[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第3章 爆闘!魔王の墳墓と呼ばれたダンジョン

第25話 超過眠が引き起こす、面倒事。

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 新生ガス王国(公国)の公都マトの宿屋で、結局2週間連続[睡眠不足]を付与されて、眠りにつくことによって、ドワーフ王国にいるカザト達に危害を加えることを阻止された、冒険者ギルド本部の副グランドマスターたちの、冒険者ギルド裏実行部隊と表の実行部隊は、やっと目が覚めた。

 副グランドマスター
「(グキ!)
う!なんだ?身体が痛い!
俺は、寝てしまったのか?
(グキ!!グギギ!)
いたた!」

ぐぅ~!
腹もなった。

宿屋は、冒険者ギルド本部が裏のオーナーで、引退した冒険者ギルド職員が扮する宿の主人達ごと[睡眠不足]で寝かされたのと、ラッド国王にはカザトから寝かしたと、連絡があったので全く放置されていたのだ。

ギルド部隊が動きだす。
彼らは、全く何が起こったのかわからなかったのだが街の人の生暖かい視線だけは感じていた。

副グラントマスター
「腹が減った。食事にしよう。」

しかし、宿の食材にきのこが生えていた。
すべて腐っていたのだ。

街の外で遊ぶ子供達には、ねぼすけの人達と言われる。

何人かが、食材を買い出しに向かい、何が起こったのか冒険者ギルドにも、向かわせて副グラントマスターは、ストレッチ体操を始める。

そして、新聞を買ってきた部下が帰ってきた。

ハァ?
2週間~3週間近く寝ていた?

そして、グランド王国の混乱の特集記事を見た。

冒険者ギルド本部の位置が、世間にバレてる!

そして…グランドマスター達が、ガス国王達と共にグランド王国に閉じ込められたという事も知った。

く!
冒険者ギルドから帰ってきた戦士が、冒険者ギルドマスターが呼んでいるという。

グランドマスターからの伝言だと言うのだ。

そして、冒険者ギルドに向かうと…
とんでもない事を聞かされる。

エルフ軍もすでに逃亡した。
エルフ軍は、皇主のもとに向かったらしいので、すぐにグランド王国に帰ってくるようにすることと、大精霊達の行方を探すこと!

そして、カザトをグランド王国に派遣させて邪神ゴキブリを討伐しないと、グランド王国から出られないから、すぐに呼ぶようにと指令が出ていた。

副グランドマスターは、考える。
誰が俺たちに、何をした?
睡眠薬を盛ったとしても、3日後には起きる。
それ以上の睡眠薬だと死ぬからだ。
俺達は生きている。
つまり!睡眠薬ではない!

スリープの魔法スキルか?
いや…アレは1日しか効果はない。

では、何が原因なのだ?
冒険者ギルドマスターに、何かおかしな事が無かったか聞いたら、自分達が眠り出した頃から、宿周辺が騎士に封鎖されていたらしい。

ハァ?
つまり、宿に客すら来なかったのと、起こすやつもいない理由は、宿ごと封鎖していたからなのか?

なぜ騎士が?

つまり、ラッド国王公認…?

ま!まさか!

ガクガクガクガクガクガクガクガクガク!

犯人に心当たりがあった。
カザトだ!
眠る前の晩に、魔導通信球で
「力ずくでこちらが動けば、どうなるのか見せてやろうか!」
なんて、言った事に対する返事か?

つまり、次は永遠の眠りだと言う警告なのだろう。

まずい…。

得体の知れない恐怖が、副グランドマスターの頭から背中を流れていく。

だが…、勇者達はもうだめだ!
俺も男だが、アイツラと関わって妊娠したくない。
関わりたくない!

冒険者ギルド職員から、カザトが皇主のもとに向かっていると、情報が入る。

追いかけるしか無いか。

馬を用意して、すぐに冒険者ギルド部隊はカザトをおいかけたのだが…

クハ!
う!
ボッキーーーーーー!
ドサ!

うが~!

そう!
落馬する者続出!
そして、戦闘不能続出!

原因は、寝過ぎ!
筋肉が固まって、動かない!
頭から出る指令がチグハグになって混乱しているのだ。
それをなんとか動かそうとして、アキレス腱断裂とか、筋肉硬化による骨折が発生しでしまった!

副グラントマスター達は、宿に帰ってきた。
そして、喚き散らすグランドマスターに一言
「まぁ、ガンバレや!」と言って、治療院に入院してしまった。


【悲報】冒険者ギルドS級表実行部隊・裏部隊が[睡眠不足]付与による超過睡眠に、やぶれる。



□□□□□□□□

カザトが皇主と、例の筆頭聖女統括長の事で対談していると、冒険者ギルド本部から正式に謝罪と、グランド王国の邪神討伐参戦の要請が来た。

そこに、エルフ軍がやってくる。
カザトがいると聞いて、エルフ軍の騎士団長は鼻息が荒い状態でカザトに、エルフの長老の行方を聞いてきた。

カザト
「これは、長老達からの手紙。
裏切り者は、勝手にグランド王国で暮らせって!」

エルフ騎士団長は、憤慨するがカザトはフェイク側にこの世界に来たときの頃に教会で、この世界に召喚したことの理由をきいた時の記憶を、映像で見せる。

エルフ騎士団長
「な!なんだって!」

カザト
「だから…、フェイクは邪神を討伐する俺を攻撃した。

なぜか?
経験値がほしいのだけではなく、用事が済めばこの世界を滅ぼすつもりだからだよ!

そこに、転がっている筆頭聖女統括長みたいに、邪神を討伐すれば、あとはフェイクが救うみたいな幻想を抱くのはやめてしまえ!

現実を見ろ!

それにな!長老たちや大精霊達や世界樹を裏切ったのだろう?

なら、もう旗色悪いから騙されて、邪神疑惑のあるフェイクに与しろとか言わずに、開放してやれよ!

その美貌が霞んでしまっているぞ!」

皇主
「エルフ騎士団長殿?
しっかりと、考える時が来たのではないのか?」



つぎの日、新聞にエルフ軍の騎士団長が、長老達のもとに戻りたいと喚いているとの報道が一面を飾った。

しかし、長老達はある声明を出す。
「ハイエルフになる修業を始める。
邪魔するな!」

その声明が、各地に散らばる他の部族のエルフ達に伝わると、皆、新聞のニュースソースの新生ガス王国に向かい出したのだ。


エルフ大移動が、始まってしまった。

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