おっさんは異世界で焼肉屋する?ー焼肉GOD

ちょせ

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ダンジョン奥深くへと、進む

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これは、焼肉ゴッドを開店する数年前のカンザキの話である






巨大都市ウルグインの中心には、地下バベルとも、逆バベルとも呼ばれる奥深いダンジョンがある。

ダンジョンを中心に栄えた都市ウルグイン
歴史は古く、数百年も栄え続けている。

そのダンジョンは、100階層あるとも、1000階層あるとも噂されているが、未だ冒険者は公式記録として60階層程度しか攻略は出来ていない

だが、王家は違う

王族は代々、強かった

故に現在の王は到達階層は80階層を超えているし、
過去には90階層を超え、100階層に迫ろうとした者もいたようだ。




今はキャサリンと名乗っているが、元は第一王女であるルシータは15歳の時、覚醒した

天才的な剣術、そして魔法

さらには圧倒的な身体能力に


明らかに、冒険者はおろか、過去の王族をすら遥かに凌ぐ強さだった

強すぎるで済む話ではない

明らかに異常なほどの強さ


聡明なルシータは、それを懸命に隠していたのだが、いつバレてしまうか不安でもあった。

そして18歳の時に、密かにダンジョン100層に到達した

101層に行ったとき、古い倉庫を見つける。

その中にあったのは、二冊の日記。グイン王家の始祖であるグインの日記だった

あと少しばかりのマジックアイテム

彼女は、日記を読む

そこには自分の強さの秘密と、ダンジョンの秘密などが書いてあった

思わず読みふける。それはそうだ、不安で仕方なかった

内容は、まずは強さの秘密

当時、邪悪なる王、魔王なる存在がいて世界を支配せんとこのダンジョンより生まれ、はい出てきたと書いてある


世界は蹂躙される寸前であったとも


それを見かねた女神が、一人の若者に力を与えた。

「勇者」グインの誕生である。

勇者は単独でもって、激闘の末に魔王を倒す事に成功する

だが、魔王は滅ぶ間際に言ったのだ

「また、いずれ」と

グインは、その事を女神に伝えると、女神は魔王が再び世に現れた時には、勇者グインの子孫にその勇者の力を持つものが生まれると言った

ここまで読んで、ルシータは確信する



自分は勇者の力を受け継いだのだと、そしてそれは魔王が復活している事になる

力を得てからすでに三年が経過している



では魔王は何処にいる?





次に書いてあったのはダンジョンの秘密だ

勇者グインは、魔王がはい出たダンジョンを探索するが、全く持って底が見えなかった

グインは仕方なく、探索を諦めたがいずれ勇者になる子孫の事を想い、強くなれる為の道筋を、試練を用意する事にした

100階層からなる、人口の地下ダンジョンをその手前に配置したのだ


そこに、モンスターを配置し、また様々な罠を用意した。これを踏破できれば、最低限の力は得れるはずだと、また、勇者でなくても強くなれる様にとも配慮した


それが、100階層までのダンジョン誕生の秘密。

ダンジョンは、修練の場として作られたのだ


それにしては、一般人には難しすぎるよ御先祖様とルシータは思った


それが完成してから数年後、グインはこの地にちいさな町を起こしたという

ウルグインである

そしてグインは子を儲けると、再びダンジョン100層先の探索を始めた

グインの日記にはそこまで書いてあった


あともう一冊の日記があった


それはグインのものでは無かったが、その後勇者として覚醒した子孫の物だった

それには、覚醒した後にダンジョン奥深くまで進み、魔王を倒したとある


そしてウルグインの街を盛り上げんとダンジョンを国民に開放したと書いてあった


晩年、その子孫はグインの日記を見つける

自分の時には女神など現れていないと、そう書いてあった

ただ、ダンジョン奥底から邪悪な雰囲気を感じ取り、行ったら魔王がいたんだと、軽いノリで書いてあった。
ルシータはずいぶんいい加減な感じがする人だったのだなと少し笑う



では、私は?



決まっている。勇者の力を得たのだ。ダンジョン奥深くにいる魔王を倒しに行かなければならない。



ルシータは皆を不安にさせない為に、魔王や勇者と言うことは隠して、王家を出奔する事にした

妹2人アレクシアと、レオノールと別れるのは寂しかった

だが、妹等の為にも魔王は倒さねばならないと決意を固くする。



ルシータが18の時だった



彼女は一人、勇者としてグインの意志を継ぎ魔王を倒すためにダンジョン奥深くへと、進んでいく




そして、数ヶ月後に彼女はおよそ500階層に到達した

おかしい、魔王が居ない

だが、強い、強すぎるモンスターはいくらでもいる
まだか、まだ奥深くへと行かねばならない



ルシータの得意な武器は弓と短剣である
それに相性の悪いモンスターも、当然存在していた



「ちっ!弓が通らない!」


今敵対しているのは背にアダマンタイトの甲羅を載せた巨大な古亀。

蒸し焼きにしてやろうと、魔法も使ったが火を通さない。
それどころか魔法を反射してくる始末。


ガァン!


亀が1歩歩くだけで地響きが起こる


キィン

短刀も弾かれた。

くそっ!ルシータは亀の背中に駆け上がり、思い切り踏み付ける

ズンッ

お。効き目がある。

だが、バシィッと衝撃波に襲われて落下した。
雷だろうか?

本当に強い

亀も腹が減っているのか、ルシータを狙っている
なかなか倒れないルシータにイライラしているのがよく分かる。

ガアァァアァ

やばいな、逃げるか?
そう思ったとき亀の足元に人影を見つける。

まさか!

亀の足のスタンプを掻い潜り、近寄る。

間違いない、人がいる!冒険者か!何処から迷い込んだ!
あの動かない転送陣が誤動作でもして飛ばされたか?

ルシータは大声でその人に叫んだ

「おい!お前、危ないぞ!逃げろ!」

たった今まで、自分が逃げようとしていた事などすっかり忘れて叫ぶが、その冒険者は振り返りもせずに言った。



「ん?人がいるのかー?」



そう言いながら、手に持つ剣を、切り上げた―







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