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烏滸がましい
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「まあ、フランに勝てると思ったの?」
「ん……まあ、今となってはだが、そうだな」
エバンファストもあの短時間で、フランアールに勝てないと判断することになるとは思わなかった。
「無理ですわよ、無敵のようなものですもの」
「カサリアも襲われたこともあったと」
「ええ、事前におじ様たちに両親は聞かされていましたの。だからお父様とお母様もこちらも護衛を付けるから大丈夫だと、私も襲われた時は怖くはあったけど、フランのせいだなんて一度も思ったことはないわ」
「それはそうだな」
フランアールは何をしたわけではない、だが親は子どもを思えば不安に思うだろう。友人がカサリアだけなのも悲しいが、それが理由だろうと考えられる。
「おじさんとおばさんも、フランアール様をお好きなんだよな?」
「ええ、みーんな大好きよ。おじ様たちから出掛けられないからと聞いて、泣いていたもの。だから、我が家に呼んで、邸内だけどもてなしたりしてね。異常に好かれることは聞いた?」
「え?魅了ではないことは聞いているが」
ルジエールと共に教会に付き添っていたのだから、魅了ではないことはエバンファストもこの目で見ている。
「我が邸でも起きたのよ。いつもいた使用人がフランアールを抱きかかえて逃げようとしたのだけど、弾き飛ばされていたわ」
「両親も初めて見たから、それはもうショックを受けて……使用人にもフランアールの生き辛さにもね」
「そうだったのか」
「ええ、恥ずかしいやら悲しいやら、フランに申し訳ないやらで、でもフランの方が申し訳ない顔をしていて、たまらない気持ちになったわよ」
「そうだな……」
自分のせいでと責めることになるだろう。しかも折角、自分を受け入れてくれた家に迷惑を掛けたくないと思うのも、フランアールの環境と人柄だろう。
「だから、我が家は何があっても味方だからと、揺るがないと決めたの」
「生き辛いことだな」
「ええ、色んな事も我慢して諦めて、ただ傷付けられることはないから、安心はしているわ。これで強さがなかったら、今のように出歩くこともできなかったわ。一生のほとんどを邸の中で生きていたかもしれない」
「そんな……」
可哀想だが、頻繁に出掛けることは家族にも、フランアール自身にも負担になっていただろう。
「だが、皆というわけではないのだろう?」
「そうよ、私だって会う度に可愛いと思うけど、自分だけのものにしたいだなんて思ったこともないわ」
カサリアはフランアールの友人であることは誇りだと思ってはいるが、フランアールを自分の思い通りにしたいと思わない。できるとも思っていない。
「私も美しいと思うがそんな風に思ったことはない」
「でしょう?使用人も全員ではないの、数人だけがそうなったの。話を聞いても、私を求めていた、自分だけのものにしなければならないと思ったなんて、意味が分からないわ」
「おちおち、邸にも行けないのか」
「出会った瞬間などではなく、じりじりとそう思うようなの。だから、初めて訪ねた日に急に起きたりはしないわ」
「メアリード侯爵家には?」
「一度来たきりね」
結婚式で言われていたために招待をしたのだが、フランアールはカサリアがどんな邸で暮らすのか見たかったと嬉しそうにしていたが、長居をせずに、その後は迷惑を掛けたくないと来たがらない。
「そうなのか?」
「フランは迷惑を掛けると思っているから。でも私がメアリード侯爵家には事情を話してあるの。そうしたら来てもらって構わないって、そんな奴がいたらクビにすると言ってくださったているから大丈夫だとは言ったのだけど」
「それでも遠慮するか」
「そうなの……」
ご両親はアルファールの思った通り、あたふたはしていたが、すぐにフランアールを好きになった。
「ん……まあ、今となってはだが、そうだな」
エバンファストもあの短時間で、フランアールに勝てないと判断することになるとは思わなかった。
「無理ですわよ、無敵のようなものですもの」
「カサリアも襲われたこともあったと」
「ええ、事前におじ様たちに両親は聞かされていましたの。だからお父様とお母様もこちらも護衛を付けるから大丈夫だと、私も襲われた時は怖くはあったけど、フランのせいだなんて一度も思ったことはないわ」
「それはそうだな」
フランアールは何をしたわけではない、だが親は子どもを思えば不安に思うだろう。友人がカサリアだけなのも悲しいが、それが理由だろうと考えられる。
「おじさんとおばさんも、フランアール様をお好きなんだよな?」
「ええ、みーんな大好きよ。おじ様たちから出掛けられないからと聞いて、泣いていたもの。だから、我が家に呼んで、邸内だけどもてなしたりしてね。異常に好かれることは聞いた?」
「え?魅了ではないことは聞いているが」
ルジエールと共に教会に付き添っていたのだから、魅了ではないことはエバンファストもこの目で見ている。
「我が邸でも起きたのよ。いつもいた使用人がフランアールを抱きかかえて逃げようとしたのだけど、弾き飛ばされていたわ」
「両親も初めて見たから、それはもうショックを受けて……使用人にもフランアールの生き辛さにもね」
「そうだったのか」
「ええ、恥ずかしいやら悲しいやら、フランに申し訳ないやらで、でもフランの方が申し訳ない顔をしていて、たまらない気持ちになったわよ」
「そうだな……」
自分のせいでと責めることになるだろう。しかも折角、自分を受け入れてくれた家に迷惑を掛けたくないと思うのも、フランアールの環境と人柄だろう。
「だから、我が家は何があっても味方だからと、揺るがないと決めたの」
「生き辛いことだな」
「ええ、色んな事も我慢して諦めて、ただ傷付けられることはないから、安心はしているわ。これで強さがなかったら、今のように出歩くこともできなかったわ。一生のほとんどを邸の中で生きていたかもしれない」
「そんな……」
可哀想だが、頻繁に出掛けることは家族にも、フランアール自身にも負担になっていただろう。
「だが、皆というわけではないのだろう?」
「そうよ、私だって会う度に可愛いと思うけど、自分だけのものにしたいだなんて思ったこともないわ」
カサリアはフランアールの友人であることは誇りだと思ってはいるが、フランアールを自分の思い通りにしたいと思わない。できるとも思っていない。
「私も美しいと思うがそんな風に思ったことはない」
「でしょう?使用人も全員ではないの、数人だけがそうなったの。話を聞いても、私を求めていた、自分だけのものにしなければならないと思ったなんて、意味が分からないわ」
「おちおち、邸にも行けないのか」
「出会った瞬間などではなく、じりじりとそう思うようなの。だから、初めて訪ねた日に急に起きたりはしないわ」
「メアリード侯爵家には?」
「一度来たきりね」
結婚式で言われていたために招待をしたのだが、フランアールはカサリアがどんな邸で暮らすのか見たかったと嬉しそうにしていたが、長居をせずに、その後は迷惑を掛けたくないと来たがらない。
「そうなのか?」
「フランは迷惑を掛けると思っているから。でも私がメアリード侯爵家には事情を話してあるの。そうしたら来てもらって構わないって、そんな奴がいたらクビにすると言ってくださったているから大丈夫だとは言ったのだけど」
「それでも遠慮するか」
「そうなの……」
ご両親はアルファールの思った通り、あたふたはしていたが、すぐにフランアールを好きになった。
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