284 / 333
決定
ミチリーアがマレアの思うような証言をするとは思えないが、彼女はしてくれると信じているのだろう。その考えこそが従うと思っている証拠である。
そのような相手のために罪を犯す?あり得ない。
「オブレオサジュール公爵令嬢を連れて来るように言ったり、命令をしていたのは君だろう?それなのに、ミチリーア嬢のために?信じるはずがないだろうが!」
「っ!」
マレアもいつも穏やかだったレルスに怒鳴られて、泣きそうになった。
「どうして君は婚約しなかったんだ?婚約者候補でなくなった時点で、ほとんどの令嬢が婚約をしていただろう?」
婚約者候補だった令嬢のマレア、サリリーナ、リークレア以外は婚約をしており、既に結婚した者までいる。
「それは白紙になったからで……私はレルス殿下との婚約を望んでおりました」
「婚約者候補も白紙になったのだから、選ばれなかったと分かるだろう?」
「え?」
「希望する令嬢がいたら伝えていたよ。今後のためにわざわざ伝えることはしなかったが、伝えた方が良かったか?」
「そんな……」
婚約者候補の中から、もしくは別の王女などが選ばれていたら、選ばれはしなかったが婚約者候補だったことは令嬢たちの評価が上がることになる。
そのため選ぶ相手がいないとしなかったのは、そのようなこと言えば令嬢たちの未来に傷がつくと考えたからであった。
リークレアも同じだが、マレアは白紙になってしまったからと理由にしており、王家からも待つ必要はないと何度も告げられている。
ゼアンラーク侯爵もやはりそうだったかとしか思えず、それでもマレアは現実を見ないと、分からないのだろうと考えていたが、それでも娘の場合は言ってもらった方が良かったのかもしれない。
「依頼については認めたのだから、もういいな」
レルスが立ち上がると、コーレイドとゼアンラーク侯爵も立ち上がった。
「お待ちください!誤解されたままでは困ります」
「私はね、君がずっと犯人だと思っていたよ」
「っな……どうして……」
レルスはマレアをずっと疑っていた、ゼアンラーク侯爵家のことも疑っていた。三人は部屋から出て行き、マレアも貴族牢へ戻された。
レルス、コーレイド、ゼアンラーク侯爵、騎士団員は別室に移動した。
「申し訳ございませんでした……」
ゼアンラーク侯爵は深く頭を下げて、レルスに謝罪した。
「謝罪するのは私にではない」
「はい……」
「侯爵も認めるということか?」
「今日、そうだと実感しました。ミチリーアのせいにするなど、証拠のこともございますが、娘が行ったのでしょう」
契約書の指紋がマレアと一致していると言われて、覚悟は決めていた。
それでも娘であることは変わりないのあだから、認めて謝罪するように伝えようと思っていたが、ミチリーアのせいにしたことでもう駄目だと感じた。
「どうするつもりだい?」
「除籍したいと思っておりますが、親としての責任は取ります。オブレオサジュール公爵令嬢にも、謝罪と償いをさせていただきます」
「そうか、ミチリーア嬢が頼んだとは父親でも思わないか?」
「あり得ません。ミチリーアのことは、年下と魔術が使えるということもあって、強くあたっていることもありましたから、願いを叶えるなどすることはないでしょう」
マレアはモリーと同級生ということで、ミチリーアに頼まれたという考えは、名案だと思ったのだろう。だが、マレアとミチリーアが周りにどう見られているかを考えていなかった。
「そうか、父上に話をするといい」
「はい、お話をさせていただき、娘には罪を償わせます」
ゼアンラーク侯爵は騎士団員によって、国王陛下の元へ連れて行かれて、話をすることになった。部屋にはレルスとコーレイドだけになった。
「悪あがきの酷い女だったな」
「はい、まさかミチリーア嬢に頼まれたと言い出すとは思いませんでしたね。彼女、マレアのこと大嫌いですよ」
「言うことを聞くとまだ思っているのだろうな」
そのような相手のために罪を犯す?あり得ない。
「オブレオサジュール公爵令嬢を連れて来るように言ったり、命令をしていたのは君だろう?それなのに、ミチリーア嬢のために?信じるはずがないだろうが!」
「っ!」
マレアもいつも穏やかだったレルスに怒鳴られて、泣きそうになった。
「どうして君は婚約しなかったんだ?婚約者候補でなくなった時点で、ほとんどの令嬢が婚約をしていただろう?」
婚約者候補だった令嬢のマレア、サリリーナ、リークレア以外は婚約をしており、既に結婚した者までいる。
「それは白紙になったからで……私はレルス殿下との婚約を望んでおりました」
「婚約者候補も白紙になったのだから、選ばれなかったと分かるだろう?」
「え?」
「希望する令嬢がいたら伝えていたよ。今後のためにわざわざ伝えることはしなかったが、伝えた方が良かったか?」
「そんな……」
婚約者候補の中から、もしくは別の王女などが選ばれていたら、選ばれはしなかったが婚約者候補だったことは令嬢たちの評価が上がることになる。
そのため選ぶ相手がいないとしなかったのは、そのようなこと言えば令嬢たちの未来に傷がつくと考えたからであった。
リークレアも同じだが、マレアは白紙になってしまったからと理由にしており、王家からも待つ必要はないと何度も告げられている。
ゼアンラーク侯爵もやはりそうだったかとしか思えず、それでもマレアは現実を見ないと、分からないのだろうと考えていたが、それでも娘の場合は言ってもらった方が良かったのかもしれない。
「依頼については認めたのだから、もういいな」
レルスが立ち上がると、コーレイドとゼアンラーク侯爵も立ち上がった。
「お待ちください!誤解されたままでは困ります」
「私はね、君がずっと犯人だと思っていたよ」
「っな……どうして……」
レルスはマレアをずっと疑っていた、ゼアンラーク侯爵家のことも疑っていた。三人は部屋から出て行き、マレアも貴族牢へ戻された。
レルス、コーレイド、ゼアンラーク侯爵、騎士団員は別室に移動した。
「申し訳ございませんでした……」
ゼアンラーク侯爵は深く頭を下げて、レルスに謝罪した。
「謝罪するのは私にではない」
「はい……」
「侯爵も認めるということか?」
「今日、そうだと実感しました。ミチリーアのせいにするなど、証拠のこともございますが、娘が行ったのでしょう」
契約書の指紋がマレアと一致していると言われて、覚悟は決めていた。
それでも娘であることは変わりないのあだから、認めて謝罪するように伝えようと思っていたが、ミチリーアのせいにしたことでもう駄目だと感じた。
「どうするつもりだい?」
「除籍したいと思っておりますが、親としての責任は取ります。オブレオサジュール公爵令嬢にも、謝罪と償いをさせていただきます」
「そうか、ミチリーア嬢が頼んだとは父親でも思わないか?」
「あり得ません。ミチリーアのことは、年下と魔術が使えるということもあって、強くあたっていることもありましたから、願いを叶えるなどすることはないでしょう」
マレアはモリーと同級生ということで、ミチリーアに頼まれたという考えは、名案だと思ったのだろう。だが、マレアとミチリーアが周りにどう見られているかを考えていなかった。
「そうか、父上に話をするといい」
「はい、お話をさせていただき、娘には罪を償わせます」
ゼアンラーク侯爵は騎士団員によって、国王陛下の元へ連れて行かれて、話をすることになった。部屋にはレルスとコーレイドだけになった。
「悪あがきの酷い女だったな」
「はい、まさかミチリーア嬢に頼まれたと言い出すとは思いませんでしたね。彼女、マレアのこと大嫌いですよ」
「言うことを聞くとまだ思っているのだろうな」
あなたにおすすめの小説
【完結】竜人が番と出会ったのに、誰も幸せにならなかった
凛蓮月@騎士の夫〜発売中です
恋愛
【感想をお寄せ頂きありがとうございました(*^^*)】
竜人のスオウと、酒場の看板娘のリーゼは仲睦まじい恋人同士だった。
竜人には一生かけて出会えるか分からないとされる番がいるが、二人は番では無かった。
だがそんな事関係無いくらいに誰から見ても愛し合う二人だったのだ。
──ある日、スオウに番が現れるまでは。
全8話。
※他サイトで同時公開しています。
※カクヨム版より若干加筆修正し、ラストを変更しています。
やり直し令嬢は本当にやり直す
お好み焼き
恋愛
やり直しにも色々あるものです。婚約者に若い令嬢に乗り換えられ婚約解消されてしまったので、本来なら婚約する前に時を巻き戻すことが出来ればそれが一番よかったのですけれど、そんな事は神ではないわたくしには不可能です。けれどわたくしの場合は、寿命は変えられないけど見た目年齢は変えられる不老のエルフの血を引いていたお陰で、本当にやり直すことができました。一方わたくしから若いご令嬢に乗り換えた元婚約者は……。
お姉さまは最愛の人と結ばれない。
りつ
恋愛
――なぜならわたしが奪うから。
正妻を追い出して伯爵家の後妻になったのがクロエの母である。愛人の娘という立場で生まれてきた自分。伯爵家の他の兄弟たちに疎まれ、毎日泣いていたクロエに手を差し伸べたのが姉のエリーヌである。彼女だけは他の人間と違ってクロエに優しくしてくれる。だからクロエは姉のために必死にいい子になろうと努力した。姉に婚約者ができた時も、心から上手くいくよう願った。けれど彼はクロエのことが好きだと言い出して――
(完)妹の子供を養女にしたら・・・・・・
青空一夏
恋愛
私はダーシー・オークリー女伯爵。愛する夫との間に子供はいない。なんとかできるように努力はしてきたがどうやら私の身体に原因があるようだった。
「養女を迎えようと思うわ・・・・・・」
私の言葉に夫は私の妹のアイリスのお腹の子どもがいいと言う。私達はその産まれてきた子供を養女に迎えたが・・・・・・
異世界中世ヨーロッパ風のゆるふわ設定。ざまぁ。魔獣がいる世界。
花嫁は忘れたい
基本二度寝
恋愛
術師のもとに訪れたレイアは愛する人を忘れたいと願った。
結婚を控えた身。
だから、結婚式までに愛した相手を忘れたいのだ。
政略結婚なので夫となる人に愛情はない。
結婚後に愛人を家に入れるといった男に愛情が湧こうはずがない。
絶望しか見えない結婚生活だ。
愛した男を思えば逃げ出したくなる。
だから、家のために嫁ぐレイアに希望はいらない。
愛した彼を忘れさせてほしい。
レイアはそう願った。
完結済。
番外アップ済。
三度裏切られた私が、四度目で「離婚」を選ぶまで
狛犬
恋愛
三度、夫に裏切られた。
一度目は信じた。
二度目は耐えた。
三度目は――すべてを失った。
そして私は、屋上から身を投げた。
……はずだった。
目を覚ますと、そこは過去。
すべてが壊れる前の、まだ何も起きていない時間。
――四度目の人生。
これまでの三度、私は同じ選択を繰り返し、
同じように裏切られ、すべてを失ってきた。
だから今度は、もう決めている。
「もう、陸翔はいらない」
愛していた。
けれど、もう疲れた。
今度こそ――
自分を守るために、家族を守るために、
私は、自分から手を放す。
これは、三度裏切られた女が、
四度目の人生で「選び直す」物語。
姉の婚約者と結婚しました。
黒蜜きな粉
恋愛
花嫁が結婚式の当日に逃亡した。
式場には両家の関係者だけではなく、すでに来賓がやってきている。
今さら式を中止にするとは言えない。
そうだ、花嫁の姉の代わりに妹を結婚させてしまえばいいじゃないか!
姉の代わりに辺境伯家に嫁がされることになったソフィア。
これも貴族として生まれてきた者の務めと割り切って嫁いだが、辺境伯はソフィアに興味を示さない。
それどころか指一本触れてこない。
「嫁いだ以上はなんとしても後継ぎを生まなければ!」
ソフィアは辺境伯に振りむいて貰おうと奮闘する。
2022/4/8
番外編完結