こんな異世界望んでません!

アオネコさん

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第3章 魔導帝国ハビリオン編

ゴーレムといえば土?石?レンガ?

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食事が終わりフェルと一緒に部屋へ戻る道を歩きながら俺は先程の事を思い出す

ハティオさんが四天魔道士という事実に驚いた俺が次に考えた事はウィアベルさんへの文句だった

あの人重要な事を言わなかったり…というか忘れてたりして大丈夫なの?と思ったりしなくもない…

今回は俺が四天魔道士の名前を忘れてただけだったが…ウィアベルさんはいつかとんでもない事を言い忘れたりするんじゃなかろうか?
まぁでも…四天魔道士に特訓してもらえるのはとても凄い事なんだろうしそこは良いんだけどね?(フェルも羨ましがってたし)

これからはウィアベルさんの話は事細かに聞かないといけないな…と決心しながら…次の事を考える

今日の討伐で考えたんだけど身を守るための魔法って闇の鎧じゃなくてもいいんじゃないか…ということだ

つまりこの間のレッサーベヒモスとの戦いの時にノルス先生達に使った【守護の光】とかを体に薄くまとわせれば良いんじゃない?

身を守るって討伐の時だけじゃなく他にも身近な危険とか人相手に戦うこともあるかもしれないし…闇の鎧をずっと着続けるわけにもいかない…特に見た目とかの問題で…

なのでそれが可能かどうか賢者先生に聞いてみる

《出来ません》

ぐふっ…蹴散らされた…

なぜだ!と問うと空間魔法が使えないからだという…うん?そういえば使えなかったけど…なにか関係あるの?

賢者先生によると空間魔法は空間を安定させたり変化させたりする事を得意としていて結界や継続的な魔法なんかに使われているらしい

空間魔法が無くても結界などは張れるが長期的な維持や動く対象に結界を張るとなると空間魔法が必須になるらしい…ふむふむ…なるほどね…

そんな事を考えている間に部屋の前へ到着したので中に入る…するとリビングに置いてあるカゴが目に入った

「あっ…フェルごめんっ…忘れてた!」

カゴの中には洗濯済みの服が入っておりキチンと畳まれている

今までゴチャゴチャしてたけど洗濯の事すっかり忘れてた!フェルが洗濯に行ってくれたんだろうけど俺の服もあるし順番とかキチンと決めないと

そう思ったのだが…フェルは少し慌てるようにカゴの近くまで行ってから話し出す

「いっ…いやいいんだよ!時間があったからやっちゃっただけだしっ」

「そうだったんだごめんね…なら今日から洗濯に行く順番を…」

「ううんっ!僕がやるからユウトはやらなくていいよっ!」

被せるように言われた事で少し驚いてしまう…フェルそんなに焦る必要なくない?もしかして洗濯が好きなのかね?そんなわけないか

「でも…」

「ユウトは授業があるんでしょ?僕は時間があるから洗濯係は任せてよ!」

ね?ね?と顔を近付けてくるフェルに気圧けおされる…興奮してるのか少し顔が赤い

「う…うん…わかった…」

熊の気迫に俺は頷くしかなかった…子供だけど熊だから…興奮した顔で迫られるとちょっと…怖いっす


・・・


「はぁぁ…」

湯船に浸かると自然に口から声が出る…

フェルは自分からしたいと言ってくれたけど洗濯を任せるんだから俺も何かしたほうがいいよな…と思う

…だが考えても良い係が思いつかない…食事係は食堂あるからいらないし…

『ユウトッ!』

「ぶへっ!!」

いきなり頭に響く声に溺れそうになってしまった…またか!というかこの声は賢者先生では無くて…

『アルバ?』

『そうだ愛するユウト!』

……

そういえばこのハビリオンに来るとかなんとか言ってたね…もしかして到着したのかな?

『ハビリオンの近くに着いたの?』

『そんなことより誰だアイツは!』

…おい…話を聞けよ…
しかもアイツって言われてもわからないし…

『アイツって誰の事?』

『赤髪のヤツだ!俺がユウトを見つけた時に隣にいただろ?せっかく久しぶりのユウトを堪能しようとしたのに…しかもアイツ俺に気付きやがった!ヤツは危険だ!すぐに隠れたから良かったもののアイツ俺より強いぞ!』

…もしかしなくてもハティオさんの事かな…?訓練の途中で何かを見つけたような感じでどこかに行っちゃってたし…

そして四天魔道士だからアルバより強いってのも納得だしね…

俺はハティオさんの事をアルバに説明する


『…ということだからしばらく近付かないでね』

『じゃあ俺はいつユウトを愛せばいいんだ!』

『そんな時は一生来ないから!!!』

そのあと長時間の入浴で逆上せそうになったのでアルバとの話は強制中断し風呂から上がった

・・・


リビングに戻ると俺と交代で今度はフェルが風呂に入る

「今度は僕が入ってくるね!」

「………」

フェルが何か言ってるが俺はリビングのテーブルに置かれているものを見ていて聞いていなかった

テーブルの上には石が積み重なったものが置かれている…一瞬ゴミかな?と思ったが何かの魔法がかかっているように見える…これはなんだろう?そう思っていると

ガガガ…

「うわ…」

なんと積み重なった石がゆっくりと動き始めたではないか!…そのまま石達は形を作っていき…そして小さな人型のようなものになった

《ゴーレムです》

賢者先生がこの石の事を説明してくれた…ゴーレム?それって寮の受付にいたやつ?

そう思い寮の受付にいたゴーレムを思い出しながら目の前でグラグラ動いているゴーレムを見る

…うーん同じように見えないけど…大きさも違うし…ていうかコレってフェルが作ったのかね?…ごめん…出来の悪いおもちゃにしか見えん…

ガガ…ガ

「ん?」

石のゴーレムが両手…?を上げてこちらにゆっくりと歩いてくる…まるで襲いかかってくるような姿だが大きさと動きで全く怖くない

「…あっ」

ボゴッ…


「………」

そのままテーブルから落ちて崩れてしまった…あらら…

「ぁぁーっ!」

「ん?」

風呂の方から声が聞こえてきたがもしかしてフェルが動かしてたのか?ラジコンゴーレム?

壊れたゴーレムはピクリとも動かなくなってしまったので石を拾い集めてテーブルの上に置いておく…まったく…なにがしたかったんだか…

それから少し経って風呂から出たフェルが

「びっくりさせようとしたのに!壊れちゃったよ…」

と言われて理不尽な思いをした…壊したの俺じゃないし!

「ていうかこれゴーレムなの?」

「うん!そうだよ!」

フェルは石を少し動かして目の前で魔法を使ってくれる…これは…土魔法かな?

そう思っていると再び石がグラグラと動き出して人の形になっていく…そしてあっという間にさっきのゴーレムが出来上がった

「へへん!どう?ユウト!すごいでしょ!」

ガガ…

右…左…とゴーレムの腕を魔力で動かしながらフェルがそう言ってくる…

えっと…うーん…

「すごい…ね?」

「えーっ!もっと驚いてよっ!…あ」

「あ…」

ガラッ…

俺が驚かなかったのでフェルが俺に再び理不尽な事を言った時…ゴーレムが急にバラバラに崩れてしまった…あらー…今度も俺のせいじゃない!

「うーん…やっぱり難しいな…魔石のヤツにしようかな…」

難しいってゴーレムの操作が?魔石ってどういうこと?魔石のゴーレム?

石を拾いながらブツブツ言っているフェルに聞くとゴーレムにはいくつか種類があるらしい

さっきのゴーレムは近くにある物…今回は石だったが…そういう物を魔力でゴーレムにして操作するものらしい…ただとても操作に集中力が必要で少しでも集中力が切れるとさっきのように崩れてしまうらしい

「凄い人だと普通の人間のようにゴーレムの体を動かしたり出来るらしいんだ」

そして先程言っていた魔石のヤツとは魔石を使ったゴーレムで寮の受付のゴーレムがそうらしい

「魔石に術式を組み込んで一定の動きをするようにするんだ」

ただそれ以外の動きが出来ないんだけどね…とフェルがそう言う…他にもあるらしいが基本的にはその2つらしい…

そして俺はその説明を聞きながらある事を思い付いていた…

「さあユウト!部屋に行こう?」

そのためには魔石を集めなくては…ふふふ…やることがたくさんあるな…頑張るぞい!

そして俺はフェルに抱き枕にされながら眠りにつくのだった






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