おっさんは異世界で焼肉屋する?ー焼肉GOD

ちょせ

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建国祭2日目 3 そうなんだけどその気じゃないの

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カンザキはこの世界で行っていない場所はそれこそ山ほどある

まったく知らないモンスターや植物だって星の数ほど


そんなカンザキのこの世界での冒険の始まりはウルグインからだった

そしてその冒険に一区切りついたときに、何を思ったか焼肉屋を始めた


それはかつてキャサリンと昔話した通りに。

そして少しづつではあるが、焼肉ゴッドの評判は広まった
もちろん良い評判だ

モンスターの肉を食べると言う事は今まで考えられ無かった事だったが、それはダンジョン内のモンスターは強すぎた為に他ならないし

そもそもSSS級の冒険者ですら食べて美味いと言えるモンスターに出会う程の深層に行けなかったのだから


カンザキが攻略したダンジョンは正確には4つ程あるが最大級のものはウルグインのダンジョンだった

その冒険の途中、様々な人や亜人に出会い様々な言い伝えや残る資料を元にダンジョンを幾つか知っている


ラスクロのダンジョンー


ここには世界の秘宝も眠るとされ、それこそ最大級であるウルグインのダンジョンに近いダンジョンだと聞いた
だがそこに実際行ってみようとした時、ダンジョンに入ることすら、見る事すら出来なかったのである

理由は単純だ

ラスクロのダンジョンがある場所には封印とも言える結界が用意されていたし

もちろん無理矢理入ることは可能かと思われたがー

「まあ、古い封印レベルの結界だろ?無理矢理入って何か出てきたらヤバイと思って諦めたんだよ」

カンザキは思い出話のように語る


「いくつか突っ込みたい部分はあるんだけど・・・・てゆうか全部なんだけど、とりあえずカンザキさんが異世界チートぶちかましてるのはわかったよ」


そう言うのはユキである


「なにそれ?異世界チート?」


カンザキはよくわからないと言った具合だったが


「あーそうね。だって私の鑑定でも正体不明なんだもんこの人」


女神ミニューもユキに同意する


「カンザキ様はウルグイン以外のダンジョンもとおっしゃいましたが、他にはどのようなダンジョンに行かれたので?興味がありますな」

クナトは内心驚きつつも、真実味が無いためかさほどビックリした様子は見せない

「そうさな、こやつは名前も知らんだろうから我が知ってる限りで話してやろう」

そう言うのはバハムートことむーたんだ

「そうさの、このウルグインのダンジョン以外と言えば大きなものでは海底の神殿のロイヤルノーツじゃないかの」

「ああ、あの海底のダンジョンな!あそこは海の幸が豊富だったなぁ。海底なのに空気もある変なとこだった」

「あともう一つ我が知っているのはバベルの塔も行ったじゃろ?」

「あー塔な・・・あそこは食べるものがなくてサイテーだった。一番上にいけばなんかあるとおもったけどなんもなかった・・・」

「そりゃそうじゃろ、と言うよりも良くも見つけたものじゃ」

カンザキとむーたんがにこやかに会話するのを聞きながらミニューは冷や汗をだらだら流す

ユキとクナトはよくわからないのか感心したように聞いていた

「そういえば我は3つしか知らんな。あと一つはどこ行ったんじゃ?」

「もう一つか。あそこも変なものしかなかったが食べるものはうまかったな・・簡単に言えば月のダンジョンだ」

「お主・・とんでもないのう・・」

あはははと笑うカンザキに呆れるむーたん

「ど・・どうやったら人の身でそんなとこまで行けるのよ・・私だって無理よ・・それに海底神殿ですって!?もしかしてリヴァイアサンもこっちに出てきているの!?というかなんでバベルまで登ってんのよぉ!」

女神ミニューが立ち上がり意味が分からないといった具合で叫んだ

「ほおう・・・その全てが知らぬものばかりですな。もう少し詳しく聞きたい所です」

落ち着いているクナト

「私がわかりやすく教えてあげるわ・・ウルグインのダンジョン・・これはおよそ1万層からなる異次元ダンジョンよ。主にそこのバハムートが管理していたわ。海底神殿は古代ウィーヴィ人がリヴァイアサンが神だったころに崇め、その住処と防衛施設として作ったダンジョン」

「は?一万層?」

クナトは初めて顔にだして驚く。ユキも顔が引きつっている
ミニューは続ける

「ええ、それにバベルの塔はこのウルグインにあるのだけれど不可視で普通は見えないわ。まぁそもそも上空1㎞に浮かんでるし。これは超古代文明と言ったらいいかしら?今は言い伝えすら残っていない天使人かな?の一族が作ったの・神に届く建築物を作る目的だったかしら?機械化されているからモンスターはいないけど防衛施設は今の魔法とは異なるベクトルで魔法を再現しているような凶悪なダンジョンよ・・・」

ミニューが饒舌に語るのは世界の秘密だ。おそらくは研究者でなければ知りえない、または神でなければ知らない話

「最後に月のダンジョンね・・行く方法は不明・・神の私達でも行くことが出来ないから何があるかは知らないわ・・どうやって行ったのよ・・本当に」

「そこはほら、ここにゃ魔法なんて万能くさいものがあるんだ。何とかなった」

「そういう意味じゃないわよ!そもそもどうやって存在を知ったかの方が問題なんですけど!?」

「何言ってるんだ?そこにダンジョンがあってそれが人工物だった場合、必ず誰かが作っているだろ?そしてその痕跡は必ずどこかに残っているハズだ。そもそもバベルが作られた目的を考えたらすぐにわかるだろう?そんな高度な文明がー「神」の住む天界に行く為なんて事で塔を作るはずがない。じゃないなら答えは一つだ。宇宙エレベーターとか宇宙シャフトだろう?ちゃんとあそこに記録はあったぞ」

全員がぽかーんとしてカンザキを見る

「え?どうしたんだ?」

ユキが口を開いた

「なんか凄い賢いことも言えるんですね・・・」

「失礼だなお前」

むーたんがそこにあったおやつをつまみながら

「まぁカンザキだから仕方あるまい」

なんて意味不明な事を言った

「ありがとうございますミニュー様、むーたん様。おかげで良い話を聞けました。恐らく今回の事もカンザキ様にお願いできれば心配はいりそうにないですね」

クナトはそう言って考える

き・・・聞いてはいけない話を聞かされた気がする・・・つーかバカ王救出で悩んでいたのにどうでもよくなってきた。王すまんな!

その時入口がガラリと空いてふわりと長い金髪をなびかせた女性が入ってくる

「やっほ~たっだいまー」

「おかえりキャサリン、熊が・・クナトが待ってるぞ」

危うく心の声が出そうになってしまった

「ん?どしたのクナト」

「はい、こちらを」

クナトはキャサリンに手紙を手渡す
それをぞんざいに開いてキャサリンは目を通すと

「あのバカ親父・・・・」

そう短くつぶやいて

「すまないけどカンザキ、ラスクロまで付き合ってくれない?」

「いいぜ。報酬はもうもらってるからな」



そう言って淡く輝く宝石をポケットにしまい込んだ





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