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公表
「ダンサム公爵令嬢、動かないようにしてくださいね」
ファリスが声を掛けると、リークレアはモリーをじっと見つめて止まった。モリーは浮かんでいた水をリークレアの頬に当て、終えると水魔法を消した。
「何……何なの……」
リークレアの頬にあった一本線の傷口は、綺麗になくなっていた。
「治癒術だ……」
「はあ?あなた……」
「綺麗に治っております。なかったことにはならないでしょうけど、顔に傷は残りませんわ」
ダンサム公爵はすべてを察して項垂れた。リークレアからモリーのことは聞いていたが、それは成績が上がったことであった。
それでもリークレアは魔術を使え、モリーは使えないと思っていたが、同じように魔術が使えるどころか、治癒術を使えるなど、レルス殿下の婚約者に選ばれるはずである。
むしろ、エリーは難しいが、王太子殿下の婚約者にとされなかっただけ、まだ可能性があると思うべきだろう。
リークレアも瞬きを忘れて、モリーを見つめていた。
モリーはリークレアに罵倒されるのではないかと思っていたが、リークレアはあまりのことにいつもの思ったことを口にすることもできなくなっていた。
「モリー・オブレオサジュール公爵令嬢は、治癒術の使い手であり、学園を卒業後は魔術師として働くことが決まっている」
ファリスの言葉に、モリーはブレフォスの横に戻り、頭を下げた。
すると、再びエリーを筆頭に拍手が広がり、治癒術を使えることは、プレメルラ王国にとっても有益なことでしかない。
「どうして……治癒術なんて……水魔法だけって、おかしいじゃない」
ブツブツ言い始めたのは、マレアであった。
マレアもモリーが水魔法を出したことから、治癒術を察して、絶望の目で見つめていた。
だが、ファリスがさらに大きな声を出した。
「そして、マレア・ゼアンラーク侯爵令嬢。モリー・オブレオサジュール公爵令嬢へ危害を加えようと依頼をした罪で、拘束する!」
依頼人は、マレアであった。
側に控えていた騎士団員がマレアの両腕を持って、拘束をした。そばにいたサリリーナとミチリーアも、驚きのあまり、言葉も出なかった。
「っな、陛下どういうことですか」
「今、伝えた通りだ」
「マレア!」
「そんなことはしておりません!誤解です!冤罪です!」
「証言は取れている。そして、今日の発言、モリー・オブレオサジュール公爵令嬢が邪魔だったのだろう?」
マレアはリークレアと喧嘩をしていたが、モリーのことばかりを気にしていた。
「それは」
「また噂か?どうしてモリーが魔術が使えることを知っていた?」
「聞いたのです……でも本当かどうかは知りませんでした。なぜ隠していたのですか?しかも、治癒術を使えるなど、隠すようなことではないはずです」
「公表する義務はない」
「ですが、治癒術を使えるなら、公表すべきではありませんか」
自分が魔術が使えたら、水魔法が使えたら、モリーではなく、自分が選ばれていたのではないかと考えていたマレアは、治癒術を使えたら自分だったら、絶対に公表していたと考えた。
「なぜだ?」
「っえ……」
「なぜだと聞いている、答えなさい」
なぜ公表しないのか、マレアは自分だったら自身の武器になるからで、公表しない理由は思いつかなかった。
「あの、治癒術は人を助けられるからです」
「だから、魔術師として働くと言っているではないか」
「ですが」
モリーが治癒術を使えることは知っていたら、こんなことにならなかったのではないかと思っており、だがそんなことは言えない。
「なぜ知っていたかは依頼した者に聞いたからだろう?それで、さらに焦ったのだろう。そなたの言葉を借りるなら、モリーが王太子殿下の婚約者になるのではないかと思ったのだろう?」
「ちが、違います」
ファリスが声を掛けると、リークレアはモリーをじっと見つめて止まった。モリーは浮かんでいた水をリークレアの頬に当て、終えると水魔法を消した。
「何……何なの……」
リークレアの頬にあった一本線の傷口は、綺麗になくなっていた。
「治癒術だ……」
「はあ?あなた……」
「綺麗に治っております。なかったことにはならないでしょうけど、顔に傷は残りませんわ」
ダンサム公爵はすべてを察して項垂れた。リークレアからモリーのことは聞いていたが、それは成績が上がったことであった。
それでもリークレアは魔術を使え、モリーは使えないと思っていたが、同じように魔術が使えるどころか、治癒術を使えるなど、レルス殿下の婚約者に選ばれるはずである。
むしろ、エリーは難しいが、王太子殿下の婚約者にとされなかっただけ、まだ可能性があると思うべきだろう。
リークレアも瞬きを忘れて、モリーを見つめていた。
モリーはリークレアに罵倒されるのではないかと思っていたが、リークレアはあまりのことにいつもの思ったことを口にすることもできなくなっていた。
「モリー・オブレオサジュール公爵令嬢は、治癒術の使い手であり、学園を卒業後は魔術師として働くことが決まっている」
ファリスの言葉に、モリーはブレフォスの横に戻り、頭を下げた。
すると、再びエリーを筆頭に拍手が広がり、治癒術を使えることは、プレメルラ王国にとっても有益なことでしかない。
「どうして……治癒術なんて……水魔法だけって、おかしいじゃない」
ブツブツ言い始めたのは、マレアであった。
マレアもモリーが水魔法を出したことから、治癒術を察して、絶望の目で見つめていた。
だが、ファリスがさらに大きな声を出した。
「そして、マレア・ゼアンラーク侯爵令嬢。モリー・オブレオサジュール公爵令嬢へ危害を加えようと依頼をした罪で、拘束する!」
依頼人は、マレアであった。
側に控えていた騎士団員がマレアの両腕を持って、拘束をした。そばにいたサリリーナとミチリーアも、驚きのあまり、言葉も出なかった。
「っな、陛下どういうことですか」
「今、伝えた通りだ」
「マレア!」
「そんなことはしておりません!誤解です!冤罪です!」
「証言は取れている。そして、今日の発言、モリー・オブレオサジュール公爵令嬢が邪魔だったのだろう?」
マレアはリークレアと喧嘩をしていたが、モリーのことばかりを気にしていた。
「それは」
「また噂か?どうしてモリーが魔術が使えることを知っていた?」
「聞いたのです……でも本当かどうかは知りませんでした。なぜ隠していたのですか?しかも、治癒術を使えるなど、隠すようなことではないはずです」
「公表する義務はない」
「ですが、治癒術を使えるなら、公表すべきではありませんか」
自分が魔術が使えたら、水魔法が使えたら、モリーではなく、自分が選ばれていたのではないかと考えていたマレアは、治癒術を使えたら自分だったら、絶対に公表していたと考えた。
「なぜだ?」
「っえ……」
「なぜだと聞いている、答えなさい」
なぜ公表しないのか、マレアは自分だったら自身の武器になるからで、公表しない理由は思いつかなかった。
「あの、治癒術は人を助けられるからです」
「だから、魔術師として働くと言っているではないか」
「ですが」
モリーが治癒術を使えることは知っていたら、こんなことにならなかったのではないかと思っており、だがそんなことは言えない。
「なぜ知っていたかは依頼した者に聞いたからだろう?それで、さらに焦ったのだろう。そなたの言葉を借りるなら、モリーが王太子殿下の婚約者になるのではないかと思ったのだろう?」
「ちが、違います」
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