304 / 333
真相9
「モリーはそう思っていたのか」
「はい……人間のできることではないと思っておりましたので、何か主となることがあって、それができなかったことで戻されたと考えておりました」
レオーラもなぜ自分たちが戻ったかについては、ふわっとは話していたが、核心をついた話はしていなかったが、同じような考えを持っていた。
「レオーラ殿下は?」
「私も概ね、モリー様と同じような考えでした。記憶に関しては置いておくとして、戻ったことに何か理由があり、達成されなかったから戻ったのではないかと考えておりました」
「私も願いが叶ったと思っていたが、証拠はない。だから否定はできない」
「あとは礼拝堂のような存在が他にもあるかですね。レオーラ様、パークスラ王国はいかがですか」
レルスのように祈った者がいたら、レオーラも亡くなっているのだから、同様のことが起きた可能性もある。
「いえ、私はそのようなことは聞いたことがございません。身投げをしたら美しい姿で生まれ変われるという湖があったのですが、立ち入り禁止となっています」
「自殺の名所になりそうですね」
「その通りです。人生に悲観した方が訪れるようになりました」
立ち入りを制限をしたが、今でも訪れる者がおり、問題にはなっているが、昔は綺麗な場所だったが、今は丸で自殺の名所のような場所になっている。
「何か言い伝えでもあったのですか?」
「はい、見た目にコンプレックスのある女性がいて、容姿のことで傷付けられて湖に飛び込んだそうです。それから傷付けた人たちは顔がただれて、その後、生まれ変わりだという美しい女性がいたと……いう話があるのです」
「それは……」
「ただ、その女性だと言われている絵があるのです。とてもお綺麗な方で、それが信憑性を増したと言いますか」
微睡む女というタイトルの絵で、美術館に展示されており、モデルの名前も分からないが、綺麗なこともあるが、惹きつけられる魅力があると言われている。
「願いが叶ったと仮定して、エリー様に話を聞いてみませんか」
「エリーに?エリーにも記憶があると言うのか?」
「レルス様が私の治癒術を見て記憶が戻ったのではあれば自信はありませんが、もしかしたらと……最初は思っておりました」
「モリーを慕っているからか?」
「はい、二回目も三回目も関わることはなく、今回は最初から好意的だと思っていたのです」
レルスに記憶があると聞いてから、モリーに好意的過ぎたエリーのことも引っ掛かっており、もしかしたらという考えに行き着いていた。
「ただ好いているだけだとは思うが、私も記憶の有無はなくとも、エリーには話すつもりであった。これから王宮で話そうか、レオーラ殿下もよろしいですか」
「はい、私もお話をしてみたいと考えておりました」
「では参りましょう」
レルスはエリーを呼ぶよりも向かう方が早いだろうと王宮に戻ることにした。モリーはブレフォスに王宮にエリーに会いに行くと話し、レルスの馬車で移動することになり、モリーとレオーラの護衛も後ろからついていくことになった。
「そういえば、夫人はどうしたんだ?」
レルスはブレフォスとロレインとは挨拶を交わしていたが、カリーナの気配を感じないことを疑問に思った。
「そちらはまた詳しくお話しますが、とりあえず邸にはおりません」
「そうか」
コアナとマキュレアリリージュも出て行ったことから、確実に何かあったのだろうと思ったが、今はその話は後回しにしなくてはならない。
王宮に着くとレルスが上手く伝えて、応接室は許可を取らなくてはならないために、エリーに談話室に来るように話した。
「モリー、すまないが、エリーが来たらお茶を入れてもらえるか」
「はい、勿論でございます」
しばらくすると、この時間なら授業も終わっているだろうと思っていたエリーがやって来た。モリーとレオーラは立ち上がった。
「はい……人間のできることではないと思っておりましたので、何か主となることがあって、それができなかったことで戻されたと考えておりました」
レオーラもなぜ自分たちが戻ったかについては、ふわっとは話していたが、核心をついた話はしていなかったが、同じような考えを持っていた。
「レオーラ殿下は?」
「私も概ね、モリー様と同じような考えでした。記憶に関しては置いておくとして、戻ったことに何か理由があり、達成されなかったから戻ったのではないかと考えておりました」
「私も願いが叶ったと思っていたが、証拠はない。だから否定はできない」
「あとは礼拝堂のような存在が他にもあるかですね。レオーラ様、パークスラ王国はいかがですか」
レルスのように祈った者がいたら、レオーラも亡くなっているのだから、同様のことが起きた可能性もある。
「いえ、私はそのようなことは聞いたことがございません。身投げをしたら美しい姿で生まれ変われるという湖があったのですが、立ち入り禁止となっています」
「自殺の名所になりそうですね」
「その通りです。人生に悲観した方が訪れるようになりました」
立ち入りを制限をしたが、今でも訪れる者がおり、問題にはなっているが、昔は綺麗な場所だったが、今は丸で自殺の名所のような場所になっている。
「何か言い伝えでもあったのですか?」
「はい、見た目にコンプレックスのある女性がいて、容姿のことで傷付けられて湖に飛び込んだそうです。それから傷付けた人たちは顔がただれて、その後、生まれ変わりだという美しい女性がいたと……いう話があるのです」
「それは……」
「ただ、その女性だと言われている絵があるのです。とてもお綺麗な方で、それが信憑性を増したと言いますか」
微睡む女というタイトルの絵で、美術館に展示されており、モデルの名前も分からないが、綺麗なこともあるが、惹きつけられる魅力があると言われている。
「願いが叶ったと仮定して、エリー様に話を聞いてみませんか」
「エリーに?エリーにも記憶があると言うのか?」
「レルス様が私の治癒術を見て記憶が戻ったのではあれば自信はありませんが、もしかしたらと……最初は思っておりました」
「モリーを慕っているからか?」
「はい、二回目も三回目も関わることはなく、今回は最初から好意的だと思っていたのです」
レルスに記憶があると聞いてから、モリーに好意的過ぎたエリーのことも引っ掛かっており、もしかしたらという考えに行き着いていた。
「ただ好いているだけだとは思うが、私も記憶の有無はなくとも、エリーには話すつもりであった。これから王宮で話そうか、レオーラ殿下もよろしいですか」
「はい、私もお話をしてみたいと考えておりました」
「では参りましょう」
レルスはエリーを呼ぶよりも向かう方が早いだろうと王宮に戻ることにした。モリーはブレフォスに王宮にエリーに会いに行くと話し、レルスの馬車で移動することになり、モリーとレオーラの護衛も後ろからついていくことになった。
「そういえば、夫人はどうしたんだ?」
レルスはブレフォスとロレインとは挨拶を交わしていたが、カリーナの気配を感じないことを疑問に思った。
「そちらはまた詳しくお話しますが、とりあえず邸にはおりません」
「そうか」
コアナとマキュレアリリージュも出て行ったことから、確実に何かあったのだろうと思ったが、今はその話は後回しにしなくてはならない。
王宮に着くとレルスが上手く伝えて、応接室は許可を取らなくてはならないために、エリーに談話室に来るように話した。
「モリー、すまないが、エリーが来たらお茶を入れてもらえるか」
「はい、勿論でございます」
しばらくすると、この時間なら授業も終わっているだろうと思っていたエリーがやって来た。モリーとレオーラは立ち上がった。
あなたにおすすめの小説
三度裏切られた私が、四度目で「離婚」を選ぶまで
狛犬
恋愛
三度、夫に裏切られた。
一度目は信じた。
二度目は耐えた。
三度目は――すべてを失った。
そして私は、屋上から身を投げた。
……はずだった。
目を覚ますと、そこは過去。
すべてが壊れる前の、まだ何も起きていない時間。
――四度目の人生。
これまでの三度、私は同じ選択を繰り返し、
同じように裏切られ、すべてを失ってきた。
だから今度は、もう決めている。
「もう、陸翔はいらない」
愛していた。
けれど、もう疲れた。
今度こそ――
自分を守るために、家族を守るために、
私は、自分から手を放す。
これは、三度裏切られた女が、
四度目の人生で「選び直す」物語。
お姉さまは最愛の人と結ばれない。
りつ
恋愛
――なぜならわたしが奪うから。
正妻を追い出して伯爵家の後妻になったのがクロエの母である。愛人の娘という立場で生まれてきた自分。伯爵家の他の兄弟たちに疎まれ、毎日泣いていたクロエに手を差し伸べたのが姉のエリーヌである。彼女だけは他の人間と違ってクロエに優しくしてくれる。だからクロエは姉のために必死にいい子になろうと努力した。姉に婚約者ができた時も、心から上手くいくよう願った。けれど彼はクロエのことが好きだと言い出して――
彼は亡国の令嬢を愛せない
黒猫子猫
恋愛
セシリアの祖国が滅んだ。もはや妻としておく価値もないと、夫から離縁を言い渡されたセシリアは、五年ぶりに祖国の地を踏もうとしている。その先に待つのは、敵国による処刑だ。夫に愛されることも、子を産むことも、祖国で生きることもできなかったセシリアの願いはたった一つ。長年傍に仕えてくれていた人々を守る事だ。その願いは、一人の男の手によって叶えられた。
ただ、男が見返りに求めてきたものは、セシリアの想像をはるかに超えるものだった。
※同一世界観の関連作がありますが、これのみで読めます。本シリーズ初の長編作品です。
※ヒーローはスパダリ時々ポンコツです。口も悪いです。
この罰は永遠に
豆狸
恋愛
「オードリー、そなたはいつも私達を見ているが、一体なにが楽しいんだ?」
「クロード様の黄金色の髪が光を浴びて、キラキラ輝いているのを見るのが好きなのです」
「……ふうん」
その灰色の瞳には、いつもクロードが映っていた。
なろう様でも公開中です。
「仲睦まじい夫婦」であるはずのわたしの夫は、わたしの葬儀で本性をあらわした
ぽんた
恋愛
サヤ・ラドフォード侯爵夫人が死んだ。その葬儀で、マッケイン王国でも「仲睦まじい夫婦」であるはずの彼女の夫が、妻を冒涜した。その聞くに堪えない本音。そんな夫の横には、夫が従妹だというレディが寄り添っている。サヤ・ラドフォードの棺の前で、夫とその従妹はサヤを断罪する。サヤは、ほんとうに彼らがいうような悪女だったのか?
※ハッピーエンド確約。ざまぁあり。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。
姉の婚約者と結婚しました。
黒蜜きな粉
恋愛
花嫁が結婚式の当日に逃亡した。
式場には両家の関係者だけではなく、すでに来賓がやってきている。
今さら式を中止にするとは言えない。
そうだ、花嫁の姉の代わりに妹を結婚させてしまえばいいじゃないか!
姉の代わりに辺境伯家に嫁がされることになったソフィア。
これも貴族として生まれてきた者の務めと割り切って嫁いだが、辺境伯はソフィアに興味を示さない。
それどころか指一本触れてこない。
「嫁いだ以上はなんとしても後継ぎを生まなければ!」
ソフィアは辺境伯に振りむいて貰おうと奮闘する。
2022/4/8
番外編完結
真実の愛の裏側
藍田ひびき
恋愛
アレックス・ロートン侯爵令息の第一夫人シェリルが療養のため領地へ居を移した。それは療養とは名ばかりの放逐。
男爵家出身でありながら侯爵令息に見初められ、「真実の愛」と持て囃された彼女の身に何があったのか。その裏に隠された事情とは――?
※ 他サイトにも投稿しています。