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第2章 動きだした凶悪な者達
第22話 女子高生勇者組の地球帰還と、その後の展開。
しおりを挟む東京の、とある有名なドーム球場。
そこでは日本政府関係者達が、不測の事態を対応出来るようにスタンバイしていた。
マスコミも、訳を知っていた。
なので、静かに待機している。
空間転移のために、空間の歪みに囚われると現代地球科学では対応不可能なので、皆様が静かに待つ…。
そして、政府に知らされた時間にドーム球場の芝生広場が光り、女子高生勇者組が現れた。
警視総監の指揮の元、婦人警官が女子高生達を対応する。
琳(りん)は、1人の男性のスーツ姿の男を発見した。
カザトの旧友の育ての親だ。
(カザトの旧友(彼)は、母方の叔父さんに育てられた)
琳(りん)
「風人が、風人が自分を犠牲にして、私達をこの世界に帰してくれた。」
泣きながらその男性に風人から託された、旧友への手紙を渡す。
謎の男性
(カザトの旧友の育て親)
「琳ちゃん! よく頑張った! あとは、任せなさい。風人君は、そんなに簡単に死にませんよ!」
そして女子高生達は、政府の保護の中で家族と再開することになる。
だが、男性勇者組の親の中にいた有力者は黙っていなかった!
「家の倅は、なぜ帰って来なかった!」
誰も、女子高生達は答えなかった。
勇者 ゴン太達の親たちは女子高生達の親達に、答えるようにかなり圧力をかけると、やっと出てきた複数の言葉は…
○ゴブリン討伐に夢中…
○ブレーダー王女にメロメロ…
○勇者のジョブに酔っていた…
○勇者ジョブに酔って、王都でやりたい放題していた…
○勇者ジョブは、特権階級だと勝手に解釈しての、ハーレムドリームを描いて王都民を救済の名目で襲っていた。
○老人(男)を裸で襲う事に夢中…
○1人は、魔王になったらしい…
○貴族令嬢を襲撃しようとして逮捕されていた…
○マシンガンを撃っている…
○全員のスマホに、録画してあった勇者ピエロの実態上映会開催!
○カザトが、その実態を見てイケニエ投棄されたにも関わらず、女子高生勇者組だけでも地球に帰ることが出来るように、他国の権力者達を説得してなんとか帰ってこれた。
それは、瞬く間にマスコミに報道されて、有力者の勇者 ゴン太の親はストレスで、ハゲる事になる。
カザトの家族の、先祖にかけられた冤罪まで暴露されて、カザトの住む街の有力者達の権力が一気に無くなってしまったのである。
まるで、これまでの悪事の精算をするがごとく、不幸が続くとある都市…。
道路整備を、去年したはずなのにいきなり陥没して大きな穴が開いた。
電車の変電所が超過電爆発してしまい電車は、全て電子部品が破壊されてその路線は、不通になり再開の目処が立たない。
崖崩れでに、巻き込まれて山の高圧電線の鉄塔が崩壊! 電気が来なくなる。
ガソリン輸送車が道路崩壊のために来れなくなり、都市内のガソリンスタンドが全て営業停止。
電気が来ないので、上水道が停止。
そして、謎の配管の劣化崩壊の為に水道事業停止。
ガス管も、謎の劣化の為に崩壊。
水が大量に入ってしまい、全戸ガス停止。
プロパンガスで代用?
ガソリンスタンドが営業停止なので無理!
そして、ついに川にかかっていた橋が、橋脚が傾いて倒壊した!
電気が無いので、光ファイバーケーブル主体の通信になった現在、携帯電話もスマホなどもネットも不通になった。
(光ファイバーは、停電時使えなくなります。)
男性勇者組の親達は地元に籠城した為に、逃げる事が出来なくなってしまった。
少しでも、街の外に出るとマスコミの取材が来る。
カザトの家族と、女子高生勇者組の家族は、東京に呼ばれていたのでその災害にあわなかった。
カザトの家族は、手紙を読んで愕然としていた。
先祖たちに起こった事が、かなり詳しく書かれていたのである。
そして、なんとか子孫の為に残した技術の財産を使って、女子高生勇者組が帰還できた事がまるわかりの内容だった。
しかし、カザトすら予想外の事が地球に起こっていたのだ!
なんと地球では、異世界の侵攻を受け、進んだ科学と剣と魔法の混合の攻撃を受けていたのだ。
日本は、専守防衛の義務があるために守るしかない。
異世界フェイクワールドで鍛えられた女子高生勇者組は、カザト(風人)に勧められて神聖皇国にてヒール系魔法の習得を鍛えられていた為に、全員スキルレベル5以上あり骨折位なら簡単に治すので、政府に協力するかわりに家族ごと保護される事になった。
それには、カザト(風人)の旧友の育て親の政府に対する、働きかけもあってかなり好待遇であったという。
ガス王国 ラッド公爵領国境の街 マト
カザトの工房では、ラッド公爵達用の武器などを作られていた。
カザト達は、すぐに出陣しなかった。
まずコスモ1から、今の地球の様子を見せられたカザト。
なんとか、女子高生勇者組が無事に帰還できた事で、肩の荷が降りたのと旧友の関係者達が、彼女達を助けてくれていることに感謝して、目の前の困難に一矢報いる事にした。
まず、かなりデカイ課題があった。
対ゴブリンエンペラー用の武器の製造が急務だったのだ!
実は、ゴブリングレートキングに対して、あるA級冒険者が無断で[勇者専用武器]シリーズを使ったのだが、刃がかけたと報告があったのだ。
それは、マトの街の全兵士に情報共有されていた。
カザトも、冒険者ギルドから詳しく聞いて、武器製造を始める。
アダマンタイト製の、バスターソードを大量に作ることになった。
やはり、部下にしたい貴族たちがカザトの工房にちょっかいをかけようとやってくるが、鬼気迫るカザト達の高速鍛冶を見て、完全に引く。
1人1人、A級の冒険者達が呼ばれて、その冒険者に合った武器が作られていく。
そんな中、カザトの弟子の包丁鍛冶のスキルを持った者が、ついにスキル進化を遂げる。
カザトの手伝いをしていて、その時に起こった!
[全般鍛冶]スキルである。
小さな物から、バスターソードまで打てる用になったのだ!
他の者達も鍛冶スキルが生えてきており、ドワーフ達を驚かせていた。
そんな中、ハト便が来る。
ガス先王の手紙だった。
救助要請だった。
だが、自分で選んだ国王なのだ。
最後まで面倒を見ろと、ラッド公爵が叫ぶとハラリともう一枚手紙が落ちた。
なんと、ガス国王が天使が寝ている間に書いた手紙だった。
意識が乗っ取られている間は動けないが、ゴブリンエンペラーとの戦いで負傷してから、天使が寝るようになって
ガス国王が動けるようになったらしい。
ラッド公爵に、国政を任す事が書かれていた。
[王紋]スキルに気をつけろと書いてあったらしい。
そのスキルを基に、ガス国王は乗っ取られたと…。
嘘でもいいから、[王紋]スキルが有ることにしないとフェイクの部下天使が、何をするかわからないと書いてあった。
ラッド公爵
「アレ?あいつ(ガス国王)…素に戻ったのか?」
神聖皇国の大使が、乗っ取られた少し前に素に戻っていたと告げる。
そして、他の政治が出来る公爵達を集めて、王権を公爵議会に半分渡す計画を立てていた事を告げた。
しかし、乗っ取られた事でガス国王は、ラッド公爵に国を託す正式な文書を作ってなんとか送ってきたのだ。
鳩は使命をわかっていたのか何かに撃たれたようだったが、それでも、死にものぐるいで飛んで来たのでかなり弱っていたのだが、ラッド公爵の命令で凄腕の治癒師が看病してなんとか命をとりとめた。
そんな、話が広がる中軍備が整いガス王都奪還作戦が、ついに始まる。
カザト達は、別働隊となってガス旧王城に向かった。
ガス貴族たちは、まだゴブリンエンペラーがゴブリンの卵生繁殖出来る事実を知らなかったらしく、旧ガス王城のゴブリンエンペラーのゴブリン繁殖が止まれば、ガス王国の勝機が有ると思い込んでいた事と、ベイントス公国からの援軍がゴブリンの大軍に対抗出来ると、かなり心が大きくなっていたのが原因なのだが…。
そんなに、ゴブリン達は甘くなかった。
300万のゴブリン軍前軍に対して、ガス貴族軍200万と、ベイントス公国からの捕虜兵500万が衝突したのは、ガス王都とラッド公爵領との中間地点の街の跡であった。
初めは、楽勝を確信していたガス貴族達。
しかし、ゴブリン軍第二陣はホフゴブリン200万であった。
そして、ゴブリンジェネラルが100万やってきたのだ。
数では勝っているが、戦力差は明らかに不利だとすぐに悟る。
ゴブリンキングの大軍が来るのは、過去の経験上わかっていた。
街跡の防壁を基に、防壁を作り迎え撃つ事にしたガス貴族軍。
その頃、隠密行動でガス旧王城に接近していた[チームカザト]は、スキル[飛行]にて高速移動を実現しており
ガス旧王城に潜入成功していた。
しかし、そこで見たのは!
邪神の世界も、熾烈な世界だと思いさらされる光景であった。
そこには…
ゴブリンエンペラーの無惨な横たわった巨体があった。
周りには、粘性がある白い糸。
ゴブリン達が、糸で吊り下げられている。
だが、ゴブリンエンペラーの身体から邪気が、まだ漏れていた。
ゴブリンエンペラーが動き出す!
ゴブリンエンペラーのブレスが炸裂した!
城の中から出てきたのは巨大な蜘蛛である!
蜘蛛の口からブレスが、発射された!
またブレスを吐くゴブリンエンペラー!
ぶつかるブレス!
鳴り響く轟音!
邪神対邪神?の戦いが始まったのだ!
そして、ガス王城でもゴブリンエンペラー達と、天使達と勇者ピエロが戦い出した!
応援ありがとうございます!
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