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誕生祭1
レオーラとは手紙のやり取りは続けており、成績を上げたこと、リークレアのこと、当て逃げのことも伝えている。当て逃げは心配させるかと思ったが、レオーラだけには嘘はつきたくなかった。
次は今日の話と、この仮定を書いて送ることにした。
そして、それからは特におかしな動きはないまま、ファリス国王陛下の誕生祭の当日となった。
モリーは時間もあったために、初めて自分で自分のためにドレスを作り、自分で着ることにしたのである。
外には出られないために、商会にカタログを持って来てもらって、生地やレースを選ぶことにした。
自分のと言われるとイメージが湧かなかったために、髪色に合わせて光沢のある星のあしらわれたシルバーの生地をふんだんに重ねて使い、その上にチュールを重ね、レースで露出は控えめにすることにした。
モリーはペイリーまではいかなかったが、身長も伸び、メリハリのある身体つきになっていた。戻る前も同じだったために、驚きはなかった。
同色と髪色もあって、浮世離れが増していたが、モリーは気付かなかった。
エスコートはブレフォスで、ペイリーはフシュナ伯爵令嬢として参加することになっている。
カリーナはいつも出席しないが、それでも念のために、ロレインが上手く目を逸らしてくれることになっている。
無事にブレフォスとモリーは王宮に向かうことになった。
「立派なドレスだな」
「ありがとうございます、自分のと思うと、あまり楽しくはありませんでした」
「そうか、人に着てもらう方が楽しいものなのか」
「私はそうですね」
そんな話をしながら、ブレフォスもモリーに合わせてシルバーの正装にしたために、二人は揃って浮世離れすることになるが、二人とも気付かない。
王宮に着き、二人が揃って現れると、ざわめきが広がった。いつもはブレフォスが一人で参加していたこともあるが、学園外でモリーをまず見ることがないために、初見の方が多かった。
誕生祭は男爵家から公爵家まで、16歳以上であれば参加ができる。
プレメルラ王国には社交界デビューとなるデビュタントは廃止され、パーティーに移行されている。ゆえに16歳で、大人と同じように扱いになる。
会場に入ると、待ち構えていたようにペイリー一家が向かっているのが見えた。
「フシュナ伯爵家、ご一行ですわ」
「ああ」
「オブレオサジュール公爵様、モリー様、ご挨拶申し上げます」
フシュナ伯爵が代表して挨拶をしたが、夫人、長女夫妻、次女夫妻、三女と婚約者、ペイリーと揃い踏みであった。
三女は一ヶ月後に、結婚式を控えている状態である。
「ああ、色々迷惑を掛けてすまない」
「いえ、公爵様のせいでもモリー様のせいでもありません」
「ありがとう」
ペイリーを筆頭に姉たちは、モリーのドレス姿に目を輝かせていた。
「モリー様、ドレス、素晴らしいです……妖精がやって来たのかと思いました」
「髪の色と同じだからでしょう?失敗だったかしら?」
「いいえ、素晴らしいです」
「そうです、まあペイリーから聞いていたけど、本当に素敵です」
「肉眼で見れたことに感謝したいほどです」
「私は画家を呼びたいわ」
「落ち着きなさい、モリー様いつも申し訳ありません」
「いいえ、嬉しいです」
モリーがにっこりと笑うと、夫人は額に手を当てた。
「輝きで、目が眩みます」
「お前も、何をしているのだ」
「ふふふ。お揃いなので、一つご提案があったのです」
モリーはなかなか揃って会うことはできないために、声を少し抑えて話した。
「まあ、何でしょうか。何でもいたしますよ?」
「おじ様には難しいのですけど、おば様と五人姉妹に、何と言ったらいいのかしら、少しデザインの違う揃いのドレスを作らせてもらえませんか?」
「えっ、ええ」
「えええ」
絶句している者もいたが、皆が同じ表情で目を大きく見開いており、モリーはグッと堪えたが、大笑いしそうになった。
次は今日の話と、この仮定を書いて送ることにした。
そして、それからは特におかしな動きはないまま、ファリス国王陛下の誕生祭の当日となった。
モリーは時間もあったために、初めて自分で自分のためにドレスを作り、自分で着ることにしたのである。
外には出られないために、商会にカタログを持って来てもらって、生地やレースを選ぶことにした。
自分のと言われるとイメージが湧かなかったために、髪色に合わせて光沢のある星のあしらわれたシルバーの生地をふんだんに重ねて使い、その上にチュールを重ね、レースで露出は控えめにすることにした。
モリーはペイリーまではいかなかったが、身長も伸び、メリハリのある身体つきになっていた。戻る前も同じだったために、驚きはなかった。
同色と髪色もあって、浮世離れが増していたが、モリーは気付かなかった。
エスコートはブレフォスで、ペイリーはフシュナ伯爵令嬢として参加することになっている。
カリーナはいつも出席しないが、それでも念のために、ロレインが上手く目を逸らしてくれることになっている。
無事にブレフォスとモリーは王宮に向かうことになった。
「立派なドレスだな」
「ありがとうございます、自分のと思うと、あまり楽しくはありませんでした」
「そうか、人に着てもらう方が楽しいものなのか」
「私はそうですね」
そんな話をしながら、ブレフォスもモリーに合わせてシルバーの正装にしたために、二人は揃って浮世離れすることになるが、二人とも気付かない。
王宮に着き、二人が揃って現れると、ざわめきが広がった。いつもはブレフォスが一人で参加していたこともあるが、学園外でモリーをまず見ることがないために、初見の方が多かった。
誕生祭は男爵家から公爵家まで、16歳以上であれば参加ができる。
プレメルラ王国には社交界デビューとなるデビュタントは廃止され、パーティーに移行されている。ゆえに16歳で、大人と同じように扱いになる。
会場に入ると、待ち構えていたようにペイリー一家が向かっているのが見えた。
「フシュナ伯爵家、ご一行ですわ」
「ああ」
「オブレオサジュール公爵様、モリー様、ご挨拶申し上げます」
フシュナ伯爵が代表して挨拶をしたが、夫人、長女夫妻、次女夫妻、三女と婚約者、ペイリーと揃い踏みであった。
三女は一ヶ月後に、結婚式を控えている状態である。
「ああ、色々迷惑を掛けてすまない」
「いえ、公爵様のせいでもモリー様のせいでもありません」
「ありがとう」
ペイリーを筆頭に姉たちは、モリーのドレス姿に目を輝かせていた。
「モリー様、ドレス、素晴らしいです……妖精がやって来たのかと思いました」
「髪の色と同じだからでしょう?失敗だったかしら?」
「いいえ、素晴らしいです」
「そうです、まあペイリーから聞いていたけど、本当に素敵です」
「肉眼で見れたことに感謝したいほどです」
「私は画家を呼びたいわ」
「落ち着きなさい、モリー様いつも申し訳ありません」
「いいえ、嬉しいです」
モリーがにっこりと笑うと、夫人は額に手を当てた。
「輝きで、目が眩みます」
「お前も、何をしているのだ」
「ふふふ。お揃いなので、一つご提案があったのです」
モリーはなかなか揃って会うことはできないために、声を少し抑えて話した。
「まあ、何でしょうか。何でもいたしますよ?」
「おじ様には難しいのですけど、おば様と五人姉妹に、何と言ったらいいのかしら、少しデザインの違う揃いのドレスを作らせてもらえませんか?」
「えっ、ええ」
「えええ」
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