ディスハイム 3期

アルセフィス

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エンドディチャードの悲劇

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ディスハイム番外編(シュウ過去編)

 運命の戦いか…
俺を唯一敗北させた男シスイ。

 もう4年前になるだろうか…
エンドディチャードにて俺は、敗北した。
たった1人の男に。


4年前(エンドディチャードシスイ戦)

<京介>「よ、よろしくな…シュウ…」
京介は少し苦笑しながら俺に挨拶をしている。
これが、俺と京介の出合いだ。
『あぁよろしくたのむ』
京介は頭をペコリとさげ、他のメンバに挨拶しに行く。
他のメンバーとは…ジン、サスケだ。
ジンとサスケはもちろん俺がつけたあだ名にすぎない。
ジンは、何も喋らない奴だからジンというあだ名をつけた…
喋らないのだが、表情だけ豊かな不思議な奴だ。
今京介が、「よろしく」と言ったら。
ニコリと笑顔を見せ、コクンを頷く…
正直あいつの笑顔は、とても怖い
現に京介の足が震えている。
サスケは、勿論足が速いからだ。
礼儀がなっている奴で、俺と初めて会ったときは「よろしくお願いします。エビルと申します」などと俺には言えないような敬語を使いやがる…
でも、怒らせると口調が変わり暴走する…
だがもうなれた…
礼儀正しいのにキレやすいって反則だよなとたまに思ってしまう…
<京介>「よろしくな」

<サスケ>「よろしくお願いします。私はエビルと申します。シュウさんは、サスケって呼ばれるので気安くサスケとお呼びください」

<京介>「いきなりあだ名って呼びづらいからエビルって呼ぶ」

<サスケ>「京介さんでしたっけ、サスケでお願いします。私結構気に入ってますので」
サスケは笑いながら殺気を発している。
<京介>「…サスケ…さん」

<サスケ>「はい」
殺気のない満面の笑みを浮かべる。
京介はサスケの方を向きながら一歩一歩慎重に下がっていく。
壁にもたれる京介…
……戦闘行く前から精神的にやられてるな…
基本チーププレイだからな。
少し声をかけてやるか…
『ちょっといいか?』

<京介>「あ、はい……ど、どうした?」
触れてほしくないのなら触れないようにしよう…
『あぁ…えっと…あれだ。挨拶終わったのか…』

<京介>「終わったぜ。なかなか…個人的なやつらだった…」

『そうだな。あいつらはちょっと変な性格してるが、腕のたつやつらだから…あれだ…あんまり気にするな』ってなに言ってんだ俺…

<京介>「気にするな…?なに言っての?」

『つまりあれだ。チームメンバーとして頑張れってことだ』

<京介>「………あぁ」
間をおいて返事をする京介
…分かってないな…まぁ少しは、気も軽くなっただろう…多分。

<案内人2>「1、2、3、4…皆入るね。じゃぁ行こっか」
揃っている事を確認するとエンドディチャードへと案内される。

<京介>「ひれぇぇぇええ」
フィールドにつくとすぐに、子供の騒ぎ出す京介。
<案内人2>「騒がないでよ2-4201…2-4200だっけ?まぁいっか。じゃー僕行くから、頑張ってね」

<京介>「案内人って感情むき出しにして良いのか?あんなにお喋りな奴初めて見たけど…まぁまだ3人しか見てないけど…」

『あいつはまだ来たばっかりだな。俺もあいつの会うのは初めてだが、2年もすればお前が見てきたようなやつらになる』

 案内人は、感情をむき出しにしてしていると自分の身を、滅ぼすことになる。
だから、感情を表に出さず、やるべきことだけを、実施するようになる。

 やるべき事と言っても案内するだけなのだが、案内人にもルールが存在する。

 1つ、相手側の情報を教えてはならない。
1つ目のルールに関しては、ある一定の条件をクリアすると告げることができる。
両者側が同じハンデを背負う事、相手が格上の相手の場合のどちらかの条件をクリアすると情報の公布が出来る。

 2つ、案内後は、すぐにフィールドを出なければいけない。
 
 3つ、治療のための薬は、許可なしに持ち出してはいけない。

まぁこんなものだ。


<京介>「…これっていつ始まるの?」

<サスケ>「案内人の方が退出されたじてんで、始めってますよ」

<京介>「え…何もしなくていいの?罠とか、作戦会議とか、サインの交換とか」
罠と作戦会議は分かるとしてサインの交換ってなんだよ。

『このフィールドはディスハイム内最大の広さを誇っている。8時間ぐらいなら、何もしなくても大丈夫だ』
半径5キロ、3つの出入口のどこに出るか分からない用になっているため、見つけるのには半日ぐらいかかる。
 1日1回救援物資が出発地の2ヶ所に送られる為。
救援物資が送られる時間に残り2ヶ所の出入口の何処かに敵がいる。
 敵も同じ手段を使ってくる為、救援物資を奪われ体力が削られる場合がある為気を付けた方がいい。
 俺達は基本的に動かず敵を待つスタイルでやっている。

…京介も不満そうだしちょっと早めに罠をはっておくか。
『今回は早めに罠をはる。サスケ周囲で罠が張れそうな場所を探してくれ。
ジンは、罠を張っていってくれ、まずは、建物の中だ。
京介は…待機だ』

<サスケ>「承知いたしました」
サスケは、一礼をしてその場を離れる。
ジンは、相変わらず笑顔でニッコリ。
<京介>「何で俺だけ何も無いんだよ。俺は、使えないから引っ込んでろって言うのかよ」

『いや、そうじゃない。ジンとサスケは、地上では殺し屋家業でな。俺達が手伝いに行っても余計に時間を取らせるだけだ』
…実際は、俺不器用だから見つかる罠しか張れないだけなんだが…
<京介>「殺し屋家業…そんなの本当にいたんだな」

『こんな地下空間が、あるくらいだからな。その程度ならごろごろいるだろ』

<京介>「そうだな…って本当に何にもしなくても良いのかよ」
自分でつっこむのかよってつっこみたかった所とをぐっと抑える。
『行きたいなた行ってもいいけど怒られても知らないからな。特にサスケは怒らすなよ』

<京介>「サスケさん…ジンは怒らない?」

『ジンは確かに怒らないが…』

<京介>「じゃー行ってくる」
話を聞かずに行ってしまう京介…
ジンは、怒らないけど…嫌な事があるとずーと、嫌な源を睨(にら)んでるんだよなぁ

 1人になってしまった。
俺…結構寂しがりやなんだよな…


<京介>「はぁはぁ…ただいま…」
京介は、ダッシュで戻ってくる。
『どうした?』

<京介>「手伝いますって言ったらずっと俺の事をにこにこしながら睨んでくるんだ…」

『そうか…(俺も前にやられたな…怖いんだよな)』
ジンは、初対面の奴を信じない。
サスケもジンとの初仕事は、すごく大変だと言っていた。

<サスケ>「ただいま戻りました。罠ポイントは、全部で280個、設置ポイントは、20ヵ所全部小型爆弾となっております」
サスケはそう言いながら、地図を2つ差し出す。
俺と京介の分だ。

俺は、渡された地図を確認する。
『…a3、d6、d14にナイフを頼む。
後は、e4、e6に小型爆弾。a1とa2は縄を張って置いてくれ。
まぁこんなものか…』

<サスケ>「承知いたしました。小型爆弾は、r8、k4を代理に使ってもよろしいでしょうか?」

『そうだな…それで頼む』
俺達は、大きく分けて2タイプの罠を使っている。
動きを縛る罠、仕留める罠。

罠の付近に敵はいる。

 罠とは、自分達を優勢に保ちたい場合に使われる手だ。
 設置ポイントは、基本的に、自分がいるポイントの周辺に、罠を設置する。
だが、自分の場所を知らせないために、罠の場所を数ヶ所に分けて設置する方法がある。
どちらにもメリットとデメリットが存在する。
 1つ目のメリットが罠をまんべんなく、防衛の為に設置できるってことだ。
デメリットは、相手に自分の場所が察知されてしまう。
 2つ目は、1つ目の逆でメリットが相手に場所が察知されずらいってことで、デメリットが、自分のために使えるよ罠の数が減ってしまうということだ。

 メリットとデメリットをしっかり理解しなければ、利用される場合が多い。
こんな場所に来る奴はなおさらだろう。
 罠とは、自分自身を守る事が出来るが、逆に相手に利用され危機的状況になる為使い勝手が難しい。

ちなみに俺達が使っているのは、2の、多数の場所に罠を設置し、敵からの察知を薄め、動きを縛るような配置にしている。
エンドディチャードのフィールドは、複雑に造られているため。
罠を張りやすいい。
相手が格下の場合は、罠だけで勝負がつくほどだ。

『今回は、楽に行けば良いのだが…』
俺は小声で口にする。

<京介>「なんか言った?」


『いや、今回も勝てれば、いいなって思ってな…』
本当にそう思う。
ルールでは、4対4で、どちらかが1人になるまで殺し合う…

 人は、自分の命が危機に直面した時何をするか分からないから最後まで冷静でいなければ、犠牲者が出てしまう。
前回は、それで犠牲者を出している。
<ジン>「………」
にっこりとこちらを見ている。
終わったのか…

『ジンお疲れ。ありがとうな』

<京介>「お疲れ様」

<ジン>「……」
コクンと首を縦に振り、立ち去る。

<サスケ>「ジンさんは、相変わらずですね…こちらも終わりました。一先ず待機になるのですかね?」

『そうだな。疲れただろう、飯にするか』

<京介>「準備してくる」
京介は、準備に取りかかる。
<サスケ>「私も手伝いましょうか?」

<京介>「さ、サスケさんは、ゆっくりしててください。罠張りで疲れてるだろうし…」
サスケにまだ恐怖心を持っている京介…そんな簡単に薄れるものじゃないか。
<サスケ>「そうですか…では、お願いしますね」
サスケは、木にもたれる。

飯と言っても缶詰とカロリー棒などしかない。
<京介>「シュウは、カロリー棒で良かった?」
そう言うとカロリー棒を差し出してくる。
俺はカロリー棒を受けとると味を確認する。
…スペース味ってどんな味だよ…宇宙?
味ぐらい確認して渡してくれよと思いつつお礼を言う。
『ありがとうな』

<京介>「サスケさんは、ストロベリー味で、ジンは、チョコレートでいいかな…」
…確認して渡してたのか…
もしかしたら美味しいのかもしれない。
俺は、袋をあけ一口…




『っは…』
無味?
固い表面にたいし中がプリンの用な柔らかさ、味は…無?微かに鼻につく感じはあるが無味だ…
俺は袋の裏を見る。

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品 称 カロリー棒(スペース味)
原材料名 砂糖、ゼラチン、酸味料、いちご、スペース
賞味期限 2316年3月14日 
保存方法 直射日光、高温多湿の所を避けて保存下さい。
原産国名 日本
輸入者 ディスハイム社
東京都中央区○○○4ー12ー1
TEL(○○)○○○○ー○○○○
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…スペースって物質なのか?
俺がディスハイムに入ってから色々変わったんだな…
てかディスハイム社なんてあったんだな…

 俺がカロリー棒食べきると、京介が…
<京介>「スペース味どうだった?俺食べたことなかったから自分では食べなかったけど…」
確信犯じゃねぇか…
『そうか。俺は、美味しいと感じたが…』

<京介>「俺は?」

『人によって好き嫌いってあるだろう。まぁそんなものだ』
ちょっと雑だったか…
俺はどうしてもあいつに食べさせたい…
<京介>「好き嫌いがあるってことは、俺苦手かもだな。じゃあ、次の同じの持っていくな」
…はぁまたあれを食べなきゃいけないのか…
『あぁ…』
俺が嘘とか、向かないな…

<ジン>「……」
ジンはコクンコクンと俺の方を見ている。
どうやら敵さんのお出ましらしい。
まだ7時間弱しかたっていないので、なかなか直感力がいい。

<京介>「どうしたんだ?ジンがシュウをずっと見てるぞ」

<サスケ>「はぁ…敵ですよ」
サスケは、ため息をひとつして状況を伝える。

 俺たちは、敵が進入してきたであろう場所に行き2人のやつらと出くわす。
<薄らハゲ>「見つけましたよ。あなたたちが今回の狩り相手のようですね」
薄らハゲは、髪の毛をさらさらとゆらす。
<ああああ>「さてと、行こうかね」
俺たちの顔を睨み付けながら歩いてくる。

<サスケ>「さよならです」
とボソッと呟くと同時に、爆発音が響く。
 薄らハゲとああああは、小型爆弾の罠に引っ掛かり下半身が吹き飛ぶ。
<京介>「自爆したの?あんなところに罠なかったでしょ?」

『サスケが仕掛けた罠だ。さっきサスケから地図貰わなかったのか?』

<サスケ>「私は、京介さんにも渡しましたけど…」

<京介>「…渡されたけど×印と○印しかついてなかったけど?罠なんてどこに書いてあるの?」

『…その×印が、罠の位地だ。○印も一様罠なんだがお前に説明しても分からないだろう』

<ジン>「……」
コクンと首を縦にふるジン。

『…はぁ。そんなことより後一人で終わりだ気を引き締めろ』

<京介>「なんか知らないけど分かった。」

<サスケ>「承知いたしました。」
状況を考えれば俺たちの方に部があり戦いやすいが最後まで油断が出来ない。

<京介>「ちょっと、たちしょんしてくる」
そう言うと京介は森の方に歩いていく。
<ジン>「……」
ジンは京介を指で指し「俺も」と言わんばかりにアピールしている。
『あぁ行ってこい。ついでに京介の事も頼んだぞ』
ジンは、コクンと頭を縦にふり、すたすたと京介の後を追う。
<サスケ>「京介さん罠だと分からずに突っ込んでいきそうで少し心配ですね」

『あぁ…まるで子供だな』

<サスケ>「本当に…」





しばらくたつと見知らぬ男が一人で攻めてきた。
<?>「おぉ。お前がシュウか…強そうな面には見えねぇが」

<サスケ>「敵さんが入ってきてしまいましたね」

『あぁそうだな。…こいつを仕留めて、この殺し合いを終わらせる』
こいつを殺せば…終わる…
俺は、罠の場所を頭のなかで把握し、歩き出す。
<?>「ちょっと待て、京介と言う奴は、俺が預かっている。もちろん名前に聞き覚えがあるよな?もう一人の男は、つい殺しちまったが…」
京介を生け捕りにして、ジンを殺した?
こいつは何をいっている。
ジンを…
<サスケ>「ジンさんを何て?」

<?>「京介とか言ううるさいガキの近くにいたのは、ジンって奴だったか……殺したよ」
サスケは、一瞬で、男の元へ足を運ぶ。
 確か瞬動(しゅんどう)正式名称を、瞬間的移動術…感じの通り、瞬間的に、地面を蹴りあげ、相手の元へ詰め寄ると言うものだ。

 瞬動を使い相手の真正面に入ったサスケは、瞬動のスピードにのせ拳を突き上げる。
<サスケ>「てめぇジンを殺ったって、どの口が言ってんだおらぁ」
完全にキレたサスケ。

 キレたサスケの近くにいると、俺がも一緒にスパンと殺られそうなので、近づかない。てか近づきたくない…
<?>「下らん小細工だな」
 男は、突っ込んでくるサスケの突き出ている右足を横蹴りし、拳を避ける。
<?>「確かに距離をつめるのにはいい技だ。だがな相手が、俺クラスになると、見慣れてんだよ」
男は追撃をかけるように、左足の蹴り、右腕を隠し持っていたナイフで落とす。

 あまりにも一瞬過ぎる瞬間だった。
サスケの腕から血があふれでる。
 鎖骨(さこつ)、肩甲骨(けんこうこつ)ごと叩き落としてるため血を止めることが出来ない。
多分サスケは、2分ももたずに死ぬだろう…
<?>「シュウとやら、ついてこい。こんな地雷だらけの所じゃ楽しめねぇ」
 男は完全に強者ずらで俺を呼ぶ。
 京介を、人質に取られている為、俺は断る事が出来ない…
『あぁ…すぐに行ってやる。だけど少し時間をくれ』
 俺は、サスケが倒れている所へ。
<サスケ>「すいません。シュウさん…私がい……ない……りで」
サスケは、弱々しく俺に謝罪の言葉を残し静かに目を閉じた。

 サスケ……ジン……ごめんな。守ってやれなくて、あいつは……俺が必ず。

 俺は少しの間目を閉じ友に最後の言葉をかける『ありがとう』と……



『待たせたな』

<?>「いや、いいさ。……さて行くとするか」
 俺は、男の後をついていく。
後ろから殺れば殺せるのだが、それでは俺の気がおさまらない。

 森のフィールドを抜け、町のフィールドについた辺りで、男がとまった。
<?>「ここら辺だな。」
男は、小声でそう言うと、手に持っていたナイフを、右前方の建物の窓に投げつける。
バリンと音をたてると男が一気に距離を積めてくる。
これは、サスケがさっき使った瞬動だ…
俺の手前で、止まる。
<?>「サスケだったか…あの若さで瞬動を使えるとは恐れ入ったが、敵の間合いに入っては、攻撃を回避出来ない。なぜか分かるか?」
男は、俺に問いかける。
『瞬動は、元々前にしか進めない。』
<?>「その通りだ。だが瞬動には、もう一段階のリミッタ―が存在している。」
 男は、そう口にすると、トントンと足を地面のあて、ズバンと俺の間合いへと近づく、俺は男の動きに反応し、向かってくる場所、時間を計算し左アッパーを打つ。
 男は、地面をガンと蹴り、横にそれアッパーをかわす。
<?>「これが、瞬動一段。ここから、さらに切り替えることで、瞬間移動術の最終段階。」
男は、瞬動について細かく説明している。
『そんなことは、どうでもいい。』

<?>「そうか?俺は、強いやつと話すのは好きなんだけどな…まぁいいや。始めるかシュウ」

 戦いが始まる、俺は呼吸をととのえ、拳を握る。


 一瞬だった。
………俺は、膝をつく。
致命傷、一撃を溝にくらった。
男は、俺が拳を握った瞬間。
俺の視界から消えたと思えば、目の前に現れ、アッパーカット。
<?>「流石だな、俺の一撃をくらって、気をたもってる奴は、お前が初めてだ。」
『お前には、負けられねぇ…サスケ、ジンに約束…したから。』
 俺は、立ち上がる。
再び拳を握る、すると後方から、声が聞こえる。
知らない男が、刀を持って、振りかぶりながら走ってくる。
<刀の男>「これで終わりだぁぁぁ」
<?>「ッチ、邪魔だな、死ねよ。」
 男は、刀の男の、目の前に立ち刀を持っている手を、上に弾き刀を奪い取ると、刀で両断する。
<?>「俺らの負けか…シュウだったな。また、遊ぼうぜ。俺は、シスイじゃあな。」
男は立ち去る。


戦いは終った。
目を覚ますと、京介が俺に、「ごめん」と何度も謝る。
『お前が、悪い訳じゃない。』


これが、俺とシスイの、始まりの悲劇だ。
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