地球に残されたロボットたち

コーヒーブレイク

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2452年 地球

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「つき~すすめ~、月まで、突き進めぇ~、僕ら~ロボット~」

「……」

「この~先の~道に待つのは~なんなのか~それは未知~わからない~ロボットなのに~わかんない~だけど~ぼくらは~希望に満ちてるぅ~」

「……」

「アポロ、今こいつうぜぇな、とか、思ってないよね? 一緒に歩くのいやだな、とか思ってないよね」

「私はそうは思っていませんよ、イネス。イネスと一緒で私は嬉しいです」

「いつも以上のすごい棒読み」

「イネスは歌が上手ですね」

「アポロも歌えば? 鼻歌程度で歌えば、エネルギーだってそんなに使わないよ」

「遠慮しておきます」

「大丈夫だよ、アポロ。ここには僕とアポロしかいないんだよ? 誰もアポロの歌を、聞いてるだけで気が滅入るとか、お経だなんて言わないって」

「イネス、ちょっとうぜーです」

「ごめんなさい」

「そろそろお昼……12時ですね」

 お昼と言っても真っ暗で、相変わらず周りは何もなく、岩だらけの地形だった。何の音もせず、辺りに響くのは二体のボディの軋む、ぎしぎしという音だけ。
 その様子を記録しながら、アポロは思う。地球に衝突した隕石は、大地震と大津波を起こし、また、地球の内部にまで影響を与えたようだった。

「氷の大地とかになってなくてよかったよね。さすがに、僕ら動かなくなっちゃうし」

 イネスが腕を一振りして言った。

「そうですね。こんなに長い間、太陽の光が遮られているのに、地球が凍り付かないなんて、不思議ですが、私たちには有難かったことです」

 アポロはそこで少し黙って、

「有難かったことなのかな……」

 ぽつりと言った。

「アポロ、少しうぜーだよ?」

「……はい」

「いやそんな本気にしないで」
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