
ようやく、ミニーも慰謝料を払って、終わったことでも、そのような相手を後継者にするはずがないと分かった。
「そういうのって、お家乗っ取りと言うのよ!」
「そ、そんなつもりじゃ!」
「それとも、侯爵様に言って欲しい?」
「ち、違うわ!ごめんなさい、間違いよ」
そう言いながら、ミニーは逃げるように去って行った。
ラオナは少し鬱憤を晴らせるかと思ったが、晴れることはなかった。
「そんなつもりはないわ」
「あなたは傷付けた張本人じゃない。警戒して当然でしょ」
ミニーはテイラーの婚約が解消になって、邸に行くことはなくなった。だが、ラオナが学園で入学してからは、会えば話をする間柄で、今でも好意的だと思っていた。
「でも、あなたも後継者ではなくなったのでしょう?」
ミニーはテイラーが亡くなったことと同時に、ラオナがエイク子爵家の後継者ではなくなったことも聞いた。親しい友人もいなくなったために、どういうことなのかと無理矢理に聞いたというのが正しい。
「だから、何?」
さすがにデリア侯爵が関わっている以上、否定することはできない。
「だったら、メルトが継ぐっていうのはどうかしら?元々は婚約者だったのだから」
「は?」
「メルトは継ぐ家がなくて困っているのよ」
結局、まだメルトとミニーは婚約はおろか、交際しているのかすら、怪しい状況になっていた。それでも友人の婚約者を奪い、学園からも貴族社会からも追い出したと有名になったミニーは、メルトに縋るしかない。
しかも、テイラーが亡くなったことで、再びメルトトミニーは厳しい視線を受けるようにもなっていた。
メルトは元はテイラーの婚約者だったのだから、何があったのか知らないが、後継者が空いたのなら、継げばいいのではないかと考えた。
そうすれば、継ぐ家が戻り、ようやく婚約もしてもらえる。
ラオナはもうミニーに興味もなかったので、二人が婚約をしていないことも知らない。だが、ミニーもラオナが婚約が白紙になったことを知らない。
「そんなこと知らないわよ!好きな人と婚約できたのだからいいでしょう?」
ラオナは自分は婚約が白紙になって、慰謝料まで払うことになっているのに、ふざけるなという思いだった。
「婚約はしていないのよ」
「は?してない?」
ラオナは婚約して、卒業後に結婚するのだろうと思っていた。
「だから、困っているの」
「血縁関係もないのに、継げるわけがないでしょう」
デリア侯爵家とピアット子爵家とは、血縁関係はない。
「でも、元はテイラーと婚約していたじゃない」
「それでも継ぐのはお姉様だったのよ?ピアット子爵令息ではないわ。ただの婿!それなのに、継げるはずがないじゃない!そんなことも分からないの?」
そもそも、血縁である自分が外されたのに、メルトが継げるはずがない。さすがのラオナも、そのくらいは分かる。
「え?でも、養子としてなら、メルトは婿に選ばれるくらいなのだから、優秀なのでしょ?元は婚約者だったのだから、気に入られてもいるでしょう?ちょっと、話をしてみてくれない?」
「デリア侯爵様に?」
「えっ、侯爵様?何を、言っているの?」
ラオナはしつこいミニーの姿に、鬱憤を晴らそうと考えた。
「エイク子爵家の本家は、デリア侯爵家よ?言いたいことがあるなら、お伺いを立てて訪ねてみたら?」
「っな、いえ、あなたのお父様に聞いてくれたらいいの」
「いいえ、聞くなら本家だわ!優秀なら侯爵様に聞いてみればいいじゃない」
「で、でも」
ラオナでも会うことはないのに、何の関係もないミニーが会えるはずがない。
「そもそも、お姉様を裏切った相手を、後継者にするはずがないじゃない!馬鹿じゃないの!」
「……あっ」
ようやく、ミニーも慰謝料を払って、終わったことでも、そのような相手を後継者にするはずがないと分かった。
「そういうのって、お家乗っ取りと言うのよ!」
「そ、そんなつもりじゃ!」
「それとも、侯爵様に言って欲しい?」
「ち、違うわ!ごめんなさい、間違いよ」
そう言いながら、ミニーは逃げるように去って行った。
ラオナは少し鬱憤を晴らせるかと思ったが、晴れることはなかった。
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