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孤児院2
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リルハはミハラにルジエールの存在を話し、一瞬驚いた顔をしたが、会釈した。
フランアールは院長とこちらで使ってみて、不便だったらまた考えようと、ようやく家具の配置が終わったようであった。
リルハがフランアールと院長に近付き、ルジエールの存在を教えた。
フランアールはまあと僅かには驚いたが、院長はルジエールにこれはこれはと近付いて来た。
「気付かず申し訳ございません」
「いや、勝手に来たのだから気にしなくていい」
「ありがとうございます。フラン様にはいつもお世話になっております」
「そのようだな」
フランアールは子どもたちに、誰なのか問われており、夫だと説明をしていた。
「ふらんしゃまのおっと?」
「ああ、そうだな」
一人の3歳か、4歳くらいだろうかと思われる女の子がルジエールの元へやって来て、頬に人差し指を当てて訪ねて来た。
ルジエールはあまり幼い子に関わることがないために、真面目に答えた。
「おっとってなぁに?」
「結婚した相手かな?分かるか?」
「けっこん?」
「家族かな?」
「かぞく、わかる。わたしいない、いなくなった」
「そうか……すまない」
孤児院なのだから、訳ありの子たちなのに、失言だったと反省したが、どう説明していいか分からなかった。
「ううん、ここでみんなとくらしているの」
「そうか、困っていることはないか?」
「ふらんしゃまがおへやつくってくれた」
「そうか」
「うん、ふらんしゃまだいすき」
「そうか」
そう言って笑う女の子に釣られて、思わずルジエールも笑っていた。
院長はルジエールとは言えば、天才魔術師という印象だったために、何を言い出すか、ひやひやしていたが、和やかな様子に胸を撫で下ろした。
満足したようで女の子が去って行くと、ようやくルジエールの元へフランアールがやって来て、問い掛けた。
「何かありましたの?」
「いや、通り掛かって、君がいたら訪ねてみようかと思ってな」
「まあ」
フランアールは自分のしていること、魔術以外に興味を持つことがあったのかと、少し驚いた。
そして、家具の配置は終わり、子どもたちはご飯の時間になり、また来るわねとフランアールも帰ることになった。
別の馬車で来たために、それぞれに帰ったが、ルジエールとフランアールはいつもは別に食事を摂ることが多いが、一緒に食事をすることになっていた。
「いつもあのようなことを?」
「あのようなこと?」
「家具を動かしたり」
「ええ、壊れた物を直したり、できる限りですけど、色々ですわね」
身体強化のことを知られているために、特に隠すようなことはないために、ありのままを話した。
これまでも聞かれることもなかったために話さなかっただけで、隠しているようなことでもなかったのである。
「そうか、そういったことが好きなのか?」
「ええ、そうです。皆を救うことはできませんけど、助けてもらえる場所を整えることはできますからね」
「そうだな……」
ルジエールは思った以上に、フランアールは貴族の義務ではなく、率先してやっていたことを理解した。
「偽善者だって思っていますか?」
「いや、そのようなことはない。立派だと思う。偽善者だと言われたのか?」
「ええ、そうおっしゃるかたもいますのよ」
「それはその者がおかしいだろう」
「公爵令嬢という立場がそのように見えるのですよ」
結婚もせずに何をしているのかと、手伝いに行っていると言えば、偽善者だと言われることは少なくなかった。
「でも褒められたくてやっているわけではなく、仕事もできない、商売もできない私が好きでやっていることですから」
「そうか……」
ルジエールも何かできることはないかと考えていたが、手を出すのも、その場しのぎで、それこそ偽善者ではないかと感じた。
フランアールは院長とこちらで使ってみて、不便だったらまた考えようと、ようやく家具の配置が終わったようであった。
リルハがフランアールと院長に近付き、ルジエールの存在を教えた。
フランアールはまあと僅かには驚いたが、院長はルジエールにこれはこれはと近付いて来た。
「気付かず申し訳ございません」
「いや、勝手に来たのだから気にしなくていい」
「ありがとうございます。フラン様にはいつもお世話になっております」
「そのようだな」
フランアールは子どもたちに、誰なのか問われており、夫だと説明をしていた。
「ふらんしゃまのおっと?」
「ああ、そうだな」
一人の3歳か、4歳くらいだろうかと思われる女の子がルジエールの元へやって来て、頬に人差し指を当てて訪ねて来た。
ルジエールはあまり幼い子に関わることがないために、真面目に答えた。
「おっとってなぁに?」
「結婚した相手かな?分かるか?」
「けっこん?」
「家族かな?」
「かぞく、わかる。わたしいない、いなくなった」
「そうか……すまない」
孤児院なのだから、訳ありの子たちなのに、失言だったと反省したが、どう説明していいか分からなかった。
「ううん、ここでみんなとくらしているの」
「そうか、困っていることはないか?」
「ふらんしゃまがおへやつくってくれた」
「そうか」
「うん、ふらんしゃまだいすき」
「そうか」
そう言って笑う女の子に釣られて、思わずルジエールも笑っていた。
院長はルジエールとは言えば、天才魔術師という印象だったために、何を言い出すか、ひやひやしていたが、和やかな様子に胸を撫で下ろした。
満足したようで女の子が去って行くと、ようやくルジエールの元へフランアールがやって来て、問い掛けた。
「何かありましたの?」
「いや、通り掛かって、君がいたら訪ねてみようかと思ってな」
「まあ」
フランアールは自分のしていること、魔術以外に興味を持つことがあったのかと、少し驚いた。
そして、家具の配置は終わり、子どもたちはご飯の時間になり、また来るわねとフランアールも帰ることになった。
別の馬車で来たために、それぞれに帰ったが、ルジエールとフランアールはいつもは別に食事を摂ることが多いが、一緒に食事をすることになっていた。
「いつもあのようなことを?」
「あのようなこと?」
「家具を動かしたり」
「ええ、壊れた物を直したり、できる限りですけど、色々ですわね」
身体強化のことを知られているために、特に隠すようなことはないために、ありのままを話した。
これまでも聞かれることもなかったために話さなかっただけで、隠しているようなことでもなかったのである。
「そうか、そういったことが好きなのか?」
「ええ、そうです。皆を救うことはできませんけど、助けてもらえる場所を整えることはできますからね」
「そうだな……」
ルジエールは思った以上に、フランアールは貴族の義務ではなく、率先してやっていたことを理解した。
「偽善者だって思っていますか?」
「いや、そのようなことはない。立派だと思う。偽善者だと言われたのか?」
「ええ、そうおっしゃるかたもいますのよ」
「それはその者がおかしいだろう」
「公爵令嬢という立場がそのように見えるのですよ」
結婚もせずに何をしているのかと、手伝いに行っていると言えば、偽善者だと言われることは少なくなかった。
「でも褒められたくてやっているわけではなく、仕事もできない、商売もできない私が好きでやっていることですから」
「そうか……」
ルジエールも何かできることはないかと考えていたが、手を出すのも、その場しのぎで、それこそ偽善者ではないかと感じた。
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