17 / 38
お友達
しおりを挟む
「アウラ。リラ・ブラインたちがパーティーを行うそうだ」
「パーティー?」
「自由なパーティーだそうだ」
「何それ、妙なパーティーではないでしょうね。あの子は一体誰を狙っているのかしらね」
「数が多くて、分からないな」
リラ・ブラインは男女、身分を問わず、誰でもお友達になってくださいと、声を掛けて、そのお友達を増やした。高位貴族は親世代からも先輩からも風紀を乱す者が現れることは聞いているため、警戒されて、一定の距離を保っている。
それでもリラ・ブラインは何度も何度も、諦めずに話し掛ける。それで話をするようになった者も実際におり、ルカスもその一人である。
「パーティーなら学園外でしょう?そうなれば、貴族ルールとなるけど、学園では罰せられないというところかしら」
「そうだな。どちらにせよ、おそらく年末の夜会で一堂に会することになるかな。アウラはもうドレスも届いているもんな、ステファニーが同じ色にすると言って注文していたよ」
「皆もそろそろ限界ってところね」
「ああ、余計な者が出てきたせいで、計画を狂わされたら堪らないからな。ブルーノ殿下がまた年末の夜会に向けて、来るらしいな」
「そうなのよ、お忍びらしいけど、あれが忍べるのかしら?」
アウラージュはあのナルシストが大人しくしているとは思えないと思っている。アウラージュが次に姿を現すのは年末の王家の夜会となる。
リラ・ブラインはルカスにパーティーの招待状を持って、話し掛けた。どうやらパーティーの招待券を配っているらしい。
「ルカス様、パーティーの件なのですけど、14日なのですがいかがですか」
「申し訳ない、勉強もあるが、婚約者がいない場に行くことは出来ないんだ」
「では、婚約者も一緒にいらっしゃればいいじゃない」
「それは出来ないよ」
「そうですよね、王太子様ですものね。皆さん、不自由で息が詰まらないのかしら。王太子様は特にではありませんか」
ルカスとシュアリーは現在、手詰まりな状態である。シュアリーは不自由だと感じているだろう、だがアウラージュは物心ついた頃からしっかりと教育をされていたが、シュアリーは厳しい教育を始めて1年も経っていない。
「君だって婚約者はいいのか?」
「この前は婚約者と言ってしまいましたが、婚約の約束をしているだけだから、正確には婚約者ではないの」
「誰なのか聞いてもいいのかい?」
「いえ、申し訳ないのですが、婚約をしてはいないから、お互いに明かすことは出来なくて。気になりますか?」
リラは甘い顔をルカスに向け、微笑み、ルカスは思わず顔を逸らした。
「いや、てっきり君は自由を愛する人だから、婚約者はいないものだと思っていたからね。驚いたのだよ」
「私は自由を愛したい者ですから、人生は思い通りに行きませんわ」
「嫌な相手なのか?」
パトリックも驚いていたように、一体誰なのか気になるが、根掘り葉掘り聞いて、変な噂になっても困る。
「嫌という訳ではないですが、自由がなくなるというのは私には辛いことなのです。話したい相手と話し、一緒にいたい相手と時間を過ごし、別にいかがわしい関係ではないのに、そう思われる社会が嫌なのです」
「その相手と婚約したくないということかい?」
「難しいところですわね、いいお相手だとは思うのです。いずれしなければならないことは分かっていますから、折り合いを付けるべきなんでしょうね。だから今だけは自由に生きたいと思っているのです」
「それで同じ気持ちの人を探しているのか」
「同じ気持ではなくても構いません、こんなことを思っている人もいると知ってくれたらいいと思ってのことです」
真っ向から否定することは出来ない内容だが、リラ・ブラインにそこまでの影響力があるとも思えないところである。
「パーティー?」
「自由なパーティーだそうだ」
「何それ、妙なパーティーではないでしょうね。あの子は一体誰を狙っているのかしらね」
「数が多くて、分からないな」
リラ・ブラインは男女、身分を問わず、誰でもお友達になってくださいと、声を掛けて、そのお友達を増やした。高位貴族は親世代からも先輩からも風紀を乱す者が現れることは聞いているため、警戒されて、一定の距離を保っている。
それでもリラ・ブラインは何度も何度も、諦めずに話し掛ける。それで話をするようになった者も実際におり、ルカスもその一人である。
「パーティーなら学園外でしょう?そうなれば、貴族ルールとなるけど、学園では罰せられないというところかしら」
「そうだな。どちらにせよ、おそらく年末の夜会で一堂に会することになるかな。アウラはもうドレスも届いているもんな、ステファニーが同じ色にすると言って注文していたよ」
「皆もそろそろ限界ってところね」
「ああ、余計な者が出てきたせいで、計画を狂わされたら堪らないからな。ブルーノ殿下がまた年末の夜会に向けて、来るらしいな」
「そうなのよ、お忍びらしいけど、あれが忍べるのかしら?」
アウラージュはあのナルシストが大人しくしているとは思えないと思っている。アウラージュが次に姿を現すのは年末の王家の夜会となる。
リラ・ブラインはルカスにパーティーの招待状を持って、話し掛けた。どうやらパーティーの招待券を配っているらしい。
「ルカス様、パーティーの件なのですけど、14日なのですがいかがですか」
「申し訳ない、勉強もあるが、婚約者がいない場に行くことは出来ないんだ」
「では、婚約者も一緒にいらっしゃればいいじゃない」
「それは出来ないよ」
「そうですよね、王太子様ですものね。皆さん、不自由で息が詰まらないのかしら。王太子様は特にではありませんか」
ルカスとシュアリーは現在、手詰まりな状態である。シュアリーは不自由だと感じているだろう、だがアウラージュは物心ついた頃からしっかりと教育をされていたが、シュアリーは厳しい教育を始めて1年も経っていない。
「君だって婚約者はいいのか?」
「この前は婚約者と言ってしまいましたが、婚約の約束をしているだけだから、正確には婚約者ではないの」
「誰なのか聞いてもいいのかい?」
「いえ、申し訳ないのですが、婚約をしてはいないから、お互いに明かすことは出来なくて。気になりますか?」
リラは甘い顔をルカスに向け、微笑み、ルカスは思わず顔を逸らした。
「いや、てっきり君は自由を愛する人だから、婚約者はいないものだと思っていたからね。驚いたのだよ」
「私は自由を愛したい者ですから、人生は思い通りに行きませんわ」
「嫌な相手なのか?」
パトリックも驚いていたように、一体誰なのか気になるが、根掘り葉掘り聞いて、変な噂になっても困る。
「嫌という訳ではないですが、自由がなくなるというのは私には辛いことなのです。話したい相手と話し、一緒にいたい相手と時間を過ごし、別にいかがわしい関係ではないのに、そう思われる社会が嫌なのです」
「その相手と婚約したくないということかい?」
「難しいところですわね、いいお相手だとは思うのです。いずれしなければならないことは分かっていますから、折り合いを付けるべきなんでしょうね。だから今だけは自由に生きたいと思っているのです」
「それで同じ気持ちの人を探しているのか」
「同じ気持ではなくても構いません、こんなことを思っている人もいると知ってくれたらいいと思ってのことです」
真っ向から否定することは出来ない内容だが、リラ・ブラインにそこまでの影響力があるとも思えないところである。
1,179
あなたにおすすめの小説
覚悟はありますか?
翔王(とわ)
恋愛
私は王太子の婚約者として10年以上すぎ、王太子妃教育も終わり、学園卒業後に結婚し王妃教育が始まる間近に1人の令嬢が発した言葉で王族貴族社会が荒れた……。
「あたし、王太子妃になりたいんですぅ。」
ご都合主義な創作作品です。
異世界版ギャル風な感じの話し方も混じりますのでご了承ください。
恋愛カテゴリーにしてますが、恋愛要素は薄めです。
婚約破棄されないまま正妃になってしまった令嬢
alunam
恋愛
婚約破棄はされなかった……そんな必要は無かったから。
既に愛情の無くなった結婚をしても相手は王太子。困る事は無かったから……
愛されない正妃なぞ珍しくもない、愛される側妃がいるから……
そして寵愛を受けた側妃が世継ぎを産み、正妃の座に成り代わろうとするのも珍しい事ではない……それが今、この時に訪れただけ……
これは婚約破棄される事のなかった愛されない正妃。元・辺境伯爵シェリオン家令嬢『フィアル・シェリオン』の知らない所で、周りの奴等が勝手に王家の連中に「ざまぁ!」する話。
※あらすじですらシリアスが保たない程度の内容、プロット消失からの練り直し試作品、荒唐無稽でもハッピーエンドならいいんじゃい!的なガバガバ設定
それでもよろしければご一読お願い致します。更によろしければ感想・アドバイスなんかも是非是非。全十三話+オマケ一話、一日二回更新でっす!
婚約破棄されたので公爵令嬢やめます〜私を見下した殿下と元婚約者が膝をつく頃、愛を囁くのは冷酷公爵でした〜
nacat
恋愛
婚約者に裏切られ、蔑まれ、全てを失った公爵令嬢リリアナ。
「あなたのような女、誰が愛すると?」そう言い放った王太子と元友人に嘲られても、彼女は涙を見せなかった。
だが、冷たく美しい隣国の公爵セドリックと出会った瞬間、運命は静かに動き出す。
冷酷と噂された男の腕のなかで、彼女は再び自分を取り戻していく。
そして――彼女を捨てた者たちは、彼女の眩い幸福の前に膝をつく。
「これは、ざまぁを通り越して愛された令嬢の物語。」
私と幼馴染と十年間の婚約者
川村 あかり
恋愛
公爵令嬢ロゼリアは、王子アルベルトとの婚約を結んでいるが、彼の心は無自覚に幼馴染のミナに奪われていた。ミナの魔法【魅了】が無意識に周りの男性を狂わせ、アルベルトもその例外ではない。
それぞれが生まれつき得意な魔法があり、ロゼリアは見たものや聞いたものを完璧に記録できる【記録・再生】の魔法を持ち、二人の関係に耐えきれず胃の痛みに悩む日々。そんな中、彼女の唯一の理解者の冷静沈着なキースや毒舌のマリーが心の支えとなる。
アルベルトの側近であるガストンは、魔法【増幅】で騒動を盛り上げる一方、ミナの友人リリィは【幻影】の魔法を使ってロゼリアを貶めようと画策する。
婚約者と幼馴染の行動に振り回されるロゼリア。魔法が絡んだ恋愛模様の中で、彼女は本当の愛を見つけられるのか?
久しぶりに会った婚約者は「明日、婚約破棄するから」と私に言った
五珠 izumi
恋愛
「明日、婚約破棄するから」
8年もの婚約者、マリス王子にそう言われた私は泣き出しそうになるのを堪えてその場を後にした。
病弱な幼馴染を守る彼との婚約を解消、十年の恋を捨てて結婚します
佐藤 美奈
恋愛
セフィーナ・グラディウスという貴族の娘が、婚約者であるアルディン・オルステリア伯爵令息との関係に苦悩し、彼の優しさが他の女性に向けられることに心を痛める。
セフィーナは、アルディンが幼馴染のリーシャ・ランスロット男爵令嬢に特別な優しさを注ぐ姿を見て、自らの立場に苦しみながらも、理想的な婚約者を演じ続ける日々を送っていた。
婚約して十年間、心の中で自分を演じ続けてきたが、それももう耐えられなくなっていた。
【完結】ずっと、ずっとあなたを愛していました 〜後悔も、懺悔も今更いりません〜
高瀬船
恋愛
リスティアナ・メイブルムには二歳年上の婚約者が居る。
婚約者は、国の王太子で穏やかで優しく、婚約は王命ではあったが仲睦まじく関係を築けていた。
それなのに、突然ある日婚約者である王太子からは土下座をされ、婚約を解消して欲しいと願われる。
何故、そんな事に。
優しく微笑むその笑顔を向ける先は確かに自分に向けられていたのに。
婚約者として確かに大切にされていたのに何故こうなってしまったのか。
リスティアナの思いとは裏腹に、ある時期からリスティアナに悪い噂が立ち始める。
悪い噂が立つ事など何もしていないのにも関わらず、リスティアナは次第に学園で、夜会で、孤立していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる