[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。 第2部 復讐の邪神vs フェイクROUND1

第23話 後始末が大変だ。

 フェイクの執務室空間では、フェイクが血祭りにされていた。

フロンダーパ(フェイク主人格)
「あ~う~。お許し下さい。無限回廊すら破られる事態が発生したので~す~。」

上司様の部下
「うるさい!命令は絶対だ!貴様らが元王妃だろうが、王女だろうが、我々から見たら全て部下だ!言う事聞いて当たり前だ!ペインヒール!」

 叩きのめされて痛みを与えられ、回復するにも痛みを与えられて、ゴン太達にブレーダー王女が天使の力を使ってやっていた事と同じ事がここでも行われていた。
 フェイク内部の王妃達も、電撃を食らってボロボロである。
 執務室空間を包囲していた邪神達は、いつも間にか姿を消していた。
 フロンダーパ(フェイク主人格)は、王妃達の魂を押さえつけられないと訴えて、魂の再合体手術をしてほしいというが、
「今は忙しい。面倒くさいのは嫌だ。」
と、拒否されてしまった。

 そして、
「命令通りにしろ!しっかりと邪神達を討伐して管理者神試験の邪神討伐科目を合格するように!そうしないと、偽(仮)免許も使えなくなるぞ!」と、は?となるような気になる事を言って、上司の部下様は地球に行ってしまった。

 何故か、無傷で残された元医師の部下天使Dが、何故殴られなかったのか理解して後始末することになる。

部下天使D
「下手な投薬をするよりも、救命ポットに模造血液(人が作ったのではないので人工ではない。)でも入れて安静にさせるか。冒険者カザトと同じ事を言われてしまって、どうするのかね~。」

 救命ポットの中の王女達を見て溜息を吐いた部下天使であった。




 その頃、スントーの街のにひょっこりと出てきたガス国王達は喚いていた。
 街の食糧がほとんどなくなって居たのだ。 
 冒険者ギルドは、焼かれてしまっていた。
 商業ギルドは、木っ端微塵。
 商業ギルド側の大商人の屋敷から、商店まで全て木っ端微塵の更地になっていた。

 他の宿屋や民家にすら食糧が無い!
 全て日頃から、避難訓練をしていた住民が持って行ったのだ。
 ガス国王やその側近の貴族達は、まずは王の叔父で領主であるスントー公爵の無事を確認するのが王族として当たり前の事だろうと思うのだが、それすら無いゲスなので食糧集めに奔走していた。



 夜を徹しての行軍に、休みなしの移動でなんとか新生ガス王国の国境まできたスントー街の避難団にも厳しい場面が来ていた。
 もはや、スントーの街はフェイク達の分体がいなくても、ガス国王とその取り巻きのガス貴族に占領されたようなもので、帰るなんて選択肢は、死にに行くようなものでもあった。
 なので、領都スントーに帰るなんて出来ない。
 なら亡命なのだが、スントー公爵もラッド国王の公爵時代と同じく、ガス国王達に除け者にされていたのだが派閥が違った。
 同じガス先王の血が流れているのだが、産んだ祖母(ラッド側から見たら祖母)と(スントー公爵の)母親は違っていて、その母親達の派閥が違った事が原因の始まりなのだが、あまり会話すらしたことが無い位に、険悪であり両者共に派閥から接触しないように離されていた。

 そのことは公爵の娘・マーベリー公爵代理は、よく聞いていたからラッド国王相手にこれから外交でどうやって、クーデター勃発時に受け入れ先に、なってもらうかを公爵と相談していた矢先の今回の領都スントー壊滅事件が起こったので、どうするか焦燥していた。
 国境はなんとか通過できたが、やはり警戒されてラッド国王に閲覧は出来ない状態で、マトの外街の城壁の外で野営テントを張るしか無かった。

公爵の娘・マーベリー公爵代理
「私の首を差し出すか。」

 公爵の娘・マーベリーはブラー王国に留学している弟に手紙を書いて、冒険者をガス王都の廃都まではやっていたので持っている冒険者ギルドカードを使ってマトの街に入り、商業ギルドとはスントー公爵家として対立していたので冒険者ギルドに依頼して手紙の配達を頼む事にした。
 そして、なんとか面識のある元ガス王都のギルドマスターだったバッカーに連絡をとって、叔父のラッド国王との閲覧が出来るように、頼むつもりであった。

公爵の娘・マーベリー公爵代理
「頼む!バッカー!この首を差し出すから、なんとか公爵の治療と民を受け入れてもらうために、叔父のラッド国王に会わせてくれ!」

 魔導通信珠でバッカーに頼んだが、
「少し待て。」とあまり良い返事では無かった。
 だが、そのことを聞いた(仮)本部の受付嬢達は実はガス王都のギルド元職員なので、冒険者マーベリーがスントー公爵の身内だったのに驚いていたが、すぐに手配してマトの外街に入れるように手配してくれた。
 外街までは冒険者ギルドの権限でなんとかできたのである。
 ちなみに、冒険者マーベリーはB級の冒険者で後輩などの面倒見が良くて、ギルド内の支持者もかなりいたことが良かったのだが、運び込まれた公爵の様態は最悪だった。

「何故生きていられるか、わからない。」
これは、運び込まれた治療院の聖女の言葉だ。
 普通なら即死だという。
 何故か?ものすごくゆっくりだが、心臓だけが動いている状態なのだという。

 「失礼するよ。」
 見舞いに来た人がいると言う。
 誰なのか?
 公爵の娘・マーベリーは、途方にくれていた顔を上げると、公爵の病室に入って来たのはバッカーと、なんと叔父のラッド国王であった。

 その時、何故か涙が公爵の目から落ちたのをその場にいたものが見て、ラッド国王は「お前の戦いはわかった。」と言った時だった。
 騒がしく病室に入ってくる者2名。
 冒険者ギルドで、マーベリーの事を聞いたナタリーとメリーがやってきたのだ。

 ナタリー達とは従姉妹であり、冒険者としてガス王都で活動していたのと、親の事は別枠として隔離して、冒険者ギルド内で仲が良かった者同士だったので、スントー公爵の事を聞いてナタリー達すぐに駆けつけたのだが、遂にマーベリー限界が来た。

 泣いているマーベリーから領都スントーの事を聞いて、聖女から公爵はもう助からないと言われたナタリー達は即刻カザトに魔導通信を繋げる。


 さて、どうなるか。



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