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ミタニ襲来?
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ミタニと言えばダイダロスでは「科学者」と呼ばれている
この世界に来た当初よりその知識を元に魔法を組入れて、現代日本だった時にあったものを再現する
その時に科学では、みたいなセリフを吐いていたからそう呼ばれる様になってしまった
だがミタニ本人はそんな呼ばれ方なんて考えていないし、もし科学者とでも呼ぼうものならきっと「魔法なんてズルが出来るんだからあとはアイデアだけよ!」とそう叫んで居るだろう
しかもそのアイデアだって自分以外の誰かが作り上げたものの模倣だとも叫ぶだろう
そしてミタニの出すそのアイデアは幾ら魔法が万能だとは言え流石に一人では作り上げることが出来ない
いくつかの幸運が重なった事によるミラクル、奇跡がそこにはあった
先ずはダイダロスがあった場所の成立ちから知る必要がある
カンザキが収めたと言える、ベヒモス召喚事件の時に明らかにはなったが、ダイダロスは元魔法都市の成れ果てであったこと。
そこには当時被災を免れた人々が再び集まって居たのである
エルフこそ消えてはいたが、ドワーフ達は多く残って、戻ってきていた
故に、エンチャント技術は確かな形で残っていたのである
当然ながらこれはかなりのアドバンテージだ
だがそれだけでは奇跡とは言わない
実はミタニがこの世界に来た時に保護した人物、その人は実はエルフだったのだ
但し、エルダーと呼ばれるエルフでは無くまだ若いエルフだったが
それでも、エルフは魔石を使いルーンを作る技術を持っていた
それによりミタニは様々なアイデアを実現できたと言えるだろう。
この世界でエルフと知り合いになれる確率はそれこそ砂漠に落ちた宝石を探すほどに難しいのだから
それをミタニが知った時、初めて彼女は幸運だと思えたのだ
詰まる所、ミタニがカンザキの元を訪れてルーンを見た時には、「なんだタダのルーンじゃない」とそう言ったが彼女は今猛烈にそれを恥じている
既にルーン技術はモノにしたと思っていた彼女ではあったのだが、ソレはハッキリいって埒外の物に見えたのだ
「これは…」
取り出したルーペのようなもので、丸く磨かれたルーンの中を覗き見つつ唸り声を上げる
それは今までに見た事がないほどに緻密なものだった
例えるならば、今までミタニが運用していたものはマッチみたいな物である。
そしてこのルーンはもはやパソコン、いやそれ以上のオーバーテクノロジーみたいなものだろう
これが何だったのかと聞くと、母として振舞ったと言うのだからパソコン以上だったのは明確である
但しミタニもまた、本人は認めていないが天才である
エルフに教えを受けたとは言え、時を止めるだけの魔法を操るし、得た知識をフル活用してこの世界ではだが新たな物を作り出している
その為にはある程度ほどんどの
「だけど、こりゃあ、ないわ・・・」
「無いって何がだ?」
「あのねえカンザキくん、これに刻まれている魔法文字の数だよ。圧縮する技術があるのは知ってるけど、これそんなレベルじゃないよ?私らが紙にペンで書いてるのに対してこれは小さな石の中にミクロン単位で書いたみたいなことになってるからね?」
「よ、よくわからんな」
「噂に聞く、猫の店…そこの店主ならもしかしてって思うよ」
「ああ、猫さんか!そうか」
カンザキは聞くべき相手がすぐ身近に居たことを思い出す
なぜ忘れていたのだろうか、きっと彼女はこういうことの専門家のはずだ。失念していたことよりも本格的に道筋が立ったことに喜ぶ。彼女ならばきっとこれが何なのか、そしてどうにかできるのではないかと
カンザキはミタニからルーンを返してもらうと、腰のベルトにぶら下げた皮のポーチにしまい込む
このポーチはいつもの様に魔法の袋とかではないのだが、いつもは魔石を入れる場所
準備が整ったのでカンザキはシアに「ちょっと出てくる」とそう告げて外に出た
まだ昼前という事もあってか、このあたりの人通りはまばらだ。しかしダンジョンの入口に向かって歩いていけば逆に賑やかになってゆく
ガンザキはいつも目印にしている武器屋を曲がる
細い細い道だ
そこを奥にいけば、質素であるが良い作りの木の扉がある
ドアノブを回して開けると勝手知ったる我が家の如く、ズカズカと入って行けば
「どうしたのにゃ?」
白猫がカンザキを出迎えた
「ちょっと見てもらいたいもんがあってな」
「にゃるほど。ではその前に、後ろの人を紹介してもらえると助かるにゃあ」
その猫の言葉にカンザキは後ろを振り向けば、おかっぱ頭の小柄な女性が居た
「あれ?ミタニさん、着いてきたの?」
「いやいや、ずっとほぼ横にいたよ?てゆーかここが猫の店かぁ…すごいね、冒険者向けの魔道具何だろうけど…クオリティがもう」
「ああ、そりゃあ猫さん作だしな」
「ふふ、それ理由になってないよ。あれ?なってるのかな?」
二人で話していると、猫さんが「さっさと紹介するにゃー!」と叫び声をあげたのでカンザキは慌ててミタニを紹介したのであった
この世界に来た当初よりその知識を元に魔法を組入れて、現代日本だった時にあったものを再現する
その時に科学では、みたいなセリフを吐いていたからそう呼ばれる様になってしまった
だがミタニ本人はそんな呼ばれ方なんて考えていないし、もし科学者とでも呼ぼうものならきっと「魔法なんてズルが出来るんだからあとはアイデアだけよ!」とそう叫んで居るだろう
しかもそのアイデアだって自分以外の誰かが作り上げたものの模倣だとも叫ぶだろう
そしてミタニの出すそのアイデアは幾ら魔法が万能だとは言え流石に一人では作り上げることが出来ない
いくつかの幸運が重なった事によるミラクル、奇跡がそこにはあった
先ずはダイダロスがあった場所の成立ちから知る必要がある
カンザキが収めたと言える、ベヒモス召喚事件の時に明らかにはなったが、ダイダロスは元魔法都市の成れ果てであったこと。
そこには当時被災を免れた人々が再び集まって居たのである
エルフこそ消えてはいたが、ドワーフ達は多く残って、戻ってきていた
故に、エンチャント技術は確かな形で残っていたのである
当然ながらこれはかなりのアドバンテージだ
だがそれだけでは奇跡とは言わない
実はミタニがこの世界に来た時に保護した人物、その人は実はエルフだったのだ
但し、エルダーと呼ばれるエルフでは無くまだ若いエルフだったが
それでも、エルフは魔石を使いルーンを作る技術を持っていた
それによりミタニは様々なアイデアを実現できたと言えるだろう。
この世界でエルフと知り合いになれる確率はそれこそ砂漠に落ちた宝石を探すほどに難しいのだから
それをミタニが知った時、初めて彼女は幸運だと思えたのだ
詰まる所、ミタニがカンザキの元を訪れてルーンを見た時には、「なんだタダのルーンじゃない」とそう言ったが彼女は今猛烈にそれを恥じている
既にルーン技術はモノにしたと思っていた彼女ではあったのだが、ソレはハッキリいって埒外の物に見えたのだ
「これは…」
取り出したルーペのようなもので、丸く磨かれたルーンの中を覗き見つつ唸り声を上げる
それは今までに見た事がないほどに緻密なものだった
例えるならば、今までミタニが運用していたものはマッチみたいな物である。
そしてこのルーンはもはやパソコン、いやそれ以上のオーバーテクノロジーみたいなものだろう
これが何だったのかと聞くと、母として振舞ったと言うのだからパソコン以上だったのは明確である
但しミタニもまた、本人は認めていないが天才である
エルフに教えを受けたとは言え、時を止めるだけの魔法を操るし、得た知識をフル活用してこの世界ではだが新たな物を作り出している
その為にはある程度ほどんどの
「だけど、こりゃあ、ないわ・・・」
「無いって何がだ?」
「あのねえカンザキくん、これに刻まれている魔法文字の数だよ。圧縮する技術があるのは知ってるけど、これそんなレベルじゃないよ?私らが紙にペンで書いてるのに対してこれは小さな石の中にミクロン単位で書いたみたいなことになってるからね?」
「よ、よくわからんな」
「噂に聞く、猫の店…そこの店主ならもしかしてって思うよ」
「ああ、猫さんか!そうか」
カンザキは聞くべき相手がすぐ身近に居たことを思い出す
なぜ忘れていたのだろうか、きっと彼女はこういうことの専門家のはずだ。失念していたことよりも本格的に道筋が立ったことに喜ぶ。彼女ならばきっとこれが何なのか、そしてどうにかできるのではないかと
カンザキはミタニからルーンを返してもらうと、腰のベルトにぶら下げた皮のポーチにしまい込む
このポーチはいつもの様に魔法の袋とかではないのだが、いつもは魔石を入れる場所
準備が整ったのでカンザキはシアに「ちょっと出てくる」とそう告げて外に出た
まだ昼前という事もあってか、このあたりの人通りはまばらだ。しかしダンジョンの入口に向かって歩いていけば逆に賑やかになってゆく
ガンザキはいつも目印にしている武器屋を曲がる
細い細い道だ
そこを奥にいけば、質素であるが良い作りの木の扉がある
ドアノブを回して開けると勝手知ったる我が家の如く、ズカズカと入って行けば
「どうしたのにゃ?」
白猫がカンザキを出迎えた
「ちょっと見てもらいたいもんがあってな」
「にゃるほど。ではその前に、後ろの人を紹介してもらえると助かるにゃあ」
その猫の言葉にカンザキは後ろを振り向けば、おかっぱ頭の小柄な女性が居た
「あれ?ミタニさん、着いてきたの?」
「いやいや、ずっとほぼ横にいたよ?てゆーかここが猫の店かぁ…すごいね、冒険者向けの魔道具何だろうけど…クオリティがもう」
「ああ、そりゃあ猫さん作だしな」
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