[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第5章 ついに始まった本当の戦い。

第34話 誰がそのスイッチを押したのか?!3


 フェイク執務室

「おい!貴様が、ガス貴族の身体を用意したせいで、戦争が起こりウチの課長が責められているのだよ!
 聞いているのか!(がすッ!)」

 運命局の部隊の天使に蹴り飛ばされた(仮)管理者神見習いのフェイク。
 
 既に、フェイクは死に体だ!
「おい、俺達は今から筑紫 風人がどうやってか知らんが、自身から分離した不幸を押し返す。
 貴様は、戦争を止めさせろ!
 分かったな。」

 フェイク(フロンダーパ)
「無理だ。」

 ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!

 フェイクが、「ハイわかりました。すぐに取りかかります。」と言うまで、徹底的に蹴りられて、ついに不幸の生産者は「ハイ。」というしか無かった。

 「た!隊長!見つけましたが、見つけましたがあれをみてください!」
 
 ギャーと、叫んで転げ回る戦闘天使たち。
 腕が焼けている。
 鎧の腕の部分なんて、溶けて跡形もない。

「運のカウンターが、マイナス2億を越えて壊れました。
 我々には、取り扱い不可能です。」

隊長・戦闘天使
「………。例え真実がどうであろうと、例え第四特殊室の関わったことであろうと、運命局のやることは絶対正義である。
 変更はない。
 泣き寝入りの強制かと言われたら、うるさいと言って逃げろ!
 それが、我ら運命局の裏特戦隊のルールだ。」

 運命局の裏特戦隊はカザトを拉致して、物質化した不幸の塊にカザトをぶつける事にした。


 ドワーフ王国の城

 そんな事が起こっているとは知らないが、いつ襲撃が、来てもいいようにカザトは魂の、というか、力の身体の骨格というモノから作り出していた。

 身体強化という、まぁ地球のリアルな武術にで広まってもいる方法もだが、身体強化は身体の皮膚に氣なり、異世界なら魔力なり纏わせるものだが、カザトがやろうとしているのは、仙術で言うところの【化成】。
 忍術で言うところの【実体影分身】にの本体版に近いものである。
 氣や、魔力で実体あるモノを作るのだ。
 しかしだ!
 そんな簡単なものではない!
 
 仙術では、己の身体を変化させるなんて言う流派もある。
 脱皮みたいに、身体を脱ぐなんて言う流派もある。
 ある時のある時刻の北斗の星氣を、己の身体に宿らせて、身体を作り変えるなんて書いてあるものもある。
 
 だが、カザトは今、己の魔力、氣力、仙気とかを絞り出して、鑑定眼で自分の骨を見ながら作っているのだ。

 疲労困憊のカザトの体から、汗がふきでる。
 なんとか、骨格を作り出しては気絶した。

 そして、カザトは意識層の底の部屋に入って、例の溶けたオブジェを見ながら筋肉になる部分の力の構築に入りだした。

  精霊の館(城)

 あれ?メイド隊は?
 実は、精霊の館(城)にいた。
 カザト襲撃に対抗するために、世界樹にホワイトマーキュリーからのエネルギー充填と武器の整備に、大忙しである。

 ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

 なんだ?エルフのメイド達が、とんでもない波動と共に鳴動を始めたホワイトマーキュリーを見る。

「メイド長(元副長老)ホワイトマーキュリーの出力が、どう低く見積もっても30倍に膨れ上がってません?」

 いきなり火力が上がったのは、精霊の館(城)のメインのホワイトマーキュリーだけではない。
 解放されたエリアの他のホワイトマーキュリーも出力が上がっており、旧魔王領時代に瘴気ヘドの山となっていた所から、貪欲に瘴気を吸い込みだして平地の森林地帯だった所が現れだした。
 平地を山に変えるほどの、瘴気ヘドロが未だにあったのだが、それすらを崩し出したのだ。
 土木工事ゴーレムが瘴気ヘドロの塊を掘ってはホワイトマーキュリーに入れて焼いていたが、エルフメイド達はカザトから託されたゴーレム指令権をつかって、バキュームホースをゴーレムにもたせて移動させないと、すぐにヘドロが燃え尽きてしまうほどのパワーを出しだしたのだ。

 そう!
 何が起きるって?
 ホワイトマーキュリーから、上空に向かって蒸発して立ち上る白い柱。
 超高濃度の聖水の水蒸気の供給量も最低30倍になっている。


 ドワーフ王国と、小王国郡の1つバカークレーとの国境地帯の森。

 ここに、ドワーフ王国軍が集結していた。
 山の下には、今回のカザト暗殺にやってきた貴族の本拠地であり、カザトを奴隷扱いしかしない、そして、カザトに邪神討伐を押しつけようとするバカークレー王国がある。

 その向こうにも、軍が集結していた。

(バカークレー王国側)
「そんな馬鹿な!あの魔の森は警備しなくても良いはずの魔の森。
 昔からゴブリン達の軍がいて、とてもではないが超えられない壁だったのに。」

 つまり、山脈と魔の森が天然の国境地帯を作っていたのだが、ドワーフ王国側が山脈の上に陣取ったのだ。
 ドンドンドンドンドン!と太鼓を叩いて、狼煙を上げて自分たちがいることを知らせるドワーフ王国軍。

 それを、城からも確認したバカークレー国王。
「あの、小娘が!
 あの魔の森を超えただと!
 S級斥候部隊でないと、くぐり抜ける事は不可能なのに、歩兵や軍をあの場所に布陣させるとは…。」

バカークレー宰相
「陛下!もう想定外だと認めましょうよ。
 食糧がないのは、邪神のせいでそれを冒険者カザトに押しつけるなんて、歪んだ主張がこんな事を引き起こす事になったのですよ!

 邪神の使徒認定をされて、国民全員皆殺しになりますよ!
 邪神戦争の後の、前勇者達の言葉を忘れたのですか!
 我々は、外道の対応をした為に滅ぼされるのですよ!」

「大変です。民衆が城の前に集まりだしました。
 本当に、戦争になると知って暴動が起きる寸前です。」

「た!大変です!近衛!近衛部隊の騎士団長達の姿がありません!」

 魔導通信が、入って来た。
「こちら、現在の邪神ラットのエリアとの国境砦。
 近衛騎士団長達と、国家防衛軍全部隊の通過を確認。
 そういった指令を出されたか確認をいくら城の軍務部に頼んでも、返事が来ないので宰相様に直接お伺いします。」

バカークレー宰相
「なんだと!そんな馬鹿な!
 わしや、陛下はドワーフ側との国境の外に出陣を命令したぞ!
 そちらの方には、行かせていない。
 どういうことだ!」

「大変です!宰相様!陛下!
 辞表が、宰相様の部屋を埋め尽くしています。確認しただけでも全て軍のものです。」

バカークレー国王
「なんだと!すぐに呼び戻せ!
 騎士団長!今すぐ出陣だ!
 騎士団長!早く出てこい!」

「これが、騎士団長の辞表です。」

バカークレー国王
「なんだとーー!」

 カザトを奴隷扱いして、トスカやキスカは女王なのに小娘扱いしていたバカークレー国王。
 そして、その王国民はドワーフ王国を舐めきっていた。

 しかしだ、カザトが指揮して鍛え直し、ゴブリン帝国を押し返して生まれ変わったネオ・ドワーフ軍(ドワーフ軍・第2師団長の命名)は、既にバカークレー王国との、国境の壁を超える戦力を手に入れていたのだ。

 そう。バカークレー王国側がカザトに無理矢理邪神討伐をさせようと、魔導通信国際会議で発言したときから、ドワーフ軍第2師団が訓練と称して、国境のゴブリン討伐に出ていた。
 そして、行商人などの護衛の冒険者達の、休憩時間に稼げるクエストとしても、冒険者ギルドに出しておいて、用意をしていた。

 冒険者ギルド経由で、山のゴブリン討伐情報は聞いていたバカークレー王国の騎士団や国境警備隊や王国軍は、その事に気がついたのだ。

 あ!婿さん、というか夫だと言っているのに、カザトを奴隷扱いする国王が今度は宣戦布告なんてしたから、ブチギレた嫁の女王が本気でドワーフ王国の軍を動かして攻めてくるぞ!と、気がついたのだ。

 すぐに騎士団や警備隊達は、国王派だけを勤務に無理矢理変更して、邪神ラットは怖いがそちらの方面しか逃げる方向が無いので、逃亡したのだった。

(ドワーフ王国側)
「なあ?師団長?雲行き怪しくないか?」

 モクモクと、精霊の館(城)方面から湧き立つ入道雲が、積乱雲となり物凄いスピードでドワーフ王国を通過して、国境に向かっていた。
 それを、国境山頂で見るドワーフ軍。

第2師団長
「不味いな!トスカ女王陛下に連絡。
 カザト陛下の言う入道雲の高速移動を確認。
 国境の山に当たる可能性が高いと判断。
 一時撤退の許可を!」

 すぐに、エルシーが空を飛んでやって来た。
 カザトに、何か見たものを報告している。
 エルシーが、首を縦にふる。
 その後、トスカ女王自ら戦略的一時撤退命令を出しだ。
 (線上降水帯)という、豪雨が降る気候ができつつあるという。

 (バカークレー王国側)
「陛下!城の塔に立って一喝したのが効いたのか、奴ら逃げ出してました!
 あの小娘が逃げ出したぞ!
 陛下バンザーイ!陛下バンザーイ!」

 なんて伝令兵が、宣伝するように言うので暴動が起こる寸前の民衆も、経過を見守る事にしたのが…。

バカークレー国王
「なんだ?あの黒い雲の塊は?
 ドワーフ王国軍の撤退と関係あるのか?」

バカークレー宰相
「陛下!チャンスですよ!
 降伏するなら受けてやる。とか言って、あの小娘を追い込むのですよ!」

 なんて、煽られてシブシブ疑問を持ちながらも、魔導通信を全土放送モードにしてドワーフ王国に対し、悪口を言ってカザトに邪神討伐をさせるのが当たり前だとか言い出した。
 そう、ラリったガス王国を彷彿とさせる放送を始めたのだ。

 そこに、フェイクも出て来た。
 そして、運命局の裏特戦隊の天使も。
フェイク(フロンダーパ)
「貴様ら、戦争を止めろ!
 何が、原因か知りたくも無いが止めろ!
 そして、私に…(う!経験値を貢げなんて言いそうになった。ヤバイヤバイ。)
 わ、私に、敬意を払え!
 (どう言おうか?困ったぞ。そうだ、結局運命局の裏特戦隊だって、この上司様の計画の裏賛同者なのだから、胸を張って言えばいい。)

 私の方針に、上司様の方針に、違えようとする者共に天罰を与える!
 喰らえ!」

 既に、ドワーフ王国軍は撤退したあと。
 そして、バカークレー国王は誹謗中傷の全土放送中。
 そんな時に、フェイク(フロンダーパ)達は現場を確認せずに、そんな事を言って雷を落とした。


 その頃、ドワーフ城
カザトの寝室

 深層の意識層で力の身体化をしているのだが…。
カザト
「邪気?!この波動はフェイクか!
 そのバックの波動は、襲撃者の自称運命局の‥とかいう奴らの波動と似ているな。
 援軍か!
 急げ!急げ!」

 実は、既に脳は出来ていた。
 カザト的には、自分の脳のコピーなので感覚も同じなのだが…

 寝室の看病班 ミラージュ
「え? いきなりカザト様の修復スピードが上がっていない?

 私でもわかるくらい、物凄いスピードだ。
 あ!いけない!
 このままだと、あと数十分で食事が出来るところまで回復する。

 エルファーさん?!食事の用意を急いで!量も増量したほうがいいと思う。」

エルファー
「そ!そうよね。精霊達もビックリ速度よね。
 流動食は、鍋1つできたけど柔らかいものの方がいいかしら?」

マーベル
「そうよね。流し込んで食べるレベルでたくさんいるから、水分補給もかんがえると味噌汁か。」

 カザトの体から、やっと身体が動き出したと表明するかのように、物凄い水蒸気が立ちだす。
 身体が高熱というわけではない。
 汗で老廃物を、外に出す感じだ。
 すぐに扇風機を回して、水蒸気を排気する。
 
 バカークレー王国の全土放送と、(仮)管理者神見習いフェイク(フロンダーパ)と、謎の軍団の出現で、ドワーフ王国城は軍を展開する。
 
 カーン!カーン!カーン!カーン!カーン!

 非常事態の鐘が叩かれる。
 ドワーフ達は、フェイクと戦う体制に入った。
 ドワーフ王国が戦闘体制に入った事が、各国に通達された。



 マトの街などでは、(バカークレー王国が(仮)管理者神見習いフェイクと、その援軍を召喚して邪神戦争を起こす、宣戦布告をバカークレー国王が今放送していると、号外が配られだした。

 バカークレー国王は、フェイクが自分の援軍の為に来たと勝手に解釈して、ドワーフ王国への正式な宣戦布告をしていまい、新生ガス王国やポベー帝国や、神聖皇国などに、自らを神軍代理として、服従するように勧告して従わないようなら消すと宣戦布告した。

天界運命局 裏特殊部隊 隊長
「(ヤバイ、ドワーフ王国は元々軍を国境から出していない。
 そして、山から降りた。
 だが、今度はバカ?王国の奴が我々をバックに宣戦布告をしやがった。
 恐らく、天界からみられている。
 どうする!
 早く撤退するか!)
 おい!フェイク!あのバカ?王国を黙らせろ!目障りだ!
 我々は、任務を遂行する。
 全員続け!
 なんだ?」

フェイク(フロンダーパ)
「(うるさいぞ!この…。上司(室長)が出てきたら、こんな奴らもとっちめてやる。
 ついでに来たのだ、私の仕事を手伝わせよう!)

 天罰だ!
 喰らえ!ブラック・サンダー!」

天界運命局 裏特殊部隊 隊長
「貴様!何をしている!」

 遅かった。既にフェイクは、運命局の裏部隊を巻き込んで、自分の思い通りにするつもりで、ドワーフ王国とバカークレー王国に攻撃したのだ。
 しかしだ!そこに入道雲がやって来た。

 ドンカラガッシャーン!
 ドンカラガッシャーン!
 ドンカラガッシャーン!

 雷雨だ。
 雷は、フェイクと運命局の裏特殊部隊の者に直撃する。
 普段の、裏特殊部隊の者なら常時結界を展開しているので、なんてことはないのはずなのだが、超高濃度聖水の雲から発生した雷だったので、普通の雷とは違ったのだ。

フェイク(フロンダーパ)
「ウギャーー!」

天界運命局 裏特殊部隊 隊員
「「「「「ウギャーー!」」」」」

天界運命局 裏特殊部隊 隊長
「クソ、結界越しに感電しただと。
 何者だ!
 誰が攻撃してきた!」

天界運命局 裏特殊部隊 隊員
「隊長!早く任務を遂行しましょう。
 このままだとまずいです!」

 雷の嵐の中、天界運命局 裏特殊部隊が、ドワーフ王国に向かって降下してきたのだった。
 
 



 
 
 

 
 
 
 
 
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