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「だが、悪いのは邪神と涼希ではないか」
「あなた方から見ればそうなのでしょうね。でも、私から見れば約束を破った人殺しでしかない。それは理解しておりますよね?」
詠も惨劇を見せてもらったことから、妖側からすれば騙された側だと主張することは分かっていた。
「だが、邪神と契約などしなければ」
「それはそうでしょうね、でも契約をしてしまった。それとも、涼希と私は従姉妹だから、私にも責任があるなんて言いますか?」
「いや、そうは思っていない。君が被害者なのは分かる。何も悪くない。だが、やり直すこともできただろう」
「できるわけがないでしょう?」
その言葉に絶望があることを知っても、妖は変わらないのだなと呆れた。
「一度は一緒になったのだろう?子どもも生まれて……」
「それは妖と家族に脅されたからよ、守るためにはそうするしかなかった。あなたたちの常套手段でしょう?」
妖は長く生きている分、お金だけでなく、社会的地位もあるために、窮地に追い込むことなんて簡単である。
家族を脅す、仕事を失わせる、やり方はいくらでもある。
だからこそ、詠は美月のことで家族にも脅されたこともあるが、二人を守るために離婚して、結婚したこと、逃げないようにと子どもを産まされた。
でも、可哀想だが、頼のようには愛せなかった。
この子たちも可哀想だと思えるようになってからは、少しずつ関わるようになっていた。それなのに、紛い物との子どもだと殺された。
絶望した……血まみれの子どもたちを抱きしめたが、その姿を見て、笑っていた。
無理矢理に孕まされて、生まれた子供たち。何の罪もなかったと、詠も酷く後悔をした。今はもういない、生まれることのない子どもたち。
だからこそ、絶対に復讐を諦めるという選択肢はない。
「でも、運命の相手も邪神によって、壊される程度のものだとも言えるわよね」
「っな!そんなことはない!」
光峯はすぐに否定したが、風蓮は何も言えなかった。
「……君は、運命の相手は大事な相手で、本当に大事に、君だけを大事に」
受け止めたとは言えないが、英仁は縋りつくように、詠に訴えた。
「私は紛い物で構わなかった、いえ、むしろ紛い物でありたかったくらいです」
お前は運命の相手ではないと英仁に言われた時に、詠は嬉しかった。これでようやく、解放されると思ったくらいであった。
「夫と子ども、あなたとの子どもたちが殺されず、私だけが殺されていたら、復讐など考えなかった」
「っ」
「自分など生きている価値などもうないと思っていたから、殺されるのは怖かったし、痛かったけど、殺してくれても構わなかった。でもあなたは手を掛けてはならない相手を手に掛けたのです。許すことはできない」
「夫と子どもは生きているのだろう?」
「三人の子どもは?」
「それは、これから……」
「無理であることは分かっていますよね?」
「っ」
子どもたち三人は、二度と同じ姿で生まれることはない。
詠は罪悪感もあったと思うが、今度は生まれてから愛して守って、子どもたちだけであれば、やり直したい気持ちもなかったと言えば嘘になる。
でも英仁のことを、詠は選ぶことはできない。
それでも、何度も思い出しては、苦しかった。頼が可愛い分、苦しかった。
「あの子たち、艶零、崇景、絋琳は生まれることはもうありません。私はその罪を背負う覚悟で、選んだことです」
第一子が女の子で艶零、第二子が男の子で崇景、第三子が男の子で絋琳であった。
「紛い物ではなく、涼ちゃんが運命の相手なら良かったのにね。今回は上手くいっていたのでしょう?何でも与えて、喜んでくれて、子どもができなくても、逃げないと思っていたのでしょう?」
「あなた方から見ればそうなのでしょうね。でも、私から見れば約束を破った人殺しでしかない。それは理解しておりますよね?」
詠も惨劇を見せてもらったことから、妖側からすれば騙された側だと主張することは分かっていた。
「だが、邪神と契約などしなければ」
「それはそうでしょうね、でも契約をしてしまった。それとも、涼希と私は従姉妹だから、私にも責任があるなんて言いますか?」
「いや、そうは思っていない。君が被害者なのは分かる。何も悪くない。だが、やり直すこともできただろう」
「できるわけがないでしょう?」
その言葉に絶望があることを知っても、妖は変わらないのだなと呆れた。
「一度は一緒になったのだろう?子どもも生まれて……」
「それは妖と家族に脅されたからよ、守るためにはそうするしかなかった。あなたたちの常套手段でしょう?」
妖は長く生きている分、お金だけでなく、社会的地位もあるために、窮地に追い込むことなんて簡単である。
家族を脅す、仕事を失わせる、やり方はいくらでもある。
だからこそ、詠は美月のことで家族にも脅されたこともあるが、二人を守るために離婚して、結婚したこと、逃げないようにと子どもを産まされた。
でも、可哀想だが、頼のようには愛せなかった。
この子たちも可哀想だと思えるようになってからは、少しずつ関わるようになっていた。それなのに、紛い物との子どもだと殺された。
絶望した……血まみれの子どもたちを抱きしめたが、その姿を見て、笑っていた。
無理矢理に孕まされて、生まれた子供たち。何の罪もなかったと、詠も酷く後悔をした。今はもういない、生まれることのない子どもたち。
だからこそ、絶対に復讐を諦めるという選択肢はない。
「でも、運命の相手も邪神によって、壊される程度のものだとも言えるわよね」
「っな!そんなことはない!」
光峯はすぐに否定したが、風蓮は何も言えなかった。
「……君は、運命の相手は大事な相手で、本当に大事に、君だけを大事に」
受け止めたとは言えないが、英仁は縋りつくように、詠に訴えた。
「私は紛い物で構わなかった、いえ、むしろ紛い物でありたかったくらいです」
お前は運命の相手ではないと英仁に言われた時に、詠は嬉しかった。これでようやく、解放されると思ったくらいであった。
「夫と子ども、あなたとの子どもたちが殺されず、私だけが殺されていたら、復讐など考えなかった」
「っ」
「自分など生きている価値などもうないと思っていたから、殺されるのは怖かったし、痛かったけど、殺してくれても構わなかった。でもあなたは手を掛けてはならない相手を手に掛けたのです。許すことはできない」
「夫と子どもは生きているのだろう?」
「三人の子どもは?」
「それは、これから……」
「無理であることは分かっていますよね?」
「っ」
子どもたち三人は、二度と同じ姿で生まれることはない。
詠は罪悪感もあったと思うが、今度は生まれてから愛して守って、子どもたちだけであれば、やり直したい気持ちもなかったと言えば嘘になる。
でも英仁のことを、詠は選ぶことはできない。
それでも、何度も思い出しては、苦しかった。頼が可愛い分、苦しかった。
「あの子たち、艶零、崇景、絋琳は生まれることはもうありません。私はその罪を背負う覚悟で、選んだことです」
第一子が女の子で艶零、第二子が男の子で崇景、第三子が男の子で絋琳であった。
「紛い物ではなく、涼ちゃんが運命の相手なら良かったのにね。今回は上手くいっていたのでしょう?何でも与えて、喜んでくれて、子どもができなくても、逃げないと思っていたのでしょう?」
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