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帰国2
「何を考えているかは分かりませんが、高等部にモリー様に直したいと頼まれたと、まだ届いてもいないのに、やって来たそうです。私宛に王妃陛下かからお手紙をいただきまして」
「まあ」
「教師が本人にしか返せないと対応をしてくださったようです」
ペイリーは休暇で、邸にはいなかったこともあり、本邸に盗みに入ったことまでは知らされていなかった。
「王妃陛下は私のドレスだとご存知ですから、モリー様がお戻りになるまで、王家が受け取ったから、こちらで保管させていただいてもいいかと申し出を受け、有難くお言葉に甘えました」
「そうだったの……」
確かにパークスラ王国から預かったとも取れるために、厳重に扱われたのだと思うが、まさか王家に保管されているとは思っていなかった。
「はい、芸術祭も評判良かったですよ。私も見に行ったんですから」
「まあ、わざわざ?」
「初めて見ないまま、あの場で見るというのを味わえるチャンスでしたから」
ペイリーの満足そうな顔に、モリーは思わず笑ってしまった。
確かに部屋で作業をしているために、レオーラのように見ないということはできず、出来上がっていくのを見ることになる。
「でもマキュレアリリージュは何なの?芸術祭はどうしたのかしら?」
「また歌ったそうですよ?そもそも、借りても、奪っても、モリー様の名前で出されたものですよ?」
「少し変えて出すとか」
「でも、土台は変わらないのではありませんか?教師もそういった不正には気付くはずです」
「そうよね……」
まさか自分がドレスを着て、芸術祭で歌を披露するなどと考えているとは想像もできず、やはりモリーは横取りしようとしたのではないかと思っていた。
「王家から王家に渡ったドレスを偽るなど、大変なことになります」
「ええ、それはそうね。でも知らないのでしょう?」
「そうでした、でも気味が悪いですから」
「何だか、またケチが付いたようで、申し訳なかったわね」
「そんなことはありません!それよりも、マキュレアリリージュさんに渡っていたらと考えると、腹が立っただけです」
モリーも不在時にすら、横取りのようなことが起こるなんて、自分の運命を呪うしかなかった。
「不正になるし、まさか着ようなんて思わないでしょうからね」
「着る?そんなことは絶対に嫌です」
「マキュレアリリージュに似合うようなドレスではないわ」
モリーも人のことは言えないが、モリーよりもマキュレアリリージュは幼児体形であり、ペイリーの今回のドレスが似合うはずがない。
「でも、芸術祭は中等部の方が先ですからね。奪って提出しようとしたのではないでしょうか」
「はあ……嫌になるわね」
防いでくれて感謝しかないが、奪われることだけは許せないために、これからはより一層気を付けようと思った。
「ペイリーが嫌でないなら、ドレスは戻してもらってサイズを調整しましょう。そういえば、お相手はまだ見つかっていないと言っていたけど、見付かった?」
モリーとペイリーは手紙のやり取りはしていたために、まだ婚約者は見付かっていないと聞いていた。
「少し、良いなと思う方はできました……でも、まだそんなにです」
「まあ、それは良かったわ」
少し頬を赤らめながら、口角が上がっているペイリーを微笑ましく見つめた。
「でも、あのドレスはデートには合わないわよね、上品には作ったつもりなんだけど」
「いいえ、着るのを楽しみにしておりました。芸術祭でも私のドレスなのよって、心の中で自慢しておりましたから!実は……今度、夜会があるんです」
「では丁度良いわね。戻してもらうように、お父様に相談しましょう」
そんな話をしながら、ようやくモリーはオブレオサジュール公爵邸に辿り着いた。
モリーもさすがに、久し振りに帰って来た気持ちになった。
「まあ」
「教師が本人にしか返せないと対応をしてくださったようです」
ペイリーは休暇で、邸にはいなかったこともあり、本邸に盗みに入ったことまでは知らされていなかった。
「王妃陛下は私のドレスだとご存知ですから、モリー様がお戻りになるまで、王家が受け取ったから、こちらで保管させていただいてもいいかと申し出を受け、有難くお言葉に甘えました」
「そうだったの……」
確かにパークスラ王国から預かったとも取れるために、厳重に扱われたのだと思うが、まさか王家に保管されているとは思っていなかった。
「はい、芸術祭も評判良かったですよ。私も見に行ったんですから」
「まあ、わざわざ?」
「初めて見ないまま、あの場で見るというのを味わえるチャンスでしたから」
ペイリーの満足そうな顔に、モリーは思わず笑ってしまった。
確かに部屋で作業をしているために、レオーラのように見ないということはできず、出来上がっていくのを見ることになる。
「でもマキュレアリリージュは何なの?芸術祭はどうしたのかしら?」
「また歌ったそうですよ?そもそも、借りても、奪っても、モリー様の名前で出されたものですよ?」
「少し変えて出すとか」
「でも、土台は変わらないのではありませんか?教師もそういった不正には気付くはずです」
「そうよね……」
まさか自分がドレスを着て、芸術祭で歌を披露するなどと考えているとは想像もできず、やはりモリーは横取りしようとしたのではないかと思っていた。
「王家から王家に渡ったドレスを偽るなど、大変なことになります」
「ええ、それはそうね。でも知らないのでしょう?」
「そうでした、でも気味が悪いですから」
「何だか、またケチが付いたようで、申し訳なかったわね」
「そんなことはありません!それよりも、マキュレアリリージュさんに渡っていたらと考えると、腹が立っただけです」
モリーも不在時にすら、横取りのようなことが起こるなんて、自分の運命を呪うしかなかった。
「不正になるし、まさか着ようなんて思わないでしょうからね」
「着る?そんなことは絶対に嫌です」
「マキュレアリリージュに似合うようなドレスではないわ」
モリーも人のことは言えないが、モリーよりもマキュレアリリージュは幼児体形であり、ペイリーの今回のドレスが似合うはずがない。
「でも、芸術祭は中等部の方が先ですからね。奪って提出しようとしたのではないでしょうか」
「はあ……嫌になるわね」
防いでくれて感謝しかないが、奪われることだけは許せないために、これからはより一層気を付けようと思った。
「ペイリーが嫌でないなら、ドレスは戻してもらってサイズを調整しましょう。そういえば、お相手はまだ見つかっていないと言っていたけど、見付かった?」
モリーとペイリーは手紙のやり取りはしていたために、まだ婚約者は見付かっていないと聞いていた。
「少し、良いなと思う方はできました……でも、まだそんなにです」
「まあ、それは良かったわ」
少し頬を赤らめながら、口角が上がっているペイリーを微笑ましく見つめた。
「でも、あのドレスはデートには合わないわよね、上品には作ったつもりなんだけど」
「いいえ、着るのを楽しみにしておりました。芸術祭でも私のドレスなのよって、心の中で自慢しておりましたから!実は……今度、夜会があるんです」
「では丁度良いわね。戻してもらうように、お父様に相談しましょう」
そんな話をしながら、ようやくモリーはオブレオサジュール公爵邸に辿り着いた。
モリーもさすがに、久し振りに帰って来た気持ちになった。
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「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
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