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模擬戦2
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「そんな感じですかね?」
「そんなこと……」
一瞬のことなので、通常は後ろに控えているミハラとリルハが跳ね返したと思うのだが、ルジエールには見破られていた。
あちこち逃げ回り、少し息を切らしたエバンファストも皆のそばにやって来て、ミハラとリルハの攻撃だと思い、困惑していた。
「触れれば使えるのです」
「は?触れる?相手の放った魔術を?」
「はい」
ルジエールは触れたら、当たって終わりではないかと同時に、可能なのかは分からないが、内部魔力を体に纏わせて、跳ね返したのかと仮説を立てていた。
「珍しいことのようです。だから私、強いんです」
「そうだな」
まるで子どもが私だって強いんだからと、虚勢を張っているようにも見えるが、目にしてしまった現実である。
「守るという点では、私たちや護衛も本当は必要ないほどのお力を持ってらっしゃいます」
ミハラはルジエールには話をしていたつもりだったが、やはり信じていなかったのだなと、説明をすることにした。
魔術も避けるよりも、フランアールが返した方がいい。外術者でなければ、内術者同士でもフランアールより力が強い方には出会ったことはない。
皆、えっえっと言いながら、制圧されてしまう。
フランアールにやられたことで、恍惚としている者もおり、だからこそ見せないようにしている。
「護衛はカムフラージュなのか?」
「いいえ、フラン様がいなくても大丈夫という時は、我々で対処します」
「そうではない場合は、守ってもらうは我々の方です」
護衛たちも長い付き合いであるために、申し訳なさもなく、力強く頷いた。
ヴァッサム公爵家からも、自分より強い者を守っているのだから、それでいいと言われている。それよりも、フランアールが守られていない方が不自然である。
「なるほど、侍女と護衛が放ったように見えるからな。待て、私より強いのではないか?」
いくら天才などと呼ばれても、相手がすべて返して来て、さらに身体強化をされたら、防ぎようがない。
「どうでしょうか」
「防御魔法はどうなる?」
魔術師の性が、フランアールの実態を知りたくてたまらなくなっていた。
「いただけますので、盾として使います」
「いただ!無敵じゃないか」
攻撃も防御も取られて、身体強化のできる人間と戦うなど、骨で戦っているようなものである。
「どうでしょう?私は正々堂々と戦ったことがありませんので」
「そうか、いつもは襲われたり、危機迫っているということか」
「はい、向こうから攻撃されないということがなかったので、どうすればよいか分かりませんでしたの」
だから、困惑していたのかと、ルジエールとエバンファストは理解した。
「そうだな、襲って来て攻撃を待つ者はいないだろう。だが、何度もあったのか?」
「ええ、誘拐とか、妬みとか、襲われるんです」
フランアールが戦う時は、本当に命懸けの場合もあり、試合という形などではなく、いわゆるいつも実戦である。
「そんな、フランアール様を攻撃など」
エバンファストですら、フランアールに攻撃するなど、どんな馬鹿なのかと思った。
「フラン様を攻撃したわけではない方もいます」
「ああ……何か目的のために」
「はい、その通りです」
フランアールを手に入れたくて、周りを倒そうとした者、妬みや嫉みでフランアールを傷付けようとした者たちである。
「最近もあったのか?」
「ありましたけど、犯罪者はおじ様に丸投げです」
「国王陛下か……」
ボロボロになったところを捕まって、さらにボロボロにされる。
「はい、私刑よりも正当な裁きでございます。家族に渡すと、多分ミンチになってしまいますわ」
冗談なのか、いや冗談ではないのではないか。王家に渡しているとしても、あの溺愛っぷりを見ているために、無事だとは思えない。
「そんなこと……」
一瞬のことなので、通常は後ろに控えているミハラとリルハが跳ね返したと思うのだが、ルジエールには見破られていた。
あちこち逃げ回り、少し息を切らしたエバンファストも皆のそばにやって来て、ミハラとリルハの攻撃だと思い、困惑していた。
「触れれば使えるのです」
「は?触れる?相手の放った魔術を?」
「はい」
ルジエールは触れたら、当たって終わりではないかと同時に、可能なのかは分からないが、内部魔力を体に纏わせて、跳ね返したのかと仮説を立てていた。
「珍しいことのようです。だから私、強いんです」
「そうだな」
まるで子どもが私だって強いんだからと、虚勢を張っているようにも見えるが、目にしてしまった現実である。
「守るという点では、私たちや護衛も本当は必要ないほどのお力を持ってらっしゃいます」
ミハラはルジエールには話をしていたつもりだったが、やはり信じていなかったのだなと、説明をすることにした。
魔術も避けるよりも、フランアールが返した方がいい。外術者でなければ、内術者同士でもフランアールより力が強い方には出会ったことはない。
皆、えっえっと言いながら、制圧されてしまう。
フランアールにやられたことで、恍惚としている者もおり、だからこそ見せないようにしている。
「護衛はカムフラージュなのか?」
「いいえ、フラン様がいなくても大丈夫という時は、我々で対処します」
「そうではない場合は、守ってもらうは我々の方です」
護衛たちも長い付き合いであるために、申し訳なさもなく、力強く頷いた。
ヴァッサム公爵家からも、自分より強い者を守っているのだから、それでいいと言われている。それよりも、フランアールが守られていない方が不自然である。
「なるほど、侍女と護衛が放ったように見えるからな。待て、私より強いのではないか?」
いくら天才などと呼ばれても、相手がすべて返して来て、さらに身体強化をされたら、防ぎようがない。
「どうでしょうか」
「防御魔法はどうなる?」
魔術師の性が、フランアールの実態を知りたくてたまらなくなっていた。
「いただけますので、盾として使います」
「いただ!無敵じゃないか」
攻撃も防御も取られて、身体強化のできる人間と戦うなど、骨で戦っているようなものである。
「どうでしょう?私は正々堂々と戦ったことがありませんので」
「そうか、いつもは襲われたり、危機迫っているということか」
「はい、向こうから攻撃されないということがなかったので、どうすればよいか分かりませんでしたの」
だから、困惑していたのかと、ルジエールとエバンファストは理解した。
「そうだな、襲って来て攻撃を待つ者はいないだろう。だが、何度もあったのか?」
「ええ、誘拐とか、妬みとか、襲われるんです」
フランアールが戦う時は、本当に命懸けの場合もあり、試合という形などではなく、いわゆるいつも実戦である。
「そんな、フランアール様を攻撃など」
エバンファストですら、フランアールに攻撃するなど、どんな馬鹿なのかと思った。
「フラン様を攻撃したわけではない方もいます」
「ああ……何か目的のために」
「はい、その通りです」
フランアールを手に入れたくて、周りを倒そうとした者、妬みや嫉みでフランアールを傷付けようとした者たちである。
「最近もあったのか?」
「ありましたけど、犯罪者はおじ様に丸投げです」
「国王陛下か……」
ボロボロになったところを捕まって、さらにボロボロにされる。
「はい、私刑よりも正当な裁きでございます。家族に渡すと、多分ミンチになってしまいますわ」
冗談なのか、いや冗談ではないのではないか。王家に渡しているとしても、あの溺愛っぷりを見ているために、無事だとは思えない。
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