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マキュレアリリージュ・ポレモス8
「だったら自分で働くか、結婚相手に買ってもらいなさい」
「っな!どうしてそんなこと言うのよ」
「私も自分で結婚する人を探したわ、でも高望みしたから見付からなかったわ。でも、貴族と平民は結婚なんてしないのよ」
コアナは学園で貴族との結婚を夢見ていた。恋人はできても平民で、結局は結婚どころか、婚約もしたことのないまま、卒業して働くしかなかった。
それでもブレフォスに出会って、マキュレアリリージュが生まれたことで、オブレオサジュール公爵家に居座ることができた。
「でもできるって」
「私とは違うって思ったのよ、私は高位貴族に出会えることなんてなかったわ。でもあなたは高位貴族の友人もいるんだから」
「それはそうだけど……」
お茶会に参加してから、ディナーパーティーを断ってから声を掛けられることもなく、友人とは呼べないと分かっていたが、コアナにすら見栄を張りたかった。
「私は紹介してもらえなかったけど、あなたは紹介してもらえるのではないかと思ったの。でもいないんでしょう?」
高位貴族ではなくとも、男爵家でも子爵家でも紹介してもらえるならば、コアナも一緒にと考えていたが、それすら難しいのだろう。
「っ、でも全部、追い出されたからじゃない!」
認めたくないマキュレアリリージュはコアナのせいだと、糾弾するのがいつもの流れにもなっていた。
「はあ……でもずっとこのままではいられないわ」
確かにコアナが選んだ道ではあったが、昔のように部屋を契約して、仕事をするしかないと諦めることにした。
マキュレアリリージュの気持ちもわかるコアナは、嫌なら好きにしたらいい。マキュレアリリージュも結局、自分と同じ運命なのだと分かった。
マキュレアリリージュはコアナの言うことが現実なのだが、受け入れられないまま、もう一度モリーに会ってどうにかしてもらおうと思っており、学園に行ったが、モリーのクラスメイトにも嫌な顔をされながら、登校されておりませんと言われることになった。
そして、明日は休みだったが担任教師から呼び出されることになった。
「明日十時に、学園長から大切なお話がありますので、保護者と一緒に学園に来てください」
「お母様とですか?」
「そうです。もし拒否や無視した場合は退学とさせていただきます」
「っな……なんで」
「しっかり保護者の方に伝えてください」
マキュレアリリージュも退学と言われて、宿に戻ってすぐにコアナに一緒に明日、学園に呼び出されたことを伝えた。
「マキュレ、あなた何かしたの?」
「していないわ!」
「じゃあどうして……」
マキュレアリリージュは一瞬モリーのことかと思ったが、謝ってもいないのに、担任教師に注意も受けたのだから終わったことだろうと考えた。
「あっ、授業料……」
「払っていないの?」
「払ったことなかったもの」
今まではいくら平民の授業料でもブレフォスが支払っていた。もしかしたら、コアナが払わなくてはならないのかもしれないと頭に浮かんでいた。
「払えないの?」
「分からないわ」
「退学なんて嫌よ!お父様もどうして払ってくれていないのよ!」
コアナも学園だけは卒業していたので、退学させる気はなかったが、一体いくらなのだろうかと思いながらも、二人は揃って学園に向かった。
待っていた担任教師は応接室ではなく、殺風景な面談室に案内し、学園長と学年主任が待っていた。コアナも緊張しており、マキュレアリリージュは不貞腐れていた。
二人は座るように促されて、向き合う形で双方は顔を突き合わせることになった。
「あの、授業料のことでしょうか」
「そうですね、そちらを先に話しましょうか」
担任教師は三年生の授業料などについて書かれた紙をコアナの前に差し出し、緊張の面持ちで見つめたが、何とか払えそうな額にホッとした。
「っな!どうしてそんなこと言うのよ」
「私も自分で結婚する人を探したわ、でも高望みしたから見付からなかったわ。でも、貴族と平民は結婚なんてしないのよ」
コアナは学園で貴族との結婚を夢見ていた。恋人はできても平民で、結局は結婚どころか、婚約もしたことのないまま、卒業して働くしかなかった。
それでもブレフォスに出会って、マキュレアリリージュが生まれたことで、オブレオサジュール公爵家に居座ることができた。
「でもできるって」
「私とは違うって思ったのよ、私は高位貴族に出会えることなんてなかったわ。でもあなたは高位貴族の友人もいるんだから」
「それはそうだけど……」
お茶会に参加してから、ディナーパーティーを断ってから声を掛けられることもなく、友人とは呼べないと分かっていたが、コアナにすら見栄を張りたかった。
「私は紹介してもらえなかったけど、あなたは紹介してもらえるのではないかと思ったの。でもいないんでしょう?」
高位貴族ではなくとも、男爵家でも子爵家でも紹介してもらえるならば、コアナも一緒にと考えていたが、それすら難しいのだろう。
「っ、でも全部、追い出されたからじゃない!」
認めたくないマキュレアリリージュはコアナのせいだと、糾弾するのがいつもの流れにもなっていた。
「はあ……でもずっとこのままではいられないわ」
確かにコアナが選んだ道ではあったが、昔のように部屋を契約して、仕事をするしかないと諦めることにした。
マキュレアリリージュの気持ちもわかるコアナは、嫌なら好きにしたらいい。マキュレアリリージュも結局、自分と同じ運命なのだと分かった。
マキュレアリリージュはコアナの言うことが現実なのだが、受け入れられないまま、もう一度モリーに会ってどうにかしてもらおうと思っており、学園に行ったが、モリーのクラスメイトにも嫌な顔をされながら、登校されておりませんと言われることになった。
そして、明日は休みだったが担任教師から呼び出されることになった。
「明日十時に、学園長から大切なお話がありますので、保護者と一緒に学園に来てください」
「お母様とですか?」
「そうです。もし拒否や無視した場合は退学とさせていただきます」
「っな……なんで」
「しっかり保護者の方に伝えてください」
マキュレアリリージュも退学と言われて、宿に戻ってすぐにコアナに一緒に明日、学園に呼び出されたことを伝えた。
「マキュレ、あなた何かしたの?」
「していないわ!」
「じゃあどうして……」
マキュレアリリージュは一瞬モリーのことかと思ったが、謝ってもいないのに、担任教師に注意も受けたのだから終わったことだろうと考えた。
「あっ、授業料……」
「払っていないの?」
「払ったことなかったもの」
今まではいくら平民の授業料でもブレフォスが支払っていた。もしかしたら、コアナが払わなくてはならないのかもしれないと頭に浮かんでいた。
「払えないの?」
「分からないわ」
「退学なんて嫌よ!お父様もどうして払ってくれていないのよ!」
コアナも学園だけは卒業していたので、退学させる気はなかったが、一体いくらなのだろうかと思いながらも、二人は揃って学園に向かった。
待っていた担任教師は応接室ではなく、殺風景な面談室に案内し、学園長と学年主任が待っていた。コアナも緊張しており、マキュレアリリージュは不貞腐れていた。
二人は座るように促されて、向き合う形で双方は顔を突き合わせることになった。
「あの、授業料のことでしょうか」
「そうですね、そちらを先に話しましょうか」
担任教師は三年生の授業料などについて書かれた紙をコアナの前に差し出し、緊張の面持ちで見つめたが、何とか払えそうな額にホッとした。
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