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証明2
「ですが、例外ということもありましょう。責任のために面倒を看て、証明ができる時が来たらと思っておりましたが、なかなかできず、ようやくでございます。子どもたちには私のせいで迷惑を掛けました」
ブレフォスは責任もあっただろうが、監視をしていたのだろう。そして、鑑定ができる日を待ち望んでいた。
「……これは、何か思うところがある者には吉報かもしれぬな」
ブレフォスのように、血縁証明でハッキリすることがあるかもしれない。これまでは分からないために、誤魔化せていたことが誤魔化せなくなる。
平気な顔をしながらも、冷や汗をかいている者もいるかもしれない。
「パークスラ王国王家、他国も協力をしているはずですから、信頼のできる鑑定でございます」
信用できないなどと言えば、パークスラ王国王家、他国はブレフォスも誰が協力をしているのかまでは知らないが、盾突くことになる。
「ならば、貴族に虚偽をしたことになるために、捕まえることもできるが?」
「はい、ですが元よりオブレオサジュール公爵家の籍に入れておりませんから、今のあの二人は平民のままです。ですが、偽ったことは事実ですので、今後近付かないように、近付けば訴えると追い出す算段になっております」
当然だが、オーリンはすべてを知っており、だからこそ何かあれば、すぐに動けるように邸に残っている。
騙したことになるために、ブレフォスもお金を請求することもできるが、すぐに叩き落すよりも、関わらない方を選ぶ方がいい。ただし、まだ関わって来るのなら容赦なく、訴えるつもりである。
「そうか」
「王家のご判断で捕まえるということであれば、異論はございません。必要であれば親子鑑定を提出させていただきます」
「分かった、それは今後によって考えよう」
オブレオサジュール公爵家に迷惑を掛けるということは、レルスの婚約者であるモリーに迷惑を掛けることになり、これからは容赦なく口を出すことができる。
それはケリーも同じように考えており、マキュレアリリージュは何も知らないのかもしれないが、他人の癖にドレスを盗もうとしたのかと、さらに嫌う気持ちが大きくなっていた。
この場に出席する資格もないコアナとマキュレアリリージュは、まだ何も知らないまま、処遇が多くの者に知られることになった。
だが、それほどのことをしたということでもある。
そして、いくらコアナとマキュレアリリージュが言い訳をしても、この場にいた人間は騙されることはないだろう。
「どちらにせよ、平民のままですので、問題ないでしょう」
「そうね、その通りだわ」
そんなはずはないが、ケリーは敢えて賛同した。
二人はオブレオサジュール公爵家に寄生していたのだから、路頭に迷うことになるだろう。だが、平民なのだから当店を逆手に取った。
「それでも、別邸にそのような者がいたことは事実。ですが、それは私の問題であり、モリーやロレインには関係はございません。それだけはご理解いただきたいと思い、ここで発表をさせていただきました。以上でございます」
「そうか、私は理解した。皆にも理解しろと強制はしないが、正確な事実が聞こえたことだろう。私はそう解釈した」
ケリーも頷き、ファリスは事実ではない噂を流すことは許さないという意味で告げ、ブレフォスは感謝した。
「お時間をいただき、ありがとうございました」
「では、最後まで楽しんで帰ってくれ」
歓談という雰囲気ではなかったが、フシュナ伯爵家などが率先して動き始めた家もあり、つられるように少しずつ和やかに動き始めた。
「公爵、話はまたにしよう」
コアナとマキュレアリリージュについても、親子鑑定についても色々聞きたいことはあるが、今ここで話すことではない。
ブレフォスは責任もあっただろうが、監視をしていたのだろう。そして、鑑定ができる日を待ち望んでいた。
「……これは、何か思うところがある者には吉報かもしれぬな」
ブレフォスのように、血縁証明でハッキリすることがあるかもしれない。これまでは分からないために、誤魔化せていたことが誤魔化せなくなる。
平気な顔をしながらも、冷や汗をかいている者もいるかもしれない。
「パークスラ王国王家、他国も協力をしているはずですから、信頼のできる鑑定でございます」
信用できないなどと言えば、パークスラ王国王家、他国はブレフォスも誰が協力をしているのかまでは知らないが、盾突くことになる。
「ならば、貴族に虚偽をしたことになるために、捕まえることもできるが?」
「はい、ですが元よりオブレオサジュール公爵家の籍に入れておりませんから、今のあの二人は平民のままです。ですが、偽ったことは事実ですので、今後近付かないように、近付けば訴えると追い出す算段になっております」
当然だが、オーリンはすべてを知っており、だからこそ何かあれば、すぐに動けるように邸に残っている。
騙したことになるために、ブレフォスもお金を請求することもできるが、すぐに叩き落すよりも、関わらない方を選ぶ方がいい。ただし、まだ関わって来るのなら容赦なく、訴えるつもりである。
「そうか」
「王家のご判断で捕まえるということであれば、異論はございません。必要であれば親子鑑定を提出させていただきます」
「分かった、それは今後によって考えよう」
オブレオサジュール公爵家に迷惑を掛けるということは、レルスの婚約者であるモリーに迷惑を掛けることになり、これからは容赦なく口を出すことができる。
それはケリーも同じように考えており、マキュレアリリージュは何も知らないのかもしれないが、他人の癖にドレスを盗もうとしたのかと、さらに嫌う気持ちが大きくなっていた。
この場に出席する資格もないコアナとマキュレアリリージュは、まだ何も知らないまま、処遇が多くの者に知られることになった。
だが、それほどのことをしたということでもある。
そして、いくらコアナとマキュレアリリージュが言い訳をしても、この場にいた人間は騙されることはないだろう。
「どちらにせよ、平民のままですので、問題ないでしょう」
「そうね、その通りだわ」
そんなはずはないが、ケリーは敢えて賛同した。
二人はオブレオサジュール公爵家に寄生していたのだから、路頭に迷うことになるだろう。だが、平民なのだから当店を逆手に取った。
「それでも、別邸にそのような者がいたことは事実。ですが、それは私の問題であり、モリーやロレインには関係はございません。それだけはご理解いただきたいと思い、ここで発表をさせていただきました。以上でございます」
「そうか、私は理解した。皆にも理解しろと強制はしないが、正確な事実が聞こえたことだろう。私はそう解釈した」
ケリーも頷き、ファリスは事実ではない噂を流すことは許さないという意味で告げ、ブレフォスは感謝した。
「お時間をいただき、ありがとうございました」
「では、最後まで楽しんで帰ってくれ」
歓談という雰囲気ではなかったが、フシュナ伯爵家などが率先して動き始めた家もあり、つられるように少しずつ和やかに動き始めた。
「公爵、話はまたにしよう」
コアナとマキュレアリリージュについても、親子鑑定についても色々聞きたいことはあるが、今ここで話すことではない。
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