こんな異世界望んでません!

アオネコさん

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第1章 異世界来ちゃった編

この世界について調べちゃおう

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「………知らない天井だ」

 皆さんおはようございます。
 異世界初めての朝、そして2日目を迎えました。
 先ほどのセリフは言ってみたかっただけですはい。

 少し落ち着いたので上半身を起こし周りを見る。
 昨日は色々ショックであまり覚えていなかったが、俺が借りたと思われる部屋は5畳程の広さだった。

 俺がいるベッドが奥の壁に沿って置いてあり、その壁には窓が付いているため、今現在日の光を直に受けております。

 トイレなどは共同らしく、この部屋には無いが小さな丸いテーブルとイス、それとクローゼットが置いてある。
 結構いい部屋だねうん。
 俺はベッドから降りて反対側にある扉に向かった。

 扉を開けると、廊下で他にも扉がいくつもあるのが見える。
 左側の突き当たりに窓が取り付けられており、開いているその窓からは朝特有の涼しい風が入ってくる……さぶッ!
 風のせいで今までボケっとしていた頭がスッキリしてしまった。

 右を見てみると奥のほうに下へ降りる階段のようなものが見えたのでそこに行くことにした。

 俺が下に降りると受付カウンターの横に出た。
 周りを見ると人が殆どいない。
 朝早いからかな?
 そう思っていると、俺が上から降りてきた事に気付いたのか、受付にいた人が声をかけてきた。

「ユウト君早いですね、おはようございます」

 爽やかヤテ君だった。

 俺はおはようございますと挨拶をして、爽やかヤテ君にカイルさんの事を聞いたが、どうやらあの後は自分の宿に帰ったらしく、その内来るんじゃないかなと言われた。
 俺がどうしようか迷っていると爽やかヤテ君が、

「ユウト君は昨日何も食べてないですよね?食堂があるからそこに行くといいですよ」

 と言ってきた。
 そういえば俺はこの世界に来てから何も食べてなかった。
 そう自覚すると急にお腹が減ってくる。

 俺は爽やかヤテ君に食堂の場所を聞いて行ってみることにした。
 食堂の場所は酒場の奥にあるらしく、昨日は見えなかったが両開きの扉がある。
 扉は開いているらしく、中からいい匂いが漂ってきた。

 あ、そういえばお金が無い……。
 そう思い慌てて爽やかヤテ君に聞くと、あの部屋を借りている人は食堂は無料らしい。
 おぉ!最高ですね!

 食堂に入ってみると、たくさんの長方形テーブルといくつものイスが置かれ、まさに食堂といった感じだ。
 食堂には何人か冒険者らしき人がいて食事をとっている。

 俺はその前に食堂に隣接しているトイレへ入り、顔などを洗った。
 ちなみにトイレの水で洗ったわけじゃないよ?そこ勘違いしないでね?

 食堂へ戻って壁に貼られているメニュー表を見るが、料理の名前がわからん。
 いや読めるよ?
 でもトーストとか目玉焼きとかじゃないんだもん!
 何、パッピログの煮付けって!怖いわ!
 だから何が出てくるか怖いじゃん!

 それでも、メニュー表を一つ一つ見ていくとなんとか、朝食メニューといったものがあったので、それを食堂のカウンターまで行き注文する。
 その時にギルドカードを見せて初心者ということを確認してもらうのも忘れずに。
 そのあと空いている席に座り料理を待つ。
 ちなみに朝食メニューもどんなものかわからん……怖いっす。

 そんな中、出てきたものはそこまでアンビリーバボーな料理では無かったので一応救いだった。
 でも朝から肉って……なんの肉やねん!あ、鑑定さんあったわ鑑定してみよ。

《ブラウの肉のステーキ

生息地 アルマデア大陸 各地の食堂

備考 肉が柔らかく臭みが少ないためアルマデア大陸では人気の食材
 
称号からの追加補正
無し》

 ……だからなんの肉やねん!!
 鑑定さん!しっかりして!ブラウってなに!?どんな動物なの?というか動物なの?生息地食堂って!
 もう生きてないわ!!はぁはぁはぁ……。
 もう朝から疲れる……。

 恐る恐る食べてみると意外と美味しかった。
 ……食べても何の肉かはわからなかったけど。

 食事を終えて皿をカウンターに返して食堂から出ると、受付カウンターで爽やかヤテ君とカイルさんが話していた。

 俺はカイルさん達の所へ向かい、カイルさんに挨拶をして昨日のお礼を言った。
 カイルさんは、いいよこちらこそ助けてもらったしね、と言っていた。
 くそっ!イケメン!

「それよりも昨日は大丈夫だったかい?疲れていたんだろうし、よく眠れたかい?」

「はい、ありがとうございました」

「いや、いいんだよ。それよりも今日は書庫に行くかい?」

 そう……俺には食堂で考えていたことがあるのだ!
 それは書庫で勉強して知識を蓄え、そしてチート無双勇者になれば王様に呼ばれることもあるかもしれない。
 そうすれば女の子たちとも会えるかもしれない!それこそがこの地獄ような世界での希望だ!

「行きます!早く行きましょう!」

「あ、ああ……やる気だね……?」

 少し困惑気味の2人は気にしない!
 俺とカイルさんは俺が朝に降りてきた方と逆の階段を上がって行った。

 2階には3つほど扉があり、傍には3階への階段もあった。
 カイルさんは1番奥の扉に向かい扉を開けた。
 すると本特有のインクや紙の香りが鼻をくすぐった。

「小さい書庫だけど色々な本があるからね、見てみるといいよ」

 カイルさんに、そう言いながら促されたので俺は素直にそのまま書庫の中に入った。
 書庫は結構広く20畳以上はあるが、本棚がたくさんあり広さは正確にはわからない。

 部屋全体は木で出来ており定期的に掃除しているのかあまり目立ったホコリなどはなく、窓からの光に部屋部屋全体が照らされて清潔な印象だ。

 壁には地図のようなものが貼ってあったり、座って読むためのテーブルがあったりして居心地は良さそうだ。

「まず何から始めようか?」

 カイルさんがそう言ってきたので、まずこの世界の地図を見ることにした。
 カイルさんにそういうとカイルさんは1冊の本を取り出した。

 本は巻物とかそういうのではなく、ちゃんとした本だったが素材は地球でいう羊皮紙のようなものであり、表紙には装飾がされていて1冊1冊が薄く、中は黒いインクで文字が書かれていた。

 本には【4大大陸と歴史】と書かれている。

「ここに、この世界の地図や歴史も載ってるから丁度いいよ」

 俺とカイルさんはテーブル近くのイスに座り一緒に本を読むことにした。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

 この本によれば世界には4つの大陸があり、その周囲に大小様々な島があるという。

 4つの大陸は東西南北にわかれているらしい。
 ちなみにアルマデア大陸は東だそうだ。
 そして俺が今いるところはその中でも北の方だがココだよと言われてもわかりません……。

 他の大陸は、
 西が【ヨルガウンド】
 北が【ホルシャフ】
 南が【オーレント】
 というらしい……覚えられるかな。

 この4つの大陸は元々1つの大きな大陸だったそうだが、神様が4つに割ったらしい……。
 神様すげぇ。

 俺が現在いるアルマデア大陸は、人間だけでなく多種多様な生き物を受け入れているらしい。

 逆に他の3つの大陸は排他的らしく、北のホルシャフはエルフや精霊、妖精などが暮らしているらしく。
 南のオーレントは獣人族や半獣人族の帝国があるらしい。
 そして西のヨルガウンドは魔族や魔人族がいてそして魔王がいるらしい!

 きました!魔王!魔王がいるとしたらやっぱりいるよね?勇者が!え?誰のこと?それはやっぱり俺でしょ!キターー!

「魔王と勇者は互いに干渉しないで、西と東にわかれて自分がいる大陸を守っているんだよ」

 ……バカヤロー!!もう勇者いるんかい!そして不干渉かい!
 戦いは?勇者と魔王の戦いはどうしたの?ないの?
 ……うそん。

「なにかあった時の大陸会議では、アルマデア大陸は多種多様な種族がいるから大陸の代表者みたいなものとして勇者が出ると決まっているけど、他は西は魔王で南は獣王そして北はエルフの王と精霊王と妖精王で交代制かな。それぞれ大陸のトップって言っても過言じゃないから会える機会なんてそうそう無いけどね……」

「ナルホドソウナンデスネー」

 俺は勇者と魔王の関係にショックを受けながら本を読み進めるのだった……。




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