[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

文字の大きさ
133 / 334
第3章 爆闘!魔王の墳墓と呼ばれたダンジョン

第31話 壮絶!地下水路ダム工事!と、救命室!

しおりを挟む
 土で埋めこまれていた所を掘り進めると、デカい空洞が現れる。

 カザト
「な!」

そこには、デカい瓦礫ダムによって地下河川が、せき止められている光景があった。

燃料スライム達の自爆攻撃で、爆破したな…。

そう考えるしか無かった。
マジックボックスから、移動式鍛冶場を出してトスカ達は、回収された瓦礫を溶鉱炉に入れていく。

カザトは、マジックボックスを使って、瓦礫の撤去と、鍛冶場のスペースの確保だ。

うわ!
ミスリルとか、かなり豊富だな。

インゴットが出来てくる。

まず、携帯型ホワイトマーキュリーを一つ設置して、この空洞内を浄化していく。

地下水路の汚染を浄化するため池をまず作りながら、瓦礫ダムの撤去に入る。

マジックボックスの別の出口から、溶鉱炉に入っていく瓦礫。

カザトは、ある程度ダム下方に穴を掘ると、空中に浮かび上がり、一気に下からマジックボックスの口を開けて、瓦礫ダムの半分を撤去した!

ザザザーーーーーー!

地下水が、流れていく!

しかし、まだ少量だ!
半分残ったダム湖のそこに設置する為のホワイトマーキュリーを、瓦礫の鉱物から精錬した素材で作り出す。



□□□□□□□□□

その頃、フェイクの執務室空間は…

大混乱に陥っていた。
救命ポットの中で格闘する、灰色のフェイクと、黒いどことなくフェイクに似ている感じの人影の格闘だ!

すぐに、副執事長天使達がポットのドアを開けるが…

副執事長部下天使
「グホッ!」

黒い、魔女風の人影に一撃でやられる。

フェイクは、首を掴まれて氷漬けにされた。

黒い人影
「クハハハハハハハハハハハハ!
アタイを、封じ込めたフロントのクソ王女も許せないけど、味方のフリして騙して私を身体の部品にしやがった、この…フロンダーパめ!
今はフェイクか!

この間抜け王女のフロンダーパになぜ、アタイが奴隷未満の事を強いられないといけない!

このフロントバーレ諸国連合・宮廷魔道士団ナンバー1の魔道士カンターレを苔にしやがって!

あのフロント王女め!
で!

アレ?
そうか…
あれから、かなり時間が経ったのか…。

クソ、頭が混乱しているな。

あいつは?
クソ!記憶領域すら支配されていたから、何が起こったのか、ぼんやりしてわからねぇな。

おお!
宮廷第5執事隊の副執事長様ではないか!
おやおや!
執事長殿も、人から天使になったのか。
徳も積んでいないのに、どうやってなったのだ?」

魔道士カンターレは、先程殴った副執事長天使の頭を持ち上げて、指を頭に食い込ませる。

記憶を読んだいるみたいだ。

副執事長天使を、フェイクの救命ポットに投げ込む。

魔道士カンターレ
「あの、戦争が終わっただと?
そうだった、終わったのだ。

封印の花瓶の中から、見ていた。
その後だ!
フロント王女の奴は、アタイを放置してアタイを花瓶のごと移動させたのは、フロンダーパだったな。

だから…、少しは信用したアタイがバカだったな…。

クソ!!こんなクソ王女の魂に縫いつけやがって!

何が、管理者神フェイクだ!

それにしても…
なぜ、私でさえ敵わなかった魂合成手術の術式を分解できたのだ?

なぜ?」

魔道士カンターレは、執事長天使達の頭から、記憶を絞り出す。

他の部下天使は、腰を抜かして動けなかった。

そう!動けない!
なぜかって?

彼女!魔道士カンターレは、人間時代のフェイク…フロントバーレ諸国連合王女フロンダーパどは、全くの別人だが、管理者神フェイクと言うくくりだと、フェイクの一部である。

つまり、部下天使達は魔道士カンターレに全く逆らえない!


魔道士カンターレは、執事長天使達のボロボロになる直前の記憶を見て驚愕する。

魔道士カンターレ
「キャッハハハハハハハハハハ!
なるほどね~

一撃で砕けたのか!

さて、王女フロンダーパ!
そして、その妹の真・世紀末的爆弾ゴミと、呼ばれた王女フロント!

貴様らには…
あ!もう、フロントバーレ諸国連合はないのか…

は……

コイツラは、あとだな…
後で、じっくりと遊んでやる!

下界は、邪神の赤ん坊達がいるじゃないか!
どれどれ?

ひとつ、遊んでやろうかな?」

魔道士カンターレは、部下天使に命令して勢力図と、地図を出させる。

魔道士カンターレ
「どれにしようかな?」


□□□□□□□□□□□

その頃、カザトは地下河川跡を掘りながら、復旧に勤しんでいた。

マーベル達も、ミラージュ達のレベリングを終えて、帰ってきてダンジョンコアの完全制圧を完了した事の確認のあと、ボス部屋を改造して、カザト達の拠点に改造することに決定して、食事をしていた。


ゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾク!

なんだ!!

カザトの身体に、寒気が走る!
なんだ!この寒気は!

ハァハァハァハァハァ

邪神ゴキブリや、邪神大蜘蛛よりも、なんて黒い瘴気だ!いや…邪気だな…。

もっと、おそろしい事になるぞ!

カザトの寒気は、パートナースキルでトワイライト達に共有される。

ミラージュ
「水は、死守出来るように、計画よりももっと強固に水浄化システムを作りましょう!」

トワイライト
「同意です!
聖水の川にするぐらいにしましょう!」

本来なら、地下水復活を確認したら、すぐに他のダンジョンに移動するか、邪神討伐に移る予定だったが、止めた。


地下水の聖水化と、ダム湖の工事を最優先にすることになる。





しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】

水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】 【一次選考通過作品】 ---  とある剣と魔法の世界で、  ある男女の間に赤ん坊が生まれた。  名をアスフィ・シーネット。  才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。  だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。  攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。 彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。  --------- もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります! #ヒラ俺 この度ついに完結しました。 1年以上書き続けた作品です。 途中迷走してました……。 今までありがとうございました! --- 追記:2025/09/20 再編、あるいは続編を書くか迷ってます。 もし気になる方は、 コメント頂けるとするかもしれないです。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。 そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。 【カクヨムにも投稿してます】

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

処理中です...