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第5章 ついに始まった本当の戦い。

第39話 バトルが始まります。用意シテクダサイ!

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 ドワーフ王国の隣。
 フェイク・エリア。
 更にその隣は、邪神ラットのエリア。
 そんな所に、フェイクはいた。

 結局、フェイク達がバカークレー王国を滅ぼしたのだ。
 フェイクが、フェイクエリアを出ようとすると「選手の移動は禁止されております。既にバトルフィールドは稼働しております。」なんて、ワールドアナウンスが聞こえてきて、強行しようとすると、雷が落ちて来るのだ。

 それは、小王国群も同じであった。
 王国民1人すら出られない。
 何故か、ワンダフル王国とウマンゴー王国は、行動自由であった。

 しかし、神聖皇国からガス王国への移動は不可能。
 ポベー帝国からガス王国への移動も不可能。
 新生ガス王国へは可能。
 それは、ブラー王国やベイントス公国、ドワーフ王国も、何故かガス王国へは行けなかった。
 
 つまり、今のガス王国エリアに立ち入り禁止だと言うことらしい。

 そして、少ししてある勢力も出場選手の如く、制限がかけられていた事が判明する。
 元ニャントゥ王国の影武者女王とその残党である。
 
 何が始まるの?
 それは、ステータスボードに何か書かれているらしい。

 [異世界管理者神・邪神戦闘バトルフィールドへの、あなたのエントリーが完了しました。]

 そうステータスボードに表記されているらしいのだけど、そんなもの書いてない人もいる。
 
 ラッド国王は、主賓扱いだ。
 つまり、戦闘ではなく戦いを見る方。
 オブザーバーか、観客席側である。

 で、魔導通信で怒鳴り散らかしているニャントゥ王国の残党勢力の頭のニャントゥーン(ニャンゲ)元女王のステータスには、
[あなた達は、強制参加要員です。
辞退・拒否・逃亡はできません。
異世界管理者神・邪神戦闘バトルフィールドの開始まで、指定エリアで待機して下さい。]
なんて、事が表示されていた。

 どういう基準で分けられたのか?
 どうも、(仮)管理者神フェイクの下僕とか、フェイク側に立場を置く者達やその勢力は、強制参加らしい。

 では、カザト達は?
 カザトは、睡眠中。
 トワイライト達はステータスボード凍結中。
 つまり、不明。

 しかし、何故かキスカ副女王はガス王国側に、足だけだが出して実験したが、空間に跳ね返されるとか、雷が落ちるとかはなかった。

 しかし、事態が事態だ!
 ベイントス公国やポベー帝国が主になって、ワンダフル王国やウマンゴー王国の国家避難を受け入れる事にした。
 フェイクの瘴気砲乱射で、味方のバカークレー王国が滅ぼされた事が記憶に新しい。

 乱戦になって、全滅もあったからだ。
 邪神側はどうか?
 
 その時、興味深い魔導通信が全土放送された。
 
 オークキングになった、パリシ1号である。

パシリ1号
(元人間 かつてカザトの同級生であった)
「おい、風人(かざと)。
 見ているか?
 俺たちを解放してくれ。
 管理者神フェイクが、執務室ごと行方不明だ。
 奴をとっちめて、地球に帰ろうとしたがどこにいるかわからない。
 そして、ワールドアナウンスって奴が流れてから、この支配エリアから出られない。
 雑魚モンスターは自由に出入りできるが、俺たちは封じられた。

 今、ガス王都は誰もいない。
 今なら、勇者召喚陣とかあるガス王都に入り放題だろう。
 地球に一緒に帰ろうや。
 返信をしてくれ。」

 神聖皇国の司祭が、パシリ1号に投降するように言う。
 カザトを頼っても、彼は死力を尽くした戦いで重症であり意識不明(重睡眠)であり、話すことはかなわないと、言った。

 キレるパシリ1号。
 怒鳴るが、カザトは出てくるはずもない。
 ボロボロ二なって管理者神ワルドーと戦っているところの映像を見さされて、黙るパシリ1号。

 しかしその映像に、邪神オークが食いついた。
 
邪神オーク
「この映像!やはりやつ、ワルドーだったか!
 なるほど。なるほど。聞きたいことがある。
 人間達は、この戦いに参加するのか?」

邪神バッタ
「何か知っているのか?オークどの?」

邪神ラット
「この管理者神ワルドーは、本物だったよ!
 おい!ドワーフの娘の王よ!
 あんたら、見る目があるね!
 あの邪神オブ邪神と位置づけられて当たり前のワルドーを、撃退したカザトかい?
 よくやってくれたよ!
 感謝だね。
 あいつらのせいで、邪神になった存在が多数いたのだよ。
 わかった事をいうよ。
 ここは、生活する世界ではない。
 噂では、聞いていた程度だけどね神々の修行場なのだよ。
 この世界の正体は!
 今、部下の元国王に資料を出させているけと、間違いないね。
 で、この世界を改造して暮らす世界に無理矢理改造して、(仮)管理者神見習いとしてフェイクが赴任したってところだな。」

邪神イナゴ
「おい!まさか!まさか!かなり前に聞かなくなった、邪神、管理者神OKの闘技場かよ!
 ここは、闘技場だったのかよ!」

邪神ゴキブリ(長男)
「そうだったのか。なら別の期待も持てるか?
 どうせ俺たちもエントリーだろ?
 だけど、メインエリアに誰もいないな?」

神聖皇国 皇主
「皇主をさせていただいている者です。
 お聞きしたいのですが、そんなに有名な世界なのですか?」

邪神オーク
「うむ。死にたい邪神。血をみたい邪神。そして成り上がりを夢見るフェイクのような邪神のような者達。それと戦うある管理者神戦闘集団。
 その地がここだったとはな。
 まさか、管理者神ワルドーがこの世界を稼働させる鍵であり、恐らく戦う選手に強制エントリーのハズが、撃退されとはな。
 我々は、管理者神ワルドーのあのあとの行方を見ていたが、黒き底に行ったなあれは。」

邪神ゴキブリ(長男)
「え~、戦艦ゴキブリからの入電が入った。
 邪神のブラックブラックリストの管理者神ワルドーの存在が、マイナス次元の世界に向かって急速移動してロストしたと、今、入った。」

邪神イナゴ
「オー!
 フハハハハハハハ!
 今日は飲むぞ!」

邪神バッタ
「飲むか!」

 どうも機嫌がいい邪神達は、ガス国王達が勇者召喚された世界が、恐らくフェイクランドの元ネタの世界であり、鏡面の存在と出会っているはずだ!とか、その世界も衝突してくるとか、いろいろな普通なら知り得ないチート情報を、各国に伝えて放送はお開きになった。


 ドワーフ王国

トワイライト
「ハァ、なるほど。
 あの変態ガス国王が帰って来ますか。」

ナタリー
「帰って来なくて、いいのだけど。」

メリー
「恐らく向こうで、生きていたらな。
 あの性格だと、軍勢も一緒に召喚されたのだから、戦争を起こすでしょ。」

 その日から、各勢力は戦争の準備に入ったのだ。

 そんな頃カザトは。

カザトの深層意識の底

カザト
「この溶けたオブジェは…。
 なにを意味している?
 この窪み?
 何か、設置していた?」

 しかしだ!カザトの意識の中にあるってことは…
 まず見たことがない。
 あの勇者ゴン太が、どこかの有名な銅像を溶かした?
 イヤ~、可能性ならありそうだけど、溶かした銅像なんて関係ある?

 銅像? 先祖様は冤罪食らっているから違うしな~。
 誰の銅像?
 うむ!ひょっとしておれの心の中なのだから、俺の像か?

 あ!そうだ![自己修復]とかのスキルを付与して、魔力を流せば修復するな!

 触って[自己修復]付与!

謎の声
「身体強化の能力の封印解除と修復をしますか?」

カザト
「ハイ??どういう事?」
 付与したのは[自己修復]。
 謎の声に聞かれたのは、身体強化?。
 
謎の声
「言い換えます。今、習得している身体強化ではありません。
 今の言葉で言うと、原初身体強化スキルです。」

 カザト
「ハイ? 」
 謎が増えた。

 
 
  
 
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