おっさんは異世界で焼肉屋する?ー焼肉GOD

ちょせ

文字の大きさ
9 / 171

コーヒーはブラックで?

しおりを挟む
ダンジョンの好きな階層へ、魔石を使い移動する

そこは隠し通路にある

カンザキは当たり前に入って行くし、
それを見てシアは、やはりと言う感じでついて行く

やはり、転移の魔石をお持ちですかと、心の中で思った

シアは予想通りだと確信する

ダンジョンの移動には時間がかかる、それは階層を下がれば下がるほどにだ。
最初は数十分、だが10階層を超える頃には1層あたり数時間を要していく
むろん、SSS級の冒険者であってもそのスピードだ

転移の魔石は必須とも言える
運良く手に入れた者は、深層への攻略と進むのだ。


カンザキに付いていき、転送陣のある部屋に入った
そして、行き先をボードに書く

シアはカンザキの書く数字を覗き見るが、カンザキが影になりはっきりとは見えない

88・・・・?
なるほど、88層!
あんな階層に仕入れに!シアは思い出す、かつて行った88層を。雑魚ですら死の危険を感じたとてつもない強敵の闊歩する、洞窟の様な場所

シアは知らない。
カンザキが描いた数字、それは




889層



そこは青空広がる平原。天高く、果ては見えない
大型のモンスターがおり、珍しく平穏な階層
だが、それは天敵がいないと言う事ではなく、あるモンスターが支配していると言うことにほかならない

シアは初めて、「神獣」クラスのモンスターと相対する事になるのだった


カンザキもまた、勘違いをしている

王族は強いと。自分と同じレベルにあると勘違いをしている。それゆえに、二人の常識がズレている




「はい?」

平原に降りたったシアは、予想が外れていた

てっきり洞窟内に降り立つと思っていたから

おかしいですわね、こんな、、場所有り得ないですわ

ダンジョンの100層までは、洞窟やブロックなど、主に人工物と言った雰囲気を多分に感じられる。セーフゾーンなどもあり、モンスターから逃れて休息を得られる場所すらある

ある意味、ダンジョン100層最下層説は正しい

101層からが、本当のダンジョンで100層までは練習層であるからだ

「さて、と」

ひとまず平静を取り戻したカンザキはテキパキとテントを建て始める

まあ、お姫様は強いという話だし大丈夫か
なにかあっても対応は出来るだろう、俺を起こしてくれてもいいし


ちょいと仮眠だけ取らせてもらおう

テントが出来上がると、軽く食事の用意をする

コーヒーとサンドイッチだ

ちなみにコーヒーは120層で手に入れた。*2話参照

そこで平原を見ながら、惚けているシアに声をかける

「シア、朝飯だぞ。食べるか?」

空を見上げてぼうっとしていた。ハッとしたシアは振り返り、

「は、はい、いただきます」

シアは用意された椅子に座り、手渡されたコーヒーを、少し口に含む。
とても良い匂い・・・

「に、苦いー」

この世界の飲み物は基本的に甘い。その甘さで育ったシアにはコーヒーの苦みはかなり辛かった。

「おっと、砂糖入れるか?」

カンザキは懐かしい味で、ブラックを好んで飲んでいたので何とも思ってなかったが
そういえばこの世界にコーヒーってないんだよなぁ

「は、はい・・・」

砂糖を受け取って入れてかき混ぜる。
すると

「お、美味しい・・・」

この飲み物は何でしょう・・・すごく、美味しい香ばしさがたまらない
砂糖を入れる前は苦いだけでしたのに

不思議な飲み物です。

「うまいか。気に入ってくれてよかったよ。こいつはコーヒーという飲み物だ」

カンザキはシアがおいしそうに飲むのを見て、なんだか嬉しくなった。

さて、っと。少しだけ仮眠させてもらおう。
ここいらは安全だしな。でも一応注意だけしとくか

「ちょっと、テントで寝させてもらうよ。ここらは安全だけど、モンスターには手を出すなよ。群れて反撃してくるからな」

ま、この時間ならまだ夜行性の危険なのはいないから大丈夫だろうがと、そう付け加える

「はい、少しだけ探検しても大丈夫ですか?」

はじめての層、見たことのない景色で冒険者としてのシアが見たがっている

「ああ、あまり離れるなよ」

そういってカンザキはテントに入り、寝てしまった

さすがにキツイ。眠い…


シアは装備を整えると、やや向こうに見える大木のある丘へ向かう。
丘に登るとそこには・・・

広く大きな穴。穴の下には木々が生い茂り、鳥が飛んでいる

ここは・・・本当にダンジョンなの?

今までの常識では考えられないことである

地下は閉塞的で暗い空間であるはずだ

ところどころに光るコケや、松明があったり、ダンジョン特有の光る天井とブロックで明かりがあったりしたのに。ここはまるで地上、それも見たことがない場所だった。
カンザキさまが起きたら聞いてみよう・・・
シアはその草原に寝転がり、空を見上げた

気持ちいい・・・

シアも疲れていたのか木の下で寝転がりそのまま寝入ってしまったのだった。




「シア、シア、起きろ」

ばっと勢いよく起き上がり、あたりを見回す。
日は暮れ始めてあたりをオレンジ色に染めていた。

すっかり寝てしまっていたようだった
実は昨夜、シアも寝れなかった。嬉しさのあまりテンションが上がっていたのだ。そして店での労働も苦になってなかったが、疲労はたまっていたのだ

「す、すみません。寝てしまっていました」

「いや、構わないさ。俺も寝ていたんだ。」

夕日のおかげで赤くなった顔はごまかせただろうか。そう考えて、夕日!?

「カンザキさま、ここはどこなんですか?夕日とか、太陽があるのでしょうか?ダンジョンの中ではないのですか?」

思い切って聞いてみる

「ここもダンジョンの中だよ。しらないのか?101層以降だとどういう原理か知らないが、ちゃんと朝もあれば夜もあるんだ」

「ひゃ、101層以降ですか・・・ということはここは何層になるんですか?」

思い違いをしていた。てっきり100層以下だとばかり・・・でもそれだと、冒険者の夢・・100層に到達している。

「ああ、ここは889層だな」

カンザキはこともなげに言う。

「は・・・・っぴゃく?」

聞き間違いであってほしい・・・じゃなければ私達は・・・

「889層だ」

やはり聞き間違いなどではなかった・・
シアは簡単に考えていたのだ
カンザキの力を
その思い違いを正す
私の力など、到底及ばない階層にきてしまったと。


カンザキの手伝いができるなど、己惚れていた
ここはシアにとって未知の世界だった



すでにカンザキは準備を終えている
シアも遅れまいと、準備を済ませた

そこからカンザキに正直に話す。自分の最高到達階層を

ずいぶん驚かれたが、そうかと私に腕輪やらピアスやらをくれる。それらを身に着けると、シアのステータスは一気に向上する

体が軽くなる。そして魔力も増大する。慣れない感覚に一瞬、万能感に襲われるが、思い直す

これでもまだ、足りないのかもしれないと

どう考えても・・・伝説級のアイテムよね、これ・・・・どこで手に入れた・・ってダンジョンでよね。きっと。

その装備はカンザキにとっても、レアな部類に入る。
シアの話を聞いて予想以上に、力不足だと思ったから危険がないように最高峰のアイテムを渡した


そして準備ができた二人は進む


暗くなりつつある草原の奥へと。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。

転生勇者が死ぬまで10000日

慶名 安
ファンタジー
ごく普通のフリーター・岩倉運命は謎の少年に刺され、命を落としてしまう。そんな岩倉運命だったが、サダメ・レールステンとして転生を果たす…

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

転生したら王族だった

みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。 レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

異世界異話 天使降臨

yahimoti
ファンタジー
空から天使が降って来た。 落ちたんだよ。転生かと思ったらいきなりゲームの世界「ロストヒストリーワールド」の設定をもとにしたような剣と魔法の世界にね。 それも面白がってちょっとだけ設定してみたキャラメイクのせいで天使族って。こんなのどうすんの?なんの目的もなければ何をしていいかわからないまま、巻き込まれるままにストーリーは進んでいく。

処理中です...