ディスハイム

アルセフィス

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強者

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真良3年1月5日

あと99戦99勝
少なくても99人殺さなければならない…
そんな事を考えていると死竜が部屋に入ってきた。
<死竜>「起きてたか。お前に伝えそびれてたルールがある」
『なんだ?』
<死竜>「お前が前に使ったワイヤー持ってるだろ?」
『あぁ 確かに持ってるが、持ってきちゃダメだったか?』
<死竜>「いやいい。初めて殺し合いで使われた武器は2回目以降も使っても良いって事だ」
『そうか…』
2回目以降は2個以上武器を持っているということか…
武器か…まぁこの前の男は簡単に倒せたがこれからはあんな小細工が通じる相手ではないだろう。
『おい そう言えば次の殺しはいつからなんだ?』
<死竜>「今からだ。これから案内人が来るだろう。とにかく生きて帰ってこい」
『あぁ もう覚悟は決めている』
俺は勝つ。そしてここから出て自由になる。
…少しぼーっとしていたら案内人が俺のもとにやって来た。
<案内人>「2-8463時間だ。ついてこい。」
『あぁ』
この前と同じようにモニター室に案内される。
ボタンを押す、そして箱を取り中身を確認するとアイスピックだった。
さて行くかと心のなかで気合をいれフィールドに入る。
今回も男だ。
身長は170くらい。
少し痩せているガリ男だ。
<ガリ男>「今回の相手は貴方ですか…貴方はまだ子供です。大人の戦い方を教えてあげましょう」
『ガリ男ごとき相手にもならん、お前なんて素手で充分だ』
そんなことは嘘だ。
早く終らせ帰りたい。
<ガリ男>「ガリ男とは、あまりいい気分じゃないですが良いでしょう。貴方が素手で来るのなら私も素手で行きましょう。私の武器はアイスピックとナイフです。」
ガリ男はナイフとアイスピックを投げ捨てた。
俺もワイヤーとアイスピックを投げ捨てガリ男を殴り飛ばした。
<ガリ男>「ぐふっ」
俺は殴り飛ばしたガリ男に向かって飛びげりをいれる。
『口はたっしゃなのに動けないのかてめぇ』
俺はガリ男の首を絞めにかかる。
<ガリ男>「うぐぅ」
俺は苦しむガリ男を見て少し可哀想に思えた。
首から手を放し背中から蹴り飛ばす。
<ガリ男>「げほげほ」
ガリ男は苦しそうに息をしている。もういいよと思い。ワイヤーを取りガリ男に近づく。
<ガリ男>「はぁはぁ。早く僕を殺してください。いつもおびえ、恐怖する人生はもういやです」
『あぁ 分かった楽になれ』
俺は倒れているガリ男の首にワイヤーを巻きつけ力の限り引っ張る。
ガリ男の頭は地面をころがった。
良くここまで耐えたと俺はガリ男に敬意をはらいフィールドを出た。
<死竜>「終わったか…」
『あぁ 奴は強い男だった』
俺はすぐに監獄部屋に戻り
睡眠薬を飲み眠りにつく。
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