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第2章 動きだした凶悪な者達

第19話 剥がれた仮面と、隠蔽するガス国王達

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 所は変わって ガス王都では…

 改名した勇者様の奇行が、問題になりだしたのだ!

 毎日、冒険者ギルドに入っては「献上品を出せ!」と、無いものねだりをし始めた。
 無ければ、「徴発する!」なんて言って、露店からマナポーションを強奪していく。
 もう、いくらブレーダー王女が止めてもきかなくなった。
 ペインヒールをかけて痛みを与えても、ムチで叩いても
「あ(ピーーーーーーー!)[自主規制]もっと!もっと!」
とか、言い出すので天使とブレーダー王女は完全に引いていた。

 それを見た、宰相と国王はゴブリン討伐を止める訳にはいかないので、勇者がゴブリン討伐に出発する朝の時間は、王都外出禁止にして大門前にマナポーションを置いて置くことにした。
 そして、昼休みを設定して、その間に水堀前の小屋に勇者たちを閉じ込めて、その間に検問を済ませた商人達を王都に入れた。

 一週間後…

 それは勇者ゴン太達のあだ名が(マッドピエロ)と、なった時に起こった。

勇者ゴン太
「ハァ~、もう我慢できねぇ~。
 おい、ブレーダー王女!お前のかわいい侍女でいいから連れてこい!
 俺たち勇者様の労を労わせてやろう!」

 ついに、[カッコをつけないといけない!]とか[女にもてたい]とかの願望や義務感やルール?らしきものから、ラリってゴブリン討伐をしている影響で、解放されだしたのだ!

 つまり、本当の生徒会長達の…いわゆる、本性が現れだした!
 貞操ていそうの危機を感じたブレーダー王女は、このときから勇者達から距離を取り出す。
 天使(男?)も、ラリった勇者と関係を持つなんて嫌なので、絶対拒否である。
 天使伝えに、報告を受けたガス国王と宰相は真っ青になってきた。

 誰が、勇者達をコントロールするのか?

 とにかく、勇者達の性欲を発散させないといけない!
 しかし、その空気を読んだ娼館の女主人達は、娼婦の女達を説得して荷物箱に女達を入れて、荷物として偽装して王都からラッド公爵領に脱出させた。

 残ったのは女主人達だけ。

 近衛兵達が、やってきて勇者専用の娼館の開設を布告したが…
 残っていた、女主人達が何も言わずに座っていたらしい。

 それを聞いて、逃げられた事を悟ったガス国王と宰相は、町娘達が王都から逃げ出すことを禁止した。
 そうなると、全く町娘達は外出しなくなった。
 夜になると、今度は勇者ピエロが、街を徘徊し始める。
 女冒険者達が、襲われそうになって全力で走って逃げたという話が出てきた!

 そして、冒険者ギルドから女性冒険者達が、教会からは聖女達がいなくなった。
 荷物に紛れて、町娘達も逃げ出している。

 そして、ついに事件が起こった!

 ペット・レッサーアライグー魔という、貴族のペット化されたアライグマ大きくしたような魔獣が、散歩不足のストレスで貴族邸から逃げたらしい。

 そして、それが徘徊する勇者ピエロに捕まった!

 ギョーーーーーーーーーーーーー!

 魔獣の叫び声が、その夜、貴族街に響いたらしい。
 そして、次の朝ヘロヘロになったペット・レッサーアライグー魔が、冒険者ギルドの扉の前に衰弱した状態で保護された。
 何が起こったのかは、考えたくない者達は思考を停止した。
 そして、何故かスッキリとした顔の勇者ピエロ達が、ゴブリン討伐に向かってゆく…。
 王都民達の間に、すぐにその事が広まった。

 ペット・レッサーアライグー魔の飼い主の貴族令嬢は、泣いていたという。
 そして、貴族令嬢達の王都脱出が始まろうとしていた時、ガス国王(天使)と宰相(天使)はやってしまった。

[貴族令嬢王都収集命令!]

 ブレーダー王女でも良かったがついでに(天使)も犠牲になるので、国王(天使)達は貴族令嬢達でも、主にガス国王の王位を狙った、貴族達を重点においてこの命令を布告した。
 もちろん、勇者ピエロ達に強制結婚させるつもりだ!
 そして、先王が出したガス王国王位継承争奪戦も、撤廃の布告を出した。
 ラッド公爵に、先王監督の不行届きを攻めて公爵の令嬢を献上するように言い出したのだが、これが後のガス王国の大反乱の発火点になった。

 [魔王復活の前兆における兵収集]
で、ゴブリンエンペラー軍との戦闘で疲れ切った各貴族達が、自分の娘を取り上げられようとしていて、そして王位にすら近寄れず、天使降臨で全て計画がダメになった貴族達は、ガス王国北西方面に集結し始めて反乱の準備を始めた。
 王都からも兵を引き上げてその時に、令嬢達も連れて脱出させてきたのだ。
 そして、新独立領を宣言しているラッド公爵領に兵士が集まりだして、大戦争の気運が高まっていた。

 ガス王都の城では、フェイク執務室からのカザト補足命令が来てきたが、それどころではなかった!
 逃げ出す貴族達。
 王都の人口は、最盛期の5分の1となっていた。
 いるのは、冒険者のDとE級がほとんど!
 街も、物価上昇が酷くなった。
 冒険者ギルドからは、未払いのゴブリン討伐費用を請求されていた。

 つまり、冒険者ギルドは動かない。

 宰相は、冒険者ギルドを力ずくで動かさせようとしたが、既にC級以上は逃亡したあとだった。

 冒険者ギルドに、[魔王復活の前兆における兵収集]の法で、冒険者を集めるように命令するが、このワールド法律は、兵の数を確保すればいいので等級は決められなかった。

 ガス国王は、冒険者ギルドマスターを呼びつけるが、既にバッカー達の姿はなかった…
 元D級、臨時王都ギルド管理人がやって来た。

 激怒する、ガス国王と宰相達!
 しかし、バッカー達が疲労の末の療養でギルドマスター職を自己停止したと言って、未払いの傭兵費用を催促するが、ガス国王は、ゴブリンと戦うのはガス王国内の人間の義務であると布告して踏み倒してしまい、ついに、冒険者ギルドが撤退した。

 理由は、費用の踏み倒しでの撤退である。
 これには、やり過ぎだとフェイク執務室からも言われて、ガス王国復興を天使達だけでやらないと行けなくなった。
 そんな事をしていても勇者ピエロ達は、どんどん凶悪になっていく。
 ついに、男を襲い出したと噂が流れ出した!
 勇者を殺すことは、第2世代管理者神フェイクに対する反乱とみなされる。
 つまり、ガス国王や宰相達は襲われたら、例え天使であっても抵抗出来ない!
 その噂が、流れた日から王都内の城門が閉ざされた。

 そして、勇者ピエロ達を王都から放出する計画を宮廷は立てだす。
 しかし、フェイク執務室の命令でカザトを捉えるまで、勇者放出は禁止されたので人を雇って、カザトを生け捕りにするようにラッド公爵領に斥候を放った。
 しかし、そんなドタバタした王都を、邪神ゴブリンエンペラーが見逃すはずがなかった。
 直接攻めてきたのだ!
 ガス王都前には、ゴブリン300万匹 他ゴブリンキング類50万匹。
 そして、ゴブリンエンペラー3匹が陣を張った。

 絶対絶命である!
 既に戦力は王都に無い。

 戦えるのは、勇者ピエロ達とガス王都防衛隊1万、ガス国王近衛兵7000。
 つまりガス国王や宰相すら、天使形態で戦うしかなくなったのである。

 ブレーダー王女も、天使形態になるために過食を始めた。
 40キロから125キロまでかなり太ったのだが…
 それでも足りないとわかっていた王女は、過食を止めなかった。


 ラッド公爵領

 反乱軍を鎮めるようにガス先王がラッド公爵に言うが、ラッド公爵は決して首を縦に振らなかった。

 いや…振れなかった。

 ラッド公爵はあの時、実は望遠鏡でガス国王が天使に乗っ取られているらしい場面を見たのだ。
 先王はガス国王が乗っ取られようが、ガス王国の窮状を立て直せと言う。
 そこで、また親子のケンカが始まったが、今度は遠縁の貴族が参戦した。
 先王の兄の子供とかが、ラッド公爵側についたのだ!

 既に兵は殺されて、いないと言う貴族たちに絶句する先王…。
 ラッド公爵は、既にこの領は独立国家になっているといい、この時から貴族達の推薦もあって[新ガス王国(仮)]を名乗りだした。

 各国も例え天使であっても、無茶苦茶な要求をされてはたまらないので抑止力として承認する。
 一応国王の上に天王と言う位を作り、そこにガス先王を添えようとした。

ガス先王
「いくら、ワシを担ぎ上げてもガス国王には、お前は[王紋]スキルを持っていないので国王になれない。」

ラッド公爵
「父上!何を戯言を言っているのだ!
 国を統治することを放棄した国王は、もはや国王ではない!
 そんなに[王紋]にこだわるなら、こだわった結末を見てから言ってくれ!
 それとも、なんだ?
[王紋]スキルに何か公開されていない効能が有るのか?
 ないよな!
 言ってみろ!
 国民が無敵になってゴブリンを討伐したとか、死人が一切出ないとか?
 そんな、今のダメな国王のやらかしを覆す事なんて、起こっていないじゃないか!
 なら、結論は既に出ている!
 [王紋]は国家統治能力のスキルでは無い!

 つまり!国王就任には、関係ない!
 もう、これはこの領に来た貴族達の共通認識だ!

 では!父上(先王)!言ってくれ!
(王紋)のスキルの本当の役割を!
 
 それと、なぜこんな事を言いだしたかというとな、疑惑が、出てきたのだよ!
 疑惑が!
 国王とは、スキル[王紋]とは!この世界の敵ではないのかと!
 元アッロガーンス王国の国王が、城の地下に魔王召喚魔法陣を用意していたことを!
 そして、ドワーフ王国の前国王も同じ事をやっていたらしい。

 二人共、第2世代管理者神フェイクからの指令だとか、寝言を言っているらしいが証拠が出た以上、無駄だ!
 明日、公表する事になっている。
 何を言いたいかわかるな?
 ゴブリンエンペラーの邪神化!
 アレは、弟のガス国王が喚び出した何かが関連しているのだろう?
 そして、その事が[王紋]に繋がっている!

 違うか?
 だんまりかよ!
 まぁいい!
 そんなに父上が俺が国王になるのが嫌なら、国王制度そのものを廃止してやるよ!
 ベイントス公国、いい響きだ!
 なぁ!親父よ!
 自分の選んだ息子の国王は、国を潰したよ!
 それでもあのクソ弟を選んだのだから、この事態は親父(先王)の意志だと言われても、不思議ではないぞ。
 何か、言ってみろ!」

先王
「ま、まさか!本当にアッロガーンス王国は滅んだのか!
 ドワーフ王国は王位継承者が、かわったのか!

 なんてことだ!

 なんてことだ!

 なんてことだ!

 魔王召喚魔法陣が、第2世代管理者神フェイク様から守るように指令があったのは、本当だ!
 全ては、この世界のため。
[王紋]は、封印のスキルでもある。
 だから、[王紋]のスキルがないと統治出来ない! 
 例え、ものすごく賢い奴でも[王紋]を持っていないと統治不能なのだ!
 だから、5男を宰相にしたが…。」

ラッド公爵
「まだ言っていないことがあるのでは無いのか?
 だが、思い通りにはならないぞ!
 このあと、ベイントス公国もドワーフ王国も滅びるなんて、言い出すつもりだろうが魔王召喚陣は発動しない!
 法律で統治する!
 いいじゃないか!どう思う?」

ガス先王
「ハァ?
 発動しないだと!
 どういう事だ!
 何を知っている!
 法律で統治?なぁ、どういう事だ!」

ラッド公爵
「[魔王ホイホイ]とは、どういう事だ?
 王国民も、召喚勇者も、全て第2世代管理者神フェイクの餌にするって事だろう?
 俺たちを舐めるのも、そろそろ止めて欲しいよな!」

ガス先王
「(なんて事だ!本当にアッロガーンス王国は、崩壊したのか!
 ドワーフ王国は、王が変わったのか!)
 触れてはいけない!
 その事に触れると、禁忌に触れると天使が滅ぼしに来る!
 そう言われている。」

ラッド公爵
「アハハハハハハハ!
 その天使がガス国王と宰相とブレーダー王女に憑依したぞ!
 なぁ?第2世代管理者神フェイクの正体を知っているのだろう!
 言えよ!え?
 それとも、まだ弟をそうやって援護するなら、援護させてやろう!」

ガス先王
「待て!
 ワシは、援護なんてしておらん!ガス王国王位継承争奪戦開催もしただろう!
 天使が介入するとは計算外だったが、援護はしておらん、本当だ!」

ラッド公爵
「なら、行動で示せ、行動でな!
 明日、元アッロガーンス王国の闇が公国によって公表される。
 ドワーフ王国も、公表する。
 そして、新ガス国王も名乗りをあげる。
 その時。父上(先王)は、どうする?

 既に、こちらはかなり譲歩した!
 ガス国王処刑も取りやめた。
 宰相処刑も取りやめた。

 まぁその後、憑依されたから人格が生きているかどうかわからないがな?
 もう、旧ガス王城を封印する意味すらない!
 つまり、[王紋]は関係ない!
 さぁ!どうする?」

ガス先王
「王紋を持つもの以外は国の最高権力者になることを禁止されている!
 これは、ワールドルールなのだ!
 そして、執政(代理政治)を置くことは、禁止されている。
 例え、国王が赤ん坊であってもだ!
 それが、この世界のルール!

 かつて理由をつけて、馬鹿な王の権力を削ぐことをした王国はたくさんあったが、全て[神の鉄槌]の名もとに、天使達が宰相達を滅ぼした!
 例外は、前勇者達ぐらいだ!

 だが…
 まさか…
 邪神戦争が、また起こるのか!」

ラッド公爵
「やっと、現実を見始めたか!
 あのクソ(ガス国王)を擁護しても無駄だ!

 さぁ!決めろ!

 新国家の布告まで時間がないぞ!」

 そんな、やり取りを見ていた諸侯は、統治能力で今のガス国王がえらばれたとか聞いていたが、全く違ったことを知った。
 そして、ある者が「では、国家とか名乗らず楽園とすればいいのでは?
 前管理者神が、設定しておりまな! 今のグランド王国の場所ですか!」

別の者は、
「しかし、[王紋]がないと統治を承認されないなんて…
 だが、今のガス国王はだめだ!
 誰か他の[王紋]を持った者はいないのか?」

しかし、別の者が
「先王様!非常事態なので、私めのスキルを使わせてもらいました。
 真偽眼です。
 かつて、あなたに気味が悪いと言われたスキルですな!

 ウソを言っている!

[王紋]のスキル能力の全てを言っていませんな!」

ラッド公爵
「オイ!やはりあのクソ(ガス国王)を擁護するか!」

ガス先王
「ち!違う!
 ワシも知らないのだ!
 若い時に、何度も鑑定スキル持ちを連れてきて鑑定させたのだ!
 しかし、王紋すら探知と鑑定ができなかった。
 腹が立って、鑑定できなかったヤツを斬っていったがな。」

ラッド公爵
「ハァ!貴様が、[鑑定]スキル持ちの人間をゴミ扱いする風潮を作った張本人かよ!

ふざけんな!

 そのせいで、クソ(ガス国王)とブレーダーのクソ(ブレーダー王女)が、カザト殿を[生け贄投棄]したせいで距離を取られて、俺たちはこんな苦労をしないといけなくなったのだろうが!
 ゴブリンスーパーキングを撃てる奴は他にいるか?言ってみろ!」

ガス先王
「い、いない…。
 待ってくれ!少し時間をくれ!夜明けまで時間をくれ!」

 ガス先王は、個室に閉じ込められた。
 部屋の中で祈りをする、ガス先王。
 その一方、ラッド公爵達は先王が国家承認しなければ、どこかの国の属国扱いで自主統治方式を模索し始めた。
 それに[王紋]持ちの、ドワーフの鍛冶修行中の者(ドワーフ先王)もいる。

 ドワーフ先王も、
 暴れる!
 酒を飲んで人を襲う!
 観察者(ラッド公爵5男)の言うことをきかない。
など、もすごく酷いので本人の希望通り、権力の中枢に送ろうと会議の結果決まった。


そして、翌日
ガス先王
「ガス王国にとどまる。これは決定だ!
 息子(ラッド公爵)よ[王紋]持ちではないのは運命じゃ!
 諦めろ!
 もう、一晩経って落ち着いてわかっただろう。
 では…
 オイ!これはどういう事だ!」

 先王を取り巻く兵士達。

ラッド公爵
「先王様!残念です。
 こんな思い通りにならないところにいても苦痛でしょうな。
 なのでこれより、先王様のかわいい息子様のもとにお送りいたします。
 心配ございません!
 旧アッロガーンス王国の真実もドワーフ王国の真実も、もう先王様がお眠りになっている間に、世界中に公表されました。
 私達は、これからどこかの国に所属する事も含めて決めることにしました。
 それでは、良い旅を!」

ガス先王
「待て!違うのだ!違うのだ![王紋]が…」

 ガス先王を乗せた馬車は、パジャマ姿のガス先王を乗せて全速力でガス王都に、食料品輸送名目の馬車として走って行った。
 そして、荷台に簀巻きにされたドワーフ先王も元ドワーフ王太子も、載せられていたのだった。


 しかし…ガス王都では…

ガス国王(フェイクの部下天使)
「え?
(そうか!先王がいたのか!王城に送られた?なぜ?
 親書には、本人のガス国王に対する国が潰れても国王にしておきたい愛が強すぎるために、王城に送ります?
 なんて書いてあるが…戦力にならね~のはな~?)
 では、冒険者として明日からゴブリン討伐しろ!」

宰相(フェイクの部下天使)
「そうだな!(天使とバレたら、直接関与しているのがバレたら駄目だから、冒険者でもさせるか!)」

ガス先王
「オイ!貴様ら、本当にオレの息子か!」

ドワーフ先王
「オレを、王座につけろ!」

ドワーフ元王太子
「ふ~!やっと、俺様の本来の地位に戻れる。」

宰相(フェイクの部下天使)
「うるさい!
(天使の羽根が出る!)
 言うことをきけ!元冒険者ギルドにつれていけ!」

 目の前に天使が出てきてビックリした3人は、そのまま元冒険者ギルドの建物に連れ込まれ、木の札を首からかけられて、その日からゴブリン討伐隊に組み込まれた。

 そして、その日から元王の二人はギラギラした目の勇者ピエロに恐怖する日々を、送ることになったのだ…。

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