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第2章 動きだした凶悪な者達
第46話 プロジェクト・ホワイトマーキュリー
しおりを挟むカザトは、七転八倒してやっと思い出した!
そして、魔導具を作り出す!
何を作ろうとしているのか?
邪気清めるもの。
ゴブリンの垢とかのゴミの完全なる浄化!
洗浄したときに、出てくる汚染水の浄化!
そして、なんとか昔、旧友が市のゴミ施設の社会見学の時に言っていた事を思い出して、その時の言っていた事を再現することにしたのだ。
ことの初めはドイツで臨海水炉というモノが、できたらしい。
水には、液体、気体、固体と変化するが、気体と液体のどちらでも無い状態で物を焼くと、公害物質などを無害化するまで分解できるらしい。
構造とか、その旧友が密かに経営を補助している会社では、実験炉を作っていたらしい。
写真を、見せてもらったのを脳を絞り出す気持ちで思い出す!
チタン合金を使っているとかいっていたな~。
魔導具で、この状態はすぐに再現できる。
アダマンタイトを、ふんだんに使用して作り出す。
錬金術スキルを、フルに使って整形して作り出した。
そして、水なのだが!聖水を使うことにした。
邪気浄化するためだが、押し寄せる、旧魔王領からの邪気も、焼かないといけない!
なので、魔力の電源としてこれまで集めてきたゴブリンジェネラルやキングの魔石を使い切るつもりで、邪気焼却臨海水炉ホワイトマーキュリーを完成させた。
プオーン!
回りだす5台のホワイトマーキュリー!
汚染された、精霊の館の城の周辺の邪気を吸い込みだして燃やし始めた!
そして、カザトは湖の固まった、ゴブリンヘドロの採掘を始め出した。
ベルトコンベアーに乗せて、運ばれるゴブリンヘドロ。
真っ赤なって、稼働するホワイトマーキュリー!
神聖魔法陣にて、聖水が大量に作られて、ホワイトマーキュリーに注がれる。
そして、ただの水となった排水をから聖水を精製してホワイトマーキュリーに戻す機構が出来上がった。
魔力燃料はゴブリンの魔石である。
何万と有るので、使い切るつもりでどんどん投入する。
ベルトコンベアーが止まった。
ヘドロの処理が追いつかない。
その間に、城を高圧洗浄機で洗う事にしたカザト。
トワイライト達は、あの祠の文字を精霊達が解読しているらしくて、そちらを任している。
聖水を、使って洗浄する事一時間すると、灰色の石が白くなってきた。
しかし、水が不足し始める。
ホワイトマーキュリーから白い銀に輝く水蒸気が立ち昇り白い柱となるがその分、水が消費されていく。
急いで森の中のドス黒い池の邪気まみれの水を、バケツに入れてベルトコンベアーでホワイトマーキュリーに運んで注ぐ!
水分を補給さえすればどんどん燃える!
そして、夜も自動運転でずっと稼働させた。
次の日。
城の横の湖のヘドロを採掘していたら、水の流入口が見えた。
すぐに、塞がったヘドロをどかすと、どす黒い邪気汚染された水が流れて来た。
だが、水が来ることはホワイトマーキュリーの水不足の解消になったので良かった。
その時から、作業が少しずつ早くなっていった。
すでに、城の周辺の空気の浄化ができており、流入する邪気よりも処理能力が少し勝って来て、少しづつ普通の空気域が広がりだした。
水の余裕が出来たので、城を洗う!
1日かけて、城を真っ白に光らせた!。
今も、真っ黒い排水をホワイトマーキュリーは焼いている。
そして、そこからが、もっと作業が早くなった。
シャベルで掘れるだけ掘ったヘドロを焼いている内にトワイライト達にホワイトマーキュリーを任せて、カザトは、防御結界を張って湖の水源をさがした。
山の上まで来た時、山の向こうの旧魔王領が、見えたのだが…
黒い城があるとされた所になにかの塔が立っていた。
ダンジョンだ!
なんとなくわかった。
山を降りているときに邪気を、集めて水に溶かし込む魔法陣を発見して書き写してから破壊していく。
そして反転魔法陣を作り出して、土地に溜まった邪気を吸い出して浄化させて木のボトルに封印していく。
その日の深夜に帰ってきたカザトは怒られたが、大精霊達がはしゃいで喜んでいたので、まぁ許してもらった。
次の日は、ホワイトマーキュリーのに投げ込んだ、邪気のボトルの処理だけで1日かかった。
2日後…
普通の水が、湖に注がれる。
そして湖の底を洗い、神聖魔法陣を使ってカザトは、制御しにくい魔力をわざと制御せずに湖の水を全て聖水にするつもりで浄化を試みる。
その時、カザトは気絶した。
夜、目が覚めるカザト。
トワイライト達が黙って城の窓から、湖が見えるところまで連れてきたのだが…
白い光の穴?としか云えないような、湖に変貌していた。
周りでは、邪気と反発して浄化して行っている。
しばらく、放置することにした。
トワイライト達からは休むように、言われた。
次の日
ゴブリンの小さな魔石はまだまだ有るのでホワイトマーキュリーの燃料に焚べていく。
そして湧き上がる白い銀の蒸気が邪気とぶつかって弾けていく。
その空間が広がっていって祠のところまで到達した。
その頃から、結界で区分けして各ブロック毎に浄化していく事にした。
次の日…祠の中の壁画をよく見る。
なんと、ある精霊が死力を尽くしてこの祠を作ったらしい。
よく西洋で古い屋敷に生まれるという屋敷の精霊である。
その精霊の館のバージョンで、3本の世界樹が封印される時になんとか逃げてきたのだがすでに、館はゴブリンに占領されており、なんとか洞を作って眠りについたらしい。
そして、眠っている家精霊を城に運んで魔力で満たした部屋に休ませておいた。
次の日やっと、湖が安定してきれいな水を満たす湖となる。
そして、精霊の館の城壁外の平野部の浄化が、完了する。
カザトはホワイトマーキュリーの増産を始めた。
あの旧魔王領にある黒き塔のダンジョンから、邪気が立ち昇り溢れた邪気が押し寄せて来ている以上、供給を止めないといけないが、そこまでの道を作らないといけない。
ホワイトマーキュリーを設置して、領域開拓する感覚で進むしか無いとカザトは考えていた。
あんな、瘴気で汚染させるような魔法陣を設置させるなんて、フェイクは楽をしたいだけでなく何を目指しているのか?
魔王と、かわらなくないか?と、思ってしまったカザトだった。
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