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第5章 ついに始まった本当の戦い。
第41話 記憶の流れと時の流れを探るはずが、妙な方向に行く。
しおりを挟むカザトが、自分の深層意識層のオブジェに、残留思念を浮かび上がらせて、それを実体化させると、眼の前が真っ白になった。
まっまさか!
これは前世の記憶か!
まさか!ということは俺は戦国時代の有名な武将の誰かの側にいた?いや、その人かも!
そう、実はカザトは自分の武道だけは、身につくことが早い事から、前世は有名な戦国武将に違いないとか思っていた青年でした。
小学校の頃は、そんな事を街角の占い師に言われてその気にはなっていたのだが、中学生の時に有名な前世占い師に「ヒェ~!」とか言われて逃げられた所から、その付き人に散々悪口を言われて、ブチギレた腹立たしい思い出があり、それからはあまり前世占いとかはしなかったのだが、変な希望が再燃した。
カザト
「つ、ついに!俺の前世が!
そうだよな!
心の中にある、記憶にないオブジェなんていうモノがあるということは、その出典は前世だよな!
誰なんだ?誰なんだ?
コマ○ドーか?(イヤ、それはハリウッド映画の人!)
ジャエイソン・○ーンか?
(それも、ハリウッド映画の人!戦国武将ではないから!)」
何故か、出てくるのは映画スターが演じたキャラばかり!
しかも、演じた人はまだ生きてるます!
だから、前世であるわけではないはずだが、異世界召喚で異世界に移動したカザトは、時間の移動やタイムパラドックスなんで起こる可能性があると、身体で感じだ為に普通の人なら笑うような前世感もあり得るのでは?と、思っていた。
そして、出てきたのは…。
は?
何か光る粒が、川のように流れる世界。
そして、わかる。
カザト
「あ!そうか…
そうだよな。
自分の深層意識層なのだから、自分の身体の中の力の流れが、出てきても不思議ではないな。
く!前世の記憶ではなかったか!
で?この漬物石は?
上に、何か貼ってるな。
なんて読むのか?」
「読むな」って書いてあった。
は?となるカザト。
はて…。
あ~読むな?
読む?あ!そういう事か。
この光の粒の流れを読むなと!
感じろとか言われそうだな…。とカザトは思ったが、なんか触れている感覚は無い。
歩いて見た。
ガスッ!
足元に、漬物石みたいな大きな石が転がっていて、躓いた。
その時、この石を動かせない事に気がつく。
丸い玉の石が積み上がっていると、思っていたら、東京の浅草の雷おこしみたいな、一体型の石だっのだ。
ムカついたカザトは、その石を殴って見ると簡単に砕けた。
石の奥に何かある?
カザトは、石を砕きだした。
何かある。なんだ?
石の隙間から何か物凄く興味が湧く気配がして、夢中でカザトは石を叩き壊しだした。
その頃、フェイクランドに別々の方角から異世界が衝突していた。
1つはでかい、いくつかの頭があるヘビ?らしきモノが、落ちてきてバトルフィールドの控室なるエリアに入って行ったのが、目撃される。
これは、ポベー帝国の斥候が発見してすぐに報告された。
1つは、物凄い量のスケルトンやゾンビやゴーストなどの無念の魂がであった。
支援の為に移動していた神聖皇国の司祭が目撃者する。
ガス王国に点在する街の民衆は恐怖する。
数々のモンスターなどがなだれ込むガス王国。
しかし、ガス王国からというか、街から脱出できない。
行商人だけが、出入りできる。
だが、街の門からは住民は透明なかべがあって出られない。
そして、街の領主がいるところはいいが、いない領都などは、大混乱が起こっていた。
領主は、恐らくブラック・レイダーに殺されたであろう領都は治世者を求めた。
だが、ほとんど殺されていない。
そして、その治世者はガス国王派だったのでもちろん新生ガス王国に、支援を求めても良い返事はなかなか返って来ない。
元の治世者のガス貴族が、ラッド国王にした事で罠を疑われていると、新生ガス王国の文官から理由を聴いた民衆は、治世者の親戚などに責任を取るように言い出した。
殺しのリストから外れた親戚なんて、治世に関わっていないのは、一目瞭然なのだがそれでも、民衆は理不尽すぎる責任を押し付けた。
カザトは第3者を気取る共犯者と、それを呼ぶが、カザトが一番嫌う者の出現がガス王国の各街で確認されていた。
なので、そういった街はなんとなく自分達で自治するしかなくなったのだが、うまくいくわけがない。
そんな所に、某ガス貴族の10男とかが入り込んだ。しかも一度入ったらガス王国関係者なら、出られないとわかっているのに自ら入ったのだ。
それは、どういった目的だったのか?
ガス宰相やガス貴族の、ガス国王への受け渡しの時に、ガス国王や派閥の親分株の貴族から[あの勇者覚醒薬]で勇者に覚醒しなかった、切り捨てられた者達だった。
そして、程なく異変が発生する。
普段なら魔導通信では、例えば[ガス国王○○侯爵領○○街の冒険者ギルドから、新生ガス王国王都マトの街の冒険者ギルド本部へ、定期連絡]なんて、言葉から魔導通信がはじまるのだが、それは映像でも文章メールでも同じだ。
しかし、いきなりだがバトルフィールド発動から一ヶ月で、妙な事が起こりだした。
例を出すと、[元ガス王国○○侯爵領、現カザト信教○○街の冒険者ギルドから、新生ガス王国王都マトの街の冒険者ギルド本部へ、定期連絡]という、魔導通信の始まりがガス王国の辺境地帯から増えていき、新生ガス王国の国境付近の再建中の村まで、いきなり増えたのだ。
なんだ?カザト信教って?
カザトって入っているために、新生ガス王国も、各国も無視はできない。
しかも、映像からかなりの住民に監視されて、冒険者ギルドの職員は本部に報告している。
どういう事?
カザトは、疲労困憊で療養中。
トワイライト達も、そんな宗教は知らないという。
戸惑う冒険者ギルド。
冒険者ギルドと、商業ギルドは行商人や護衛の冒険者達にクエストとして、報酬を出して調査を始めた。
そして、出てきた答えはガス宰相達を、マトの街の公開牢屋に入れていた時に、発生しつつあった、カザトを信仰する裏組織づくりが発端になっていることが、判明する。
そう、謎の裏宗教組織カザト信教が発生していたのだ。
その捨てられた、追放された貴族の子供達は裏宗教組織結成をして、ザマァするつもりで散ったのだ。
彼らは、ガス王国や自分の親がやって来た事の逆をやり、わからないことはカザトのマネをして、知識にないことはベイントス公国など、親カザト派の組織に魔導通信で、腰を低くして聞いてきたのだ。
そして、カザトが眠って50日間。
30日で、街や斑を掌握。
40日で、神聖皇国や新生ガス王国への不戦を確約。
50日後、カザト信教は神聖皇国と同じく、前管理者神と、前勇者達とカザトに祈りをする組織として、形態が整っていた。
しかし、その中にも過激派が出た。
そう。ガス王国滅亡を渇望する者達だった。
それは、捨てられた元ガス貴族だけでなく、ガス王国の住民にも多かった。
5 5日後、ついにガス王国滅亡軍として、バトルフィールド出場勢力に、原初ワールドルールで認知されてウインドウに、その名前が出た時各国の王は、(起こっちまった!)となり、フロンダーパ(フェイク)陣営は、目が点になった。
なんと、住民組織軍としてフェイク(フロンダーパ)と敵対組織として認知されてしまったからである。
部下天使にジト目で見られるフェイク(フロンダーパ)。
そして、段々と原初ワールドルールアナウンスの説明により、管理者神として登録するには自ら戦わないといけないという事を知らされたフェイクは、また癇癪を起こして暴れだす。
だが、どうしようもない。
各王国と同じように、軍備を進めるしかない部下天使達に、説得されるフェイク。
バトルフィールドは、ある一定の出場者が揃うと、バトル開始らしい。
フェイクランド・バトルフィールドは、誰を待っているのか?
ふと、その報告をトスカから聞いたトワイライト達は、考える。
カザトではない。
だって、ここにいるから。
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